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2008年9月30日 (火)

HOLLYWOOD DERBY

自己顕示欲の強いラッパーは、

音楽活動が頭打ちになると、

新たな表現手段としてスクリーン・デビューに向かう傾向が強い。

フッドからHOLLYWOODへ、

そんなお決まりのコースを歩んだ者の中でも、

頭一つ抜きん出ているのは、

ご存知、WILL SMITH だが、

その次あたりに成功を収めているのは、

LLICE CUBE 辺りなんじゃないかと捉えている。

キャリアもカリズマもバキバキのレジェンドである二人だが、、

それぞれの売りはまるっきり別モノのようではあるけれど、

改めて二人を見比べてみると、

案外シンクロしているようにも思えてくる。

奇しくも、お互い新作をドロップしたばかりということもあって、

今日は “HOLLYWOOD DERBY” と題して、

二人のその新作を聴き比べてみようと思う。

 

まず先攻は LL COOL J から。

数年前から所属の DEF JAM との折り合いがよくないとのことで、

絶えず移籍の話が出続けていながらに、

その後も数作が DEF JAM からドロップされていた LL だが、

それも本作を以って、契約はいよいよ解消されるという。

何せ、タイトルが 「EXIT 13」 なんだもの。

200pxexit13_2   

 

 

 

 

 

 

 

オリジナル12枚とベスト盤1枚の計13枚。

「PHENOMENON」 での CANIBUS とのビーフ以降、

正直、LL とその後の彼の作品に対し

ラッパーとしての強烈なインパクトを

僕は感じられなくなっていたというのはあるが、

しかし、だからといって、

彼のここ数年の作品が駄作だったかというと、

決してそうではないと言わざるを得ない。

グっとはこないのだが、

作りが上手く、妙にカッコイイのだ。

その雰囲気は本作にも充分満ち溢れている。

それほど旬なプロデューサーが絡んでいるワケでもないし、

ゲストの顔ぶれもイマイチなのに、、、

どうしてカッコよく聴こえるんだろう?

本作は 50 CENT が総監修するという噂もあったが、

幸か不幸か③でのゲスト参加だけに終わっている。

それ以外、有名どころでは、

MARLY MARL が楽曲製作した⑥、

DJ SCRATCH 製作の⑨、⑩、

DAME GREASE 製作の⑬、

WYCLEF がゲスト参加した⑭

(ココ、ツッコミたいが、今回はあえてスルーしよう。)、

FUNKMASTER FLEX が怒鳴りを入れた⑯、

FAT JOE と SHEEK LOUCH という

イカツめな二人をゲストに揃えた⑰くらい。

DAME GREASE の⑬はなかなかスタイリッシュでカッコイイが、

それ以上に本作で気になるのが、

同じく前述、DJ SCRATCH 製作の⑩。

この曲はゲストにOLD SCHOOLレジェンドの

GRANDMASTER CAZ を迎えているのだが、

ハッキリ言って、本作中でも突出して耳に引っ掛かる、

ハードな仕上がりとなっている。

確かに LL のキャラからして、

スタイリッシュな楽曲は彼に似合うかもしれないが、

実は時代錯誤なくらいイカツくて、

色気のない楽曲をガチガチに集めた方が、

彼に合っているのではないかと思えてならない。

本当に、今の時代にあって、

本作中、この楽曲⑩はブッ飛んだカッコよさを湛えている。

。。。。。

 

さて、お次は後攻の ICE CUBE の作品を。

LL「EXIT 13」 に対して、

ICE CUBE の新作 「RAW FOOTAGE」 は、

それ程話題性があるのではなく、

出元も自身のインディー・レーベル LENCH MOB からとなる。

200pxrawfootage   

 

 

 

 

 

 

 

その影響というのでもないが 

(彼の前作も同レーベルよりドロップされている。)、

本作はこれまでの彼のどのソロ作品と比較しても、

極めてハードコア色が強いように思われる。

それはもちろん良い意味において。

その音色からインディーな空気がプンプン漂っているのだけれど、

蓋を開けてみると、

②では YOUNG JEEZY が参加していたり、

⑥では MUSIQ SOULCHILD が参加していたり、

⑬では当然のように THE GAME が、

WC と一緒に参加していたりして、

旬なゲストが実に印象的に配置されているあたり、

作品として抜かりの無い仕上がりになっている。

プロデューサーに有名どころの名前はなかったけど、

どの楽曲も粒が立っていて、

ドス黒くカッコよいこと一入だ。

中でも特に耳を惹いたのが⑤。

この訳知りな、茹だったリフのループが

最強にステキすぎる。

ライムもボロいこと繰り返してるだけなんだけど、

このビートにはコレ以上もコレ以下ない。

ユルさと熱さの均衡が

二つとない絶妙のバランスの上で構成されている。

コイツ最高!⑤最高!!

楽曲として締りのある⑦も素晴らしいが、

本作では何といっても⑤がズバ抜けている。

。。。。。

 

というワケで、両作の総評だが、

LL にしても ICE CUBE にしても、

この長いキャリアを戦い続けてきたアーティスト特有の

抜け目なさというものをお互いの作品に感じざるを得ない。

自身の旨味、見せ所を心得ていると言うべきか。

両作ともにタイトな仕上がりを見せ、

合格点に値する作品といっても過言ではないと思う。

しかし、裏返せば、

期待値を下回ることはなくとも、

上回ることもない、

そのまんまの作品と呼べなくもない。

つまりは、面白みに掛けるとでも言おうか、

初期衝動に欠ける分、

(もちろんベテランの二人にコイツを期待するのが間違っているのだろうが)

HIP HOPの内包する妙味ともいえる、

スリリングさに欠けると言わざるを得ないというのも確か。

惰性で製作された、

とまでは言わないが、

やはり片手間感がどうしても拭えないのも事実で、

その辺り、

LLICE CUBE 共に、

成功し続けているベテランゆえのジレンマを

抱えていると捉えることもできる。

 

さて、“DERBY” と称したからには、

今回の LLICE CUBE 両人の新作に対し、

個人的な嗜好の甲乙を付けておかないといけない。

というワケで、

今回は ICE CUBE の勝ち。

勝因は作品のタイトさにある。

 

LL COOL J 「EXIT 13」

オススメ度 8.2

(ラップ:1.7 トラック:1.5 キャラ:1.7 話題性:1.7 構成:1.6)

 

ICE CUBE 「RAW FOOTAGE」

オススメ度 8.2

(ラップ:1.7 トラック:1.7 キャラ:1.7 話題性:1.4 構成:1.7)

 

 

2007年12月31日 (月)

「2007年ベスト・アルバムTOP10 (後編)」

2007年も残すところ、あと数時間となりました。

そんな今年を総括する意味で

勝手なランキングを独断と偏見をフル活用して

“2007年ベスト・アルバムTOP10” の

5位から1位までを厳選し、発表したいと思います。

 

では、

第5位 LIL' FLIP

「I NEED MINE $$」

オススメ度 8.4

(ラップ:1.6 トラック:1.9 キャラ:1.7 話題性:1.3 構成:1.9)

200pxlilflip_ineedmine_3  

 

 

 

 

 

 

 

2枚組のボリュームは彼にとっては毎度のコトながら、

その構成力においてかつてないほどに

高いクオリティーを感じさせてくれた作品です。

地元H-TOWNに根ざした楽曲もさることながら、

全国区に標準を定めたキャッチーな楽曲をキッチリ配置しつつ、

見事にバランス感覚に長けた、

飽きのこない全37曲という構成力は、

もう見事というより他ありません。

2枚組の大作で言えば、

今年は他に U.K.G. の作品があり、

セールス面でも各メディアの評価においても、

かなり高い支持を受けています。

PIMP C のこの年末での急逝という事件を抜きにしても、

今年のベスト・アルバムの最有力候補として、

彼らの作品が挙げられることでしょうが、

(少なくとも 「b.m.r.」誌のランキングでは1位となるでしょう。)

僕個人的には LIL' FLIP の本作での活躍が、

俄然記憶に強く残った一年でした。

 

第4位 9TH WONDER

「THE DREAM MERCHANT 2」

オススメ度 8.5

(ラップ:1.6 トラック:2.0 キャラ:1.7 話題性:1.3 構成:1.9)

41re28fwil  

 

 

 

 

 

 

 

9TH WONDER の創り出す音を定義付けるならば、

“PRIMO と、KANY 、JUST BLAZE らの要素の良いトコ取り”

といったところでしょうか。

NEW AGEらしいとも言うべきか、

彼らのフォロワーとして、

9TH のプロデューサーとしての生い立ちが

完全に楽曲に表立っています。

そいつがオリジナリティーの欠如に連なりかねないのですが、

彼は意に介せず邁進し続け、

逆にそいつを己が個性として確立してしまっているところに、

こちらとしても思わず舌を巻いてしまいます。

内容はといえば、

アンダーグラウンド、メジャー入り乱れての

実力派アーティストが集結し、

かなり力の入ったラップを聴かせてくれています。

どの曲も秀逸!

TORAE や MEMPHIS BLEEK 、

ROYCE DA 5’9” 、CAMP LO 、BUCKSHOT など、

本当に豪勢でカッコイイスピットが聴けます。

 

第3位 CLIPSE

「HELL HATH NO FURY」

オススメ度 8.5

(ラップ:1.5 トラック:2.0 キャラ:1.5 話題性:1.6 構成:1.9)

200pxhell_hath_no_fury_cover  

 

 

 

 

 

 

 

シングル部門での活躍をご覧くだされば、

彼らの本作のアルバムとしての僕の評価の高さも

充分に窺い知れるところでしょう。

本当にソツのない構成で、

捨て曲がないというのが、

昨今のシーンからすれば珍しいくらいに、

全曲に渡って個性的で粒が立っています。

これは CLIPSE の没個性的なラップと、

何と言っても NEP の辣腕による秀逸の産物といえるでしょう。

特に②、③、④、⑧などの

音の抜けた楽曲の爆発力は驚異的です。

多分、本作に対してこんなに高い評価を与えるのは、

偏屈な僕くらいしかいないのだろうな・・・

と考えると、

いろんな意味で残念で仕方ありません。

。。。。。 

 

第2位 CHAMILLIONAIRE

「ULTIMATE VICTORY」

オススメ度 9.0

(ラップ:1.9 トラック:1.8 キャラ:1.7 話題性:1.7 構成:1.9)

200pxultimate_victory  

 

 

 

 

 

 

 

CHAMILLIONAIRE って声がカッコよすぎる。

しかもその声の活かし方が、

前作を更に上回るやり方でフル活用されている。

スキルの見せ方も相俟って、

現在のルーキー群の中では最強の位置に君臨しています。

それにしても彼を含めて、

PAUL WALL 、MIKE JONES 、SLIM THUG と、

このルーキー群のH-TOW集中的な擁立の具合は、

本当にかの地の勢いをそのままに反映していますね。

本作は意外と控えめなゲストの配置も絶妙だし、

何と言っても昨今のシーンにおいては稀有にも等しい、

“PARENTAL ADVISORY” マークが入っていないって点も、

評価に値します。

それは本作がクリーンだ、

強いては軟弱だという意味ではなくて、

“F***”ワードなど使用せずとも、

充分にハードコアな作品を仕上げることができるぜ!という、

CHAMILLIONAIRE のスキルに裏打ちされた、

強固な自信と自負心の現われでもあります。

HIP HOPの新たな魅力が溢れんばかりに詰め込まれた、

2007年一番の快作と言えるでしょう。

 

さあ、いよいよやってきました。

2007年栄光の第1位の発表です。

。。。。。

。。。。

。。。 

第1位 CONSEQUENCE

「DON'T QUIT YOUR DAY JOB」

オススメ度 9.0

(ラップ:1.9 トラック:2.0 キャラ:1.6 話題性:1.5 構成:2.0)

200pxdon27t_quit_your_day_job  

 

 

 

 

 

 

 

KANYE が自ら主宰する G.O.O.D. RECORDS の

第一弾のアーティストとして満を持して発表されたにも拘らず、

世間的にあまり見向きもされず、

地味な発進のままに終わってしまった本作ですが、

実際のところ、

作品自体の各楽曲及び、全体の構成に関するクオリティーの高さは、

目を見張るものがあります。

SKITを含む全15曲中、

KANYE 製作曲は僅か3曲に留まるのですが、

それにも関わらず、

作品全体に及ぼす KANYE の影響力の強さが

良い方向へ働いていて、

作品全体を通しての圧倒的な統一感を生み出しています。

増して、珠玉の各楽曲群において、

前述した KANYE 製作3曲中の②と④に関しては、

中でも抜きん出た完成度を誇っていて、

本当に圧倒される思いがします。

もちろん他のプロデューサー製作曲に関しても、

音楽性の高い、バラエティー豊かな楽曲が揃っており、

この作品も捨て曲が見当たらないといった具合です。

本当にカッコイイ曲ばかりです。 

 

。。。。。

。。。。

。。。

 

2007年を総括して振り返ると、

いつにも増して爆発力のある作品に

お目(耳)に掛かることのなかった1年だったように思えます。

その分、地味ながらに基礎力の高い、

しっかりと作り込まれた作品に対して、

高く評価できるモノが多かったともいえるでしょう。

特に、エグゼクティブ・プロデューサーの辣腕の発揮された作品、

SKI による CAMP LO 、

セルフ・プロデュースのできる SWIZZ 、DJ JAZZY JEFF 、

NEP による CLIPSE 、

KANYE による CONSEQUENCE 等々。。。

その他、ココに挙げたTOP10作品及び次点作品に関しても、

派手さ云々以上にその作品の構成力が

素晴らしく安定していました。

今年はそういう年だった、、、というより、

今年はそういう作品を僕が強く求めていただけなのかもしれません。

多分、今年の僕のランキングは、

いつにも増して他のメディアのランキングから

かけ離れた結果となっているでしょう。

このランキング10作品中、

唯一他の媒体で引っ掛かりそうなのは、

どう贔屓目に見ても CHAMILLINAIRE くらいが関の山。

(多分、コレもかなり怪しいハズ。)

ここまで捻くれたランキングだと、

皆さんにとっては何の参考にもならないだろうな。。。

偏屈に過ぎてごめんなさい・・・

 

 

さて、皆さんの2007年のランキングはいかがでしたか?

 

2007年12月30日 (日)

「2007年ベスト・アルバムTOP10 (前編)」

2006年も残すところ、あとわずかとなりました。

そんな今年を総括する意味で

勝手なランキングを独断と偏見をフル活用して

“2007年ベスト・アルバムTOP10” を発表します。

今回は10位から6位までを厳選し、

披露したいと思います。

 

第10位 BIG SHUG

「STREET CHAMP

オススメ度 7.4 

(ラップ:1.6 トラック:1.9 キャラ:1.3 話題性:0.8 構成:1.8)

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オススメ度的に言えば、

ハッキリ言って局地的なファンにしか勧められませんが、

個人的には今年一番 “N.Y.の息吹” を直に感じられた、

直球の骨太な作風に感嘆しました。

PRIMO の強烈な辣腕も味わえる、

かつての全盛期のN.Y.シーンのいかつい音を楽しめる、

希少価値の高い作品です。

 

第9位 CAMP LO

「BLACK HOLLYWOOD

オススメ度 7.6 

(ラップ:1.5 トラック:2.0 キャラ:1.5 話題性:1.1 構成:1.5)

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一聴しただけでは捉えられない音の深みが、

作品全編に施されていて、

この作品自体のミニマルさが嘘に想える程、

粘り強く力強い構成力が他を圧倒しています。

SKI マジック恐るべし!

楽曲の粒が立ちまくっているのは、

シングル・ランキングの並びを見て頂ければお分かり下さるでしょう。

 

第8位 50 CENT

「CURTIS」

オススメ度 8.3 

(ラップ:1.4 トラック:1.8 キャラ:1.7 話題性:1.7 構成:1.7)

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個人的には大嫌いな 50 ですが、

今作は実質的には KANYE との直接対決に

完全敗北したにも拘らず、

僕の独断的な感想としては、

彼の経歴においてかつてないほど良かった。

元来、ギミックに凝り固まったような彼にとっては、

斬新なほどに直球勝負でラップを聴かせてくれる作品だけに、

好感が持ててしまいます。

 

第7位 SWIZZ BEATZ

「ONE MAN BAND MAN」

オススメ度 7.7 

(ラップ:1.3 トラック:1.9 キャラ:1.4 話題性:1.3 構成:1.8)

200pxone_man_band_man  

 

 

 

 

 

 

 

作風構成のミニマルさにも拘らず、

各楽曲全体に広がるダイナミズムが

現在の SWIZZ の好調ぶりを見事に現している秀作。

ゲストが思った以上に少ないのに、

ゴージャス感を損なっていないところに

本作の凄みが伺えます。

SKITを含む全14曲中、

自身のプロデュース曲がわずか4曲しかないってのも、

逆に豪勢な話です。

 

第6位 DJ JAZZY JEFF

「THE RETURN OF THE MAGNIFICENT」

オススメ度 8.0 

(ラップ:1.5 トラック:1.9 キャラ:1.5 話題性:1.2 構成:1.9)

200pxthereturnofthemagnificent  

 

 

 

 

 

 

 

音楽性を追求するという意味において、

今年ドロップされた作品群の中で

ズバ抜けた完成度を誇ったのが

JAZZY JEFF 御大の本作でした。

bbe からドロップされた “THE BEAT GENERATION” シリーズの

彼とっては第二作目にあたるのですが、

前作のクオリティーに劣るところのないという点に、

御大の御大たる揺らぎどころのない安定した力量が伺えます。

懐の深さに感服してしまいます。

 

 

“オススメ度” がまったく反映されていないようなこのランキング。

我ながら荒れてますね。

ちなみに、次点では、

NAS 「HIP HOP IS DEAD」

PLAYAZ CIRCLE 「SUPPLY & DEMAND」

JAY-Z 「AMERICAN GANGSTER」

KEITH MURRAY 「RAP-MURR-PHOBIA」

が入っていました。

上記4作品もなかなか素晴らしい出来映えで、

ぜひランキングに入れたかったのですが、

TOP10の枠に収まらず、

ここで簡単に紹介するに留めておきます。

明日は、2007年の総決算ともいえる

“2007年ベスト・アルバム トップ10”の

5位から1位を紹介します。

お楽しみに!

 

 

2007年12月27日 (木)

「2007年ベスト・シングルTOP10」

"ます、今日は

“2007年ベスト・シングルTOP10” の

ランキングの発表です。

まあ正確に言えば、

僕はDJじゃないので、

正式なシングルじゃない曲でも並べちゃうのですが、

そこはご愛嬌ってコトで。

では、始めましょう。"

・・・というのが昨年の僕の祝詞(ノリト)でしたが、

今年も一緒です。

とりあえず、始めましょう!!

 

第10位 CAMP LO

「PUSHAHOE

「BLACK HOLLYWOOD」 収録)

一聴してあまり耳に掛からなかったハズの CAMP LO の新作も、

さすが SKI マジックが全編にまぶされていて、

気付くとすっかり虜になってしまっていました。

この曲の抜け具合が素晴らしい!

  

第9位 CLIPSE feat. RE-UP GANG

「KEYS OPEN DOORS

「HELL HATH NO FURY」 収録) 

単純なフレーズのフックが耳にこびり付き、

思わず一緒にシャウトしたくなる楽曲です。 

続く8位に挙げた 「AIN'T CHA」 との楽曲の並びが、

とてつもなく最強です。

   

第8位 CLIPSE

「AIN'T CHA

「HELL HATH NO FURY」 収録)

というワケで、

「KEYS OPEN DOORS」 に続く楽曲として、

複雑ながらも妙に裏テンポでノリまくれるこの楽曲も

今年はよく繰り返して聴いたものです。

彼らにとって本作品は、

デビュー作ほどに強烈なBOMを

備えた作品ではなかったかもしれませんが、

僕から言わせれば、本作の方が断然完成度が高く、

評価に値すると思います。

   

第7位 CAMP LO

「JACK N' JILL

「BLACK HOLLYWOOD」 収録)

この、たった2分32秒というミニマルな楽曲に詰め込まれた、

クロさといったら、他の追随を許さない、

極まったものがあります。

SKI 恐るべし、ですよ。 

 

第6位 FREEWAY

「THIS CAN'T BE REAL

「FRE AT LAST」 収録)

作品幕開けを告げる本楽曲は、

アルバム全体の方向性を明確に提言しているとも言えます。

ブルージーでJAZZ志向の高いオケのクオリティーの高さが、

PHILLYならではの土地感を見事に表現しています。

WU の 「C.R.E.A.M.」 の RAEKWON のヴァースを

カヴァーした入り口もファンにはたまらないですね。

   

第5位 50 CENT

「I GET MONEY」

「CURTIS」 収録)

KANYE とのセールス対決に完全敗北してしまった 50 ですが、

僕自身は断然 50 の方が良かった。

それどころか、大成功を収めた 50 自身の

1ST作、2ND作よりも、

世間的に評価の劣る本作の方がかなりマシに思えました。

まあ、それは僕が天邪鬼なだけなのでしょうが、

AUDIO TWO の 「TOP BILLIN'」 を

大胆にサンプリングした本楽曲の切れ味の鋭さはなかなかのモノです。

  

第4位 DJ JAZZY JEFF feat. E. BURGUNDY & BLACK ICE

「RUN THE BACK

「THE RETURN OF THE MAGNIFICENT」 収録)

JAZZY JEFF 大先生を捉まえて僕が言うのも何ですが、

今年聴いた楽曲群の中で、

一番完成度の高かったのが本楽曲でした。

外連味のないメロディアスなループには

心に直接訴えかけてくる力が篭っています。

  

第3位 CONSEQUENCE

「DON'T FORGET EM

「DON'T QUIT YOUR DAY JOB」 収録)

KANYE 製作による本楽曲、

KANYE がこれまで製作し続けてきた自身に対する、

あるいは他アーティストに提供してきた楽曲群の、

その根底に通ずる “音楽への良心” というものが、

この楽曲において一番に表現されているような気がします。

楽曲自体の持つ爆発力というものは非常に地味なのですが、

それだけに持続力のある、

耳心地の良いループはいくら聴いても飽きが来ません。

   

第2位 CLIPSE feat. SLIM THUG

「WAMP WAMP (WHAT IT DO)

「HELL HATH NO FURY」 収録) 

この楽曲のカッコ良さは偏に

SLIM THUG の太々しいフックを語らずして成立しません。

トリッキーな楽曲に軽めの CLIPSE 二人のフロウだけでは、

その衝撃は半減どころか凡庸極まる楽曲になっていたでしょう。

このバランス感覚も踏まえて、

やはり NEP の完璧主義的な仕事が際立っています。

 

第1位 MIMS

「DOCTOR DOCTOR

 「MUSIC IS MY SAVIOR」 収録)

日系人と思しき KOBAYASHI なるプロデューサー製作による、

実にドラマティックなオケが印象的な本楽曲。

個人的には今年一番繰り返し聴いた楽曲でもあります。

アルバム内には世間を席巻した

「THIS IS WHY I'M HOT」 が収録されているにも拘らず、

僕はこの楽曲ばかり聴きまくっていました。

この哀愁と疾走感の漂うループがたまらなく大好きです。

 

 

・・・・・・ 

僕自身はこの記事の為に、

一ヶ月も前から、

厳選に厳選を重ね、

秀作を選び抜いてきたのですが、

今年はいつにも増して偏りが酷いですね。

我ながらに自身の偏屈さ具合に今更ながらに呆れてしまいます。

まともにシングルとして切られている楽曲も少ないし、

皆さんにとっては何の参考にもならないでしょうが。。。

 

 

次回はアルバム・ランキング10位から6位までを発表します。

お楽しみに!

 

 

2007年11月25日 (日)

非HIPHOP

久々に記事を書きます。

JIGGA の新譜を筆頭に、

奇跡の生還を果たした CASSIDY やら、

9TH WONDER やら、

FREEWAY やら、

TRAE やら SOULJA BOY TELL'EM やら、

LITTLE BROTHER やら BABY BASH やら、

THE PACK やら PLAYAZ CIRCLE やら、

その他にも幾つか

新譜を買い込んで聴いているこの一ヶ月あまりでしたが、

そういったのとはまた別に、

最近ある作品を買って聴き込んでいます。

それは、

ALICIA KEYS のオリジナル3作目となる新作、

「AS I AM」 です。

200pxaliciakeysasiam  

 

 

 

 

 

 

 

別にHIP HOP、R&Bを嗜好する

BLACK MUSICファンからすれば、

JIGGA の新作を差し置いて、

絶賛大ヒット中の本作を

ここに特筆する程の珍しさもないのでしょうが、、、

実は僕自身、

HIP HOP(RAP)以外のジャンルの作品を購入するのは、

実に6年ぶりだったのです。

(前回、非HIP HOP作品を購入したのは、

2001年、日本の女性POPシンガー、

谷村有美のアルバムでした。)

 

ALICIA ちゃんは、

ラッパー以外では一番好きなアーティストで、

もちろん前作、前々作もかなり聴き齧っています。

(しかしながら、

手元にCD-Rは残してはいますが、

作品は購入してはいない。)

 

なんだか、

睡眠時にエンドレスでかけていると、

良い気分で眠れるのが、

ALICIA ちゃんの新作のステキなトコロです。

 

。。。。。

 

それにしても、

ラッパー(米国産)以外の作品を購入する際、

レジに並んでいると

何故だか気恥ずかしい気分を味わってしまったのが、

今更ながらに新鮮な気分でした。

 

ちなみに、

上にも挙げましたが、

最近聞いている中で特にお気に入りなのが、

9TH WONDER のソロ作です。

あと、FREEWAY も悪くない。(惜しいカンジはあるけど。)

PLAYAZ CIRCLE もなかなかです。

 

 

2006年12月31日 (日)

「2006年ベスト・アルバムTOP10 (後編)」

2006年も残すところ、あと数時間となりました。

そんな今年を総括する意味で

勝手なランキングを独断と偏見をフル活用して

“2006年ベスト・アルバムTOP10” の

5位から1位までを厳選し、発表したいと思います。

 

では、

第5位 SNOOP DOGG

「THA BLUE CARPET TREATMENT」

オススメ度 9.1

(ラップ:1.7 トラック:1.8 キャラ:1.9 話題性:1.8 構成:1.9)

200pxbluecarpet_1  

 

 

 

 

 

 

 

WEST COAST HIP HOP復権に賭ける

彼の熱い想いを十二分に感じ取れる大作です。

久々に聴かれる SNOOP の攻撃的なラップはもちろん、

大集結した西の猛者どもの荒ぶる鼻息を

肌に感じられそうなほどのその勢いも魅力的です。

CALI AGAIN!

 

第4位 DJ MUGGS V.S. GZA

「GRANDMASTERS」

オススメ度 8.2 

(ラップ:1.8 トラック:1.9 キャラ:1.4 話題性:1.1 構成:2.0)

200pxb000bittia01_1  

  

 

 

 

 

 

 

正確には、2005年にドロップされた作品になるのですが、

今年の2月、3月あたりに購入した作品なので、

今年のランキングにノミネートさせています。

というより、個人的には今年一番のスマッシュ・ヒットだった本作。

きっと他メディアで本作をこのランキングに位置付ける、

あるいは10位以内はおろか、

20位以内に位置付けることはないでしょう。

正に独断と偏見!

本作は何がすごいって、

その完成度の高さです。

各楽曲単位でのクオリティーの高さはもちろん、

作品全体の構成に至るまで完璧に仕上げられています。

 

第3位 RHYMEFEST

「BLUE COLLAR」

オススメ度 9.3 

(ラップ:1.8 トラック:2.0 キャラ:1.7 話題性:1.8 構成:2.0) 

200pxbluecollaralbumcover_1  

 

 

 

 

 

 

 

今年一番インパクトのあった本作は、

HIP HOPとして一番楽しめた作品でもありました。

新人ながらに集結された豪華プロデューサー陣の名が

彼の実力の高さを裏打ちしています。

僕はスキルフルなラッパーが大好きなのですが、

今年聴いた作品群の中で唯一印象に残った、

ラップ力を前面に押し出した作品といえるでしょう。

 

第2位 THE GAME

「DOCTOR'S ADVOCATE」

オススメ度 9.3

(ラップ:1.7 トラック:1.9 キャラ:1.9 話題性:2.0 構成:1.8)

200pxthegamedoctorsadvocate_2   

 

 

 

 

 

 

 

もうハッキリ言って、この作品を1位にしようかどうか、

記事をアップするギリギリまで悩みました。

記事を書き始めた当初の予定では、

本作を1位とするつもりでいましたし、

もし僕が今の時点でシラフだったなら、

きっと本作を1位に挙げていたでしょう。。。

各楽曲単位での仕上がりも、全体的な構成も、

文句なく素晴らしかったです。

しかし、彼自身の前作が与えた影響力があまりに大き過ぎて、

どうしても物足りなさを感じずにはいられない。

DRE による魔法を打ち破ったかに見えた本作も、

未だその影響下から逃れられずにいる。

その印象を強めただけに、

1位に挙げるのを躊躇ってしまいました。

しかしながら、素晴らしい作品いは違いないです。

今年一番繰り返し聴いた作品でもあります。

 

 

そして、

2006年栄光を勝ち取ったのは・・・

・・・・・

・・・・・

・・・・・

第1位 HI-TEK

「HI-TEKNOLOGY 2」 

オススメ度 8.9

(ラップ:1.7 トラック:2.0 キャラ:1.6 話題性:1.6 構成:2.0)

200px1211962913_l_1_1   

  

 

 

 

 

 

 

第4位に続いて、本作をランキングに、

しかも第1位に挙げるメディアもきっと他にないでしょう。

ここまでくると独断と偏見を通り越して、

唯の天邪鬼なだけかもしれません。。。

第2位に挙げた THE GAME と並べて、

どちらを1位にしようかこの2-3日の間、

悩みまくっていました。

しかし、作品の完成度という点において、

本作の方が THE GAME のそれより

一歩秀でていたように思えます。

そのあたりが勝因かな。

あと、酔っ払った時に両作を流して聴いていたのですが、

HI-TEK の方が耳心地が良かった。

酔っ払ってチルった時に耳心地が良いというのは、

とても大切な要因になってきます。

プロデューサーとして円熟期を迎えた HI-TEK の

完璧に調和の取れた世界観を見事に描ききった力作で、

ぜひとも皆さんに聴いてもらいたい作品になります。

 

 

 

とまあ、

まったく “オススメ度” を無視したランキングが並びましたが、

それこそ独断と偏見です。

2006年を総括すると、ビッグ・ネームの作品に対して、

あまり良い印象を覚えていない一年だったと思います。

MOBB DEEP 、BUSTA RHYMES 、DMX 、

OUTKAST 、LUDACRIS 、P. DIDDY 、JAY-Z ・・・

その分、作品に対してインパクトに欠けるところが大きかったかな。

そういう意味で、2005年の THE GAME や LIL' WAYNE のような

強烈な作品を見出せませんでした。

そのあたり非常に残念に思えるのですが、

逆に GHOSTFACE & TRIFE 、DJ MUGGS V.S. GZA 、

そして1位に挙げた HI-TEK など、

切れ味の鋭い小味の利いた完成度の高い作品が

よく耳に付いた一年でもありました。

 

 

さて、皆さんのランキングはどうだったでしょうか?

 

 

2006年12月30日 (土)

「2006年ベスト・アルバムTOP10 (前編)」

2006年も残すところ、あと一日と数時間となりました。

そんな今年を総括する意味で

勝手なランキングを独断と偏見をフル活用して

“2006年ベスト・アルバムTOP10” の

10位から6位までを厳選し、発表したいと思います。

 

では、

第10位 GNARLS BARKLEY

「ST. ELSEWHERE」

オススメ度 8.1 

(ラップ:1.2 トラック:1.8 キャラ:1.6 話題性:1.7 構成:1.8) 

200pxst_elsewhere_cover_art_1  

 

 

 

 

 

 

 

元 GOODIE MOB の CEE-LO と、

DANGER MOUSE の変則的なこのユニットの本作は

今年一番のサプライズとして

HIP HOPの枠を超えて世界中で大ヒットしました。 

ラップ・マニアの僕がラップの入っていない本作を選ぶほど、

それだけ本作がカッコイイというコトです。 

 

第9位 PIMP C

「PIMPALATION」

オススメ度 8.3

(ラップ:1.6 トラック:1.8 キャラ:1.6 話題性:1.4 構成:1.9) 

200pxpimpalation_1   

 

 

 

 

 

 

 

久々にシャバに戻ったその開放感を見事に捉えた②をはじめ、

非常に素晴らしい楽曲を揃えた充実作でした。

相棒 BUN-B を筆頭に、

地元H-TOWNコネクションから錚々たるメンツを従えて、

正に隙間のない構成が魅力的です。

 

第8位 GHOSTFACE KILLAH AND TRIFE DA GOD

「PUT IT ON THE LANE」

オススメ度 8.2

(ラップ:1.6 トラック:1.9 キャラ:1.6 話題性:1.2 構成:1.9)

200pxputitontheline_1  

 

 

 

 

 

 

 

これは正確には2005年に発表された作品なのですが、

購入したのが今年の2月、3月あたりだったので、

今年のランキングに加えております。

とりあえず、直属の子分一番手として、

単独の名義では弱いと見て

GHOSTFACE 自身の舐めも加えて制作された本作、

小粒ながら非常にカッコよい出来映えになっております。

GHOSTFACE は本作以外にも、

自身名義で二作発表しており、

WU-TANG 勢の中ではなかなか充実した活動を

我々に披露してくれています。

ちなみに、年末に発表された新作は来年のランキングに回します。

 

第7位 T.I.

「KING.」

オススメ度 8.9 

(ラップ:1.7 トラック:1.8 キャラ:1.9 話題性:1.9 構成:1.6)  

200pxking_28album29  

 

 

 

 

 

 

 

その題名に偽らぬ王道的な作風で

非常にクオリティーの高い作品だった本作。

全体的な構成よりむしろ楽曲単位での粒の立ち方が

今年聴いて来た作品の中で群を抜いて立っていた。

特に本作中での JUST BLAZE の仕事は素晴らしかったです。

 

第6位 RICK RO$$

「PORT OF MIAMI」

オススメ度 9.0

(ラップ:1.6 トラック:1.9 キャラ:1.8 話題性:1.8 構成:1.9)

200pxport_of_miami  

 

 

 

 

 

 

 

今年発掘した新人君の中では一番注目度の高い作品でした。

その風貌からライム・スタイルに至るまで、

新人らしからぬふてぶてしい風貌と貫禄を見せつけ、

作品の完成度も極めて高かった。

MIAMIスタイルをスタンダードとして全国区へと押し広める

その技量の幅の広さと奥の深さに、

思わず引き込まれてしまいます。

 

 

ちなみに、次点では、

LOON 「NO FRIENDS」

XZIBIT 「FULL CIRCLE」

が入っていました。

上記2作品もなかなか素晴らしい出来映えで、

ぜひランキングに入れたかったのですが、

TOP10の枠に収まらず、

ここで簡単に紹介するに留めておきます。

明日は、2005年の総決算ともいえる

“2005年ベスト・アルバム トップ10”の

5位から1位を紹介します。

お楽しみに!

2006年12月29日 (金)

「2006年ベスト・シングルTOP10」

今年も残す所、あと三日となりました。

ようやく仕事の方も一段落ついて、

この休み間こそ、

溜まりに溜まりまくった新譜を

ここで紹介しきってしまいたいと考えています。

・・・が、その前に、

年の瀬最後の三日間は

この一年を振り返るランキングを紹介するのに充てましょう。

 

ます、今日は

“2006年ベスト・シングルTOP10” の

ランキングの発表です。

まあ正確に言えば、

僕はDJじゃないので、

正式なシングルじゃない曲でも並べちゃうのですが、

そこはご愛嬌ってコトで。

では、始めましょう。

第10位 GHOSTFACE KILLAH 「DOGS OF WAR

「FISHSCALE」 収録)

このギターのリフを使ったビートの狂い様は凄まじいです。

まさか PETE ROCK 様がお作りになられたとは。。。

実験的且つ、攻めの姿勢を今も忘れていない PETE 御大に

感涙してしまいます。

 

第9位 THE GAME 「COMPTON」

「DOCTOR'S ADVOCATE」 収録)

今をときめく BLACL EYED PEAS の首謀者、

WILL. I. AM がらしからぬロウなビートを制作。

この楽曲のイカレ具合が最強です。 

 

第8位 T.I. 「I’M TALKIN’ TO YOU」

「KING.」収録)

JUST BLAZE 制作の超攻撃的なオケに

普段は澄ましたフロウが特徴の T.I. が

まるで噛み付くかのようにイカツい被せ方で

フロウをかましているのが素敵です。

  

第7位 THE ROOTS 「CAN'T STOP THIS」

「GAME THEORY」 収録) 

この曲は J. DILLA が制作したもので、

彼の訃報後に出された彼名義のインスト集にも

このオケは収録されていたのですが、

ラップ好きの僕としてはボーカル入りの方で

こちらにエントリーさせていただきました。

R.I.P. JAY DEE !!

 

第6位 HI-TEK 「JOSEPHINE」

「HI-TEKNOLOGY 2」 収録)

メロディアスで抑揚と深みのあるオケと、

郷愁を描き立てるコーラス、

それに空間を捉えたようなラップの、

この三様のバランス感覚が正に完璧です。

ちなみに、この曲に参加している GHOSTFACE は

自身の新作でこの曲を収録していますが、

HI-TEK 盤と微妙に違っているのがミソです。

  

第5位 XZIBIT 「FAMILY VALUES」

「FULL CIRCLE」 収録)

疾走感のあるトラックに

カッチリ嵌め込んでいく XZIBIT のラップは正に爽快。

ものすごくタイトにまとめられているのにボリューミーに感じる点が、

この曲のクオリティーの高さを雄弁に物語っています。

 

第4位 JIM JONES 「MY LIFE」

「HUSTLER'S P.O.M.E.」 収録)

まだここで新譜のレビューを書いていないのですが、

JIM JONES の新作からのエントリー。

彼はヤサグレ具合が売りなのですが、

この曲はスタイリッシュで彼には似合わないようでいて、

しっかりカッコイイ曲に仕上げています。

 

第3位 YUNG JOC 「HEAR ME COMING」

「NEW JOC CITY」 収録)

実は、今年一番記憶に残っている曲かもしれません。

何と言ってもこの曲のフックが最強です。

この作品をお持ちの方はぜひ

巻き舌を駆使してフックの “BLLLLUUUPP, BLLLLUUP BUMPIN!”

を謳いましょう。

きっとその日一日の嫌なコトが忘れられますよ。

 

第2位 RHYMEFEST 「DYNAMITE」

「BLUE COLLAR」 収録)

楽曲タイトルその名のとーり、

破壊力バツグンの JUST BLAZE 制作曲。

RHYMEFEST 自身のメジャー・デビューの

華々しい幕開けという意味も込めて、

実にインパクトの強いストレートな楽曲でした。 

そして栄光の2006年ナンバー1シングルは・・・

・・・・・

・・・・・

第1位

THE GAME 「ONE NIGHT」

「OOCTOR'S ADVOCATE」 収録)

NOTTZ 制作の哀愁ループと

愁いを帯びた THE GAME のフロウが完璧なマッチング。

毎日のストレスもこの曲を聴いて癒されました。

昨年のシングル1位も THE GAME でしたが、

多少の贔屓を差し引いても、

やはり彼の作品のクオリティーは揺るぎ難く、

素晴らしいものでした。

何よりそこには成長の跡が見出されます。

心の琴線を掻き鳴らすようなこの曲が

2006年、僕が一番繰り返し聴いた曲になります。 

 

 

2006年11月13日 (月)

というワケで・・・

というワケで・・・

といっても何のことだかサッパリ分からないでしょうが、

前回の記事で少し触れた

“まだメジャーでソロ・デビューしていない期待の新人君”

について、

話題が出たついでなので、

今回はその特集を組んでみたいと思います。 

 

ところで、

いきなりお詫びと訂正なのですが、

前回記事で TRAE について、

 

“早くソロ作が出ないものかと

期待していた人物の一人です。”

 

と書きましたが、

その後チョコチョコ調べていると、

何と彼、

今年の6月に RAP-A-LOT から

ソロ・デビュー作をドロップしているじゃないですか?!

勉強不足で申し訳ありませんでした。

今度、レコ屋行った時に

必ずチェックしておきます。

 

 

さて、

まだメジャー・デビューを果たしていない

個性的なラッパーについて紹介していきましょう。

 

まず一番初めに紹介するのは、

PEEDI PEEDI です。

ご存知の方も多いと思いますが、

彼はフィリー出身で、

地元の雄、BEANIE SIGEL にフックアップされ、

彼のクルー STATE PROPERTY の一員として

参加しております。

(実質的には、

STATE PROPERTY の1STには参加しておらず、

後から加入したメンバーと思われます)

僕が特に彼に注目したのは、

BEANIE SIGEL の3RD作内の

「GOTTA HAVE IT」 という曲がきっかけです。

TWISTA と一緒に PEEDI が参加していたのですが、

ここでの彼のズルムケっぷりがあまりに見事だったので、

思わず惹き込まれてしまいました。

PEEDI はそのラップの語感からも分かるように、

スパニッシュも操れるようです。

高音域の声がビートに突っ掛かるように絡んでいくのが

彼のラップの特徴で、

その濃厚なライミングが病み付きになります。

ご存知の方も多いと思いますが、

彼は現在、THE ROOTS と契約を交わし、

そのサブ・メンバーとしての地位を確立しております。

ROC-A-FELLA のゴタゴタに乗じたってワケではないのだけど、

なかなか世渡りの上手いヤツで、

この先の活躍が期待できそうです。 

 

 

続いてのお勧め新人君は、

BARS & HOOKS という二人組みです。

彼らは MOBB DEEP 一派に属していると思われます。

彼らの名前を唯一確認できるのが、

MOBB DEEPPRODIGY のソロ作品、

「H・N・I・C」 内に収められている、

「DIAMOND」 という曲です。

どっちが BARS で、

どっちが HOOKS か?

ハッキリ言及することは出来ないのですが、

多分、 BARS と思しき1ST VERSEをキックする方、

彼のぶっきらぼうで投げやりな、

言葉の吐き捨て方が異常にカッコイイ。

コレが MOBB DEEP 色と非常に相性が良くて、

そのテのマイナー調のオケに良く映えるのです。

その後、まったく彼らの名を目にする機会がなかったので、

もしかして業界からフェイド・アウトしてしまったのか?

と訝っていたのですが、

調べてみるとインディー・レベルながら、

活動を続けているようなので、

ホっとしました。

それこそインディーからアルバムも出しているようなので、

今度、取り寄せてみようと思います。

(多分、日本では買えないだろうな。。。)

 

 

続いては、

メジャーのディールを結び、

デビューまであと一歩のところまで漕ぎ着けておきながら、

いよいよというところで事件を起こし、

全てをご破算にした男を紹介しましょう。

彼の名は MYSONNE

当時、その活躍が最も期待されていた

新進気鋭のラッパーでした。

当時の “新世代” を代表した

MA$ETHE LOXDMXCAM'RONBIG PUN

CANIBUS CAPONE-N-NOREAGE

LORD TALIQ & PETER GUNZ らと共に、

華々しくデビューを飾るはずだった MYSONNE

それこそ、

当時、全盛の勢いを誇っていたマネージメント会社、

VIOLATOR の秘蔵っ子として

かなりしっかりしたプロモーションを受けていたのですが、

事件でデビューがポシャって、

その後、彼の名前を目にすることはなくなってしまいました。

今回、この記事を書くにあたって調べてみると、

なんと今年の6月に7年の刑期を終えて

出所したとありましたが、

果たして、

旬を逃した彼は

上手くメジャー復帰でデビューを飾ることが出来るのでしょうか?

新しい曲を聴いてみましたが、

明らかに力量の衰えを感じずにはいられませんでした。

それこそ、

当時の彼の特徴でもあった、

吐き捨てるような語彙と、

篭ったような声質が

耳にこびりつくような印象を与えていました。

モソモソしたようなフロウのクセに、

やけに切り口の鮮やかなライミングで、

そのギャップが彼の大きな魅力でもあったのです。

今考えると本当に残念な話です。

 

 

さて、

最後に紹介するのは、

今回の記事の主旨とは異なってくるのですが、

ぜひ応援したいというラッパーを紹介します。

実は彼はきちんとメジャー・デビューを果たし、

作品も残しているのですが、

レーベルのプロモーション不足などがあって、

不幸にも業界を引退してしまったという経歴から、

ぜひともカムバックを望んでいる人物なのです。

彼の名は G-DEP

ご存知の方も多いと思いますが、

彼は BAD BOY 所属のアーティストでした。

しかし、運悪く、

BAD BOY が配給先を移転する時期に

デビューすることになってしまい、

彼のデビュー作はほとんど脚光を浴びずに終わってしまいました。

そして業界から引退してしまったというのです。

実は彼は、

BAD BOY と契約する前、

GANGSTARR 一派に属していたことがあって、

GANGSTARR の作品でラップしてもいるのです。

今から思うと、

自身のコトにしか力を入れなくなった

BAD BOY なんかからデビューするよりは、

GANGSTARR FOUNDATION として

活動し続けていた方が、

彼の為になったのではないかと思うのです。

それこそ PRIMO が認め、

当時、同業者の多くが彼のスキルに唸っていたほどの、

正に唯一無二の逸材だったのに。。。

ビートの独得の解釈法により、

他人に真似できないような

変態的なフロウを、

しかもカッコよく聴かせるというのが

彼のスキルで、

彼以来、

未だにあんなフロウは聴いたことがありません。

DIDDY はなんてことをしたんだ!!

せっかくのタレントをムダに磨耗させやがって!

ほんとに恨めしいです。

ぜひとも、

彼には復活してもらいたいのですが。。。

 

 

 

と、まあ、そんなこんなで

ちょっと歪んだ僕の “MC観” を含んだ

期待の新人ラッパーを

今回は取り上げてみました。

しかしながら、

ひねくれ者の僕のコトなので、

さすがに今後、

まともに活躍を期待できるのは

既にデビュー済みの TRAE を含めたとしても、

PEEDI PEEDI と二人ぐらいが精々で、

半分以上はメジャーに出てきそうにないアクトばかりです。

これまたヒドいはなしだなあ。。。

これじゃあ、

“期待” もヘッタクレもあったモンじゃない。

 

・・・・・

・・・・

・・・

 

 

 

 

2006年9月 2日 (土)

フリースタイラーってスゴイんですけど!

今日は

このブログでは珍しいトピックを

扱いたいと思います。

個人的な嗜好の問題で

これまでココで

ほとんど触れることのなかった話題、

ズバリ、

“日本語ラップ” について

今回は書いていきたいと思います。

 

。。。。。

 

これまでの経緯からも分かるように、

僕はあまり “日本語ラップ” というモノが

好きではありません。

・・・・・

いえ、

正確には、

興味がありません。

・・・・・

いえ、

もっと正確には、

興味はないコトはないのですが、

心にビビっとくるような日本語ラップのリリックを

ほとんど耳にしない。。。

逆に、

有態の言葉で、

意味のないような韻を踏むコトにしか

気がいってないような大半のリリックに

ハッキリ言って、

ゲンナリさせられるのです。

まあ、これは、

何も “日本語ラップ” のジャンルだけには止まらない、

現在の全てのジャンルにおける

邦楽曲の詩について言えることなのですが。。。

本当にくだらない、

唾棄すべきモノが多すぎるように思えます。

それこそ、

昔のフォークソングとかの方が熱いのではないか?!

そういった具合で、

ともかく、

“日本語ラップ” には

ほとんど触手が伸びないのであります。

 

じゃあ、逆に、

アメリカ黒人ラッパーのリリックは

そんなにスゴイのか??

と言いますと、

そんなことは全然ないです。

でも、

これが都合良いことに、

英語力が不完全な僕にとって、

その能力の不完全さが効果的な役割を果たしています。

思いっきり集中した状態でも

50%も聞き取れないその英語のラップは、

僕の意識の中のスウィッチをOFFにした時点で、

ほとんど意味を成さない音の一つになるのです。

だからフレーズが耳に引っ掛からない。

一つの音楽として、

トータルで楽しむことができるのです。

その点、

“日本語ラップ” はどうしても、

意識していなくても、

耳を捕らえてしまう。

そうなってくると、

もうなんだか疲れてくる。

そんなこんなで、

僕は “日本語ラップ” を敬遠しているのです。

。。。。。

。。。。

。。。

と、

ここまでが今回の前置きになります。

長ったらしくて、

しかも弁解がましい前置きを

あえて書いた上で、

今回本当に書きたかったのは、

実は、

“日本語ラップ” による

フリースタイルでの

“MC BATTLE” についてなのです。

 

日本語での “MC BATTLE” といえば、

かつては B-BOY PARK での大会が

全国的にも有名でした。

その B-BOY PARK での大会や、

EMINEM 初主演の映画、

「8 MILE」 を見て、

ラップのフリースタイルを始めたという世代が

今、スゴイことになってきているのです。

トップ・オブ・ザ・ヘッド (即興) で織り成されるライムの

超絶的なスキルは、

確実に近年上昇し続けているようです。

その模様を的確に抜き取ったのが、

今回紹介する映像作品、

「ULTIMATE MC BATTLE

GRAND CHAMPION SHIP

TOUR GUIDE 2005」 です。

4518575671014  

 

 

 

 

 

  

これは KAN 率いるクルー、

M.S.C. の所属する

LIBRA RECORD. が主催した

結構規模の大きな “MC BATTLE” の大会の模様を

収録した作品になります。

東京で三回、

大阪で二回行われた予選から、

各予選の上位三人のMCが集い、

更に主催者の KAN がそこに加わった、

計16名で行われた

GRAND CHAMPION SHIP トーナメントの模様が

一試合ずつ、

丸々収録されています。

コレはほんと凄い!

説明するよりは、

ちょっとコチラを見てもらった方がいいかな?

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前述で

“日本語ラップ” 興味はナイ!

とか言ってましたが、

バトルに関しては興味アリアリです。

コレが今の日本のアンダーグラウンドの力か。。。

ホント、凄いよ。

僕もフリースタイル練習してるんですけど、

なかなかあそこまで言葉が

続け様に出てこないですね。

それどころか、

元々、舌っ足らずで、

普通の喋りからしてカミカミなので、

ヒドイものです。。。

 

ちなみに、

この ULTIMATE MC BATTLE

2006年の大会の予選が

現在も全国で開催されているので、

自身のある方はぜひ参加してみてください。

 

 

 

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