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2008年9月30日 (火)

HOLLYWOOD DERBY

自己顕示欲の強いラッパーは、

音楽活動が頭打ちになると、

新たな表現手段としてスクリーン・デビューに向かう傾向が強い。

フッドからHOLLYWOODへ、

そんなお決まりのコースを歩んだ者の中でも、

頭一つ抜きん出ているのは、

ご存知、WILL SMITH だが、

その次あたりに成功を収めているのは、

LLICE CUBE 辺りなんじゃないかと捉えている。

キャリアもカリズマもバキバキのレジェンドである二人だが、、

それぞれの売りはまるっきり別モノのようではあるけれど、

改めて二人を見比べてみると、

案外シンクロしているようにも思えてくる。

奇しくも、お互い新作をドロップしたばかりということもあって、

今日は “HOLLYWOOD DERBY” と題して、

二人のその新作を聴き比べてみようと思う。

 

まず先攻は LL COOL J から。

数年前から所属の DEF JAM との折り合いがよくないとのことで、

絶えず移籍の話が出続けていながらに、

その後も数作が DEF JAM からドロップされていた LL だが、

それも本作を以って、契約はいよいよ解消されるという。

何せ、タイトルが 「EXIT 13」 なんだもの。

200pxexit13_2   

 

 

 

 

 

 

 

オリジナル12枚とベスト盤1枚の計13枚。

「PHENOMENON」 での CANIBUS とのビーフ以降、

正直、LL とその後の彼の作品に対し

ラッパーとしての強烈なインパクトを

僕は感じられなくなっていたというのはあるが、

しかし、だからといって、

彼のここ数年の作品が駄作だったかというと、

決してそうではないと言わざるを得ない。

グっとはこないのだが、

作りが上手く、妙にカッコイイのだ。

その雰囲気は本作にも充分満ち溢れている。

それほど旬なプロデューサーが絡んでいるワケでもないし、

ゲストの顔ぶれもイマイチなのに、、、

どうしてカッコよく聴こえるんだろう?

本作は 50 CENT が総監修するという噂もあったが、

幸か不幸か③でのゲスト参加だけに終わっている。

それ以外、有名どころでは、

MARLY MARL が楽曲製作した⑥、

DJ SCRATCH 製作の⑨、⑩、

DAME GREASE 製作の⑬、

WYCLEF がゲスト参加した⑭

(ココ、ツッコミたいが、今回はあえてスルーしよう。)、

FUNKMASTER FLEX が怒鳴りを入れた⑯、

FAT JOE と SHEEK LOUCH という

イカツめな二人をゲストに揃えた⑰くらい。

DAME GREASE の⑬はなかなかスタイリッシュでカッコイイが、

それ以上に本作で気になるのが、

同じく前述、DJ SCRATCH 製作の⑩。

この曲はゲストにOLD SCHOOLレジェンドの

GRANDMASTER CAZ を迎えているのだが、

ハッキリ言って、本作中でも突出して耳に引っ掛かる、

ハードな仕上がりとなっている。

確かに LL のキャラからして、

スタイリッシュな楽曲は彼に似合うかもしれないが、

実は時代錯誤なくらいイカツくて、

色気のない楽曲をガチガチに集めた方が、

彼に合っているのではないかと思えてならない。

本当に、今の時代にあって、

本作中、この楽曲⑩はブッ飛んだカッコよさを湛えている。

。。。。。

 

さて、お次は後攻の ICE CUBE の作品を。

LL「EXIT 13」 に対して、

ICE CUBE の新作 「RAW FOOTAGE」 は、

それ程話題性があるのではなく、

出元も自身のインディー・レーベル LENCH MOB からとなる。

200pxrawfootage   

 

 

 

 

 

 

 

その影響というのでもないが 

(彼の前作も同レーベルよりドロップされている。)、

本作はこれまでの彼のどのソロ作品と比較しても、

極めてハードコア色が強いように思われる。

それはもちろん良い意味において。

その音色からインディーな空気がプンプン漂っているのだけれど、

蓋を開けてみると、

②では YOUNG JEEZY が参加していたり、

⑥では MUSIQ SOULCHILD が参加していたり、

⑬では当然のように THE GAME が、

WC と一緒に参加していたりして、

旬なゲストが実に印象的に配置されているあたり、

作品として抜かりの無い仕上がりになっている。

プロデューサーに有名どころの名前はなかったけど、

どの楽曲も粒が立っていて、

ドス黒くカッコよいこと一入だ。

中でも特に耳を惹いたのが⑤。

この訳知りな、茹だったリフのループが

最強にステキすぎる。

ライムもボロいこと繰り返してるだけなんだけど、

このビートにはコレ以上もコレ以下ない。

ユルさと熱さの均衡が

二つとない絶妙のバランスの上で構成されている。

コイツ最高!⑤最高!!

楽曲として締りのある⑦も素晴らしいが、

本作では何といっても⑤がズバ抜けている。

。。。。。

 

というワケで、両作の総評だが、

LL にしても ICE CUBE にしても、

この長いキャリアを戦い続けてきたアーティスト特有の

抜け目なさというものをお互いの作品に感じざるを得ない。

自身の旨味、見せ所を心得ていると言うべきか。

両作ともにタイトな仕上がりを見せ、

合格点に値する作品といっても過言ではないと思う。

しかし、裏返せば、

期待値を下回ることはなくとも、

上回ることもない、

そのまんまの作品と呼べなくもない。

つまりは、面白みに掛けるとでも言おうか、

初期衝動に欠ける分、

(もちろんベテランの二人にコイツを期待するのが間違っているのだろうが)

HIP HOPの内包する妙味ともいえる、

スリリングさに欠けると言わざるを得ないというのも確か。

惰性で製作された、

とまでは言わないが、

やはり片手間感がどうしても拭えないのも事実で、

その辺り、

LLICE CUBE 共に、

成功し続けているベテランゆえのジレンマを

抱えていると捉えることもできる。

 

さて、“DERBY” と称したからには、

今回の LLICE CUBE 両人の新作に対し、

個人的な嗜好の甲乙を付けておかないといけない。

というワケで、

今回は ICE CUBE の勝ち。

勝因は作品のタイトさにある。

 

LL COOL J 「EXIT 13」

オススメ度 8.2

(ラップ:1.7 トラック:1.5 キャラ:1.7 話題性:1.7 構成:1.6)

 

ICE CUBE 「RAW FOOTAGE」

オススメ度 8.2

(ラップ:1.7 トラック:1.7 キャラ:1.7 話題性:1.4 構成:1.7)

 

 

2007年12月31日 (月)

「2007年ベスト・アルバムTOP10 (後編)」

2007年も残すところ、あと数時間となりました。

そんな今年を総括する意味で

勝手なランキングを独断と偏見をフル活用して

“2007年ベスト・アルバムTOP10” の

5位から1位までを厳選し、発表したいと思います。

 

では、

第5位 LIL' FLIP

「I NEED MINE $$」

オススメ度 8.4

(ラップ:1.6 トラック:1.9 キャラ:1.7 話題性:1.3 構成:1.9)

200pxlilflip_ineedmine_3  

 

 

 

 

 

 

 

2枚組のボリュームは彼にとっては毎度のコトながら、

その構成力においてかつてないほどに

高いクオリティーを感じさせてくれた作品です。

地元H-TOWNに根ざした楽曲もさることながら、

全国区に標準を定めたキャッチーな楽曲をキッチリ配置しつつ、

見事にバランス感覚に長けた、

飽きのこない全37曲という構成力は、

もう見事というより他ありません。

2枚組の大作で言えば、

今年は他に U.K.G. の作品があり、

セールス面でも各メディアの評価においても、

かなり高い支持を受けています。

PIMP C のこの年末での急逝という事件を抜きにしても、

今年のベスト・アルバムの最有力候補として、

彼らの作品が挙げられることでしょうが、

(少なくとも 「b.m.r.」誌のランキングでは1位となるでしょう。)

僕個人的には LIL' FLIP の本作での活躍が、

俄然記憶に強く残った一年でした。

 

第4位 9TH WONDER

「THE DREAM MERCHANT 2」

オススメ度 8.5

(ラップ:1.6 トラック:2.0 キャラ:1.7 話題性:1.3 構成:1.9)

41re28fwil  

 

 

 

 

 

 

 

9TH WONDER の創り出す音を定義付けるならば、

“PRIMO と、KANY 、JUST BLAZE らの要素の良いトコ取り”

といったところでしょうか。

NEW AGEらしいとも言うべきか、

彼らのフォロワーとして、

9TH のプロデューサーとしての生い立ちが

完全に楽曲に表立っています。

そいつがオリジナリティーの欠如に連なりかねないのですが、

彼は意に介せず邁進し続け、

逆にそいつを己が個性として確立してしまっているところに、

こちらとしても思わず舌を巻いてしまいます。

内容はといえば、

アンダーグラウンド、メジャー入り乱れての

実力派アーティストが集結し、

かなり力の入ったラップを聴かせてくれています。

どの曲も秀逸!

TORAE や MEMPHIS BLEEK 、

ROYCE DA 5’9” 、CAMP LO 、BUCKSHOT など、

本当に豪勢でカッコイイスピットが聴けます。

 

第3位 CLIPSE

「HELL HATH NO FURY」

オススメ度 8.5

(ラップ:1.5 トラック:2.0 キャラ:1.5 話題性:1.6 構成:1.9)

200pxhell_hath_no_fury_cover  

 

 

 

 

 

 

 

シングル部門での活躍をご覧くだされば、

彼らの本作のアルバムとしての僕の評価の高さも

充分に窺い知れるところでしょう。

本当にソツのない構成で、

捨て曲がないというのが、

昨今のシーンからすれば珍しいくらいに、

全曲に渡って個性的で粒が立っています。

これは CLIPSE の没個性的なラップと、

何と言っても NEP の辣腕による秀逸の産物といえるでしょう。

特に②、③、④、⑧などの

音の抜けた楽曲の爆発力は驚異的です。

多分、本作に対してこんなに高い評価を与えるのは、

偏屈な僕くらいしかいないのだろうな・・・

と考えると、

いろんな意味で残念で仕方ありません。

。。。。。 

 

第2位 CHAMILLIONAIRE

「ULTIMATE VICTORY」

オススメ度 9.0

(ラップ:1.9 トラック:1.8 キャラ:1.7 話題性:1.7 構成:1.9)

200pxultimate_victory  

 

 

 

 

 

 

 

CHAMILLIONAIRE って声がカッコよすぎる。

しかもその声の活かし方が、

前作を更に上回るやり方でフル活用されている。

スキルの見せ方も相俟って、

現在のルーキー群の中では最強の位置に君臨しています。

それにしても彼を含めて、

PAUL WALL 、MIKE JONES 、SLIM THUG と、

このルーキー群のH-TOW集中的な擁立の具合は、

本当にかの地の勢いをそのままに反映していますね。

本作は意外と控えめなゲストの配置も絶妙だし、

何と言っても昨今のシーンにおいては稀有にも等しい、

“PARENTAL ADVISORY” マークが入っていないって点も、

評価に値します。

それは本作がクリーンだ、

強いては軟弱だという意味ではなくて、

“F***”ワードなど使用せずとも、

充分にハードコアな作品を仕上げることができるぜ!という、

CHAMILLIONAIRE のスキルに裏打ちされた、

強固な自信と自負心の現われでもあります。

HIP HOPの新たな魅力が溢れんばかりに詰め込まれた、

2007年一番の快作と言えるでしょう。

 

さあ、いよいよやってきました。

2007年栄光の第1位の発表です。

。。。。。

。。。。

。。。 

第1位 CONSEQUENCE

「DON'T QUIT YOUR DAY JOB」

オススメ度 9.0

(ラップ:1.9 トラック:2.0 キャラ:1.6 話題性:1.5 構成:2.0)

200pxdon27t_quit_your_day_job  

 

 

 

 

 

 

 

KANYE が自ら主宰する G.O.O.D. RECORDS の

第一弾のアーティストとして満を持して発表されたにも拘らず、

世間的にあまり見向きもされず、

地味な発進のままに終わってしまった本作ですが、

実際のところ、

作品自体の各楽曲及び、全体の構成に関するクオリティーの高さは、

目を見張るものがあります。

SKITを含む全15曲中、

KANYE 製作曲は僅か3曲に留まるのですが、

それにも関わらず、

作品全体に及ぼす KANYE の影響力の強さが

良い方向へ働いていて、

作品全体を通しての圧倒的な統一感を生み出しています。

増して、珠玉の各楽曲群において、

前述した KANYE 製作3曲中の②と④に関しては、

中でも抜きん出た完成度を誇っていて、

本当に圧倒される思いがします。

もちろん他のプロデューサー製作曲に関しても、

音楽性の高い、バラエティー豊かな楽曲が揃っており、

この作品も捨て曲が見当たらないといった具合です。

本当にカッコイイ曲ばかりです。 

 

。。。。。

。。。。

。。。

 

2007年を総括して振り返ると、

いつにも増して爆発力のある作品に

お目(耳)に掛かることのなかった1年だったように思えます。

その分、地味ながらに基礎力の高い、

しっかりと作り込まれた作品に対して、

高く評価できるモノが多かったともいえるでしょう。

特に、エグゼクティブ・プロデューサーの辣腕の発揮された作品、

SKI による CAMP LO 、

セルフ・プロデュースのできる SWIZZ 、DJ JAZZY JEFF 、

NEP による CLIPSE 、

KANYE による CONSEQUENCE 等々。。。

その他、ココに挙げたTOP10作品及び次点作品に関しても、

派手さ云々以上にその作品の構成力が

素晴らしく安定していました。

今年はそういう年だった、、、というより、

今年はそういう作品を僕が強く求めていただけなのかもしれません。

多分、今年の僕のランキングは、

いつにも増して他のメディアのランキングから

かけ離れた結果となっているでしょう。

このランキング10作品中、

唯一他の媒体で引っ掛かりそうなのは、

どう贔屓目に見ても CHAMILLINAIRE くらいが関の山。

(多分、コレもかなり怪しいハズ。)

ここまで捻くれたランキングだと、

皆さんにとっては何の参考にもならないだろうな。。。

偏屈に過ぎてごめんなさい・・・

 

 

さて、皆さんの2007年のランキングはいかがでしたか?

 

2007年12月30日 (日)

「2007年ベスト・アルバムTOP10 (前編)」

2006年も残すところ、あとわずかとなりました。

そんな今年を総括する意味で

勝手なランキングを独断と偏見をフル活用して

“2007年ベスト・アルバムTOP10” を発表します。

今回は10位から6位までを厳選し、

披露したいと思います。

 

第10位 BIG SHUG

「STREET CHAMP

オススメ度 7.4 

(ラップ:1.6 トラック:1.9 キャラ:1.3 話題性:0.8 構成:1.8)

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オススメ度的に言えば、

ハッキリ言って局地的なファンにしか勧められませんが、

個人的には今年一番 “N.Y.の息吹” を直に感じられた、

直球の骨太な作風に感嘆しました。

PRIMO の強烈な辣腕も味わえる、

かつての全盛期のN.Y.シーンのいかつい音を楽しめる、

希少価値の高い作品です。

 

第9位 CAMP LO

「BLACK HOLLYWOOD

オススメ度 7.6 

(ラップ:1.5 トラック:2.0 キャラ:1.5 話題性:1.1 構成:1.5)

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一聴しただけでは捉えられない音の深みが、

作品全編に施されていて、

この作品自体のミニマルさが嘘に想える程、

粘り強く力強い構成力が他を圧倒しています。

SKI マジック恐るべし!

楽曲の粒が立ちまくっているのは、

シングル・ランキングの並びを見て頂ければお分かり下さるでしょう。

 

第8位 50 CENT

「CURTIS」

オススメ度 8.3 

(ラップ:1.4 トラック:1.8 キャラ:1.7 話題性:1.7 構成:1.7)

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個人的には大嫌いな 50 ですが、

今作は実質的には KANYE との直接対決に

完全敗北したにも拘らず、

僕の独断的な感想としては、

彼の経歴においてかつてないほど良かった。

元来、ギミックに凝り固まったような彼にとっては、

斬新なほどに直球勝負でラップを聴かせてくれる作品だけに、

好感が持ててしまいます。

 

第7位 SWIZZ BEATZ

「ONE MAN BAND MAN」

オススメ度 7.7 

(ラップ:1.3 トラック:1.9 キャラ:1.4 話題性:1.3 構成:1.8)

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作風構成のミニマルさにも拘らず、

各楽曲全体に広がるダイナミズムが

現在の SWIZZ の好調ぶりを見事に現している秀作。

ゲストが思った以上に少ないのに、

ゴージャス感を損なっていないところに

本作の凄みが伺えます。

SKITを含む全14曲中、

自身のプロデュース曲がわずか4曲しかないってのも、

逆に豪勢な話です。

 

第6位 DJ JAZZY JEFF

「THE RETURN OF THE MAGNIFICENT」

オススメ度 8.0 

(ラップ:1.5 トラック:1.9 キャラ:1.5 話題性:1.2 構成:1.9)

200pxthereturnofthemagnificent  

 

 

 

 

 

 

 

音楽性を追求するという意味において、

今年ドロップされた作品群の中で

ズバ抜けた完成度を誇ったのが

JAZZY JEFF 御大の本作でした。

bbe からドロップされた “THE BEAT GENERATION” シリーズの

彼とっては第二作目にあたるのですが、

前作のクオリティーに劣るところのないという点に、

御大の御大たる揺らぎどころのない安定した力量が伺えます。

懐の深さに感服してしまいます。

 

 

“オススメ度” がまったく反映されていないようなこのランキング。

我ながら荒れてますね。

ちなみに、次点では、

NAS 「HIP HOP IS DEAD」

PLAYAZ CIRCLE 「SUPPLY & DEMAND」

JAY-Z 「AMERICAN GANGSTER」

KEITH MURRAY 「RAP-MURR-PHOBIA」

が入っていました。

上記4作品もなかなか素晴らしい出来映えで、

ぜひランキングに入れたかったのですが、

TOP10の枠に収まらず、

ここで簡単に紹介するに留めておきます。

明日は、2007年の総決算ともいえる

“2007年ベスト・アルバム トップ10”の

5位から1位を紹介します。

お楽しみに!

 

 

2007年12月27日 (木)

「2007年ベスト・シングルTOP10」

"ます、今日は

“2007年ベスト・シングルTOP10” の

ランキングの発表です。

まあ正確に言えば、

僕はDJじゃないので、

正式なシングルじゃない曲でも並べちゃうのですが、

そこはご愛嬌ってコトで。

では、始めましょう。"

・・・というのが昨年の僕の祝詞(ノリト)でしたが、

今年も一緒です。

とりあえず、始めましょう!!

 

第10位 CAMP LO

「PUSHAHOE

「BLACK HOLLYWOOD」 収録)

一聴してあまり耳に掛からなかったハズの CAMP LO の新作も、

さすが SKI マジックが全編にまぶされていて、

気付くとすっかり虜になってしまっていました。

この曲の抜け具合が素晴らしい!

  

第9位 CLIPSE feat. RE-UP GANG

「KEYS OPEN DOORS

「HELL HATH NO FURY」 収録) 

単純なフレーズのフックが耳にこびり付き、

思わず一緒にシャウトしたくなる楽曲です。 

続く8位に挙げた 「AIN'T CHA」 との楽曲の並びが、

とてつもなく最強です。

   

第8位 CLIPSE

「AIN'T CHA

「HELL HATH NO FURY」 収録)

というワケで、

「KEYS OPEN DOORS」 に続く楽曲として、

複雑ながらも妙に裏テンポでノリまくれるこの楽曲も

今年はよく繰り返して聴いたものです。

彼らにとって本作品は、

デビュー作ほどに強烈なBOMを

備えた作品ではなかったかもしれませんが、

僕から言わせれば、本作の方が断然完成度が高く、

評価に値すると思います。

   

第7位 CAMP LO

「JACK N' JILL

「BLACK HOLLYWOOD」 収録)

この、たった2分32秒というミニマルな楽曲に詰め込まれた、

クロさといったら、他の追随を許さない、

極まったものがあります。

SKI 恐るべし、ですよ。 

 

第6位 FREEWAY

「THIS CAN'T BE REAL

「FRE AT LAST」 収録)

作品幕開けを告げる本楽曲は、

アルバム全体の方向性を明確に提言しているとも言えます。

ブルージーでJAZZ志向の高いオケのクオリティーの高さが、

PHILLYならではの土地感を見事に表現しています。

WU の 「C.R.E.A.M.」 の RAEKWON のヴァースを

カヴァーした入り口もファンにはたまらないですね。

   

第5位 50 CENT

「I GET MONEY」

「CURTIS」 収録)

KANYE とのセールス対決に完全敗北してしまった 50 ですが、

僕自身は断然 50 の方が良かった。

それどころか、大成功を収めた 50 自身の

1ST作、2ND作よりも、

世間的に評価の劣る本作の方がかなりマシに思えました。

まあ、それは僕が天邪鬼なだけなのでしょうが、

AUDIO TWO の 「TOP BILLIN'」 を

大胆にサンプリングした本楽曲の切れ味の鋭さはなかなかのモノです。

  

第4位 DJ JAZZY JEFF feat. E. BURGUNDY & BLACK ICE

「RUN THE BACK

「THE RETURN OF THE MAGNIFICENT」 収録)

JAZZY JEFF 大先生を捉まえて僕が言うのも何ですが、

今年聴いた楽曲群の中で、

一番完成度の高かったのが本楽曲でした。

外連味のないメロディアスなループには

心に直接訴えかけてくる力が篭っています。

  

第3位 CONSEQUENCE

「DON'T FORGET EM

「DON'T QUIT YOUR DAY JOB」 収録)

KANYE 製作による本楽曲、

KANYE がこれまで製作し続けてきた自身に対する、

あるいは他アーティストに提供してきた楽曲群の、

その根底に通ずる “音楽への良心” というものが、

この楽曲において一番に表現されているような気がします。

楽曲自体の持つ爆発力というものは非常に地味なのですが、

それだけに持続力のある、

耳心地の良いループはいくら聴いても飽きが来ません。

   

第2位 CLIPSE feat. SLIM THUG

「WAMP WAMP (WHAT IT DO)

「HELL HATH NO FURY」 収録) 

この楽曲のカッコ良さは偏に

SLIM THUG の太々しいフックを語らずして成立しません。

トリッキーな楽曲に軽めの CLIPSE 二人のフロウだけでは、

その衝撃は半減どころか凡庸極まる楽曲になっていたでしょう。

このバランス感覚も踏まえて、

やはり NEP の完璧主義的な仕事が際立っています。

 

第1位 MIMS

「DOCTOR DOCTOR

 「MUSIC IS MY SAVIOR」 収録)

日系人と思しき KOBAYASHI なるプロデューサー製作による、

実にドラマティックなオケが印象的な本楽曲。

個人的には今年一番繰り返し聴いた楽曲でもあります。

アルバム内には世間を席巻した

「THIS IS WHY I'M HOT」 が収録されているにも拘らず、

僕はこの楽曲ばかり聴きまくっていました。

この哀愁と疾走感の漂うループがたまらなく大好きです。

 

 

・・・・・・ 

僕自身はこの記事の為に、

一ヶ月も前から、

厳選に厳選を重ね、

秀作を選び抜いてきたのですが、

今年はいつにも増して偏りが酷いですね。

我ながらに自身の偏屈さ具合に今更ながらに呆れてしまいます。

まともにシングルとして切られている楽曲も少ないし、

皆さんにとっては何の参考にもならないでしょうが。。。

 

 

次回はアルバム・ランキング10位から6位までを発表します。

お楽しみに!

 

 

2007年11月25日 (日)

非HIPHOP

久々に記事を書きます。

JIGGA の新譜を筆頭に、

奇跡の生還を果たした CASSIDY やら、

9TH WONDER やら、

FREEWAY やら、

TRAE やら SOULJA BOY TELL'EM やら、

LITTLE BROTHER やら BABY BASH やら、

THE PACK やら PLAYAZ CIRCLE やら、

その他にも幾つか

新譜を買い込んで聴いているこの一ヶ月あまりでしたが、

そういったのとはまた別に、

最近ある作品を買って聴き込んでいます。

それは、

ALICIA KEYS のオリジナル3作目となる新作、

「AS I AM」 です。

200pxaliciakeysasiam  

 

 

 

 

 

 

 

別にHIP HOP、R&Bを嗜好する

BLACK MUSICファンからすれば、

JIGGA の新作を差し置いて、

絶賛大ヒット中の本作を

ここに特筆する程の珍しさもないのでしょうが、、、

実は僕自身、

HIP HOP(RAP)以外のジャンルの作品を購入するのは、

実に6年ぶりだったのです。

(前回、非HIP HOP作品を購入したのは、

2001年、日本の女性POPシンガー、

谷村有美のアルバムでした。)

 

ALICIA ちゃんは、

ラッパー以外では一番好きなアーティストで、

もちろん前作、前々作もかなり聴き齧っています。

(しかしながら、

手元にCD-Rは残してはいますが、

作品は購入してはいない。)

 

なんだか、

睡眠時にエンドレスでかけていると、

良い気分で眠れるのが、

ALICIA ちゃんの新作のステキなトコロです。

 

。。。。。

 

それにしても、

ラッパー(米国産)以外の作品を購入する際、

レジに並んでいると

何故だか気恥ずかしい気分を味わってしまったのが、

今更ながらに新鮮な気分でした。

 

ちなみに、

上にも挙げましたが、

最近聞いている中で特にお気に入りなのが、

9TH WONDER のソロ作です。

あと、FREEWAY も悪くない。(惜しいカンジはあるけど。)

PLAYAZ CIRCLE もなかなかです。

 

 

2006年12月31日 (日)

「2006年ベスト・アルバムTOP10 (後編)」

2006年も残すところ、あと数時間となりました。

そんな今年を総括する意味で

勝手なランキングを独断と偏見をフル活用して

“2006年ベスト・アルバムTOP10” の

5位から1位までを厳選し、発表したいと思います。

 

では、

第5位 SNOOP DOGG

「THA BLUE CARPET TREATMENT」

オススメ度 9.1

(ラップ:1.7 トラック:1.8 キャラ:1.9 話題性:1.8 構成:1.9)

200pxbluecarpet_1  

 

 

 

 

 

 

 

WEST COAST HIP HOP復権に賭ける

彼の熱い想いを十二分に感じ取れる大作です。

久々に聴かれる SNOOP の攻撃的なラップはもちろん、

大集結した西の猛者どもの荒ぶる鼻息を

肌に感じられそうなほどのその勢いも魅力的です。

CALI AGAIN!

 

第4位 DJ MUGGS V.S. GZA

「GRANDMASTERS」

オススメ度 8.2 

(ラップ:1.8 トラック:1.9 キャラ:1.4 話題性:1.1 構成:2.0)

200pxb000bittia01_1  

  

 

 

 

 

 

 

正確には、2005年にドロップされた作品になるのですが、

今年の2月、3月あたりに購入した作品なので、

今年のランキングにノミネートさせています。

というより、個人的には今年一番のスマッシュ・ヒットだった本作。

きっと他メディアで本作をこのランキングに位置付ける、

あるいは10位以内はおろか、

20位以内に位置付けることはないでしょう。

正に独断と偏見!

本作は何がすごいって、

その完成度の高さです。

各楽曲単位でのクオリティーの高さはもちろん、

作品全体の構成に至るまで完璧に仕上げられています。

 

第3位 RHYMEFEST

「BLUE COLLAR」

オススメ度 9.3 

(ラップ:1.8 トラック:2.0 キャラ:1.7 話題性:1.8 構成:2.0) 

200pxbluecollaralbumcover_1  

 

 

 

 

 

 

 

今年一番インパクトのあった本作は、

HIP HOPとして一番楽しめた作品でもありました。

新人ながらに集結された豪華プロデューサー陣の名が

彼の実力の高さを裏打ちしています。

僕はスキルフルなラッパーが大好きなのですが、

今年聴いた作品群の中で唯一印象に残った、

ラップ力を前面に押し出した作品といえるでしょう。

 

第2位 THE GAME

「DOCTOR'S ADVOCATE」

オススメ度 9.3

(ラップ:1.7 トラック:1.9 キャラ:1.9 話題性:2.0 構成:1.8)

200pxthegamedoctorsadvocate_2   

 

 

 

 

 

 

 

もうハッキリ言って、この作品を1位にしようかどうか、

記事をアップするギリギリまで悩みました。

記事を書き始めた当初の予定では、

本作を1位とするつもりでいましたし、

もし僕が今の時点でシラフだったなら、

きっと本作を1位に挙げていたでしょう。。。

各楽曲単位での仕上がりも、全体的な構成も、

文句なく素晴らしかったです。

しかし、彼自身の前作が与えた影響力があまりに大き過ぎて、

どうしても物足りなさを感じずにはいられない。

DRE による魔法を打ち破ったかに見えた本作も、

未だその影響下から逃れられずにいる。

その印象を強めただけに、

1位に挙げるのを躊躇ってしまいました。

しかしながら、素晴らしい作品いは違いないです。

今年一番繰り返し聴いた作品でもあります。

 

 

そして、

2006年栄光を勝ち取ったのは・・・

・・・・・

・・・・・

・・・・・

第1位 HI-TEK

「HI-TEKNOLOGY 2」 

オススメ度 8.9

(ラップ:1.7 トラック:2.0 キャラ:1.6 話題性:1.6 構成:2.0)

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第4位に続いて、本作をランキングに、

しかも第1位に挙げるメディアもきっと他にないでしょう。

ここまでくると独断と偏見を通り越して、

唯の天邪鬼なだけかもしれません。。。

第2位に挙げた THE GAME と並べて、

どちらを1位にしようかこの2-3日の間、

悩みまくっていました。

しかし、作品の完成度という点において、

本作の方が THE GAME のそれより

一歩秀でていたように思えます。

そのあたりが勝因かな。

あと、酔っ払った時に両作を流して聴いていたのですが、

HI-TEK の方が耳心地が良かった。

酔っ払ってチルった時に耳心地が良いというのは、

とても大切な要因になってきます。

プロデューサーとして円熟期を迎えた HI-TEK の

完璧に調和の取れた世界観を見事に描ききった力作で、

ぜひとも皆さんに聴いてもらいたい作品になります。

 

 

 

とまあ、

まったく “オススメ度” を無視したランキングが並びましたが、

それこそ独断と偏見です。

2006年を総括すると、ビッグ・ネームの作品に対して、

あまり良い印象を覚えていない一年だったと思います。

MOBB DEEP 、BUSTA RHYMES 、DMX 、

OUTKAST 、LUDACRIS 、P. DIDDY 、JAY-Z ・・・

その分、作品に対してインパクトに欠けるところが大きかったかな。

そういう意味で、2005年の THE GAME や LIL' WAYNE のような

強烈な作品を見出せませんでした。

そのあたり非常に残念に思えるのですが、

逆に GHOSTFACE & TRIFE 、DJ MUGGS V.S. GZA 、

そして1位に挙げた HI-TEK など、

切れ味の鋭い小味の利いた完成度の高い作品が

よく耳に付いた一年でもありました。

 

 

さて、皆さんのランキングはどうだったでしょうか?

 

 

2006年12月30日 (土)

「2006年ベスト・アルバムTOP10 (前編)」

2006年も残すところ、あと一日と数時間となりました。

そんな今年を総括する意味で

勝手なランキングを独断と偏見をフル活用して

“2006年ベスト・アルバムTOP10” の

10位から6位までを厳選し、発表したいと思います。

 

では、

第10位 GNARLS BARKLEY

「ST. ELSEWHERE」

オススメ度 8.1 

(ラップ:1.2 トラック:1.8 キャラ:1.6 話題性:1.7 構成:1.8) 

200pxst_elsewhere_cover_art_1  

 

 

 

 

 

 

 

元 GOODIE MOB の CEE-LO と、

DANGER MOUSE の変則的なこのユニットの本作は

今年一番のサプライズとして

HIP HOPの枠を超えて世界中で大ヒットしました。 

ラップ・マニアの僕がラップの入っていない本作を選ぶほど、

それだけ本作がカッコイイというコトです。 

 

第9位 PIMP C

「PIMPALATION」

オススメ度 8.3

(ラップ:1.6 トラック:1.8 キャラ:1.6 話題性:1.4 構成:1.9) 

200pxpimpalation_1   

 

 

 

 

 

 

 

久々にシャバに戻ったその開放感を見事に捉えた②をはじめ、

非常に素晴らしい楽曲を揃えた充実作でした。

相棒 BUN-B を筆頭に、

地元H-TOWNコネクションから錚々たるメンツを従えて、

正に隙間のない構成が魅力的です。

 

第8位 GHOSTFACE KILLAH AND TRIFE DA GOD

「PUT IT ON THE LANE」

オススメ度 8.2

(ラップ:1.6 トラック:1.9 キャラ:1.6 話題性:1.2 構成:1.9)

200pxputitontheline_1  

 

 

 

 

 

 

 

これは正確には2005年に発表された作品なのですが、

購入したのが今年の2月、3月あたりだったので、

今年のランキングに加えております。

とりあえず、直属の子分一番手として、

単独の名義では弱いと見て

GHOSTFACE 自身の舐めも加えて制作された本作、

小粒ながら非常にカッコよい出来映えになっております。

GHOSTFACE は本作以外にも、

自身名義で二作発表しており、

WU-TANG 勢の中ではなかなか充実した活動を

我々に披露してくれています。

ちなみに、年末に発表された新作は来年のランキングに回します。

 

第7位 T.I.

「KING.」

オススメ度 8.9 

(ラップ:1.7 トラック:1.8 キャラ:1.9 話題性:1.9 構成:1.6)  

200pxking_28album29  

 

 

 

 

 

 

 

その題名に偽らぬ王道的な作風で

非常にクオリティーの高い作品だった本作。

全体的な構成よりむしろ楽曲単位での粒の立ち方が

今年聴いて来た作品の中で群を抜いて立っていた。

特に本作中での JUST BLAZE の仕事は素晴らしかったです。

 

第6位 RICK RO$$

「PORT OF MIAMI」

オススメ度 9.0

(ラップ:1.6 トラック:1.9 キャラ:1.8 話題性:1.8 構成:1.9)

200pxport_of_miami  

 

 

 

 

 

 

 

今年発掘した新人君の中では一番注目度の高い作品でした。

その風貌からライム・スタイルに至るまで、

新人らしからぬふてぶてしい風貌と貫禄を見せつけ、

作品の完成度も極めて高かった。

MIAMIスタイルをスタンダードとして全国区へと押し広める

その技量の幅の広さと奥の深さに、

思わず引き込まれてしまいます。

 

 

ちなみに、次点では、

LOON 「NO FRIENDS」

XZIBIT 「FULL CIRCLE」

が入っていました。

上記2作品もなかなか素晴らしい出来映えで、

ぜひランキングに入れたかったのですが、

TOP10の枠に収まらず、

ここで簡単に紹介するに留めておきます。

明日は、2005年の総決算ともいえる

“2005年ベスト・アルバム トップ10”の

5位から1位を紹介します。

お楽しみに!

2006年12月29日 (金)

「2006年ベスト・シングルTOP10」

今年も残す所、あと三日となりました。

ようやく仕事の方も一段落ついて、

この休み間こそ、

溜まりに溜まりまくった新譜を

ここで紹介しきってしまいたいと考えています。

・・・が、その前に、

年の瀬最後の三日間は

この一年を振り返るランキングを紹介するのに充てましょう。

 

ます、今日は

“2006年ベスト・シングルTOP10” の

ランキングの発表です。

まあ正確に言えば、

僕はDJじゃないので、

正式なシングルじゃない曲でも並べちゃうのですが、

そこはご愛嬌ってコトで。

では、始めましょう。

第10位 GHOSTFACE KILLAH 「DOGS OF WAR

「FISHSCALE」 収録)

このギターのリフを使ったビートの狂い様は凄まじいです。

まさか PETE ROCK 様がお作りになられたとは。。。

実験的且つ、攻めの姿勢を今も忘れていない PETE 御大に

感涙してしまいます。

 

第9位 THE GAME 「COMPTON」

「DOCTOR'S ADVOCATE」 収録)

今をときめく BLACL EYED PEAS の首謀者、

WILL. I. AM がらしからぬロウなビートを制作。

この楽曲のイカレ具合が最強です。 

 

第8位 T.I. 「I’M TALKIN’ TO YOU」

「KING.」収録)

JUST BLAZE 制作の超攻撃的なオケに

普段は澄ましたフロウが特徴の T.I. が

まるで噛み付くかのようにイカツい被せ方で

フロウをかましているのが素敵です。

  

第7位 THE ROOTS 「CAN'T STOP THIS」

「GAME THEORY」 収録) 

この曲は J. DILLA が制作したもので、

彼の訃報後に出された彼名義のインスト集にも

このオケは収録されていたのですが、

ラップ好きの僕としてはボーカル入りの方で

こちらにエントリーさせていただきました。

R.I.P. JAY DEE !!

 

第6位 HI-TEK 「JOSEPHINE」

「HI-TEKNOLOGY 2」 収録)

メロディアスで抑揚と深みのあるオケと、

郷愁を描き立てるコーラス、

それに空間を捉えたようなラップの、

この三様のバランス感覚が正に完璧です。

ちなみに、この曲に参加している GHOSTFACE は

自身の新作でこの曲を収録していますが、

HI-TEK 盤と微妙に違っているのがミソです。

  

第5位 XZIBIT 「FAMILY VALUES」

「FULL CIRCLE」 収録)

疾走感のあるトラックに

カッチリ嵌め込んでいく XZIBIT のラップは正に爽快。

ものすごくタイトにまとめられているのにボリューミーに感じる点が、

この曲のクオリティーの高さを雄弁に物語っています。

 

第4位 JIM JONES 「MY LIFE」

「HUSTLER'S P.O.M.E.」 収録)

まだここで新譜のレビューを書いていないのですが、

JIM JONES の新作からのエントリー。

彼はヤサグレ具合が売りなのですが、

この曲はスタイリッシュで彼には似合わないようでいて、

しっかりカッコイイ曲に仕上げています。

 

第3位 YUNG JOC 「HEAR ME COMING」

「NEW JOC CITY」 収録)

実は、今年一番記憶に残っている曲かもしれません。

何と言ってもこの曲のフックが最強です。

この作品をお持ちの方はぜひ

巻き舌を駆使してフックの “BLLLLUUUPP, BLLLLUUP BUMPIN!”

を謳いましょう。

きっとその日一日の嫌なコトが忘れられますよ。

 

第2位 RHYMEFEST 「DYNAMITE」

「BLUE COLLAR」 収録)

楽曲タイトルその名のとーり、

破壊力バツグンの JUST BLAZE 制作曲。

RHYMEFEST 自身のメジャー・デビューの

華々しい幕開けという意味も込めて、

実にインパクトの強いストレートな楽曲でした。 

そして栄光の2006年ナンバー1シングルは・・・

・・・・・

・・・・・

第1位

THE GAME 「ONE NIGHT」

「OOCTOR'S ADVOCATE」 収録)

NOTTZ 制作の哀愁ループと

愁いを帯びた THE GAME のフロウが完璧なマッチング。

毎日のストレスもこの曲を聴いて癒されました。

昨年のシングル1位も THE GAME でしたが、

多少の贔屓を差し引いても、

やはり彼の作品のクオリティーは揺るぎ難く、

素晴らしいものでした。

何よりそこには成長の跡が見出されます。

心の琴線を掻き鳴らすようなこの曲が

2006年、僕が一番繰り返し聴いた曲になります。 

 

 

2006年11月13日 (月)

というワケで・・・

というワケで・・・

といっても何のことだかサッパリ分からないでしょうが、

前回の記事で少し触れた

“まだメジャーでソロ・デビューしていない期待の新人君”

について、

話題が出たついでなので、

今回はその特集を組んでみたいと思います。 

 

ところで、

いきなりお詫びと訂正なのですが、

前回記事で TRAE について、

 

“早くソロ作が出ないものかと

期待していた人物の一人です。”

 

と書きましたが、

その後チョコチョコ調べていると、

何と彼、

今年の6月に RAP-A-LOT から

ソロ・デビュー作をドロップしているじゃないですか?!

勉強不足で申し訳ありませんでした。

今度、レコ屋行った時に

必ずチェックしておきます。

 

 

さて、

まだメジャー・デビューを果たしていない

個性的なラッパーについて紹介していきましょう。

 

まず一番初めに紹介するのは、

PEEDI PEEDI です。

ご存知の方も多いと思いますが、

彼はフィリー出身で、

地元の雄、BEANIE SIGEL にフックアップされ、

彼のクルー STATE PROPERTY の一員として

参加しております。

(実質的には、

STATE PROPERTY の1STには参加しておらず、

後から加入したメンバーと思われます)

僕が特に彼に注目したのは、

BEANIE SIGEL の3RD作内の

「GOTTA HAVE IT」 という曲がきっかけです。

TWISTA と一緒に PEEDI が参加していたのですが、

ここでの彼のズルムケっぷりがあまりに見事だったので、

思わず惹き込まれてしまいました。

PEEDI はそのラップの語感からも分かるように、

スパニッシュも操れるようです。

高音域の声がビートに突っ掛かるように絡んでいくのが

彼のラップの特徴で、

その濃厚なライミングが病み付きになります。

ご存知の方も多いと思いますが、

彼は現在、THE ROOTS と契約を交わし、

そのサブ・メンバーとしての地位を確立しております。

ROC-A-FELLA のゴタゴタに乗じたってワケではないのだけど、

なかなか世渡りの上手いヤツで、

この先の活躍が期待できそうです。 

 

 

続いてのお勧め新人君は、

BARS & HOOKS という二人組みです。

彼らは MOBB DEEP 一派に属していると思われます。

彼らの名前を唯一確認できるのが、

MOBB DEEPPRODIGY のソロ作品、

「H・N・I・C」 内に収められている、

「DIAMOND」 という曲です。

どっちが BARS で、

どっちが HOOKS か?

ハッキリ言及することは出来ないのですが、

多分、 BARS と思しき1ST VERSEをキックする方、

彼のぶっきらぼうで投げやりな、

言葉の吐き捨て方が異常にカッコイイ。

コレが MOBB DEEP 色と非常に相性が良くて、

そのテのマイナー調のオケに良く映えるのです。

その後、まったく彼らの名を目にする機会がなかったので、

もしかして業界からフェイド・アウトしてしまったのか?

と訝っていたのですが、

調べてみるとインディー・レベルながら、

活動を続けているようなので、

ホっとしました。

それこそインディーからアルバムも出しているようなので、

今度、取り寄せてみようと思います。

(多分、日本では買えないだろうな。。。)

 

 

続いては、

メジャーのディールを結び、

デビューまであと一歩のところまで漕ぎ着けておきながら、

いよいよというところで事件を起こし、

全てをご破算にした男を紹介しましょう。

彼の名は MYSONNE

当時、その活躍が最も期待されていた

新進気鋭のラッパーでした。

当時の “新世代” を代表した

MA$ETHE LOXDMXCAM'RONBIG PUN

CANIBUS CAPONE-N-NOREAGE

LORD TALIQ & PETER GUNZ らと共に、

華々しくデビューを飾るはずだった MYSONNE

それこそ、

当時、全盛の勢いを誇っていたマネージメント会社、

VIOLATOR の秘蔵っ子として

かなりしっかりしたプロモーションを受けていたのですが、

事件でデビューがポシャって、

その後、彼の名前を目にすることはなくなってしまいました。

今回、この記事を書くにあたって調べてみると、

なんと今年の6月に7年の刑期を終えて

出所したとありましたが、

果たして、

旬を逃した彼は

上手くメジャー復帰でデビューを飾ることが出来るのでしょうか?

新しい曲を聴いてみましたが、

明らかに力量の衰えを感じずにはいられませんでした。

それこそ、

当時の彼の特徴でもあった、

吐き捨てるような語彙と、

篭ったような声質が

耳にこびりつくような印象を与えていました。

モソモソしたようなフロウのクセに、

やけに切り口の鮮やかなライミングで、

そのギャップが彼の大きな魅力でもあったのです。

今考えると本当に残念な話です。

 

 

さて、

最後に紹介するのは、

今回の記事の主旨とは異なってくるのですが、

ぜひ応援したいというラッパーを紹介します。

実は彼はきちんとメジャー・デビューを果たし、

作品も残しているのですが、

レーベルのプロモーション不足などがあって、

不幸にも業界を引退してしまったという経歴から、

ぜひともカムバックを望んでいる人物なのです。

彼の名は G-DEP

ご存知の方も多いと思いますが、

彼は BAD BOY 所属のアーティストでした。

しかし、運悪く、

BAD BOY が配給先を移転する時期に

デビューすることになってしまい、

彼のデビュー作はほとんど脚光を浴びずに終わってしまいました。

そして業界から引退してしまったというのです。

実は彼は、

BAD BOY と契約する前、

GANGSTARR 一派に属していたことがあって、

GANGSTARR の作品でラップしてもいるのです。

今から思うと、

自身のコトにしか力を入れなくなった

BAD BOY なんかからデビューするよりは、

GANGSTARR FOUNDATION として

活動し続けていた方が、

彼の為になったのではないかと思うのです。

それこそ PRIMO が認め、

当時、同業者の多くが彼のスキルに唸っていたほどの、

正に唯一無二の逸材だったのに。。。

ビートの独得の解釈法により、

他人に真似できないような

変態的なフロウを、

しかもカッコよく聴かせるというのが

彼のスキルで、

彼以来、

未だにあんなフロウは聴いたことがありません。

DIDDY はなんてことをしたんだ!!

せっかくのタレントをムダに磨耗させやがって!

ほんとに恨めしいです。

ぜひとも、

彼には復活してもらいたいのですが。。。

 

 

 

と、まあ、そんなこんなで

ちょっと歪んだ僕の “MC観” を含んだ

期待の新人ラッパーを

今回は取り上げてみました。

しかしながら、

ひねくれ者の僕のコトなので、

さすがに今後、

まともに活躍を期待できるのは

既にデビュー済みの TRAE を含めたとしても、

PEEDI PEEDI と二人ぐらいが精々で、

半分以上はメジャーに出てきそうにないアクトばかりです。

これまたヒドいはなしだなあ。。。

これじゃあ、

“期待” もヘッタクレもあったモンじゃない。

 

・・・・・

・・・・

・・・

 

 

 

 

2006年9月 2日 (土)

フリースタイラーってスゴイんですけど!

今日は

このブログでは珍しいトピックを

扱いたいと思います。

個人的な嗜好の問題で

これまでココで

ほとんど触れることのなかった話題、

ズバリ、

“日本語ラップ” について

今回は書いていきたいと思います。

 

。。。。。

 

これまでの経緯からも分かるように、

僕はあまり “日本語ラップ” というモノが

好きではありません。

・・・・・

いえ、

正確には、

興味がありません。

・・・・・

いえ、

もっと正確には、

興味はないコトはないのですが、

心にビビっとくるような日本語ラップのリリックを

ほとんど耳にしない。。。

逆に、

有態の言葉で、

意味のないような韻を踏むコトにしか

気がいってないような大半のリリックに

ハッキリ言って、

ゲンナリさせられるのです。

まあ、これは、

何も “日本語ラップ” のジャンルだけには止まらない、

現在の全てのジャンルにおける

邦楽曲の詩について言えることなのですが。。。

本当にくだらない、

唾棄すべきモノが多すぎるように思えます。

それこそ、

昔のフォークソングとかの方が熱いのではないか?!

そういった具合で、

ともかく、

“日本語ラップ” には

ほとんど触手が伸びないのであります。

 

じゃあ、逆に、

アメリカ黒人ラッパーのリリックは

そんなにスゴイのか??

と言いますと、

そんなことは全然ないです。

でも、

これが都合良いことに、

英語力が不完全な僕にとって、

その能力の不完全さが効果的な役割を果たしています。

思いっきり集中した状態でも

50%も聞き取れないその英語のラップは、

僕の意識の中のスウィッチをOFFにした時点で、

ほとんど意味を成さない音の一つになるのです。

だからフレーズが耳に引っ掛からない。

一つの音楽として、

トータルで楽しむことができるのです。

その点、

“日本語ラップ” はどうしても、

意識していなくても、

耳を捕らえてしまう。

そうなってくると、

もうなんだか疲れてくる。

そんなこんなで、

僕は “日本語ラップ” を敬遠しているのです。

。。。。。

。。。。

。。。

と、

ここまでが今回の前置きになります。

長ったらしくて、

しかも弁解がましい前置きを

あえて書いた上で、

今回本当に書きたかったのは、

実は、

“日本語ラップ” による

フリースタイルでの

“MC BATTLE” についてなのです。

 

日本語での “MC BATTLE” といえば、

かつては B-BOY PARK での大会が

全国的にも有名でした。

その B-BOY PARK での大会や、

EMINEM 初主演の映画、

「8 MILE」 を見て、

ラップのフリースタイルを始めたという世代が

今、スゴイことになってきているのです。

トップ・オブ・ザ・ヘッド (即興) で織り成されるライムの

超絶的なスキルは、

確実に近年上昇し続けているようです。

その模様を的確に抜き取ったのが、

今回紹介する映像作品、

「ULTIMATE MC BATTLE

GRAND CHAMPION SHIP

TOUR GUIDE 2005」 です。

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これは KAN 率いるクルー、

M.S.C. の所属する

LIBRA RECORD. が主催した

結構規模の大きな “MC BATTLE” の大会の模様を

収録した作品になります。

東京で三回、

大阪で二回行われた予選から、

各予選の上位三人のMCが集い、

更に主催者の KAN がそこに加わった、

計16名で行われた

GRAND CHAMPION SHIP トーナメントの模様が

一試合ずつ、

丸々収録されています。

コレはほんと凄い!

説明するよりは、

ちょっとコチラを見てもらった方がいいかな?

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前述で

“日本語ラップ” 興味はナイ!

とか言ってましたが、

バトルに関しては興味アリアリです。

コレが今の日本のアンダーグラウンドの力か。。。

ホント、凄いよ。

僕もフリースタイル練習してるんですけど、

なかなかあそこまで言葉が

続け様に出てこないですね。

それどころか、

元々、舌っ足らずで、

普通の喋りからしてカミカミなので、

ヒドイものです。。。

 

ちなみに、

この ULTIMATE MC BATTLE

2006年の大会の予選が

現在も全国で開催されているので、

自身のある方はぜひ参加してみてください。

 

 

 

2006年4月15日 (土)

THE PRODUCT

今日紹介するのは、

THE PRODUCT というグループの作品になります。

THE PRODUCT ・・・?

字面にすると聞きなれない名前ですが、

そこはご安心を。

ジャケットにはデカデカと

“SCARFACE PRESENTS ...” と入っています。

そう、つまりこのグループは

SCARFACE 御大が自ら乗り出した

新しいプロジェクトの一つなのです。

作品名は 「ONE HUNID」

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これがなかなか素晴らしい作品に仕上がっております。

 

メンバーは件の SCARFACE を中心に、

WIL HENYOUNG MALICE の三人組で構成されている。

ちなみに、御大が南部はヒューストンを

レペゼンしているのは有名だが、

WIL HEN はサンフランシスコを中心としたベイ・エリアを、

YOUNG MALICE はミシシッピのジャクソンを、

それぞれ活動拠点としており、

州を跨ぐプロジェクトが御大の一声によって

結成されたようである。

ちなみに、WIL HEN のフロウや声質は

ソフトで当たり口も非常に柔らかい。

MA$E のそれに非常に似ている。

YOUNG MALICE のそれは

JADAKISS のモノに似通っているが、

そこまでは洗練されていない未成熟さも窺える。

  

全13曲中、その4割を TONE CAPONE が製作し、

もう4割は SCARFACE が自ら楽曲製作に絡んでいる。

有名どころでは THE ALCHEMIST

一曲だけだが楽曲提供している。

全体の印象としては、

強烈なインパクトやパッケージの華々しさといったギミックはないが、

地に足の着いた安定感を郷愁溢れる楽曲群の中から

じっくり味わう事ができる作品である。

作品の序盤に並んだ TONE CAPONE 製作曲は

色調が抑えられたミニマルな楽曲だが、

その中に流れるセンチメンタリズムが否応なく滲み出ている。

泣きの帝王たる SCARFACE に相性ピッタリなのは

これはもう当然のコト、

他の二人との相性もフロウとビートがしっくり馴染んでいて

安心して聴ける。

特に⑤あたりでの哀愁の溢れ方には目を見張るモノがある。

続く⑥は前述の ALCHEMIST 製作曲。

ドラマティックに展開する楽曲で、

MOBB DEEP がやっていてもおかしくないような曲である。

そこから SCARFACE が単身、もしくは共同で

プロデュースした曲が続くのだが、

それらのビートの特徴は

メロディアスで、かつシンプルなウワモノが

三人三様のラップの情感を非常に引き立てる作りである。

⑦や⑨におけるマイナー・コード使いは

その真骨頂とも言うべき代物だ。

 

地味だけど、各楽曲それぞれ粒が立っているし、

全体のコンセプトもしっかりまとまっている秀作。

本作は、正確に2006年に発売された新譜の中で

今のところ僕の中では一番気に入っている作品です。

 

オススメ度 8.0 

(ラップ:1.8 トラック:1.7 キャラ:1.4 話題性:1.3 構成:1.8)  

 

さーて、そろそろまた新譜を漁りに行かなくては。

T.I.GHOSTFACE B.G. 、BUBBA SPARXXX

E-40 、それに SCARFACE のもう一つの企画モノが

既にドロップされてるらしいし、

そのあたりに狙いをつけて来週中にでも行ってみます。

 

  

2006年3月27日 (月)

新企画 「オススメ度」 ③

引き続き新企画の “オススメ度” を

これまで紹介してきた作品群に充てていきたいと思います。

サーバーのシステム上、

3回に分けてこの記事を書いています。

そこまで引っ張るのもどうかとは思いますが、

コレで最後なのでお付き合いください。

 

オススメ度10点満点中の内訳は

“ラップ”、“トラック”、“キャラ”、“話題性”、“構成”を

それぞれ2点満点で評価し、

その合計点を充てています。 

 

BLACK ROB 「THE BLACK ROB REPORT」 

オススメ度 6.2 (ラ:1.3 ト:1.4 キ:1.2 話:1.1 構:1.2)

 

DJ MUGGS VS. GZA 「GRANDMASTERS」  

オススメ度 8.2 (ラ:1.8 ト:1.9 キ:1.4 話:1.1 構:2.0) 

 

CAPONE 「PAIN ,TIME & GLORY」

オススメ度 6.2 (ラ:1.5 ト:1.3 キ:1.1 話:1.0 構:1.3) 

 

U-GOD 「MR. XCITEMENT」 

オススメ度 5.5 (ラ:1.3 ト:1.1 キ:1.1 話:0.8 構:1.2) 

 

GHOSTFACE KILLAH AND TRIFE DA GOD 

「PUT IT ON THE LINE」

オススメ度 8.2 (ラ:1.6 ト:1.9 キ:1.6 話:1.2 構:1.9)

 

それから、昨年末に書いた

“2005年 ベスト・アルバム トップ10” についても

参考までに評価点を充てておきます。

ちなみに、

この評価点は “オススメ度” での点数であって、

僕の個人的なランキングの順位と

合致していない場合もあります。

筆者がヒネクレ者だということでご了承の程を。

 

 

第10位

YOUNG JEEZY 「LET'S GET IT : THUG MOTIVATION 101」

オススメ度 8.1 (ラ:1.4 ト:1.7 キ:1.7 話:1.8 構:1.5) 

 

第9位

TONY YAYO 「THOUGHTS OF A PREDICATE FELON」  

オススメ度 8.1 (ラ:1.5 ト:1.8 キ:1.5 話:1.6 構:1.7)

 

第8位

Z-RO 「LET THE TRUTH BE TOLD」  

オススメ度 8.4 (ラ:1.9 ト:1.8 キ:1.4 話:1.5 構:1.8)  

 

第7位

THREE 6 MAFIA 「MOST KNOWN UNKNOWN」  

オススメ度 8.2 (ラ:1.3 ト:1.9 キ:1.4 話:1.8 構:1.8)

 

第6位

DJ QUIK 「TRAUMA」  

オススメ度 8.2 (ラ:1.6 ト:1.9 キ:1.5 話:1.2 構:2.0) 

 

第5位

CHAMILLIONAIRE 「THE SOUND OF REVENGE」  

オススメ度 8.6 (ラ:1.5 ト:1.8 キ:1.8 話:1.7 構:1.8)

 

第4位

CASSIDY 「I'M A HUSTLA」 

オススメ度 8.8 (ラ:1.9 ト:1.8 キ:1.7 話:1.8 構:1.6)

 

第3位

LIL' WAYNE 「THA CARTER Ⅱ」  

オススメ度 9.2 (ラ:1.8 ト:1.9 キ:1.7 話:1.8 構:2.0)

 

第2位

WARREN G 「IN THE MID-NITE HOUR

オススメ度 8.6 (ラ:1.6 ト:2.0 キ:1.7 話:1.3 構:2.0)

 

第1位

THE GAME 「THE DOCUMENTARY」  

オススメ度 9.7 (ラ:1.9 ト:1.9 キ:1.9 話:2.0 構:2.0)

 

 

・・・・・

こんなカンジです。

オススメ度が 8.0 点以上の作品は

皆さんにぜひオススメしたい作品になりますので、

チェックしてみてください。

オススメ度 9.0 点以上は

“クラシック” にかなり近い作品になると思います。

9.5 点以上は “クラシック” と呼ぶに相応しい作品になります。

 

 

2006年3月26日 (日)

新企画 「オススメ度」 ②

昨日の続きで

新しく取り入れたHIP HOPアルバム作品に対する

独断と偏見に満ちた評価システムを

これまでこのブログで紹介してきた諸作品に充ててみたいと思います。

これまで25作品紹介中の内の

11作品目から20作品目にかけての評価点です。

オススメ度10点満点中の内訳は

“ラップ”、“トラック”、“キャラ”、“話題性”、“構成”を

それぞれ2点満点で評価し、

その合計点を充てています。

   

THE NOTORIOUS B.I.G. 「DUETS -THE FINAL CHAPTER-」

オススメ度 7.4 (ラ:1.4 ト:1.5 キ:1.7 話:1.8 構:1.0)

 

LIL' WAYNE  「THA CARTER Ⅱ」

オススメ度 9.2 (ラ:1.8 ト:1.9 キ:1.7 話:1.8 構:2.0)

 

CHAMILLIONAIRE 「THE SOUND OF REVENGE」

オススメ度 8.6 (ラ:1.5 ト:1.8 キ:1.8 話:1.7 構:1.8) 

 

DANGER DOOM 「THE MOUSE AND THE MASK」

オススメ度 7.5 (ラ:1.6 ト:1.5 キ:1.5 話:1.4 構:1.5)

 

BIG SHUG 「WHO'S HARD?」 

オススメ度 5.6 (ラ:1.3 ト:1.3 キ:1.1 話:0.7 構:1.2) 

 

DISTURBING THA PEACE

「LUDACRIS PRESENTS...DISTURBING THA PEACE」

オススメ度 6.5 (ラ:1.4 ト:1.2 キ:1.3 話:1.4 構:1.2)

 

KEV BROWN 「I DO WHAT I DO」

オススメ度 6.5 (ラ:1.0 ト:1.8 キ:1.0 話:1.0 構:1.7) 

 

J DILLA 「DOUNUTS」 

オススメ度 6.5 (ラ:― ト:1.7 キ:1.3 話:1.8 構:1.7) 

 

THA ALKAHOLIKS 「FIREWATER」 

オススメ度 6.7 (ラ:1.3 ト:1.2 キ:1.4 話:1.5 構:1.3) 

 

DILATED PEOPLES 「20/20」

オススメ度 7.7 (ラ:1.4 ト:1.8 キ:1.4 話:1.2 構:1.9)

 

 

 

明日は25作品中の21作品目から25作品目までと、

昨年末に書いた “2005年ベスト・アルバム トップ10” 中の

作品に評価点を充ててみたいと思います。

 

 

2006年3月25日 (土)

新企画 「オススメ度」 ①

HIP HOPに関して、

いつも見境なく作品を漁っては買ってきてしまう。。。

コレってほとんど病気です。

でもまあ、

こんな僕の病気が少しでも役立てればいいな、、、、、

なんてなコトを思って始めたのがこのブログの生い立ちなんです。

 

特にお小遣い事情で限られた作品しか

今は買えないだろう学生諸君、

せっかく買った作品が期待ハズレだった時のダメージは

測り知れないほど大きいだろう。

ハズレ作品にも無謀に突っ込んでいく僕の足跡を

もう少しダイレクトに反映させ、

彼らに役立てたいと思い、

これから新譜を紹介する際、

新しい企画を盛り込みたいと思います。

それは

“作品の評価を独断と偏見で10点満点で評価する”

という 斬新 な企画です。

・・・・・

・・・・

・・・

5本マイクとか、5つ星とかじゃないです。。。

 

一応、10点満点の内訳は

“ラップ” 、“トラック” 、“キャラクター” 、

“話題性” 、“構成” を各2点ずつで評価し、

その合計点が “オススメ度” ということになります。 

 

根本的にはラップ/MCモノ主体で嗜好が偏りますが、

米国産で地域の東西南中部などに関しては

満遍なく押さえているはずですし、

そこは偏見はありません。

 

とりあえず、

昨年11月から始めて昨日までに紹介してきた作品は

25作品ありますので、

今回はそれらに点数を充てていこうと思います。

今日は10作品分の評価点を付けます。

  

 

THREE 6 MAFIA 「MOST KNOWN UNKNOWN」

オススメ度  8.2 (ラ:1.3 ト:1.9 キ:1.4 話:1.8 構:1.8)

 

JUELS SANTANA 「WHAT THE GAME’S BEEN MISSING!」 

オススメ度  7.5 (ラ:1.6 ト:1.6 キャ:1.6 話:1.5 構:1.2)

  

D.P.G. 「THA SAGA CONTINUEZ・・・」

オススメ度  6.9 (ラ:1.6 ト:1.4 キャ:1.3 話:1.6 構:1.0) 

 

M.O.P. 「SALUTES THE ST. MARXMEN」

オススメ度  6.2 (ラ:1.7 ト:1.0 キャ:1.7 話:0.7 構:1.1)

 

BUN-B TRILL」

オススメ度  7.6 (ラ:1.5 ト:1.6 キャ:1.5 話:1.3 構:1.7)

 

O.C. 「SMOKE & MIRRORS」

オススメ度  6.2 (ラ:1.7 ト:1.2 キャ:1.1 話:0.9 構:1.3)

 

BLACKALICIOUS 「THE CRAFT」

オススメ度  6.9 (ラ:1.6 ト:1.7 キャ:1.0 話:1.0 構:1.6)

 

V.A.(G-UNIT) 「GET RICH OR DIE TRYIN'」

オススメ度  7.9 (ラ:1.4 ト:1.8 キャ:1.7 話:1.8 構:1.2)

 

SHEEK LOUCH 「AFTER TAXES」

オススメ度  6.1 (ラ:1.3 ト:1.3 キャ:1.2 話:1.0 構:13)

 

TALIB KWELI  「RIGHT ABOUT NOW」

オススメ度  6.7 (ラ:1.7 ト:1.3 キャ:1.4 話:1.0 構:13)

 

 

ブログのサーバーの都合上、

とりあえず、今日はこんなところで終えときます。

なかなか妥当なラインだとは思いますが。。。 

 

オススメ度 8.0 以上は要チェック!

 

2006年3月 9日 (木)

DJ MUGGS & GZA

今日紹介するのは

DJ MUGGS VS. GZA

「GRANDMASTERS」 です。

200pxb000bittia01  

 

 

 

これもレコ屋で探し回ったんだけど

なかなか店頭に見当たらなくて、

それで AMAZON で取り寄せた作品になります。

(今回は6作品オーダーしてて、

最近それらが個別でちょっとずつ手元に送られてきます) 

 

以前の WU-TANG CLAN 特集をやった際、

一軍メンバー紹介の GZA のところでも

少し書いていますが、

この作品は件の GZACYPRESS HILLDJ MUGGS

共作になります。

“VS.” で名前を連ねているあたり

対等のt立場に立って製作に当たっている

という意味合いがあるのでしょうが、

一聴し終えての感想で言うなら、

これはどちらかというと MUGGS の方に

主導権があったのではないかと推察しています。

とはいえ、

それは全然悪い意味で言っているのではありません。

 

結論から言えば、

この作品のコンセプチュアルなまとまり方は

かなり高い完成度を誇っていて、

僕が2006年に入って買った作品の中で、

今のところ一番素晴らしいと思える作品に仕上がっています。

先ほど述べた “MUGGS 主導による製作” ってのが

ここで大きな武器となっていることを顕著に顕しています。

最近ではあまり見なくなった

“アルバム一枚を一人のプロデューサーによって全て賄う”

という作品制作の姿勢が、

実は WU の面々には効果覿面の作用を及ぼしているのです。

元来、WURZA の製作楽曲のみで

成立していたところがあるからね。

世界観の統一された安定感の上で

今回の GZA はいつになく切れ味鋭い

ライムの剣技を思う存分披露してくれています。

 

MUGGS の世界観といったら、

CYPRESS HILL でお馴染みの

煙の充満する密室の中の浮遊感と酩酊感、

そして削り取られていくような緊張感を表す

神経を掻き乱すような不協和音の構成に集約されています。

実は、僕は CYPRESS があまり好きではないのですが、

この作品の MUGGS の仕事には

大きな喝采を贈りたくなるほど

見事にタイトにまとめ上げていて、

しかもそれらがミニマルにまとまりすぎていない

ある種の洗練されたゆとりをさえ感じさせます。

イントロの①からして

何か大きなコトを期待させるカッコよさに満ちている。

RAEKWON 参加の③、

メランコリックなループが印象的な④、

単純ながら味わい深いループが

GZA の味を浮かび上がらせた⑦、

ドラマティックな展開を見せる⑩の他、

全編に渡って捨て曲なしの

素晴らしい完成度に目を見張ってしまいます。

先ほど挙げた MUGGS の統一された世界観が

GZA のMCとしての才能を120%引き出していて、

それは GZA の抑制されたストイシズムや、

切れ味鋭い言葉の刃、

ためらいのない固いライミング・マナー、

声の中に秘められた攻撃性と湛えられた知性が

作品全体に溢れている。

 

果たして、僕はこの作品を耳にするたび新たな驚愕をもって

耳を惹き付けられる。

もっと賛辞を贈っても贈り足りないほどだが、

クドくなるのもイヤなので

今日はこのくらいにしておこうと思います。

 

2006年2月24日 (金)

ショック!

ショック!

昨日と同じ出だしだけど、

その内容は違います。

で、何がそんなにショックだったかというと、

JAY DEE (a.k.a. J DILLA) が今月の10日、

L.A.にある彼の自宅で亡くなったらしい!

皆、知ってた??

ニュースとしては遅いくらいなのだけど、

今日、久々タワレコ行っててそこで知ったんですけど、

いきなりのニュースでショックを受けてしまいました。

どうやら元々腎臓に問題があったらしく、

入退院を繰り返していたらしいです。

32歳で亡くなるなんて若すぎる死です。

 

というわけで、明日は彼について特集したいと思います。

 

2006年2月19日 (日)

'98 新人MC四天王 - CANIBUS 編 -

とりあえず、

今回特集してきた “‘98年新人MC四天王” 編も

今日で最終回。

その最後の一人を飾るのが

CANIBUS です。

実は、今回の特集は、

彼の凄さをもっと世間にアピールしたくて組んだモノで、

僕個人としては四天王の中で彼の実力を一番買っています。

一番成功からかけ離れたところにいる

シーンの理不尽さと彼の運のなさからこそ、

彼をもっとプッシュしたいと思い、

この特集を書き始めたワケです。

 

四天王を含め‘98年デビューする新人の中で、

最も活躍が期待されていたのは

何を隠そう CANIBUS でした。

彼はジャマイカ生まれ。

13歳の時、両親の離婚をきっかけに

米N.Y.はブロンクスへ母親と移住し、

その後親子は生活の場を転々とします。

彼の経歴はよくあるハードコア・ラッパーのそれと違って、

一風変わっていてオモシロい。

CANIBUS は高校をちゃんと卒業し、

大手企業に就職までしていたそうです。

職種はなんとデータ・アナリスト!

(ねっ、全然他のラッパーと違うでしょ!?)

CANIBUS って実はネット・ジャンキーだったらしいんです。

だからだろうか、インディー・レーベルをたゆたってる割に、

彼に関するサイトが異様に多い気がするのは?

そんなカンジで働きながら趣味でやってたラップに

徐々に腰を入れるようになります。

いつしか仕事を辞め、ラッパーを本業とし始めたのでした。

キャリアのスタートはアトランタのラッパー WEBB と組んだ

T.H.E.M. (The Heralds of Extreme Metaphors)

なるデュオかららしいですが、

その辺りはコミュニティー・レベルなので

詳しくは僕も知りません。

ただ、その時点で WUKILLAH PRIEST

コンタクトがあったらしいです。

その後、デュオを解散し、

ビジネスの方に戻るもラッパー活動は続けます。

そんな時出会った RAS KASS の楽曲に参加し、

そこから活動の輪が広がっていったとか。

(ここで CANIBUSKILLAH PRIESTRAS KASS

ラインが繋がるのか。。。なるほどね)

メジャーでのディールを THE FUGEES

WYCLEF 監修の元に結び、作品制作に入ることになるのだが、

なんと CANIBUSWYCLEF を結びつけたのが

JAY-Z だったってんだから、驚きです。

 

「CAN-I-BUS ?」 (1998)

200pxcanibus_cover  

 

 

 

デビュー作となるこの作品のハイライトは

なんと言っても LL COOL J に噛み付いた

「SECOND ROUND K.O.」 でしょう。

ビーフの発端は LL の楽曲 「4,3,2,1」 に参加した

CANIBUS のライムに

LL が過敏に反応しすぎたところから始まります。

同楽曲内で LLCANIBUS をディスした

そのアンサー・ソングが 「SECOND ROUND K.O.」 になるのです。

“While 99% of your fans wear high heels

(オマエのファンの99%はハイヒール履いてるくせによ!)”

なんてラインなんかは

軟派に走っていた LL のスタイルをかなり強烈に皮肉った

絶品のパンチ・ラインです。

が、しかし、

その他の曲の引きがいかんせん弱い!

彼の持ち味はそのリリカルなテクニックと

強烈に粘りつくMC-INGにあります。

パンチの利いたラインをパンチの利いたフロウで放つ

その攻撃力が彼の魅力です。

しかし、FUGEES と絡んだコトによる功罪として、

CANIBUS は知名度を得たと同時に、

彼の持ち味である強烈なMC-INGを

腐らせてしまったのではないかと考察しています。

DJ CLARK KENT の製作した2曲はさすがにカッコいいんだけど、 

CANIBUS にはちょっとビートが弱いかな?

 

「2000 B.C. - BEFORE CAN-I-BUS -」 (2000)

200px2000bc_cover  

 

 

 

前作の失敗を拭い去ろうと、

WYCLEF の元から去って制作した作品です。

プロデューサーに TY FYFFEIRV GOTTI や、

THE BEATNUTSJUJU

DIPLOMATS でお馴染みの HEATMAKERZ らが参加し、

ゲストに憧れの RAKIM を招いた曲まであるが、

この作品も引きが弱い。

もったいないなぁ。

いっそ、D.I.T.C.PREMIER くらい超硬派な所に飛び込んだ方が

彼の良さが引き立つだろうに。。。

 

「C TRUE HOLLYWOOD STORIES」 (2001)

「MIC CLUB」 (2002)

「RIP THE JACKER」 (2003)

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200pxbbg5300  

 

 

 

とかなんとか言ってたら、

CANIBUS はとうとうメジャーからも撤退しちゃって、

どうなるかと心配していると、

インディーから次々と精力的に作品を輩出して、

これがなかなか尻上がりに良くなってきてます。

特に4THと5THはなかなかタイトにまとまっています。

5THの最後の曲 「POET LAUREATE Ⅱ」 は圧巻です! 

 

その後、CANIBUS は米軍に入ったとかなんとか

そんな噂を耳にしたのだけど

(何故に?!)、

昨年末あたり、シャバに戻って作品を出したらしい。

「HIP HOP FOR SALE」 (2005)

200pxcanibus_hh4s  

 

 

 

まだ買ってません。

探してるんだけどなかなか見当たらないです。

今後も彼の地下活動はますます活発化する模様ですが、

できることならもう一度シーンの表舞台に戻ってもらいたい!

でもなあ、CANIBUS ってビーフの扱いがヘタだから、

身にならないビーフばっか抱えてて

身動きが取れそうにないんだよな。。。

 

 

僕の中では彼や

EMINEM の昔の仲間だった ROYCE DA 5’9” のような

素晴らしいMC-ING能力の持ち主を

ぜひぜひ応援したいんだけど、

なかなかシーンの風は冷たいです。

めっちゃ上手いんだけどな・・・

 

そんなワケで、

今回の “‘98年新人MC四天王” 特集はコレでおしまいです。

彼らの今後の活躍を期待したいですね。

と同時に、

‘98年のように新しい才能がドンドン生まれてくることを

ラップ・ファンとして純粋に望みます。

 

 

2006年2月16日 (木)

'98 新人MC四天王 - CAM'RON 編 -

引き続き、

“‘98年新人MC四天王” です。

 

今日は CAM'RON 編。

    

N.Y.はハーレム出身の彼は

元々、地元の仲間達で作ったグループ

CHILDREN OF THE CORN として

アンダーグラウンドで活躍していた。

その主要メンバーは彼を含め、

MA$EBIG LBLOODSHEDMCGRIFF 等、

かなりなエリート集団であった。

グループは CAM の従兄弟でもある

BLOODSHED の交通事故死の後解散してしまった。

彼らの音源は BIG L のデビュー作に1曲参加しているが、

メジャー・リリースは果たされていない。

(MIX TAPEで出ているモノがあるが、完全体ではなさそうだ)

ちなみに、BIG L の作品に参加した曲では、

CAMKILLA KAM 名義で参加しているが、

MA$E は参加してない)

今のフリーキーなスタイルはまだ見られず、

いたってノーマルなラップを聞かせています。

グループ解散後もラップを続けた彼に

メジャーへの道を切り開いてくれたのが、

高校時代からの盟友 MA$E だったという話は有名ですね。

彼らは KILLA KAMMURDER MASE と名乗って

活動していたそうですが、

MA$ESEAN “PUFFY” COMBS 率いる

BAD BOY の隆盛の極みにあった時期に

CAMBIGGIE に紹介したのが

彼のデビューのきっかけとなりました。

 

CAM のラップの特徴は、

何といってもアノ変態的なビート解釈による

フロウの崩し方に集約されています。

フリーキーでクセのあるラップをするヤツは

それこそゴマンといるが、

あそこまで崩してオリジナリティーを出しているラッパーは

今もって彼しか見当たりません。

彼の舎弟の一人、JUELZ SANTANA

かなりユル~いラップをしますが、

CAM のそれと比べると色が薄い!

RUFF RYDERS 所属のラッパー

DRUG-ONCAM 公認の似通ったスタイルを披露していますが、

やはりオリジネイターにかなうはずもなく、

CAM のユルユルなラップは群を抜いた存在感を発揮します。

 

「CONFESSIONS OF FIRE」 (1998)

「S.D.E.」 (2000)

ConfessionsoffireSde  

 

 

 

BIGGIE のビジネス・パートナーだった

LANCE “UN” RIVERA が立ち上げたばかりの

UNTERTAINMENT と契約した CAM の1STは、

盟友 MA$ENOREAGAJERMAINE DUPRI

USHERKELLY PRICE に、

レーベル・メイトとなった

BIGGIE の最後の愛人 CHARLI BALTIMORE らが参加し、

なかなか話題になった。

その割に作品のクオリティーは凡庸で、

どうしても引きが弱い。

しかも盟友 MA$E とはP.V.出演のギャラをめぐって

仲たがいしてしまうし、

あまり良い船出とは言えなかった。

2ND作は更にレーベルのゴタゴタに巻き込まれて、

さすがに CAM'RON のキャリアもここまでかと思ったぐらいだ。

ところがここで大逆転!

「COME HOME WITH ME」 (2002)

Come_home_with_mecam  

 

 

 

UNTERTAINMENT からなんとか脱退した CAM

そのまま地元が同じ ROC-A-FELLA の総帥

DAME DASH に誘われ、同レーベルと契約。

.そしてそこから復帰作となる3RDをドロップすると、

ようやく彼が望んだ地位をシーン確立するに至った。

ようやく世間に彼の実力が認められたと、

この時は僕も小躍りして喜びました。

この作品で彼はトレンドセッターとしてシーンを席巻しました。

それまでマチズモが常態であったHIP HOP界を、

CAM はピンク色のファッションで身を包み、

その常識を覆したのだった。

他にも、ベースボール・キャップの洒落た被り方も

彼発信だったと思うし、

JUST BLAZE 製作曲のイントロで

彼の名前をシャウトするのを流行らせたのも

CAM'RON 発信だった。

ってか、デビュー時はけっこう丸々してたんだけど、

病気で痩せて、かなり男前になってたのにはビックリしました。

 

その後、ROC-A-FELLA 内で独自の派閥活動を押し進め、

自身が舵を取る THE DIPLOMATS の作品を

同レーベル内から発表。

「DIPLOMATIC IMMUNITY」 (2003)

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同レーベルで製作された映画

「PAID IN FULL」

205405  

 

 

 

 

にも出演した。

しかし、どうしても ROC-A-FELLA 本隊と

足並みがそろわず、

THE DIPLOMATSKOCH へ移籍。

「DIPLOMATIC IMMUNITY 2」 (2004)

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その後発表された CAM のソロ第4弾の

「PURPLE HAZE」 (2004)

Purple_haze_2  

 

 

 

もレーベルのプッシュがあまりなかったようで、

仕上がりも前作ほど高くはなかった。

 

そんな CAM もとうとう ROC-A-FELLA を脱退し、

WARNER と契約したらしい。

今年、新作が発表されるとか。

 

せっかくの実力者だから、

彼にはこれからも頑張ってシーンの先頭に立って、

ドンドン牽引してもらいたい。

 

 

2006年2月14日 (火)

'98 新人MC四天王 - BIG PUN 編-

引き続き、

“‘98年新人MC四天王” です。

 

今日は BIG PUNISHER 編。

 

皆さんは、BIG PUN が死んだ” と聞いた (知った) 時、

どう思いました?

僕は雑誌を読んでそのニュースを知ったのですが、

BIGGIE の時ほどではないにせよ、

けっこうな喪失感を覚えたことを思い出します。

。。。。。 

さて、プエルトリカン・ラッパーとして

初めてプラチナム (100万枚) のセールスを達成した

BIG PUN こと BIG PUNISHER ですが、

元々、地元N.Y.はブロンクスにて

同じプエルトリカンの仲間たちで 

FULL A CLIPS CREW というグループを結成し、

活動していたらしい。

そのメンバーは PUN を含め、

CUBAN LINKTRIPLE SEIS 、.PROSPECT と、

いわゆる TERROR SQUAD の前身をなすグループでした。

そこを同じプエルトリカンの FAT JOE

グループ丸ごとフックアップしてもらい、

メジャーとの契約に漕ぎ着けた、

というのが彼のデビューにまつわるストーリーです。

 

彼のラップの特徴は

何といっても超絶的なロング・ブレスでしょ!

野太い声と速射的に弾き出される言葉の雨霰、

もう聴いてて最高に楽しいフロウです。

ここまでの超絶的ロング・ブレスのスキルを持つ者は他に

KOOL G RAPPHAROAHE MONCH くらいなモンでしょう?!

ぜひ3人で誰が一番早口で、スキルフルで、ロング・ブレスか

競うポッセをやってもらいたかったなあ。。。

個人的には “四天王” の中で、

彼のスタイルが一番好きでした。 

 

「CAPITAL PANISHMENT」 (1998)

「YEEEAH BABY」 (2000)

Jacket1stJacket2nd  

 

 

 

やはり何といってもデビュー作中のシングル

「STILL NOT A PLAYER」 のスマッシュ・ヒットは

彼にとって大きな転換をもたらしたでしょう。

2NDよりやっぱり1STの方が

楽曲のツブも立っているし、

とにかくカッコイイんです!

NOREAGA との曲なんかもう今でもシビレちゃいます。

 

他にも TERROR SQUAD 名義で

「TERROR SQUAD : THE ALUBUM」 (1999)

Coverart_3  

 

 

 

に参加してます。

作品としてのまとまりは欠けるケド、

単品単品はなかなか良い曲が詰まってます。

このクルーは今も続いてますが、

メンバー内の次期スター候補だった CUBAN LINK

TRIPLE SEIS がグループを脱退しています。

PUN が生きてたらこんなこともなかっただろうに・・・

個人的には CUBAN LINK に大注目してて、

シングルもかなり良いカンジで売れてて、

アルバム・デビュー目前ってところで

所属の LOUD が潰れてポシャってしまったのが

すっごく残念です。

去年、ようやくソロ作品を出したんだけど、

さすがに機を失してしまった感がいなめませんでした。

 

元々痩せていて、

なかなか男前だった PUN でしたが、

急激な肥満化で心臓麻痺を起こし、

28歳の若さで死去。

死亡時の体重は300kgくらいだったと聞きます。

 

とにかく惜しい人材を亡くした!

REST IN PEACE BIG PUN !!

 

2006年2月12日 (日)

'98 新人MC四天王 -DMX 編-

‘98年にプレイバックしてみた今回の企画。

ズバリ、“新人MC四天王” だなんて、

なんだかデキすぎな呼称ではあるけど、

でも実際、ホントにあったんだよ、

こういう書き方してる雑誌。

 

ってなワケで、今回は

DMX 編です。

 

DARK MAN X こと EARL SIMMONS

メリーランド州ボルティモアに生まれ、

13歳まで暮らしています。

それからN.Y.のヨンカースに渡り、

その頃辺りからラップを始めたらしい。

駆け出しの頃はビート・ボクシングが上手いことでも

名を馳せていて、

実は “DMX” という名前は

ドラム・マシーンの機材名 から取られたそうです。

それから、当初は DMX のイニシャルは

DARK MAN X の略ではなくて、

DOG MAN X の略だったそうな。。。

 

N.Y.はヨンカースを中心に

強固なプロップスを固めていった彼なんだけど、

彼をフックアップしたのが

何と言っても当時爆発的な勢いのあった

BAD BOY に所属する THE LOX の面々。

同じヨンカース出身の彼らも

実は家族がヨンカースにいた MARY J. BLIGE の紹介によって

P.DIDDY にフックアップされたとか。

MA$E のデビュー・アルバムなどで THE LOX 共々、

RUFF RYDERS の面々が参加していて、

DMX のソロ・デビューへの期待が高まりつつあった当時です。

 

そして‘98年、

満を持して DEF JAM からデビュー。

「IT'S DARK AND HELL IS HOT」 (1998)

Simg_t_oamg1921272698_1617jpg  

 

 

 

前評判にたがわぬブレイクを果たし、

一気にスターダムへとのし上がります。

そのシリアスで荒々しいスタイルは

2PAC の後継者と称され、

ストリートから絶大な支持を得ていました。

デビュー当初のスタート・ダッシュでは

他の “新人MC四天王” を圧倒しています。

その後、驚くべきことに、

デビュー作をドロップしてまだ間もない

‘98年同年暮れに早くも2作目をドロップ。

「FRESH OF MY FRESH , BLOOD OF MY BLOOD」 (1998)

Simg_t_oamg1921306693_1617jpg  

 

 

 

ホントに勢いが止まらないカンジで、

その頃の彼は無敵でしたね。

ライブ映像でその模様を見れますので、ぜひ見てください。

「DEF JAM : SURVIVAL OF THE ILLEST :

LIVE FROM 125 N.Y.C.」 

170256  

 

 

 

 

 

 

DMX 他、ONYXDEF SQUAD + METHOD MAN など、

かなり熱いライブ・ビデオです。

(DVDでは出てなさそう)

 

その後の彼の活躍は皆さんもご存知でしょう。

「...AND THEN THERE WAS X」 (1999)

「THE GREAT DEPRESSION」 (2001)

「GRAND CHAMP」 (2003)

Simg_t_oamg1921370602_1617jpgSimg_t_oamg1921470418_1617jpg  

 

 

 

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ただ、セールス面でのピークは3RD作で、

その後は下降線をたどっています。

(ちなみに、1ST:約400万枚、2ND:約300万枚、3RD:約600万枚、

4TH:約200万枚、5TH:約100万枚の売り上げ。

ちょうどアメリカ国内の景気が

バブル状態の波に乗っていた頃とシンクロしています。)

  

音楽のみならず、

俳優としての活動も幅広く、

NAS とのダブル主演による

鬼才 HYPE WILLIAMS 監督による映画

「BELLY」 にて.銀幕デビューも 果たし、

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その後はハリウッドに進出。

JET LIAALIYAH (R.I.P.) と競演した 

「ROMEO MUST DIE」 を皮切りに、

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STEVEN SEAGAL と競演する

「EXIT WOUNDS (邦題:DENGEKI 電撃)」

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再び JET LI と競演を果たした

「CRADLE 2 THE GRAVE (邦題:ブラック・ダイヤモンド)」

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そして完全主演の 「NEVER DIE ALONE」

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などで、キャリアを積み、

圧倒的な存在感をスクリーン上に宿している。

ハッキリ言って演技上手い!

 

業界に嫌気がさし、

引退宣言をしてしばらくシーンから遠ざかっていたが、

最近復活して音楽活動を再開しています。

新しく SONY と契約を交わしたそうで、

今年発表予定の新作が非常に待ちどおしいです。

 

2006年2月11日 (土)

'98 新人MC四天王

もうしばらく、新譜調達の予定がないので、

ネタ繋ぎとして、ちょっと昔のシーンのお話を。

 

毎年毎年、新人ラッパーがドンドンと

底から突き上げてくるようにシーンに現れる。

でも、この年の新人は注目度から言っても

実力から言っても、

他の年にない賑わい方だった。

それが1998年である。

 

‘97年から‘98年あたりにかけて騒がれ始めた

いわゆる “ニュー・ジェネレーション” と呼ばれる

有力な新人MCのデビューが相次いでいた。

BAD BOY の全盛を支えた MA$E THE LOX をはじめ、

CAPONE-N-NOREAGALORD TARIQ & PETER GUNZ など。。。

中でもすごかったのが‘98年にデビューした

“新人MC四天王” である。

前年末から噂されていたこの4人の新人MCのデビューに

ストリートは色めき立っていた。

それだけ彼ら4人には注目が集まっていたのだ。

その4人とは、、、

 

DMX

 

BIG PUNISHER

 

CAM'RON

 

CANIBUS 。。。

 

そう、今のシーンでもその名が通ったヤツラばかりだ。

彼らはデビュー以前から

それぞれストリートで絶大なプロップスを得ていて、

メジャー・レーベルは彼らとディールを交わすべく

契約争奪争いが激しかった。

。。。。。

というワケで、

これから4日に分けて、

それぞれの作品や逸話、

現在の状況について、

追って紹介していきたいと思います。

  

明日は DMX 編です。

お楽しみに!

2006年2月 9日 (木)

勉強法!

WADA さんのリクエストを機会に、

僕自身、かなり勉強になった WU-TANG 特集でしたが、

それもとりあえず一息吐きました。

日本語訳化されたここまでの WU のデータは

他になかったと思います。

そういう意味でもこのブログに多少の資料的な価値が

できたのではないかと自負しているのですが。。。

 

さて、勉強といえば、

HIP HOP(音楽)について

その歴史や過去のアーティスト、作品などを

色々知りたい、学びたい、と思っている若者が

けっこういるのではないかと思います。

そういった人達にとって

うってつけの本を今回は紹介したいと思います。

 

「RAP/HIP HOP」 (音楽之友社)

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HIP HOP創世記 (1970年代後半) から1995年くらいまで

大まかなHIP HOPの歴史の流れと、

各アーティストの作品と経歴を

簡易にさらった本になります。

僕は1990年あたりからこの音楽にのめりこみ始めたのですが、

それ以前の情報は後付として、

この本を活用して学んでいきました。

全256組のアーティスト紹介はコンパクトにまとめられつつ、

且つ貴重な参考資料にもなります。

昔の作品を買う際の手引きとしてずいぶん重宝しました。

外資系レコード店の音楽雑誌のコーナーにもあると思うので、

チェックしてみられてはいかがでしょうか。

 

2006年1月25日 (水)

3 KINGS 説 -プレイヤー篇-

“3 KINGS” 説 について

残すところ最後のタイプ

“プレイヤー” 系 の特集を今日は書きます。

 

“プレイヤー” 系 の特徴は

イナタく華やかで、なおかつドープ。

自身のキャラクターの“表と裏”、“光と影”の両面を

巧みにコントロールし自己演出する術に長けている。

そこらにゴマンといるチャラいだけの遊び人気取りとはワケが違う。

 

“プレイヤー” 系 の初代KINGは

GRANDMASTER CAZ だそうです。

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CAZ といえば

COLD CRUSH BROTHERS のメンバーとして

オールド・スクール期の一角を担った男ですが、

音楽史上初となるラップでの大ヒット曲となった

SUGARHILL GANG 「RAPPER'S DELIGHT」

ライムの製作者としても有名です。

イナタいというよりは、

パーティー・ラップを鋭角的にえぐりこむような存在だった、

そんな印象があるんですけどね。

映画 「WILD STYLE」 にも登場し

メンバーらとともに鋭くライムをキックしている勇姿も

拝めたりできます。

 

二代目の “プレイヤー”

BIG DADDY KANE だ。

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かつて、多くのラッパー予備軍がそのスタイルを崇め、

研究の対象とし、模倣しようとしていたカリスマが

KANE でした。 

一聴してそれと聴き取れる特徴的な声質も

リリックに耳を惹き付ける大きな武器になっています。

バトル・ライムだけでなく、

女子達をメロメロにとろけさせるスウィートな一面も

ズバ抜けていて、

まさに現在に引き継がれる

プレイヤー・スタイルの雛形を作ったレジェンドだ。

ライムを読んでると、

言ってることがいちいちカッコよくて

思わずうなっちゃいます。

 

三代目を受け継ぐ “プレイヤー” KINGは

JAY-Z です。

Jayz  

 

 

 

 

いわずもがなの巨星、JIGGA

引退を表明して一年以上経って今なお、

現在もシーンに強烈な影響力を持っている。

KANE の場合もしかりだが、

JIGGA も数多くの同業者から

そのライム・テクニックに称賛を送られている。

そんな彼は名実ともに

まさに“成功”の代名詞的な存在である。

“The, streets is watching, blocks keep clocking

Waiting for you to make your first mistake

(ストリートが見ている、一帯が固唾を呑んで

オマエが初めて間違いを犯すのを待っている)”

セカンド・アルバム内 「STREET IS WATCHING」 のフックだ。

緊張感あふれるストリートの環境を

切り口鋭くパンチを効かせ、

しかもホットでキャッチーなラインにして産み出すその能力こそが

彼の才能なのである。

 

それで、前回と同じように

8年周期という説は無視して、

現在のシーンにおいて

JIGGA から継ぐ “プレイヤー” 系 “3 KINGS” の一人は

一体誰に相当するだろうか?

・・・・・

これが一番難しい。

僕はこの一年近く、

暇な時はこの問題について真剣に考えてきたのだが、

果たして誰が現行シーンの “プレイヤー” 系 KINGに相応しいか、

ずーっと悩んでいるんです。。。

(↑アホです。いつも本気でこんなことばかり考えてる。

ちょっと頭イタい人間なんですね。)

 

で、今回、暫定的に(←この表現からしてアホ丸出し!)

四代目の “プレイヤー” に推そうと思うのが

50 CENT です。

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50 のスタイルが “プレイヤー” スタイルなのかどうかは

はなはだ疑問ではありますが、

彼の実力とシーンに与える影響力は

“3 KINGS” の一人に加えて差し支えないほどに

強固で強力なモノだと思います。

あるいは、彼は “キャノン” タイプのMCかもしれませんが。

となると、昨日の記事

“キャノン” 四代目のKINGとして書いた LUDACRIS が

実は “プレイヤー” 四代目に相応しいのか・・・?!

・・・ここにきて話がほつれてくるなんて。

とにかく、

この記事を書いている今現在の時点で、

暫定として、

四代目 “プレイヤー” 系 KINGに

50 CENT を挙げておくことにしましょう。

・・・・・

・・・・・

・・・・・

最後の最後でウダウダになってしまった

今回の “3 KINGS” 説 についての検証でしたが、

皆さんのご意見をぜひ聞いてみたいです。

 

2006年1月24日 (火)

3 KINGS 説 -キャノン篇-

“3 KINGS” 説 について

今日は “キャノン” 系 の特集です。

 

“キャノン” 系 の特徴は

とにかくデカいことを直球的に吐き出すスタイルだ。

その魅力は、

ストレートなメッセージ性と、

インパクトのデカさに尽きるだろう。

 

“キャノン” 系 の初代KINGは

GRANDMASTER MELLE MEL だそうだ。

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MELLE MEL といえば

GRANDMASTER FLASH & FURIOUS FIVE の名義で出た

「THE MESSAGE」

何と言っても有名だろう。

この曲のリリックは MELLE MEL が

書き起こしたものだと言われている。

朴訥ながらに語られるこの抒情詩からは

荒廃した70年代末のN.Y.の街並みが

まざまざと目に浮かんでくる。

そのストレートな情景描写は

擦り切れた圧迫感を心に想起させるだろう。

まさにストリートからのストレートなメッセージだ。 

 

二代目の “キャノン”

KRS-ONE です。

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彼ほど伝説の逸話の多い男は他にいないだろう。

グループとしてよりソロとしてのキャリアの方が

長くなってきた KRS だが、

キャリアのピークとしてはやはり、

BOOGIE DOWN PRODUCTIONS 時代になるだろう。

他のラッパーどもを軽くなぎ払い、

政府と権力に噛み付く

まさに歯に衣着せぬ物言いは

ダイレクトに人々の心に打ち響いた。

デカイ声に単純な言葉を使っての言い回しは、

単調になりがちなところだが、

あくまで勢いで聴衆を惹き込んでしまう

その力技こそ彼の真骨頂と呼べるだろう。

現に、英語力の拙い僕にさえもそのメッセージが

届いてくるのが何よりの証拠!

 

3代目を次ぐ “キャノン” 後継者は

THE NOTORIOUS B.I.G. です。

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僕が個人的に一番好きなラッパーが彼なのですが、

彼の太い声質、キャッチーでなおかつハードコアなキャラクター、

スキルフルなフロウに

とどめのウィットの利いたパンチラインがもう、

他のどのラッパーからも次元を超越して際立っていました。

彼の存在がこのシーンに与えた影響の大きさは

良くも悪くも時代を変換させたように思えます。

それにしても、BIGGIE ほどセルフ・ボースティングに優れ、

言ってることが実に粋に映えるラッパーはいないでしょう。

なおかつ時折織り込まれた

ストリートの苦い現実を実に巧みに映像化させる。

“Yeah, this album is dedicated to all the teachers that told me

I'd never amount to nothin'

(そう、このアルバムはオマエなんて結局何にもなれないと

オレに言いやがったすべての先公どもに捧げるアルバム)”

なんて、「JUICY」 のイントロ部分の一節だけど、

これだけでシビレちゃうよね。

 

それで、前回と同じように

8年周期という説は無視して、

現在のシーンにおいて

BIGGIE から継ぐ “キャノン” 系 “3 KINGS” の一人は

一体誰に相当するだろうか?

 

4代目に僕が推したいのは

LUDACRIS です。

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LUDA は決して

リリシストとして優れたラッパーというのではありません。

先の3人に比べてメッセージ性に欠けるところが

大きいと思われます。

しかし、何より上手い!

一聴して耳にこびりつくフレーズの残し方は

他に類を見ないほど緻密に計算されつくした巧みさを伺わせます。

マス・アピール仕方を十分に心得た

まさに時代の寵児的な存在だと思います。

ちなみに、三代続いた生粋のN.Y.っ子による

“キャノン” の系譜も

今の時代に鑑みるとやはりそのタイトルは

他の都市への流出もやむをえなく、

そうして全米規模で見ても、

やはりこの系譜の後継者は

LUDACRIS 以外に見当たらないのではないかと思われます。

 

さて、皆さんのご意見は?

 

2006年1月23日 (月)

3 KINGS 説 -リリシスト篇-

“3 KINGS” 説 について

まずは “リリシスト” 系 の特集です。

 

“リリシスト” という括りで言えば

それこそ数多くのラッパーを思い起こすでしょうが、

中でも、王道的リリシストで、

しかもシーンを背負って立った者というと

数は絞られてきます。

 

リリシスト系の初代KINGは

KOOL MO DEE だそうです。

(そう、この説を打ち立てた当人です。)

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彼の捉え方について言うと、僕的には、

リリシストとしてより

バトルMCのパイオニア的存在として

記憶している。

リアルタイムで聴いていたワケでもない僕は

当然、後付の知識です。

70年代後半から

TREACHEROUS THREE の一員として活躍し、

当時、BUSY BEE とのバトルや、

L.L.COOL J との激しい応酬は有名です。

 

二代目のリリシストは

RAKIM です。

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何と言っても RAKIM はスゴイ!

彼の伝説は言わずもがな。

今のシーンを牽引する多くのラッパー達が

彼に憧れ、彼のスタイルを模倣、

踏襲しようとしたことからもわかるように、

そのカリスマ性の影響力を十二分に物語っています。

知性的な面立ちといい、

選び抜かれた言葉、メタファーの数々といい、

メッセージの普遍性といい、

当時革新的だったフロウ・テクニックといい、

まさに王道的スタイルを築き上げた天才詩人です。

DREAFTERMATH から出るかと思いきや、

即脱退しちゃって、、、

早く復帰して、そのカリスマの健在なところを

見せ付けてもらいたいものです。 

 

第三代目のリリシストを継承するのが

NAS です。

Nas

 

 

 

 

RAKIM が築き上げた “N.Y.KINGスタイル”

正統王位継承者として

NAS はデビューする前から騒がれていました。

MAIN SOURCE「LIVE AT THE BARBEQUE」

世に出る第一声からして

研ぎ澄まされたナイフのようにビートを切り裂き、

そこにはタブーを打ち破る衝撃的な言葉を

次々と並べています。

今、そのライムを読んでみても

その衝撃は色褪せていません。

デビュー作 「ILLMATIC」 の評価は

今現在以ってしても、

“HIP HOP CLASSIC” の代名詞でもあります。

中でも、「N.Y. STATE OF MIND」 のヴァース中の

“Beyond the walls of intelligence, life is defined
I think of crime when I'm in a New York state of mind

(知識の壁を越えたところで、人生は定義される

犯罪も犯したくなるさ、N.Y.気分の時には)”

というラインは僕の大のお気に入りです。

 

さて、

8年周期という説は無視して、

現在のシーンにおいて

NAS から継ぐリリシスト系 “3 KINGS” の一人は

一体誰に相当するだろうか?

 

RAKIMNAS と受け継がれた

“N.Y.KINGスタイル” の次代の正統王位継承者として

当時注目を集めていたのが

CANIBUS でした。

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しかし、デビュー当初こそ

L.L.COOL J とのバトルなどで話題に上った彼ですが、

バックアップについていた

THE FUGEESWYCLEF と反目することになり、

表舞台での大きなプロップスを獲得するには至らなかった。

王位正統後継者の名にふさわしいスキルを持ちながら、

運を手にできなかったのがすごく残念です。

現在、米軍に入隊したりとかしてたみたいですが、

インディーズからコツコツと作品を出してます。

 

で、リリシストという括りだけで見た場合、

僕が現在の “3 KINGS” の一人に推したいのが

EMINEM になります。

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N.Y.という地域的な括りでは

現在のシーンは語れないだろうということで、

全米はおろか、世界中にその名を轟かせた彼は

その地位に相応しいでしょう。

特に1STアルバムには

NAS 「ILLMATIC」 を意識して書かれたかのような

素晴らしいライムの数々が並んでいます。

彼はバトルMCとしても有名ですが、

オルター・エゴ “SLIM SHADY” を巧みに利用した

ホワイト・トラッシュの生々しい言葉の奔流が

リリシストとしての本質をモロに突いている。

最近でこそ彼のフロウは聴き取り易さに重点を置いているが、

デビュー当初に見せた超絶的なスキルも見逃せないだろう。

現在、引退を囁かれていますが、

どうせならまた最初のキレまくったスタイルに立ち戻って

もう一枚くらい作品をドロップしてもらいたいです。

 

さて、皆さんが考える

リリシストの系統を受け継ぐ

現在のシーン “3 KINGS” の一人には

誰が相応しいでしょうかね?

皆さんのご意見も聞いてみたいです。

2006年1月22日 (日)

3 KINGS 説

弱った!

実に弱った。

何が弱ったって、新譜が出てないから

紹介しようがないのです。

どうやら2月下旬まで待たなきゃ

オモシロそうなのは出なさそうです。

 

で、そんなスキマを埋めるために

何を書こうか考えてたのですが、

せっかくなので、

“3 KINGS” 説 について

これから4回に分けて書こうと思います。

まず第1回の今日は

説そのものについて。

  

皆さん、

“3 KINGS” 説 って御存知です?

それはオールド・スクール・ラッパー

KOOL MO DEE が著述した

最強のMC評論

「THERE’S A GOD ON THE MIC」 の中にある

諸説の一つです。

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それは

“8年周期でシーンを牽引するラッパーが3人現れる”

というものです。

・・・・・

ホンマかよ?!

 

彼のいう3人のKINGのタイプとして

“リリシスト”系

“キャノン”系

“プレイヤー”系

と3通りの系統がこれまでに3世代分

受け継がれて世に出てきたというのですが、

まあ、そう言われればそう言えなくもない。

歴史を振り返ると

思い当たるフシもあるから、

その根拠のない妙なリアリティーがオモシロい。

 

勿体つけるワケじゃないけど、

これから三日間にわたって

各タイプのKING像をそれぞれ掘り下げて

書いていこうと思います。

 

明日は

“リリシスト”系 のKING達について書きます。

お楽しみに!

2006年1月17日 (火)

日本語ラップ

引き続き、買う気もなかったのに買ってしまった

もう一枚の作品について書きたいところなのですが、

。。。。。

実はそれは邦ラッパーの日本語ラップの作品なのです。

 

これまで、

このブログでは日本語ラップの作品については

一度も語ってきませんでしたが、

実際、

僕が日本語ラップの作品を買うのはごく稀で、

一年に1枚買うかどうかといったところです。

関心がないというのではないのですが、

買ってまで聴きたいものがあまりないというのも事実です。

ですから、

今回買った作品について

どうこう書くことはしないでおこうと思います。

 

で、

今日書きたいのは、

日本語ラップについての

僕の考え方です。

 

邦ラップは確かに進化していると思います。

ものすごく上手いラッパーがどんどん下から出てきていますね。

でも、同じ言語を使用する者として

なまじ一聴して意味が理解できるだけに、

リリックがあまり心に響かないというのが

僕には耐えられません。

僕はまず何よりもリリックに注目して聴いています。

凡庸な物言いや薄っぺらな言葉、

辻褄合わせの韻からは何も伝わってこない。

上手いだけの言葉遊びには興味が持てないです。

 

でも、だからといって

邦ラッパーの皆が皆嫌いというわけではなくて、

中には注目しているMCもいます。

例えば、THA BLUE HARBBOSS

M.S.C.  らのリリックスには

タブーを破る詩的な力強さが感じられ、

好んで聴いたりしています。

まだまだもっと深いアンダーグラウンドの住人の中で、

まだ名も知られていないリリシストがこれから

どんどんアガってくることに期待したいですね。

 

さらに、

リリシストとは別に気になっているのが

フリースタイラーです。

やはりトップ・オブ・ザ・ヘッドで紡ぎ出される

言葉の本流には感嘆を禁じえません。

なぜあんなに次々と言葉が溢れ出てくるのだろう?と、

不思議でならないくらいです。

(僕も時々やりますが、ドヘタクソ!)

最近、ほとんど現場に出向かなくなり、

あまり耳にする機会がないのが残念ですが、

バトルの場がもっともっと世間に広まるよう望んでいます。

 

ちなみに、

今回買ったのはフリースタイルで有名なラッパーの作品でしたが、

・・・・・

あまりグっとこなかったなあ。

 

2005年12月31日 (土)

2005年ベスト・アルバム トップ10 (後編)

残すところあと数時間となった2005年ですが、

個人的には全然パっとしない一年に終わってしまいました。

来年は奮起しようと心に誓いつつ、、、

では、ランキングのトップ5を紹介したいと思います。

 

第5位 CHAMILLIONAIRE

「THE SOUND OF REVENGE」

UNIVERSAL

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今年は何と言ってもヒューストンの勢いが一番熱かったのですが、

そんな一年を締めてくれるのがこの作品です。

詳しいレビューは後日書く予定ですが、

とにかくカッコイイです。

 

第4位 CASSIDY

「I'M A HUSTLA」

FULL SURFACEJ RECORDS

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本作発表直後、トラブルに見舞われて獄中へ、、、

なんてBULLSHITがありつつも、

とにかく彼のバトルで鳴らしてきたMCぶりがピカピカ輝いてる。

SWIZZ の復調と相俟ってすごい仕上がりになってます。

1STの印象が弱かっただけに、

彼の本当の実力を初めて思い知らされました。

 

第3位 LIL' WAYNE

「THA CARTER Ⅱ」

CASH MONEYUNIVERSAL

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年末最後に来てドカーンとやられたのがこの作品でした。

先のレビューで詳しく紹介していますが、

本当にスバラシイ仕上がり具合で、

感動すら覚えました。

 

第2位 WARREN G

IN THE MID-NITE HOUR

HAWINO

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一聴して良いってのは当然として、

繰り返し聴けば聴くほど味わいが深まり、

陶酔してしまうような作品ってのは

一年に2,3枚あるかないか・・・

それがこの作品。

WARREN G のメジャーでの希求心は

弱まりつつあるかも知れないが、

彼はそんな世俗のギミックなんて必要としないくらい、

独自の路線を極めつつあります。

G-FUNK に幸あれ!

 

そして、

2005年栄光(?!)を勝ち取ったのは・・・

・・・・・

・・・・・

第1位 THE GAME

「THE DOCUMENTARY」

AFTERMATHG-UNITINTERSCOPE

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G-UNIT 本隊とのイザコザが依然続いているようですが、

DRE50 CENT の完全バックアップを受けて制作された本作は

完璧な作品と言っても過言ではなかった。

全18曲中、総勢16名ものトップ・プロデューサー陣を迎え、

まるで NAS 「ILLMATIC」 ばりに仕立て上げられたその構成も、

主役の THE GAME が新人らしからぬ大活躍を以って

縦横無尽に暴れまわるその様はまさに痛快です。

リリック面での物議はあるようですが、僕は結構好きです。

単純に、今年一番夢中になって、

一番繰り返して聴いた作品がコレでした。

僕の中では文句なしのクラシックです。

 

 

・・・と、まあ、

こんなカンジで今年のランキングを勝手に選んでみました。

皆さんの2005年ランキングはどんなでしょうか?

 

では、来年も頑張って続けていきたいと思います。

2005年12月30日 (金)

2005年ベスト・アルバム トップ10 (前編)

2005年も残すところ、あと一日と数時間となりました。

そんな今年を総括する意味で

勝手なランキングを独断と偏見をフル活用して

“2005年ベスト・アルバム トップ10” の

10位から6位までを厳選し、発表したいと思います。

 

では、

第10位 YOUNG JEEZY

「LET'S GET IT : THUG MOTIVATION 101」

DEF JAM

G92974a2u80 

 

 

 

BAD BOY から BOYZ N DA HOOD のメンバーの一員として

あまりパっとしないメジャー・デビューを果たしてましたが、

何故か、ソロ作は DEF JAM からのデビュー。

コレが当たりまくり、先のグループをいち早く脱退。

グループ作の凡庸さがあって、あまり期待してなかったのですが、

コレがかなり良い出来で驚いてしまった。

 

第9位 TONY YAYO

「THOUGHTS OF A PREDICATE FELON」

G-UNITINTERSCOPE

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何かと下世話な話題ばかり先行していた彼だが、

個人的には、実は彼のラップ・スタイルが、

正規 G-UNIT メンバーの中では一番好きだったりします。

飾り気のない無骨なスピットが繊細なビートと絡む、

その恍惚的な瞬間がたまらないですね。

相変わらず、G-UNIT 関連は作品のクオリティーが高い!

 

第8位 Z-RO

「LET THE TRUTH BE TOLD」

RAP A LOT

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H-TOWN (いわゆるヒューストン) の層の深さを思い知った一枚。

彼の巧みなフロウはまさに変幻自在で、

その実力に見合った実にバラエティーに富んだ楽曲群が並ぶ。

中でもイナタく、メロウな楽曲との相性が絶品です。

 

第7位 THREE 6 MAFIA

「MOST KNOWN UNKNOWN」

HYPNOTIZE MINDSSONY URBANCOLUMBIA

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この作品に関しては以前に書いたレビューを参考にしてください。

とにかく良かった。

 

第6位 DJ QUIK

「TRAUMA」

MAD SCIENCE

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豪華ゲストを一手に引き受け

それぞれの個性を十二分に活かしつつ、

トータルとしての統一感に純然とした “QUIK色” を貫く。

仕事人としての彼の歴史の集大成と言っても過言ではない

スバラシイ仕上がりに感服してしまう。

 

明日は、2005年の総決算ともいえる

“2005年ベスト・アルバム トップ10”の

5位から1位を紹介します。

お楽しみに!

 

2005年12月29日 (木)

2005年ベスト・シングル トップ10

今日は、2005年を総括して、

“ベスト・シングル トップ10” という名目で、

ずらーっと紹介していこうと思います。

もちろんこのランキング、

僕の独断と偏見に凝り固まった厳重なる審査を経て

ここに選び出したという、

何のイワクもヘッタクレもありゃしない、

限りなく胡散臭いランキングであります。

 

あらかじめ言っておくと、

このランキングに紹介する楽曲は

厳密には “シングル曲” ではないものも含まれています。

アルバム収録曲で、

とびきり気に入ったモノを選んだ場合もありますので、

そのへんは大目に見てもらいますようお願いします。

 

 

では始めましょう。

第10位 D.P.G. 「DPGC MUZIC」

「THA SAGA CONTINUEZ ...」収録)

コレは勢いがありますね。先のレビューを参照してください。

 

第9位 BUN-B 「DROPED UP (H-TOWN REMIX)」

「TRILL」収録)

重鎮 BUN-B だからこそ集合をかけれた

このメンツのそろいぶりだけ見ても武者震いしちゃう。 

 

第8位 KANYE WEST 「DRIVE SLOW」

「LATE REGISTRATION」収録)

KANYE は実に音楽的な趣味がいいですよね。

非HIP HOP的なところがいい。

 

第7位 MATHEMATICS 「REAL NILLAZ」

「THE PROBLEM」収録) 

WU らしい無機質で無骨なビートに強烈な中毒性がある。

ループってスバラシイ!

 

第6位 DAZ DILLINGER 「MY MAMA SAID ...」

「THA DOGG POUND GANGSTA L.P.」収録)

起伏の激しいメロディアスなビートに

DAZ の勢いあるラップがガッチリのっかった一曲。

  

第5位 SLIM THUG 「LIKE A BOSS」

「ALREADY PLATINUM」収録)

今年の新人の中でも、彼と THE GAME は

群を抜いた存在感があって、期待度大!!

 

第4位 Z-RO 「1 NIGHT」

「LET THE TRUTH BE TOLD」収録)

Z-RO はやっぱラップが上手い!

このメロウさにトロけちゃいます。

 

第3位 CASSIDY 「I’M A HUSTLA」

「I'M A HUSTLA」収録)

JIGGA の声ネタで大ブレイクした曲。

SWIZZ の復調はうれしいニュースですね。

 

第2位 THREE 6 MAFIA 「PUSSY GOT YA HOOKED」

「MOST KNOWN UNKNOWN」収録)

このブログ第一回目の紹介作品で、

もうこの曲に夢中になってしまった。

 

そして栄光の2005年ナンバー1シングルは・・・

・・・・・

・・・・・

第1位

THE GAME 「PUT YOU ON THE GAME」

「THE DOCUMENTARY」収録)

TIMBALAND 制作。彼の非凡さが十二分に味わえ、

また、THE GAME 自身の器の大きさを感じられる。

この曲が今年一番アガる曲で、

文句なしの一位でした。

 

 

では、

明日は2005年ベスト・アルバムの

トップ10からトップ6までをご紹介します。

 

 

2005年12月14日 (水)

DVDでJAY-Z

今回はちょっと変り種で、DVD作品を紹介しましょう。

みんな大好きな JAY-Z 「FADE TO BLACK」 です。

71209 

 

 

 

 

 

だいぶ前に発売された作品になりますが、これはかなりいいですよ。

JAY-Z のラスト・ライブ(?)と銘打たれた

マディソン・スクエアでの公演を収録した、

いわゆる “ライブ・ビデオ” ってヤツです。

構成としては、超豪華ゲスト陣を交えたライブ映像を主軸に、

ラスト・アルバム(?)の制作過程の

ドキュメンタリーが挟んであって、

とても興味深い作りになっています。

 

ライブ・シーンに関して言えば、

僕は彼の作品の中でも特にファースト・アルバム 

「REASONABLE DOUBT」 から

「THE BLUEPRINT」 までの曲が

スッゲー大好きなんだけど、

上手くツボを押さえた選曲でパフォーマンスしてくれている。

まあ、これだけヒット曲を連発している彼だから、

披露するそれぞれの曲で会場が揺れるくらい、

爆発的に盛り上がるってのも当然っちゃ当然なんだろうけど。

「DEAD PRESIDENTS Ⅱ」 や、

MARY J. BLIGE との 「SONG CRY」 が

全体的な雰囲気をびしっと引き締めてくれて良かった。

あと、会場の観客がアカペラで

BIGGIE の「MO MONEY MO PROBLEMS」 のヴァースを

大合唱するシーンもすごく感動的!

ライブ・シーンの合間に挟まれた

アルバム製作過程を追うドキュメンタリー・シーンは、

JIGGA とプロデューサーの面々との

生々しいガチンコのやりとりが見られ、

こうして見た後、再度 「THE BLACK ALBUM」 を聴くと、

その印象が変わってきたりします。

現行シーンにおけるトップ・プロデューサー、

TIMBALANDKANYE WEST PHARRELL らの

才能の片鱗を映像的に窺える、

とても貴重な作品でもあります。

 

彼の引退の真実味は、

このマディソンスクエア公演から一年以上経過した今も、

未だに疑わしく、逆に復帰説の強まる気配を

ヒシヒシと感じる昨今の状況ですが、

まぎれもない “HIP HOP KING” の僥倖 を収めたこの作品を

HIP HOPファンとして、

チェックしないテはないと思いますよ。

2005年12月13日 (火)

贖罪とは?

今日、非常に残念なニュースが届いた。

ご存知の人も多いと思うが、

L.A.二大ギャングの一つである

CRIPS の創設者、

STANLEY “TOOKIE" WILLIAMS の死刑が

今日 (現地時間13日午前0時過ぎ)、

執行された。

彼についての物語は

JAMIE FOXX が主演し、

STANLEY 役を演じた

映画 「CRIPS」 などでも多く語られています。

また、

彼の死刑判決をめぐって

色々物議が醸されたので、

ニュースとして大きく取り扱わていました。

なので、

ここで彼の功罪を詳しく取り上げはしませんが、

、、、、、

、、、、、

、、、、、

果たして、

このニュースから

人は何かを学び得るだろうか?

贖罪とは?

メディアはすぐにたてまつり、

また、こきおろす。

彼はヒーローでもヒールでもない。

HIP HOPに関心のある人は

特に

考えてほしい。

彼の贖罪が意図するモノは?

彼の贖罪するそもそもの原因は?

日本やアメリカだけじゃない、

この世界に意味する贖罪の意義は?

 

僕は

考える。

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