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2008年10月 7日 (火)

KIDZ IN THE HALL

今日は最新作というのではないが、

今年の5月にドロップされた作品について書こう。

KIDZ IN THE HALL の通算2作目となる、

「THE IN CROWD」 だ。

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ハッキリ言って、この作品を手に取る以前に、

僕自身は彼らに対しての何の予備知識もなかった。

購入したのはドロップされてから少し時間の経った

7月末か、8月頭で、

それだって偶然とまでは言わないが、

どこかのメディアで少しジャケットが目に留まったから、

その程度の理由で購入したに過ぎない。

しかしながら、

後手後手の知識で申し訳ないが、

その作品の素晴らしさに清々しい感動を覚え、

色々調べてみると、

流石というべきか、

そのクオリティーの高さにも充分頷けるような

実力の裏付けがあったのだから、

ここでぜひ紹介しておかないテはない、

そう思ったのだ。

 

さて、前置きが長くなったが、

彼らの経歴を簡単に説明しておくと、

MCの NALEDGE とMC兼プロデュースを担当する DOUBLE-O の

二人からなるこのデュオは、

ペンシルバニア大のタレント・ショウでお互い出会い、

そのまま活動を共にするようになったという。

その後、ようやくのデビュー作を、

何と2006年に RAWKUS からドロップしているというのだから、

この経歴だけを見ても、

通には垂涎モノと言わざるを得ない。

僕は先ほども述べたとーり、

彼らに対しては勉強不足だったので、

その RAWKUS からの彼らのデビュー作を、

未だ未聴のままにある。

さて、そんな彼らが2作目の土壌に選んだのが、

これまた通好みの DUCK DOWN なのだから、

EARLY 90’sを啓蒙するHIP HOPファンには、

もちろんたまらない仕上がりになっていることは請け合いだ。

DACK DOWN といえば、

BOOT CAMP CLICK 中心のレーベルとして、

最近では B-REAL や KRS などが契約したことでも有名な、

KOCH とディストリビュートを結ぶ、

現在最も勢いのあるインディー・レーベルで名を馳せている。

決して少なくはないであろうEARLY 90’sを啓蒙するファンには、

現在“最もハズレの少ない”レーベルといっても

差し支えないのではないだろうか。

そんなワケで、本作がココまでの説明からも分かるように、

僕の嗜好にとって悪かろうハズはないのである。

まず、その特徴とも言うべきは、

BLACK MILK なるプロデューサーが手掛ける⑨以外、

全14曲中13曲を DOBLE-O が手掛けているのだが、

昨今の作品には珍しいくらい、

サンプリングにこだわった作品である。

しかも当世の流儀に倣った作風は、

冒頭の①から非情に懐かしい色味を添えて進んでいく。

音質がクリアな方向性に突き進んでいる

現在のメジャー・シーンにあっては、

回顧主義的とも言える程に、

くぐもり煙るヴァイナル志向の点にまず一番に耳を惹かれる。

サンプリングに関する著作権の問題が

このシーンに大きく影響を及ぼし始めて以降、

最もHIP HOPがオリジナルの輝きを放っていた

あの時代のあの興奮は、

この音楽から失われていくのを肌に強く感じていたものだ。

しかし、本作内に垣間見えるマナーに対し、

失われて久しいHIP HOPの生々しい興奮を

焚き付けられる思いがする。

CAMP LO を迎えた⑤や、

前述、唯一 BLACK MILK が楽曲製作する⑨、

STONES THROW に在籍する

GUILTY SIMPSON の参加する⑩など。

音の深みは今挙げた楽曲が中でも飛ぶ抜けている。

唯、全てが全ての楽曲で、

EARY 90’sの影が見られるかというと、

その一辺倒ではないという点に物足りなさを感じなくもない。

ゲスト陣の人選に関しては、

先に挙げた⑤の CAMP LO 、

⑩の GUILTY SIMPSON を筆頭に、

LITTLE BROTHER の PHONTE が②に、

③には MASTA ACE 、

⑫には BUCKSHOT が、

更にボーナス・トラックの⑭には

CLIPSE の PUSHA T と BUN B が参加していて、

BUN B 以外、

良い言い方をすれば、実にシブい、

悪く言えば、よくもこんな二流どころばかりを、

集めたものだなあ、、、と感心させられる。

 

狙いどころは決して間違っていない作品だ。

インディー色が強いにも拘らず、

評判は上々だったのだから、

その点を鑑みても、

現在っ子のリスナーだって、

そしてやっぱりEARY 90’sファンの皆も、

こういう音の作品を少なからず待ち望んでいたという、

その証明に当たるのではないかと思われる。

そういった意味において、

多少ギミックに塗れてはいるが、

本作は高水準のクオリティーを兼ね備えた、

プッシュするに足るだけの実力を

秘めた作品と呼べるであろう。

 

オススメ度 7.7

(ラップ:1.4 トラック:1.8 キャラ:1.4 話題性:1.5 構成:1.6) 

 

 

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