「2007年ベスト・アルバムTOP10 (後編)」
そんな今年を総括する意味で
勝手なランキングを独断と偏見をフル活用して
“2007年ベスト・アルバムTOP10” の
5位から1位までを厳選し、発表したいと思います。
では、
第5位 LIL' FLIP
オススメ度 8.4
(ラップ:1.6 トラック:1.9 キャラ:1.7 話題性:1.3 構成:1.9)
2枚組のボリュームは彼にとっては毎度のコトながら、
その構成力においてかつてないほどに
高いクオリティーを感じさせてくれた作品です。
地元H-TOWNに根ざした楽曲もさることながら、
全国区に標準を定めたキャッチーな楽曲をキッチリ配置しつつ、
見事にバランス感覚に長けた、
飽きのこない全37曲という構成力は、
もう見事というより他ありません。
2枚組の大作で言えば、
今年は他に U.K.G. の作品があり、
セールス面でも各メディアの評価においても、
かなり高い支持を受けています。
PIMP C のこの年末での急逝という事件を抜きにしても、
今年のベスト・アルバムの最有力候補として、
彼らの作品が挙げられることでしょうが、
(少なくとも 「b.m.r.」誌のランキングでは1位となるでしょう。)
僕個人的には LIL' FLIP の本作での活躍が、
俄然記憶に強く残った一年でした。
第4位 9TH WONDER
オススメ度 8.5
(ラップ:1.6 トラック:2.0 キャラ:1.7 話題性:1.3 構成:1.9)
9TH WONDER の創り出す音を定義付けるならば、
“PRIMO と、KANY 、JUST BLAZE らの要素の良いトコ取り”
といったところでしょうか。
NEW AGEらしいとも言うべきか、
彼らのフォロワーとして、
9TH のプロデューサーとしての生い立ちが
完全に楽曲に表立っています。
そいつがオリジナリティーの欠如に連なりかねないのですが、
彼は意に介せず邁進し続け、
逆にそいつを己が個性として確立してしまっているところに、
こちらとしても思わず舌を巻いてしまいます。
内容はといえば、
アンダーグラウンド、メジャー入り乱れての
実力派アーティストが集結し、
かなり力の入ったラップを聴かせてくれています。
どの曲も秀逸!
TORAE や MEMPHIS BLEEK 、
ROYCE DA 5’9” 、CAMP LO 、BUCKSHOT など、
本当に豪勢でカッコイイスピットが聴けます。
第3位 CLIPSE
オススメ度 8.5
(ラップ:1.5 トラック:2.0 キャラ:1.5 話題性:1.6 構成:1.9)
シングル部門での活躍をご覧くだされば、
彼らの本作のアルバムとしての僕の評価の高さも
充分に窺い知れるところでしょう。
本当にソツのない構成で、
捨て曲がないというのが、
昨今のシーンからすれば珍しいくらいに、
全曲に渡って個性的で粒が立っています。
これは CLIPSE の没個性的なラップと、
何と言っても NEP の辣腕による秀逸の産物といえるでしょう。
特に②、③、④、⑧などの
音の抜けた楽曲の爆発力は驚異的です。
多分、本作に対してこんなに高い評価を与えるのは、
偏屈な僕くらいしかいないのだろうな・・・
と考えると、
いろんな意味で残念で仕方ありません。
。。。。。
第2位 CHAMILLIONAIRE
オススメ度 9.0
(ラップ:1.9 トラック:1.8 キャラ:1.7 話題性:1.7 構成:1.9)
CHAMILLIONAIRE って声がカッコよすぎる。
しかもその声の活かし方が、
前作を更に上回るやり方でフル活用されている。
スキルの見せ方も相俟って、
現在のルーキー群の中では最強の位置に君臨しています。
それにしても彼を含めて、
PAUL WALL 、MIKE JONES 、SLIM THUG と、
このルーキー群のH-TOW集中的な擁立の具合は、
本当にかの地の勢いをそのままに反映していますね。
本作は意外と控えめなゲストの配置も絶妙だし、
何と言っても昨今のシーンにおいては稀有にも等しい、
“PARENTAL ADVISORY” マークが入っていないって点も、
評価に値します。
それは本作がクリーンだ、
強いては軟弱だという意味ではなくて、
“F***”ワードなど使用せずとも、
充分にハードコアな作品を仕上げることができるぜ!という、
CHAMILLIONAIRE のスキルに裏打ちされた、
強固な自信と自負心の現われでもあります。
HIP HOPの新たな魅力が溢れんばかりに詰め込まれた、
2007年一番の快作と言えるでしょう。
さあ、いよいよやってきました。
2007年栄光の第1位の発表です。
。。。。。
。。。。
。。。
第1位 CONSEQUENCE
オススメ度 9.0
(ラップ:1.9 トラック:2.0 キャラ:1.6 話題性:1.5 構成:2.0)
KANYE が自ら主宰する G.O.O.D. RECORDS の
第一弾のアーティストとして満を持して発表されたにも拘らず、
世間的にあまり見向きもされず、
地味な発進のままに終わってしまった本作ですが、
実際のところ、
作品自体の各楽曲及び、全体の構成に関するクオリティーの高さは、
目を見張るものがあります。
SKITを含む全15曲中、
KANYE 製作曲は僅か3曲に留まるのですが、
それにも関わらず、
作品全体に及ぼす KANYE の影響力の強さが
良い方向へ働いていて、
作品全体を通しての圧倒的な統一感を生み出しています。
増して、珠玉の各楽曲群において、
前述した KANYE 製作3曲中の②と④に関しては、
中でも抜きん出た完成度を誇っていて、
本当に圧倒される思いがします。
もちろん他のプロデューサー製作曲に関しても、
音楽性の高い、バラエティー豊かな楽曲が揃っており、
この作品も捨て曲が見当たらないといった具合です。
本当にカッコイイ曲ばかりです。
。。。。。
。。。。
。。。
2007年を総括して振り返ると、
いつにも増して爆発力のある作品に
お目(耳)に掛かることのなかった1年だったように思えます。
その分、地味ながらに基礎力の高い、
しっかりと作り込まれた作品に対して、
高く評価できるモノが多かったともいえるでしょう。
特に、エグゼクティブ・プロデューサーの辣腕の発揮された作品、
SKI による CAMP LO 、
セルフ・プロデュースのできる SWIZZ 、DJ JAZZY JEFF 、
NEP による CLIPSE 、
KANYE による CONSEQUENCE 等々。。。
その他、ココに挙げたTOP10作品及び次点作品に関しても、
派手さ云々以上にその作品の構成力が
素晴らしく安定していました。
今年はそういう年だった、、、というより、
今年はそういう作品を僕が強く求めていただけなのかもしれません。
多分、今年の僕のランキングは、
いつにも増して他のメディアのランキングから
かけ離れた結果となっているでしょう。
このランキング10作品中、
唯一他の媒体で引っ掛かりそうなのは、
どう贔屓目に見ても CHAMILLINAIRE くらいが関の山。
(多分、コレもかなり怪しいハズ。)
ここまで捻くれたランキングだと、
皆さんにとっては何の参考にもならないだろうな。。。
偏屈に過ぎてごめんなさい・・・
さて、皆さんの2007年のランキングはいかがでしたか?










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