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2007年5月 3日 (木)

最後の職人

さすがに毎夜、

新譜紹介で更新していると、

この辺りで意気が上がりそうになってしまいます。

が、今日も押し押しながらに更新を試みます。。。

 

今回紹介するのは、

JAY DEE a.k.a. J. DILLA の、

「RUFF DRAFT」 です。

200pxruff_draft  

 

  

 

 

 

(EP盤ジャケ)

200pxruff_draft_rerelease_4  

  

 

 

 

(再発盤ジャケ)

 

 

本作は、

2003年にドロップされた、

JAY DEE 名義でのEP 「RUFF DRUFT」 を、

新たに STONES THROW が

監修しなおして再発されたという作品になる。

JAY DEE が亡くなってもう一年になるのだが、

その間に発表された作品は、

本作で3作目になるということもあり、

実質的な時間以上に、

その存在は近く感じられたりもするから

不思議なものである。

 

作品はの構成は、

2枚組ではあるが、

オリジナル作品とそれのインスト作品であることから、

実質的にココに触れて行くのは、

1枚目のオリジナルの方に留めておく。

そのオリジナルのディスク1にしても、

JAY DEE 作品では御馴染みなのだが、

一曲が3分未満の小品がほとんどなので、

シャウトやSKITを含めても、

全14曲、30分に満たないということで、

ハッキリ言ってしまえば、

それほどガッツリと楽しめるというのではない。

むしろ、本作自体が、

JAY DEE 作品群の中でのSKITにあたるような、

そんな印象を与えられる。

 

とはいうものの、

やはり、稀代のトラック・メイカーとして

一時代を築いた男の作品である。

小品の隅々に、

光り輝くセンスが鏤められていて、

ドラム・ライン、

あるいは、

スネアの一つに至るまで、

彼の彼たる所以でもある個性が

確実にその足跡を残しているのを

聴き取ることができるであろう。

例えば、②の、

硬質のスネアを含むドラムと、

不協和音を束ねるループの妙は、

古き良き時代のサンプリングを至上とする、

彼の流儀がまんまに現れている。

くぐもった音の旨味を抽出したような⑤も、

彼の実験的且つOLD SCHOOLマナーに対する、

先鋭と保守の絶妙のバランス感覚が現れていたりする。

 

昨今のシーンで目に付く、

新進気鋭のトラック・メイカーをして、

“職人的” とは形容し難いところがあるのだが、

JAY DEE はそういった意味で、

第一線で活躍した、

最後の世代の “ビート職人” だった、

と言えるかもしれない。

 

オススメ度 6.6

(ラップ:1.2 トラック:1.4 キャラ:1.3 話題性:1.2 構成:1.5)

 

 

 

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