無料ブログはココログ

リンク

2008年11月25日 (火)

Q-TIP

DR. DRE 「DETOX L.P.」 と並んで、

作品リリースに関し、

ここ数年出るやら出ないやら、

そんな噂が実しやかにささやかれ続けていた

Q-TIP の新作。

両作品共に既に都市伝説の領域にまで達しかねない勢いだったが、

この度、Q-TIP の実に9年ぶりの2NDソロ作として、

「THE RENAISSANCE」 がようやく発表された。

 

楽曲製作に関し、

全12曲中、9曲を自身が手掛けている本作。

かつてプロデューサーとして

最先端の位置を走っていた Q-TIP だけに、

その作品に対する業界人の注目度は

非常に高いものだと予想されるのですが、

実際、蓋を開けてみると、

機を逃した感が否めないというのが正直な僕の感想です。

作品自体、決して悪い出来ではないのですが、

それは先程にも書いた、

音職人としての彼を “時代の最先端” を

僕が意識し、期待した上での、

新作に対する評価に表れたものである。

2007年7月22日 (日)

BROOKLYN STYLE

今日紹介するのは、

FABOLOUS の新作、

「FROM NOTHIN' TO SMOETHIN'」 です。

 

 

まず注目したいのは、

DJ CLUE 率いる DESERT STORM が

DEF JAM 傘下に加入したことにより、

本作が DEF JAM 印で製作されている点です。

まあ、この FABOLOUS のアーティスト・イメージは

元々、DEF JAM のカラーに近いモノがありましたから、

それ程違和感があるってのじゃないですけど、

確かに気合の入り方がこれまでと違ってたりして、

そのあたり、ヒシヒシと感じさせられます。

どのあたりに彼の気合を感じるかというと、

まず、ちょっと頑張り過ぎじゃないか?!と思えそうなくらいの、

大作的な楽曲を必要以上に並べている点に伺えます。

それに伴い、

レイドバックした雰囲気が御馴染みの FABO のラップも

若干前のめり気味になっていたりして、

らしくないアグレッシヴさに満ち溢れていたりします。

特にその現象が顕著に顕れているのが、

AKON 製作、自らもゲスト参加した③、

JERMAINE DUPRI 製作、T-PAIN 参加の④、

JUST BLAZE 製作、SWIZZ がフックで煽りまくる⑤の

この流れの中に集約されています。

2007年7月16日 (月)

先生!先生!!

今日紹介するのは、

歴史的な一枚と呼べなくもない。

何せアノ KRS-ONE と MARLEY MARL が手を組んだ、

OLD SCHOOL最強の組み合わせによる一枚、

「HIP HOP LIVES」 ですから!

 

表題が表すのは、

もちろん昨年末に発表された NAS の新作、

「HIP HOP IS DEAD」 に対するアンサー的なモノを意味しています。

 

最近買った作品で

じっくりとリリックに耳を傾けて、

その意味を把握しようと努めたのって、、、

ほとんどないなあ。

ほとんど流すような状態で聴いているから、

ラッパーたちのスピットしているライムも

音の一つとして捉えているだけでした。

それが本作ときたら、

メッセージの一つ一つ、

パンチラインの一つ一つが、

ストンストンと耳に入ってきて、

KRS が次に何を言うか?!

興味を惹かれて仕方ない。

かつてこの音楽にのめりこんだ当時の

アノ情熱が再び焚きつけられたかのような作品です。

熱い!

とにかく熱い!!

何が熱いかって、

まず KRS と MARLEY のガチンコのぶつかり合いが

今更ながらに生々しいのです。

先生は怒っています。

この怒りという感情は、

ことこの音楽に関して言えば、

必要不可欠な詩情を生み出す一番の要素となります。

感情はやがて冷め行くもので、

そこに引き摺られる詩は、

惰性かそうでないか、

ハッキリと印象付けてくれるものです。

天性の詩人であった NAS にしても、

EMINEM にしても、

1ST作ほどに彼らの名声を決定付けることができなくなったのは、

1ST作の成功により得た地位や名声により、

彼らの生々しい怒りの感情が萎えてしまったからに他なりません。

・・・・・

話が外れてしまいましたが、

とにかく本作で先生は怒っています。

“HIP HOPが死んだ” と言われたことについて。

そうではなくて、

“HIP HOPが死んだ” と言われてもおかしくないような

現在の個性の発露を見失った、

現在のシーンについて、

彼は鼻息荒く、本気で怒りまくっています。

 

ループのオーソドックスな使われ方は、

昨今の流行なんぞまったく気にするそぶりも見せず、

まんまのスタイルで貫徹されているのが、

さすが生ける伝説、MAREY MARL 。

シンプルな②から KRS のキャノンが音に絡みつきます。

これぞキャノンの真骨頂とも言うべき、

小賢しいヒネりのないどストレートなリリックの④や⑥は、

歴史的なゴシップもふんだんで、

その分、先生のHIP HOPへの愛情の大きさを感じさせます。

2007年7月14日 (土)

NICE MUSIC

今日紹介するのはすごくナイスな作品です。

GANGSTARR のフロント・マン、

GURU が長年続けている別プロジェクト、

シリーズ第4弾となる、

「JAZZ MATAZZ VOL. 4」 です。

L_3608ce285c9833a63355e5c1f5b4a3e2   

 

 

 

 

 

 

このシリーズの素晴らしさは、

JAZZミュージシャンを多くゲストに迎えての

音楽的な要素の高さもさることながら、

毎作ごとにかなりしっかりしたコンセプトが打ち立てられた、

構成力の高さも大きな魅力と言えます。

ちなみに第4弾となる本作は、

JAZZ色の濃厚な第1弾の雰囲気に、

シンガー勢を多く取り入れた第3弾を

足して2で割ったような構成に仕上がっております。

 

昨今のメインストリーム色に侵されていない、

音の立ち方に丸みを帯びた奥ゆかしさを感じられる本作楽曲群。

製作総指揮を執るのは、

GURU ソロ作品関連でも御馴染みの SOLAR です。

太いベース・ラインのループがロウな、

SLUM VILLAGE 参加の①に始まり、

GURU とゲスト参加の COMMON のヴォーカルの

音との絡み具合が絶妙な②、

メジャー・コードに

ラガ・マフィン系のゲスト・ヴォーカルが映える③と、

展開はスロー・スターターながらに、

説得力のある展開で幕を開けていきます。

⑥、⑦のゲスト・シンガーをフックに迎えた楽曲もさることながら、

更に突き抜けた形で表現されたドラスティックな

BOBBY VALENTINO との⑧は、

なかなか昨今のHIP HOPと銘打つ作品群では聴かれない、

独特の味を出しまくっています。

イヤ、ホント、こんなの作れるのって、  

多分、この GURU の 「JAZZ MATAZZ」 か、

D.P.G. の DAZ の作品くらいなモンですよ。

トランペットのソロのブルージーなオケが映えた⑬に続く、

⑭ではBAY AREAの奇才ユニット、BLACKALICIOUS が参加し、

軽やかな口技を披露。

意外なほどにシックな⑮、

そして、現在のJAZZ SAXOPHONISTとしてはもちろん、

JAZZ界にとってもトップに君臨するアーティストとして有名な

DAVID SANBORN の参加する⑯で本作は幕を閉じる。

 

どこまでもロウで洒落ぬいた本作の構成は、

これまでのシリーズ作品と比べても

より大人味の増した、

芳醇な仕上がりを見せています。

 

オススメ度 7.9

(ラップ:1.5 トラック:1.7 キャラ:1.5 話題性:1.5 構成:1.7)

2007年7月 2日 (月)

イナセだね。。。

どーも、、、

3週間前に購入した6枚分の作品の内、

まだ未だに1枚しか開封していない YOU です。

今日こそはちゃんとMP3に落として、

聴くように努めてみます。。。

 

そんなワケで、

今日紹介するのは、

CAM 他、DIPSET 勢の作品でもお馴染みの

プロダクション・チーム、

THE HEATMAKERZ の新作、

「THE RUSH」 です。

51exmwm4ddl  

 

 

 

 

 

 

 

いわゆる狂ったビートが独創的な、

現在のN.Y.シーンの最先端といっても過言でない、

プロデューサー・チームの THE HEATMAKERZ 。

彼ら共々、

DIPSET 勢としての初陣の頃の衝撃は

未だに生々しく思い出されます。

よくもまあこんなイカレたビートに、

更にイカレたようなビート解釈をしたフロウを乗せれたものだ!!

 

本作では革新的とまでは言えませんが、

彼らなりに充分に狂ったビートが用意されていて、

そこそこに楽しめます。

今となっては懐かしい45回転ネタ使いとか、

結構、郷愁を突いてくる楽曲群が多いです。

そのくせ、ビートがエグい。。。

③とかなんて、

いかにも彼らの代名詞的なブチギレ方です。

こういうの、嫌いじゃありません。

⑩や⑭の楽曲としてのひしゃげ方も

非常にステキです。

逆に残念なのが、

参加しているアーティストが力量不足な点。

御馴染みの DIPSET からは、

②の J.R. WRITER 、

⑫の JIM JONES のみ。

この他、

⑥での PEEDI CRAKK は、

彼の最近の好調ぶりを充分に感じさせられるのですが、

その他は新進気鋭の若手が並ぶのみで、

少し面白味にかけてしまいます。

 

THE HEATMAKERZ の創り出す楽曲の魅力って、

やはりその変態的なオケに対するカウンターとしての、

変態的なフロウに相応するところが大きいのではないかと、、、

本作を以って改めて認識させられました。

 

オススメ度 6.5

(ラップ:1.2 トラック:1.6 キャラ:1.1 話題性:1.1 構成:1.5)  

 

 

2007年6月30日 (土)

スタイルは強い

前回時も書きましたが、

最近、更新する回数がメッキリ減った。

そもそも、仕事が忙しすぎて、

音楽にきちんと向き合えていない。

というのもあるし、

記事を書くのが億劫になった・・・

と正直なところ、

自身の怠惰な性分も原因にはなっているのですが。。。

  

まあ、

そんなこんなで、

このブログを続けていくべきかどうか、

正直、迷っていたのですが、

とりあえず、

形を変えてでも、

しばらくは続けてみようと思い立ったワケです。

 

そういうワケで、

今回から記事をもっとコンパクトにまとめてみます。

 

 

今日紹介するのは、

皆大好き WU-TANG から、

司令塔、RZA 製作のサントラ盤、

「AFRO SAMURAI THE SOUNDTRACK」 です。

200pxafrosamurai   

 

 

 

 

 

 

 

本作で押しなのは、

何と言っても③と④。

コレだけというのではないのですが、

もう、この二曲あれば、

メシを3杯は食えちゃう。

それくらい破壊力抜群です。

③は TALIB KWELI 参加、

④は Q-TIP 参加の楽曲となっているのですが、

RZA とこの二人の組合せは

かなり異色なカンジもあるのだけれど、

そのギャップが逆に効いていて、

めちゃくちゃカッコイイ仕上がりになっています。

ほんとシビレちゃう。

とにかく、

この二曲を聴くためだけでも、

本作を購入する意味はあるというモンです。

この他にも、

ループがキレまくりの⑨や、

BIG DADDY KANE と GZA の参加した⑪など、

WU ファンには涎モノの楽曲が並んでいます。

サントラ盤ということで、

楽曲の粒は極めてタイトなのですが、

そのあたりのボリュームについても、

腹六分目の喰い足りない感が

絶妙な引きを生み出しています。

 

本作を含めて、

RZA の噛んだサントラ作品は

どいつもこいつも皆秀作揃いです。

スタイルが強いんだよ。

 

オススメ度 7.7

(ラップ:1.4 トラック:1.8 キャラ:1.4 話題性:1.4 構成:1.7)  

 

 

2007年6月 9日 (土)

MAGNIFICENT

今回紹介するのは、

DJ JAZZY JEFF

bbe からドロップされる第二弾、

「THE RETURN OF THE MAGNIFICENT」 です。

200pxthereturnofthemagnificent  

 

 

 

 

 

 

 

前作、「THE MAGNIFICENT」 が

同レーベルの人気シリーズ、

「THE BEAT GENERATION」 よりドロップされ、

非常に評価の高い作品だったその印象を、

6年の時を経て、

損なうことなく、

見事に再構築できているかどうか?

そこにまず焦点を合わせて聴き始めたのですが、

結論から言って、

③を聴いた時点で、

そんな低レベルな作品ではないということを、

確実に認識させられました。

それ程に、

今作もスバラシイ!

“音楽性” と書くと、

いかにも大業でワザとらしくて嫌なのだけど、 

とにかく作品を貫徹する芯の頑強さは、

昨今の作品群の中では浮いて見えるほどに

徹底されたブレのなさを感じさせる。

そしてそれが何よりカッコよくパッケージングされているのだから、

溜息を漏らしてしまいそうなくらい、

完成度の高い作品と言えるでしょう。

 

各楽曲の完成度の高さに輪をかけた、

厳選された秀逸のゲスト陣のヴォーカルにも

またまた溜息が漏れてしまいます。

DE LA の POS 参加の②、

RHYMEFEST 参加の⑥、

J LIVE 参加の⑦、

JEAN GRAE 参加の⑧、

BIG DADDY KANE 参加の⑨、

KARDINAL OFFISHALL 参加の⑩、

METH 参加の⑪、

C.L. 参加の⑫、

PEEDI PEEDI 参加の⑯。。。

この他にも、

名前はあまり知らないが、

しっかりした実力を備えるツワモノ共が、

決して、“総花的” というのではない、

それぞれの楽曲にしっかり地に足を付けた状態で、

各々のスキルを披露してくれている。

しかもそれらが一貫されたトーンの内に統制され、

本当に捨て曲がない。

昨年末紹介した DJ HI-TEK の作品にも伺える事だが、

やはりプロデューサーとして

シーン意その名を刻んだ者の作る自身のオリジナル作品は、

相当にカタい。

しかも、

bbe の 「THE BEAT GENERATION」 シリーズの系譜だもの、

まず間違いないでしょう。

 

オススメ度 8.5

(ラップ:1.7 トラック:2.0 キャラ:1.5 話題性:1.4 構成:1.9) 

 

2007年5月 4日 (金)

アンダーグラウンドの定義

アンダーグラウンドの定義って何なんでしょ?

特に昨今の音楽の世界では、

ジャンルの如何を問わず、

所謂、“アングラ” ってレッテルが付けば、

何でもカッコよく捉えられちゃう、

魔法のキーワードのよう。

メジャーでなく、

売れていないモノ全般を言うのじゃなく、

売れてないけど、

カッコいいモノを総じて “アングラ” と

カテゴライズしているのかな?

まあ、今日は、

そんな表題を持ってきはしたのだけど、

定義なんてここで云々するつもりはありません。

今日紹介するアーティストは、

このシーンで言うところの、

“アングラ” の代表格的な捉えられ方をしているので、

そんな冒頭になってしまいました。

 

というワケで、

今回紹介するのは、

EL-P の新作、

「I'LL SLEEP WHEN YOU'RE DEAD」 です。

200pxiswyd_cover  

 

 

 

 

 

 

 

東の DEFINITIVE JUX 、

西の STONES THROW 、

と並び称される、

米HIP HOP界の二大アンダーグラウンド・レーベル。

両勢力は未だ力の衰えを見せることなく、

長年に渡り、

世界中からの絶賛を欲しいままにしている。

ここ日本での彼らの需要も尚高く、

熱心なリスナー、好きモノ、好事家達の耳を、

長らく満足させ続けてきた。

僕自身はスキルフルなラップをメインにした嗜好者なので、

扱うトピックスのアブストラクトでマニアックな

“アングラ” モノより、

メジャーに流れる傾向が強かったことは否めません。

ただ、

この二つのレーベルについては、

弥が上にも注目せざるを得ない。

彼らを無視できない、

それほどに、

DEFINITIVE JUX と STONES THROW の作品のクオリティーは

次元が高いと言えます。

・・・・・まあ、

今更、僕が言うまでもなく、

周知の事実なのですが。。。

 

それにしても、

久しぶりに EL-P の作品を買いました。

実質、前作から3年が経っているということです。

しかし、

蓋を開けてみると、

3年のブランクなんてまったく感じさせない、

良い意味で、

まったく変わりのない、

変態的な世界観が繰り広げられているのを

こうやって目の当たりにして、

安堵の溜息を漏らしてしまうほどでした。

 

EL-P の創造する、

狂気を孕む音の歪みは、

サイケデリックな緊張感を生み出す短いギターのリフ、

精神を蝕むかのような不協和音を組み合わせて生み出される上モノ、

都会的なせせこましさを描き出すビート、

これらに要約されるでしょう。

②や③はその典型といえます。

OLD SCHOOLを意識した④は

EL-P の作風には珍しいです。

AESOP ROCK をゲストに招いた⑦の

病んだドラム・ラインが流石です。

⑨のメロディアスなラインを使ったループというのも、

EL-P の作風には珍しいと言えるでしょう。

まあ、

それがストレートな楽曲に仕上がっているのか?

というと、

結局そうではないというのも彼の味なのですが。

作品終盤に差し掛かった⑪のイカレ具合なんか、

いかにも彼の本領発揮といったところで、

やはり一筋縄ではいかない、

東のアンダーグラウンド界を一身に背負って立つ、

彼の異才を堪能できます。

非情なN.Y.のブルース的⑬で幕を閉じる本作。

そのどれをとってみても、

昨今のシーンの流行にまったく触れていない、

怖いくらいにオリジナルな世界が描かれていて、

それは言葉を巻き込むようにして吐き出される彼のライムにも、

昨今では珍しい絶滅種的な独特のリリシズムを伺えます。

本当に一癖も二癖もある、

浮世離れしたような作品なので、

慣れないヘッズはアテられちゃうかも。

すごくステキな作品で、

僕自身、おいそれと一気にレビューを書くには

本作は完成度が高すぎました。

アングラ好きはもちろん、

アングラ聴いたことないって人にも

ぜひ勧めたい作品です。

 

オススメ度 7.6

(ラップ:1.6 トラック:1.7 キャラ:1.6 話題性:1.2 構成:1.5) 

 

 

 

2007年5月 1日 (火)

MIXなのに正規盤より。。。

連休の中休みではあるのですが、

もちろんというか、

貧乏暇なしの僕は、

今日も明日もお仕事です。

仕事に出掛けてると、

案外、通勤のラッシュがヒドくて、

何も働いているのは僕だけではないのだな。。。と、

当たり前のことながらに感じました。

 

さて、

そんなこんなはともかく、

今日紹介するのは、

MOBB DEEP のフロント・マン、

PRODIGY のMIX作品、

「RETURN OF THE MAC」 です。

200pxreturn_of_the_mac  

 

 

 

 

 

 

 

思えば、

このユニット、MOBB DEEP の経歴も、

波乱万丈ですよね。

決して、

デビューと同時にスターダムに駆け上がった、

というのではない辛苦を

彼らも舐めながらに、

ここまで這い上がってきているのです。

ここで多くを語るまでもなく、

それは彼らに与えられた多くの賞賛と栄光が、

雄弁に物語っているでしょう。

 

G-UNIT と契約を交わしたのが、

彼らにとってプラスに作用したのかどうかはともかく、

明らかに、

G-UNIT からドロップされた彼らの作品は

駄作でした。

作品の評価としても、

セールスとしても、

予想以上に振るわないその結果に、

僕自身、

大いに失望したのを覚えています。

 

本作は、

そんな G-UNIT 色から掛け離れたところで、

LOUD 以降の MOBB DEEP を支えた、

KOCH からドロップされた、

MIX仕立ての作品となっています。

 

その実態は、

PRODIGY 名義の作品ながら、

全曲プロデュースを手掛けた THE ALCHEMIST との、

二人三脚でのユニット作品になります。

MOBB DEEP と ALCHEMIST の関連性は、

今更切っても切れないものなので、

そんなに目新しいモノはないのですが、

しかし、

MOBB DEEP のファンに、

彼らに対し目新しい何かを望む者は少ないと思います。

それは、

G-UNIT にジョインしての彼らの失敗が

全てを物語っているのではないでしょうか?

そういった意味で、

最大規模の KOCH からとは言え、

インディーからドロップされた、

古くからの、

身内とも呼べる ALCHEMIST を配して作成された本作に対し、

身を焦がすような期待感はまったくないものの、

絶対的に信頼の置ける、

期待どーりの MOBB DEEP の在るべき姿を

本作では堪能できるのではないのでしょうか。

 

 

個人的な話をさせてもらえば、

僕はMIX作品には興味ない。

例えそれが “オフィシャル” と銘打たれていても、

所詮はMIX作品。

正規作品との差は、

作品の完成度や、

各楽曲単位での完成度に至るまで、

歴然たる差が出ている。

僕はDJをしないので、

その辺りに興味がいかない分、

逆に楽曲としての完成度や、

ラップの完成度に作品としての重点を置くのだと想います。

そんな僕が、

G-UNIT からドロップされた MOBB DEEP の前作より、

インディーからドロップされた、

MIX作品としての本作の方が、

余程マシだと思えるのだから、

それは前作が悪かったのか、

それとも本作が素晴らしかったのか。。。

まあ、その辺りは置いておいてもだ、

本作は確かに、

古くからの MOBB DEEP ファンにも

満足のいく作品ではないだろうか。

 

例えば、

今時、45回転の声ネタを持ってくる③にしても、

やはりその哀愁の漂い具合は、

MOBB DEEP のイメージに非常に近しい仕上がり具合だし、

SKITである⑤でさえ、

NEW YORKに根ざした讃歌を感じさせ、

ミニマムながらに、

PRODIGY の訴えるトピックスが、

ピンポイントでこちらに伝わってくるというモノ。

多少、仰々しくも、

安っぽい⑧や⑪などは、

MOBB DEEP と ALCHEMIST ならではの、

簡潔な安心感を演出しています。

個人的に、

本作内で一番好きなのは、

ループの中毒性を煽り立てる⑫だ。

古き良き時代の、

ループを大切にした構成が、

楽曲の全面に滲み出ています。

そのワリに、

楽曲としての完成度が低いというのは、

MIX作品ならではのご愛嬌といったところ。

 

一人の、

しかも実力の確かな、

トップ・プロデューサーが、

作品全体を通して、

製作、

監修しただけあって、

作品のまとまり具合は非常に固いです。

それこそ、

方向性の定まっていなかった、

正規版でもある、

G-UNIT としての前作と比較して、

本作の完成度の高さの方が、

数段上と言えるのではないでしょうか。

そういった観点から見ても、

断然、

本作は、

古くからの MOBB DEEP ファンにお勧めです。

 

オススメ度 7.2

(ラップ:1.4 トラック:1.6 キャラ:1.5 話題性:1.0 構成:1.7) 

 

 

 

2007年4月30日 (月)

革命家

このシーンにおいて、

音の革命家として、

長年トップをキープしつけてきた男が、

ここにきてようやく通算2枚目の、

自身名義での作品をドロップした。

それが今回紹介する、

TIMBALAND の

「SHOCK VALUE」 だ。

200pxshock2bvalue  

 

 

 

 

 

 

 

音の革命家としては、

この 「SHOCK VALUE」 という作品の表題は、

正にお誂えなモノである。

これまで彼が起こしてきた

数々の音の革命的奇跡を、

本作で更に覆す、、、

というのが、

本作で描いた彼の青写真なのかもしれない。

 

 

ファースト・シングルとして切られた②は、

TIMBO 自身の力を借りて、

今、一番勢いのある二人である、

NELLY FURTADO と JUSTIN TIMBERLAKE の参加した、

アシッドで中毒性の高いチュ-ンに仕上がっている。

もちろんチャートでの成功も果たしているのだが、

この楽曲だけ見ても、

ヒット間違いなしと確信せずにはいられない楽曲である。

・・・・・まあ、

個人的に好きかどうかは別として。。。

そういった意味で、

本作全体をまず斬って放つとすれば、

僕の個人的な感想は、

そのタイトル、「SHOCK VALUE」 からして、

“音の革命” を期待したモノとしては、

存外に外れた作品のように思えなくもない。

例えるなら、

THE NEPTUNES の N.A.R.D. 名義の作品に対してと同じくらい、

つまらなさを感じてしまう。。。

 

なぜ、

このつまらなさを本作に感じてしまうのか??

それはごく個人的な嗜好から来ていることなので、

作品全体の評価として、

単純に受け取ってもらいたくないのだが、

要は、こうだ。

極度の “ラップ・ファン” の僕としては、

シンガーが多く埋め尽くしている本作の内容に、

どうしても物足りなさを感じずにはいられない、

というワケなのである。

もちろん、

トップ・プロデューサの面目にかけて、

シーンの大物ラッパーも幾人参加しているのだが、

何だか、

それがおざなりに思えるほど、

TIMBO のプロデュース・ワークと、

ゲスト・ラッパー達の掛け合いが

空回っているように聴こえてしまうのだ。

例えば、

DR. DRE と MISSY ELLIOTT 、JUTIN の参加した③などは

その最たるモノで、

まだ MISSY は良いとしても、

DRE がこの曲に参加する意味合いをまったく見出せないほど、

オケが DRE の個性を掻き消してしまっている。

この曲の面子が並んだだけで、

期待が倍増して膨らむだけに、

曲を聴いての印象の薄さが

あまりに残念でならない。

元相棒の MAGOO の参加した⑧も、

果たして、

ココに MAGOO のラップをあてがうべきか否かは、

甚だ疑問の残るところである。

唯一、本作中、

僕を満足させたのが、

50 CENT と TONY YAYO を迎えた⑥だった。

50 嫌いの僕が、

本作中唯一安心して聴けたのがこの曲だというのだから、

皮肉な話である。

ラッパー陣で有名どころはこの辺りくらい。

蜜月な関係にある JAY-Z の参加もないというのは、

ちょっと寂しい。

 

あとは歌モノがほとんどを占めている。

ラップ・ファンの僕としては、

確かに物足りない構成ではあるのだが、

まあ、これは、

TIMBO の才能がHIP HOP/RAPだけに留まらない、

R&Bを含むポップスとして成立している証拠でもあるのだろう。

珍しいところで、

ELTON JOHN が流麗なピアノ演奏で華を添えた

⑰なんかもあるが、

やはり僕としては消化不良というか、

全然面白味がないのである。

 

実際、売れているし、

この音楽シーンのみならず、

音楽性としての評価も高いであろう本作だが、

僕に掛かるとダメです。

好きな人にはゴメンなさい!

僕にはショックを与えられなかった模様です。。。

  

オススメ度 6.4

(ラップ:0.7 トラック:1.2 キャラ:1.5 話題性:1.7 構成:1.3) 

 

 

より以前の記事一覧

最近のトラックバック

2017年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31