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2006年8月22日 (火)

夏の終わり

お盆も過ぎて、

高校野球も終わってしまうと、

一気に夏の終わりを感じてしまいます。

それ程気温は下がっていないというのに、

ジリジリと肌を射す正午の陽射も

どこかその勢いの衰えたように感じてしまいます。

 

 

さて、

そうなってくると

もう “納涼” を理由に

百物語 をやる必要性もないのですが、

一応、

Vol.5 -香川県トンネル端にある地蔵 編-

でも書いた、

僕の肝試しの後日談を少々。。。

 

トンネルを抜け、

すぐ目に付いた地蔵から

逃げるようにして

トンネル内の暗闇に戻った後、

僕はそのままトンネルを歩き抜け、

無事、往復することができました。

内心、

ビクつき、

怯え、

恐怖心に煽られながら、

しかし、

それに抗するべく、

無関心、

無感情、

無感動を装って。。。

 

ようやく

友達の乗る車の所まで戻った時、 

安堵の溜息をついたのも束の間、

僕が車に乗り込もうとする前に

友達が発車させて、

僕を置いてけぼりにして

トンネルの出口へと車を駆った。

。。。。。

駆りやがった!

 

そして、

車はトンネルの出口、

つまり、

地蔵のある前で停車し、

僕を待っている。

。。。。。

。。。。

。。。

バカめ!

そっちの方が怖いんだよ。

。。。。。

結局、

僕はそのトンネルを一往復半し、

その車に乗り合わせると、

友達にあらゆる賞賛の言葉で讃えられながら、

後日、

ちゃ~んと彼に、

僕の願望を叶えてもらいました。

・・・・・

よ・・・余裕だぜ・・・・・!

  

 

 

さあ、

これでひとまず区切りも付いたことだし、

そろそろこのブログの本題に

立ち返ろうと思います。

次回は

HIIP HOPの新譜

(といっても、三ヶ月前に買った作品) を

紹介したいと思います。

 

 

2006年8月21日 (月)

新・恐怖!百物語之会 -Vol.5-

 

-香川県トンネル端にある地蔵 編-

 

 

 

 

納涼企画の最終回。

百物語の第五弾は、

僕がこれまで聴いた心霊話の中でも

一番に怖かったモノ

最後に紹介したいと思います。

では。。。 

 

 

 

それは、四国の香川県に実際にある

トンネルにまつわるお話です。

 

そのトンネルは山深い所にあります。

山で隔てられた町と町とを結ぶラインとして

そのトンネルと山道は存在しているのですが、

主要幹線道路が

その山をグルリと回り込むような形で増築されており、

大抵の人はその主要幹線道路を利用し、

細い山道を行く者は

ほとんどありません。

 

 

 

鬱蒼とした樹木が

細い山道の上を覆い被さるかのように生い茂り、

昼間でも薄暗いその山道には

当然街灯などあるハズもなく、

夜中の暗がりといったら

それこそ墨を落としたように真っ暗で、

ヘッドライトの灯りだけが唯一、

心の頼りとなるような所です。

道幅は僅かに車一台分限り。

途中で対向車に出くわそうものなら、

通り抜けることも適わず、

どちらかがめぼしい箇所までバックし、

道を譲らないといけないような細い道幅です。

 

最後の人家を過ぎたスグの所から

道路はアスファルトからコンクリートに換わり、

そこから2、3km程、

緩やかな斜面を

右に左にのたくって上っていくと、

そのトンネルが目の前に現れます。

 

そのトンネルについては

詳しくは知りませんが、

大正から昭和初期にかけて作られたらしい

非常に古いモノで、

レンガ造りが特徴的な外観をしています。

 

・・・・・

 

実は、

僕はそのトンネルに行ったことがあります。

僕が大学生の頃、

香川県の某大学に通っていた友人の所に遊びに行って、

その時、彼に連れられたのです。

六月の夜八時頃、

上空が薄暗くなり始めて間もない時間に出掛けたのですが、

先程も書いたように、

街灯一つない山道を辿り分け入った先、

山深く、

木々の鬱蒼と生い茂った現場のコトです。

辺りの暗がりや静寂は

すでに深夜のそれを思わせる程に

深く、濃い。

車のヘッドライトの届く範囲だけ

眼前に浮かび上がったそのトンネルの入り口は

薄汚れたレンガが赤黒く古色を纏った

背徳的なイメージを想起させます。

天井が低く、幅も狭いことから、

トンネル内の空間が

まるで今にも押し潰されそうに見えてくる。

そして、

入り口から射した車のヘッドライトは

当然、トンネルの出口まで届くはずもなく、

その先の闇はまるで、

ここから先、永遠に続く

煉獄、地獄への序曲を思わせる。。。

 

古今東西、

トンネルには多くの心霊話が付き纏うものだが、

果たして、このトンネルにも

その類の話がいくつかある。

更には、

このトンネルの古い作りと

寂れた所を見ると、

恐怖心がいや増し、

増長されることは言うまでもない。

 

。。。。。

 

いわゆる “肝試し” とかいうヤツ。

友達に連れてかれた僕は、

何故かするハメに・・・!!!

車に乗ったまま

そのトンネルを通り抜けるコトだって

大概怖いのに、

車から降りて、

一人でトンネルを歩いて渡り切れ!とか。。。

・・・・・

・・・・

・・・ハイ、オッケー!

やりましょ、ワタシが。

 

賭けをして、

もし僕が歩き渡ったら、

可能な限り何でも言う事を聞いてくれるらしい。

普段は結構な怖がりなんだけれど、

こういう場合、

妙に肝が据わってしまう。

 

僕はトンネルの入り口で車を降り、

車のへッドライトを頼りにして歩き出した。

奥へ奥へ。。。

足を一歩踏み出すたびに

密閉された空気の重さが増していくかのようで、

緊張感はいや増すばかりである。

狭いトンネル内の空間に

僕の足音が木霊して反響し、

二重三重にも響いて聞こえる。

ヘッドライトがもう届かない所まで歩いた。

幸いなるかな!

周囲は真っ暗で何も見えないし、

僕には霊感もまったくない。

もしかすると、

その時の僕の周囲には

ウヨウヨと霊が集まっていたのかもしれないが、

暗闇の中で僕の目はまったく効かなかったし、

鈍感な感覚は一向に何も感じなかった。

歩くペースはごく普通に、

ともすれば、

何も見えず、何も感じないのをいいことに、

意地になって逆にゆっくり歩幅を縮めてみたり。

 

僕は頭の中で

大音量のカンタータを鳴り響かせながら、

更にそのビートに合わせて

フリースタイルのラップを

口の中で小さく吐き出していた。

大声でラップしなかったのは、

その声がトンネル内に反響して

オドロオドロしく響かせない為にだ。

その時吐いたフリースタイルは

かなりヤバいパンチ・ラインをスピットしていたと思う。

・・・だけど、後々になって、

当然のごとく、

そのラインは思い出せもしないし、

思い出せないから余計に

ヤバかったなんて

過大評価してしまっているのかもしれない。。。

 

とにかく僕はそうやって

トンネル内を更に深く深く踏み入ってきたワケだが、

半分来たところで、

友達がフザケて、

ヘッドライトを消してみたりしても、

大カンタータと共にラップする僕は

一向にその歩を止めることはなかった。

。。。しかし、

トンネルを三分の二程行った辺り、

さすがの無感覚人間の僕も

背筋のヒヤリとする場面があった。

それは、

僕の脳内の騒音に混じって、

天井のどこから

水滴がゆっくりと

ピチャリピチャリと小さな音を立てて 

落ちているのが聴こえたからである。

その音はごく小さなモノのハズなのに、

僕の足音の中にまぎれながら

イヤに大きく僕の耳を捉える。

カンタータは一気に霧散し、

フリースタイルは立ち所に尻切れてしまった。

一瞬にして連れ戻らされた静寂の中、

漆黒の暗闇に響き渡る僕の足音と、 

それより小さいハズなのに

どうしても僕の心を捉えて離さない

天井から落ちる水滴の音が、

再び僕の恐怖心を煽り立てようとする。。。

 

僕は歩を止めなかった。

というより、

歩を止めることができなかった。

一度捉えられた恐怖心を再び払拭することは

ここではまずできない。

あと十メートル。

トンネルの反対側から見れば気付かないが、

闇に慣れた目には

トンネル内部の押し潰されたような

圧迫した闇の性質と

トンネル出口に広がる

緊張の解けたような薄闇の性質との違いが

ハッキリと判別できる。

そして。。。

 

トンネルを出てすぐ、

激しい急カーブを描く道の内側、

その傍らにポツンと・・・

 

地蔵が立っている。

 

 

小さな地蔵だ。

 

見るな!

 

僕の本能が叫んでいる。。。

 

 

 

僕は背を向けてトンネル内へと引き返した。

まるでトンネルの濃縮された闇の方が

まだ心休めることができるとでもいうように、

逃げ込むようにして

僕はトンネル内を引き返した。

 

 

 

このトンネルの出た所にポツンと立つ地蔵

僕はこの地蔵についての空恐ろしい心霊話を

前もって聞いていたのだ。

 

。。。。。

。。。。

。。。

 

それはこんな話だ。

 

 

ある日、

昼間に、

バイクに乗った青年が

その山道を走って、

トンネルを抜けた。

トンネルを抜けた所すぐの

急カーブの先は

崖になっている。

バイクに乗った青年は

トンネルを抜けた所で

バランスを崩した。

そして、

急カーブを曲がりきれず、

車体ごと

思わず崖から飛び出してしまった。。。

 

しかし、

不幸中の幸いで、

バイクはそのまま

崖の下に転落していったが、

その青年は

転落を免れ、

奇跡的に一命を取り留めたという。。。

一命どころか、

大きな怪我一つなく、

掠り傷を僅かに

こしらえた程度で済んだという。

 

その青年は

自身の幸運に感謝した。

 

そして数日後、

その青年は花やら供え物を持って、

今度は車を駆って

そのトンネルに出向いた。

彼は

トンネル脇の地蔵に気付いていて、

自身が事故を起こしながらに

大した怪我なく過ごせたのは

その地蔵のおかげだと

思ったのである。

 

昼日中の山道を抜け、

トンネルを潜る。

そして、

トンネルを出た所で

すぐに車を停め、

地蔵の前に

花と供え物を供えた。

そして

彼は手を合わし、

心の中でこう唱えた。

 

 

「僕がこうやって怪我なく生還できたのは

お地蔵さんのおかげです。

本当にありがとうございました。。。」

 

 

彼は数秒ほど黙祷し、

それから車に乗り込もうと

地蔵に背を向けた。

 

その時、

 

彼の耳元で

ハッキリと

こうつぶやく声が・・・

 

 

「オマエなんか・・・

・・・・・・・・・・・・・・ 

死んだらよかったのに・・・」

 

 

 

 

。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。

。。。

。。。。。。

。。

 

 

 

2006年8月17日 (木)

新・恐怖!百物語之会 -Vol.4-

 

-留守番電話のメッセージ 編-

 

 

引き続き、

百物語で納涼をお楽しみください。

 

 

 

 

これは

今から15年程前に

テレビの深夜番組で語られた

一般人の心霊体験談です。

(ちなみに、

僕の知っている数ある心霊話の中でも

二番目に怖い話です)

 

 

 

 

その心霊体験談をテレビで語った人の友人に

Hさんという男性がいました。

 

Hさんは25歳の会社員で、

付き合い始めて一年になる

Nさんという24歳の彼女がいました。

HさんとNさんは

小さなアパートで同棲し始めたばかりでした。

  

 

ある週末の金曜日、

残業で帰宅が遅くなりそうになったHさん

自宅に電話し、

Nさんにその旨を伝えようとしました。

 

ちなみに、

今から15年前、

当時はまだ携帯電話は

世間に出回っていません。

 

Hさんの掛けた電話は

留守番電話に繋がりました。

どうやら、

まだNさんは帰宅していないようです。

夜の七時頃です。

もしかすると、

彼女の方も残業しているかもしれない。。。

Hさん留守電

残業で帰りが遅くなる旨をメッセージに残して、

仕事の続きに取り掛かりました。

 

。。。。。

  

結局、その日、

Hさんが仕事を終えたのは夜の9時過ぎでした。

彼は一応、帰路につく前に、

会社から再度、

自宅に電話を駆け直してみました。

しかし、

電話はまた留守番電話に繋がってしまいました。

 

・・・風呂でも入ってるのかな?

 

Hさんはとりあえず留守電

今、仕事が終わって、

これから帰るという旨のメッセージを残しておきました。

 

 

 

電車を乗り継いで、 

Hさんが自宅に帰りついたのは

夜の十時過ぎでした。

 

アパートの前まで来た所で、

自室の電気が灯っていないことを不思議に思いながら、

Hさんは部屋に入りました。

「ただいま。。。」

 

・・・・・

・・・・

・・・

返事はありません。

 

彼女はまだ帰ってないようです。

 

部屋を見回してみると

留守番電話のランプが点滅しています。

 

もしかすると、

彼女からの伝言メッセージが残されているかもしれない。

 

Hさんが電話のボタンを押すと、

機械音が無感情な音声で言いました。

 

 

「メッセージを・・・

4件お預かりしています。。。」

 

再生してみました。

 

 

 

一件目。。。

「あー、モシモシ?オレだけど。

今日、残業でちょっと遅くなる。

多分10時くらいになると思う。

先にメシ食っといて。

また仕事終わったら電話する。。。」

○月○日金曜日、午後7時11分・・・

 

これはHさんが残した伝言です。 

 

 

 

二件目。。。

「モシモシ、H?ワタシです。

今仕事終わったところなの。

まだ帰ってないみたいなので、

これから買い物して・・・・・

・・・・

・・・

ギャーッ!!!

ガッシャーン!!!!

・・・・・

・・・・

・・・

プチッ」 

○月○日金曜日、午後7時15分・・・

 

伝言の最後が

壮絶な悲鳴と騒音の後、

唐突に切れてしまいましたが、

このメッセージは確かに

Hさんの恋人のNさんからのモノでした。

 

 

・・・・・

一体、何があったんだ?!

 

Hさんはこのメッセージを聴いて

パニックに襲われました。

 

 

 

三件目。。。

「○○警察の××という者です。

Nさんのご家族の方はいらっしゃいますでしょうか?

至急ご連絡頂きたいので、

○○警察までお電話していただけますでしょうか?

番号は***-****-****です。」

○月○日金曜日、午後7時43分・・・ 

 

Hさんのパニックは更に広まります。

 

 

 

四件目。。。

「もしもし。オレです。

今、仕事終わったので、

これから帰りまーす。。。」

○月○日金曜日、午後9時13分・・・ 

 

最後の伝言は

仕事終えたHさんが会社から掛けたものでした。

しかし、

最早、Hさんの耳には入ってきません。

 

彼はもう一度留守番電話を再生させました。

 

二件目。。。

「モシモシ、H?ワタシです。

今仕事終わったところなの。

まだ帰ってないみたいなので、

これから買い物して・・・・・

・・・・

・・・

ギャーッ!!!

ガッシャーン!!!!

・・・・・

・・・・

・・・

プチッ」 

○月○日金曜日、午後7時15分・・・

 

 

・・・・・

この伝言は一体何を意味しているのだ?!

それに、

警察から電話も入っている。。。

 

Hさんはとりあえず

警察に電話を入れてみました。

すると、

そこで彼が耳にしたのは、

 

Nさん事故に巻き込まれて

病院に搬送された

 

ということでした。

 

Hさんは警察から教えられた病院へ

直行しました。

 

・・・・・ 

 

Hさんの恋人、

Nさんの死亡はすでに確認されていました。

 

。。。。。

。。。。

。。。

 

 

病院に到着したHさん

待機していた警察官の一人から聞いた事情では、

 

仕事を終え、

帰宅の途についていたNさんが、

その途中、

電話を掛けようと電話ボックスに入っていた所、

そこに居眠り運転のトラックが

突っ込んでしまったということでした。

Nさんは電話ボックスの中でそのまま押し潰され、

圧死したということです。。。

 

・・・ということは、

 

アノ留守番電話に残されていた

Nさんからのメッセージは、

正にその瞬間に残されたモノだったのです。

 

 

 

。。。。。

 

 

 

事件後、

恋人を失ったHさん

生活に支障をきたす程の落ち込みようでした。

勤めていた会社を退職し、

部屋に一人閉じ篭ってしまったのです。

誰にも会おうとせず、

外に出掛けることもしません。

心配したHさんの両親は、

一週間に一度、

Hさんのアパートに簡易な食事を持って運びました。

当然、彼は両親にも会おうとしませんので、

両親は食事を入れた袋を

Hさんのアパートの玄関扉のノブに引っ掛けて帰りました。

 

こうして、

Hさんは自室に引き篭もったまま

半年が経過しました。

 

半年の時を経て、

何とかHさんの落ち込みんだ心も

ようやく恋人Nさんの死を

受け入れ始めてきました。

心配していたHさんの両親や友人達は

ようやくアパートの扉の鍵を開けるようになったHさん

今度は社会復帰できるよう励ましました。

 

まだ若いHさんのことです。

人生をやり直すのに

遅いということは全然ありません。

 

まず、気分を転換させる為にも、

アパートを出て

引っ越しした方が良い、

というコトになりました。

 

このままこの部屋で生活し続けても、

失った彼女、Nさん

期間は短かったのですが、

同棲していたこのアパートでの思い出を

引き摺り続けかねません。

亡くなったNさんの両親も

Hさんを励ます為、

「あの娘の為にも

Hさんには自分の新しい人生の道を

歩んでもらいたい」

と声を掛けました。

 

そういった周囲からの励ましを受け、

Hさんは決心し、

生活の場を変え、

心機一転を図ることにしました。

 

 

 

引越し当日、

数人の友人が集まって、

荷を片付けていきます。

食器類や日常生活品の細々とした物は

ダンボールに詰めて

運び出しましたし、

テレビや冷蔵庫、

洗濯機などの電化製品、

それに箪笥なども

アパートの外に駐車したトラックに

運び出しています。

残ったのは

電話や掃除機くらいでした。

Hさんの友人が電話を運び出そうとしました。

 

その時です。

。。。。。

。。。。

。。。

「メッセージを・・・

4件お預かりしています。。。」

 

運び出そうとしていた電話に

誤ってボタンを触れてしまったのか、

留守電のメッセージが再生されだしたのです。 

そして・・・

 

二件目。。。

「モシモシ、H?ワタシです。

今仕事終わったところなの。

まだ帰ってないみたいなので、

これから買い物して・・・・・

・・・・

・・・

ギャーッ!!!

ガッシャーン!!!!

・・・・・

・・・・

・・・

プチッ」 

○月○日金曜日、午後7時15分・・・

 

 

奇しくも、

Nさんが亡くなったその当日のメッセージが

そのまま残されていたのか、

それがちょうど引越しを終えようとしていた

この瞬間に

再生されてしまったのです。

 

。。。。。

 

Hさんはこの再生されたメッセージを

再び耳にしたことにより、

顔を青ざめるようにして

黙り込んでしまいました。

 

引越しを手伝っていたHの友人達も

突然のコトに驚き、

あまりのタイミングの悪さに黙り込んでしまいました。

友人の一人が

電話を運び出そうとした男に言いました。

 

「オマエ、

せっかくHが気分一新しようとしてるのに、、、

なんでそんなヘマすんだよ・・・?」

 

言われた男は顔を青ざめさせたまま

息を飲んでいます。

 

電話を運び出そうとしていた男は

震えながら、

声を振り絞るように言いました。。。

 

「イヤ、、、

オレ、

だって、、、

コレ、コンセント抜いてて、、、

電源入ってないし、、、

絶対、、、

動くハズないのに。。。」

 

 

 

 

2006年8月14日 (月)

新・恐怖!百物語之会 -Vol.3-

 

-某化学工場内 トイレ 編-

 

 

引き続き、

百物語をお楽しみください。。。

 

 

 

これは

今から十年くらい前、

あるタレント

(ここでは仮に “Kさん” としておきましょう) が

ある番組で

語っていた心霊体験談です。

 

そのタレントのKさんは、

定番というタイプではないですが、

業界内では

霊感が強いということで

多少、名の通った

ベテランのお笑い芸人です。

 

彼は

ある深夜の番組の

心霊特集のロケで

某化学工場に訪れたそうです。

 

 

その工場には

敷地内に建屋が二つあります。

大きく、見た目の新しく綺麗な建屋と、

いかにも古めかしい、

こじんまりとした建屋です。

大きく、新しい建屋の方は

現在、稼動している

その化学薬品系会社の工場となり、

古めかしい方の建屋は

十数年程前までは稼動していたが、

現在は使われていない

旧工場になるということでした。

 

その旧工場に関して、

嘘か真か、

たくさんの心霊怪談の噂が

作業員の間に大きく広まっていました。

お笑いタレントのKさん

その噂の真相を確かめるべく、

旧工場へとロケに向かったのです。。。  

 

 

それは昔、

第二次大戦後にこの旧工場で起こった事故により、

たくさんの死傷者が出たという、

その惨事が絡んできています。

場内作業中の出火から

旧工場内の一部に火事が広まり、

十数人の作業員の命が失われたというのです。

 

その事故に関しては

当時、新聞でも大きく報道され、

工場関係者はもちろん、

近隣の住人の間でも

語り継がれ、

今でもハッキリと記憶されています。

 

その事故による霊なのかどうなのかは分かりませんが、

深夜、旧工場内で

火の玉が浮かんでいるのを目撃したり、

誰もいないはずの旧工場内の一角で

人の気配やら物音やらを耳にしたり、

そういった話が

まことしやかに作業員の間で囁かれていました。。。

 

 

Kさんがロケ班と共に

その工場に到着したのは

夏の日が沈む

ずいぶん前の時間だったといいます。

辺りはまだ明るく、

西陽を受けた新旧両方の工場建屋は

夕空を背後に大きく佇んでいます。

 

Kさんとロケのスタッフ、

それに工場側の広報担当者は、

まだ明るいうちに工場内に入り、

打ち合わせを兼ねた現場の下見をしました。

Kさん達は

旧工場に入っていき、

一番奥手になる

火災現場となった箇所まで周りました。

もちろん、

事故後、

会社はすぐにその部分を修理していますので、

当時の事故現場の影は何一つ残っていません。

建屋j自体は古めかしく、

確かに薄気味悪く思えなくもないのですが、

そういう噂話を聞いてなければ、

特に気にするような所もないような、

ごく整然としたものです。

実際、

Kさんはその時点では

その場に霊の存在らしきものを

一切感じなかったということです。

  

下見を終えたKさん

ロケ・スタッフのディレクターに相談しました。

 

「まだ明るい内だからかもしれないけど、

ここ、そんなに (霊感を) 感じないんだよね。

どうする?」

 

「とりあえず、

それなりに盛り上げてください。」

ディレクターとそんな会話を交わしながら

Kさん達は旧工場内を引き返し、

入り口の方に戻り出しました。

 

その途中、

通り掛かりに便所があったので

Kさんはそのトイレを使わせてもらうことにしました。

 

使われなくなって久しい時が経つ旧工場で、

電気はさすがに止められていたのですが、

水道は豊富な地下水を利用しているということで、

未だに利用できるのだそうです。

電灯が点かないだけあって

その便所内は

さすがに薄暗くなりつつありましたが、

西陽が大きく傾いて

窓から射し込み、

白く塗られた漆喰の壁を照らし上げています。

 

Kさん

三つ並んでいる小便用の便器の一つで

用を足しました。

それから、

洗面台で手を洗い、

自分のハンカチで手を拭いているところに、

入口から人が入ってくる気配が。。。

洗面台の鏡越しに

制服を着た工場の従業員が入ってくるのを

Kさんは見ました。

Kさんはそのまま手を拭き終えると、

便所を出て、

先に歩を進めていたスタッフ達と合流すべく、

新工場の方へ向かいました。。。

 

 

 

その夜、

深い時刻に撮影は行われました。

 

定点カメラやサーモグラフィーをいくつか

それらしき場所に設置し、

そこを順番にKさんが歩いて回るのです。

 

Kさんはテレビ用に

それらしく緊張感を煽り、

雰囲気を高めていきました。

が、しかし、

実際の所、

霊感の強いはずの彼には

この旧工場内に

ほとんど一切のそのテの波動というモノを

感じなかったということです。

それは明るい内の

現場の下見段階でもそうでしたが、

丑三つ時とされる深夜にあっても、

同じ状態のようでした。

 

結局、何も起こらないまま

Kさん旧工場から出てくることになりました。

スタッフ・ワゴン車内に設置された

数台のモニターで再度確認してみます。

。。。

やはり、

そこにも何も写っていませんでした。

火災現場跡、

事務室、

廊下、

食堂、

トイレ、、、

それらしいモノは何一つ映っていません。

 

・・・・・

しかし、

そこまできて

Kさんに何かが引っ掛かりました。

微かな違和感とでもいうか、、、

しかし、それは

霊感が働いたというのではありません。

霊の波動は確かに感じなかった。

しかし、何かがおかしいな?

モニターを眺めながら

Kさんは心の片隅に

その違和感を覚えたまま、

結局、そのままロケは終了してしました。

 

。。。。。

 

後日、

Kさん

そのロケのVTRにナレーションを入れる為、

テレビ局へ向かいました。

編集されたVTRには

当然、火の玉の一つも映っていないのですが、

それこそ作り込まれたKさんのリアクションや

現場スタッフの演出、

それに編集技術の妙味で

恐怖感を掻き立てるような

それなりのVTRに仕上がっていました。

 

Kさんはその編集VTRをモニターで見ながら

ナレーションを吹き込んでいきます。

すると、ある点で

Kさんはまた妙な違和感を感じました。

・・・・・

何かが違う。。。?

 

Kさんは再度VTRを巻き戻し、

もう一度最初から目を通し始めました。

 

VTRが半ばまで進んだその時、

Kさんはその違和感の元を確信しました。

 

 

トイレに設置された定点カメラの映像!!

 

 

別に、

そこには霊らしきものは一切映っていません。

しかし、

 

映っていなくてはおかしいハズの

洗面台の鏡

その映像には映っていないのです。

 

「あれ?

おかしいな。。。

確かにココのトイレ

あったのにな。。。

オレ、見たし、

越しに

トイレに人が入ってくるのも見たのに、、、」

 

Kさんは気になって

そのコトをディレクターに話しました。

スタッフが慌てて工場へ電話し、

コトの真相を確かめてみます。

 

すると、

工場側の担当者の弁では、

 

旧工場側のトイレには

は一枚もありません」

 

という答でした。。。

 

 

Kさん

霊的な波動をまったく感じないまま見たという

あのトイレと、

そこに映った人影は

一体何だったのでしょう・・・

 

 

 

2006年8月11日 (金)

新・恐怖!百物語之会 -Vol.2-

 

-加古川市某駅近辺 踏切 編- 

 

 

引き続き、

百物語形式による心霊怪談

お楽しみください。。。

 

 

コレは

高校時代の友人、

Sから聞いた話です。

 

兵庫県加古川市にある

JR沿線のその駅は、

住宅街の真ん中に位置し、

利用客も多い。

朝夕のラッシュ・アワー時の混雑ぶりはもちろん、

それ以外の時間帯でも、

利用者の影が途切れることはまずない。

 

駅にある出入り口は南口のみ。

線路を跨いで北側に出ようとするなら、

一旦、南口から外に出て、

そこから東西それぞれに150m程行くと

踏切があるので、

そこを渡って行かないといけない。

 

利用客が多いこともあって、

駅周辺はワリと賑わっている。

南口を出てすぐの所には、

ロータリーを挟んで

コンビニが二件程あるし、

その他にも、

本屋や銀行、

東の方へ少し歩いた場所には

小型のスーパーマーケットなどがあったりして、

夜十時過ぎくらいまでなら

充分人通りもある程だ。

 

 

ある日、

僕の友人のSは、

いつものようにその最寄の駅を利用して

帰宅の途についていた。

 

時刻は9時過ぎあたり。

 

もちろん

いつものごとく人通りは絶え間ない。

Sと同じように

その駅で下車し、

帰宅の途につく人達が

南口から吐き出されるように出てきて、

それぞれの方向へ歩き出していく。。。

 

Sの家はその駅から北東の方向に700m弱の所にある。

彼の帰りのルートは、

南口から出て、

東へ150m程行った所で

踏切を渡り、

それから更に線路沿いにしばらく歩いて、

そして北上するという。

彼はいつものようにそのルートを辿って

帰路についた。

 

よく晴れた秋口の宵の風が

夏の名残を思わせる、

そんな夜だったという。

 

いつものように

駅東の踏切まで歩く。

同じように、

数人のサラリーマンや学生たちが

彼を前後して歩いていた。

踏切では電車の通過で

遮断機が降りていた。

 

その踏切

車道が往来に一車線ずつと、

その片脇に歩道が沿っている。

踏切の南側では

Sを含め、

20人あまりの帰路につく人々が

列車の通過するのを待っていた。

そして、

電車のレール、二車線分向こう、

踏切の北側でも

10数人の人々が

遮断機が上がるのを待っている。

車も踏切の南側北側両方に

それぞれ数台ずつ止まっていた。

 

。。。。。

その時、

Sは何故だか

ふとこんな事を思ったそうです。

 

 

この踏切を待っている人の中に

もしかして

ユーレイ

混じってたりして。。。 

 

 

Sは元々

霊感も特に強くはないし、

何故、この時

こんな事を思い付いたのか

自分でもサッパリ分からないと言う。

この時も、

別に何か感じるトコロがあったとか、

そういうのではなくて、

突然閃くように

頭の中にこの考えが

無感動に思い浮かんだそうです。

 

しかし、

その思い付きは

多少、Sの好奇心をそそった。

 

Sは電車の通過を待つ間、

自身と同じように

踏切の南側で待つ20余名の人々の顔を

こっそり盗み見ていき、

ユーレイがいないか

確かめていった。

踏切から少し南に行った所にあるスーパーマーケットの

煌々とした灯りのおかげで、

人々の姿はハッキリと見て取れる。

 

もちろん、と言うか、

当然ユーレイらしき姿など

確認できるはずもない。

 

こんなに明るい場所で、

こんなにたくさんの人がいる前で、

そう簡単にユーレイの姿を目にするだなんて

考えられないよな。。。

 

Sは踏切の向こう側にも目をやった。

 

学生が数人、

スーパーへ買い物に行こうとしている主婦、

犬を連れて散歩している人、

自転車に跨っている若者、

それに、、、

・・・・・

老人男性。。。

。。。。。

。。。。

。。。 

まさかねぇ。。。

 

  

 

特急電車にあたる新快速が

線路を通過していった。

 

Sはまるで冗談のように

この思い付きを頭の中から払って、

電車が通過し終わる前には

興味を他に移していた。

遮断機が上がり、

人々が踏切を渡り始める。

Sも周囲の人々と歩を同じくして

踏切を渡った。

対岸の10余名の人々も

こちらに向かって歩き出している。

  

 

踏切の真ん中を過ぎた辺り、

Sは対岸にいた老人男性と擦れ違った。

 

その時です。

老人男性が擦れ違った瞬間、

確かにSに向かってこう言った。

 

 

 

 

よおわかったな。。。

  

 

 

 

・・・・・

Sは驚いてすぐさま振り返った。

が、

そこにはもう老人男性の姿はなかったそうです。。。

 

 

 

 

 

2006年8月 9日 (水)

新・恐怖!百物語之会 -Vol.1-

 

-岡山市内 某ホテル 編- 

 

 

今日から数回に分けて、

まるで本当の “百物語” よろしく、

僕の知っている心霊話をココで披露し、

この猛暑の続く夏の盛りにおける

納涼企画としたいと思います。

 

というワケで、

第一回目の今日は、

僕が大学時代、バイトで通っていた

岡山市内のホテルにまつわる心霊話です。。。

 

・・・・・

 

とかくホテルや旅館という場所には

そのテの話がよく付いて回るものですが、

僕が働いていたそのホテルでも、

例外なくそういった怪談話を

いくつか耳にしています。

例えば、

そのホテルが建築される以前、

その建地は元々プールだったそうで、

そのプールで溺れて亡くなった子供の霊らしき姿を

ホテルの裏の駐車場で見かけた。。。

だとか、

掃除婦が夜、掃除をしていると、

結構式場の前の廊下で

花嫁姿の霊を見かけた。。。

だとか・・・

 

このホテルにまつわる

数々のそういった心霊話の中でも、

一番信憑性の高く、怖い話というのが

次のモノです。

 

 

 

そのホテルは、

一階にロビーやラウンジなど、

二階に宴会場、

三階に和室や小規模の会議室、

そして四階から7階に百弱の客室が備えられた、

中規模のホテルになります。

宴会部に属していた僕は、

主に二階、三階で働いていました。

その三階の和室の内の一室で起こった話なのですが、

そこでは普段、

小規模の宴会や、

披露宴での親族の待合部屋などに利用されることが多く、

その和室を宿泊用に利用するというのは

ほとんどありませんでした。

内装はいたってシンプル。

扉を開くと八畳間が二続きあり、

その間を襖が仕切っている。

奥の座敷には床の間があって、

そこにはいかにも大業そうな大ぶりの壷と

神妙な日本画の掛け軸なんかが掛けてある。

部屋の脇にある押入れにはたくさんの座布団が

堆く積み上げられている他は、

特に何もない。

それは他の和室とも別段違いはないのですが、

この部屋に限って、

何だか悪い噂が絶えないのです。 

特によく耳にしたのが、

 

夜中、その部屋の中で、

和服を着た老婆の姿を目にした。。。

 

という話でした。

霊感の強いアルバイト仲間は、

できる限りその部屋に近付こうとしないし、

霊感のまったくない僕も、

そういう話を聴くと心なしか

その部屋が薄気味悪く感じられてきます。。。

 

ある日、

その和室に宿泊するという客が現れました。

その客、Aさん

結構古い東京の方の漫才師で、

テレビではあまり見かけることはありませんが、

当時、60代の、

いわゆる “師匠” クラスの芸人さんでした。

漫才師というだけあって二人組なのですが、

その二人ともが和室に宿泊するというのではなく、

相方の方は7階辺りの

普通の部屋に宿泊したということです。

で、その片割れのAさんはというと、

どうしてもベッドでは落ち着いて眠れない、

ということで、

その和室を充てられたという経緯です。

 

深夜過ぎ、

眠っていた漫才師のAさん

ふと、息苦しさを覚えて一度目を覚ましました。

時刻を確認しようと、

枕元に置いていた腕時計に手を伸ばそうとしたのですが、

体がピクリとも動かない。。。

コレはおかしい、と思ったAさんは

その金縛り状態のまま

しばらく布団の中でじっとしていました。

寝起きから段々冴えてくる思考。

だけど、体は一向に動かせないままです。

Aさんは霊感が弱く、

心霊体験を味わったことが

それまでまったくなかったというので、

最初は、軽いパニックに襲われたのですが、

少し時間が経つと、

徐々にその金縛りの状態に慣れていきました。

パニックが去ると、

Aさんは暗闇の中で大した恐怖心もないまま

“コレが金縛りというヤツか。。。”

などと考えていたそうです。

 

しばらくすると金縛りが解けました。

Aさんは恐る恐る腕を伸ばし、

枕元に置いていた自分の腕時計に手を掛けました。

暗闇の中、

腕時計のライトを付けて時間を確認すると 

深夜の三時過ぎでした。

さすがにこのまま眠れないと思ったAさん

体を起こして、

部屋の灯りを燈そうとしました。

その和室の電気のスウィッチは

出入り口の壁と、

奥の床の間の脇の壁の二箇所にあります。

Aさんは暗闇の中、布団から起き出し、

床の間の脇のスウィッチを押そうと手を伸ばしました。

  

その時!!!!

 

・・・・・

・・・・

・・・

 

Aさんの指先がスウィッチに触れる寸前のところで、

得体の知れない誰かの手が

Aさんの伸ばした腕の手首を

ガシッと力強く掴んだのです。

。。。。。

ギャッ!!!!

。。。。。 

Aさんは思わず悲鳴を上げ、

その掴まれた手首を振り払いました。

そして弾かれた様に後ろ手に床に倒れこむと、

そのまま這い蹲るような格好で

部屋から逃げ出そうとしました。

 

勢い込み、

転がるようにして部屋の外に出たAさん

ようやく廊下の明るみに出たのはいいのですが、

あまりの驚きと恐怖心に

すっかり腰が砕けてしまって上手く立てません。

激しく呼吸しながら

体の震えが止むのを待ちます。

。。。。。

暗闇の中ではちゃんと見えなかった。

しかし、

この手首にはまだその感触がハッキリと残っている!

。。。。。

。。。。

。。。

ようやく落ち着きを取り戻すと、

Aさんはフロントに降りて行って、

当直のフロントマンに事情を説明し、

部屋を換えてもらえるよう依頼しました。

幸い、空き部屋があったので

その手続きは手早く済まされたのですが、

和室に自分の荷物を置いたままにしています。

Aさんはフロントマンにお願いして

一緒に和室についてきてもらいました。

 

フロントマンが先に部屋に入り、

部屋の電気を燈します。

もちろん中には誰もいません。

Aさんはその後から和室に入り、

手早く荷物をまとめました。

部屋を出ると、

フロントマンが電気を消して

和室の扉に鍵をかけます。

 

四階より上の普通のシングル・ルームに移る為、

エレベータまでフロントマンと一緒に歩いている時、

Aさん和室の中に忘れ物をしてきたことに気付きました。

和室の入ったすぐの所にある下駄箱に

靴を入れたままにしてきたというのです。

再び、フロントマンと引き返し、

扉の鍵を開けて中に入ると、

フロントマンは一応、部屋の電気を燈してくれました。

フロントマンが気を利かせて

忘れ物がないかもう一度部屋の中を見回る中、

出入り口付近でAさんが

靴を出そうと下駄箱の扉を開け、

手を中にやると、、、

 

 

 

下駄箱の中で

青白い手がニュッと伸びてきて、

Aさんの手首をまた掴んだのです。

・・・・・

先程は暗闇の中で、

その感触しか分からなかったのですが、

今度はその青白い手

ハッキリと目に見えます。

 

思わずその手を振り払い、

隣の部屋にいたフロントマンを

声にならない声で何とか呼び寄せて、

Aさんはすぐにその場を去ったということです。。。

。。。。。

。。。。

。。。

 

 

この話は

すぐにホテルの従業員中に広まりました。

 

そして、、、

 

しばらくして、

TVでその漫才師を見かける機会があったのですが、

ちょうどその時の体験談を

そこで語っていました。。。

 

Aさんが言うには、

 

その青白い手

皺まみれの小さなモノで、、、

 

 

まるで老婆の手のようだった

 

  

ということです。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

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