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2007年4月29日 (日)

RED MAN WALKING

確か、向こう (米国) では、

「GIRLS GONE WILD」 というタイトルの、

すごくお下品なシリーズモノの映像作品があったと記憶しています。

パーティーで女の子たちがカメラの前で

乳放り出して踊り狂うっていう、

そういうタイプのヤツ。

SNOOP なんかが出てたりしてて、

BIT○H達のお尻をニヤニヤしながら眺めてたりと、

まあ、そういうカンジです。

きっとこういうのをTVで御馴染みの

田嶋陽子 女史らのようなフェミニストが見れば、

激怒すること請け合いの、

本当にヒドいシリーズなのですが、

こういう下世話なシリーズを文字って付けられたと思わしき本作。

今日紹介するのは、

REDMAN の6年ぶりの新作、

通算5枚目となる、

「RED GONE WILD」 です。

200pxred_gone_wild  

 

 

 

 

 

 

 

先にも挙げたように、

お下劣な映像作品のタイトルを文字っている辺り、

“熱心なポルノ映画のコレクター” を自称する

REDMAN にとっても、

イメージとしては近しいモノを感じます。

 

さて、

そんなタワゴトはさて置き、

本作についてまず、

述べるなら、

“劇画的” という表現が

コレ程に似つかわしい作品も他にないでしょう。

REDMAN にしても、

METHOD MAN にしても、

彼ら程にキャラクターナイズ化されたラッパーは

他に珍しいといえます。

確かに、

ある種のペルソナをブチ上げるラッパーにとっては、

極端なキャラクターナイズは、

起こりえる話なのだろうけれど、

ここまでコミカルに

象徴を作り上げるラッパーは

なかなか他にいないのではないでしょうか。

そういった意味で、

本作は REDMAN の経歴においても、

極端にその色の強い作品に仕上がっています。

そのあたりは、

やはり本作のジャケ写にも雄弁に物語られていると思います。

ちなみに、

REDMAN 作品のこれまでのジャケ写は、

なかなかにドラマティックな物語性を秘めた、

興味深いものばかりで、

結構、結構注目していたりもします。

 

 

前述した “劇画的” という意味において、

①からその強烈な異臭を放ちながらに、

平然と、

何事もなく、

作品を進行して行く REDMAN

クレイジーな様態が、

繰り広げられています。

これが、

第一線にいながら、

しかし、

6年ぶりに新作を出す者の、

平常なるスタイルなのでしょうか?!

特に注目すべきは、

TIMBO 製作の③、

そして、

硬派なハズの PETE ROCK が製作した④でさえ、

その色に染め替えている、

REDMAN の底意地と自力、

灰汁の強さです。

ここまで映像化されたキャラクターを見せ付けられると、

その世界観から逃れ出る術はありません。

⑦、⑧、⑨の流れも、

そういった布石が活かされ、

効果的に作用しています。

ROCKWILDER 製作の⑦、

SCOTT STORCH 製作の⑧、

ERICK SERMON 製作、

ERICK 自身と KEITH MURRAYBIZ MARKIE の参加した⑨の

淀みない流れは、

まるで爆発寸前のところで煮え滾っているマグマのごときです。

この中では特に、

⑨の KEITH MURRAY のキレ具合が群を抜いて素晴らしい。

久々に第一線級でその名を見ることとなる、

DJ CLARK KENT 製作の⑪は、

その曲調と、

フックを担当する READY ROC の声質とフロウが

在りし日の THE FUGEES を想い偲ばせます。

BOB MARLEY をFUNK色の強いサンプリングに敷き変えた、

METH 参加の⑬や、

続く⑭など、

これでもか?!って程に、

楽曲構成が単純化されていて、

脳裏に与えるインパクトが極ダイレクトなのが

本作の一番の特徴と言えるでしょう。

この傾向は、

確かに RED MAN 作品群で御馴染みの、

「SOOPAMAN LUBA」 シリーズで

その色合いを強めてきたのかもしれませんが、

“REDMAN = ERIC SERMON” という構図に

慣れ親しんできた古くからの彼のファンとしては、

ERIC SERMON の創り出す、

ドス黒いファンクのイメージと、

この “劇画的” と表現してしまう本作での作風の

そのイメージの誤差に、

思わず首を捻ってしまうのも事実です。

ただ、

首を捻ってしまうものの、

そのイメージの誤差が不自然な違和感を伴っていない、

というのも、

REDMAN 自身のキャラクター、

あるいはその実力の成せるところでしょう。

⑰のイカレ具合なんてその最たるところです。

ROCKWILDER 製作のユルめのオケに、

お下劣繋がりの SNOOP と NATE が加わった⑱も、

ちょっと異常なくらいヌケています。

少しシリアスさを取り戻した⑲を挟んで、

あとは 「SOOPAMAN LUBA」 シリーズで

作品を締め括りにかかりますが、

ここでの楽曲の在り方も、

昨今のシーンからは飛び抜けた形で、

正にドラマティックに、

展開して行きます。

 

 

確かに、

このテの作品は現在のシーンには

他に見られないだけに、

その特異性は浮き立っていますが、

果たして、

コレで売れるだろうか?

という点でいえば、

本当に “?” です。

昔のシーンのように、

レコード会社の思惑なんて介在しないところで、

各アーティスト達が、

己のスキルと世界観のみを追及して、

“オレが一番かっこええねん!!”

っていうのを丸出しにしてた頃なら、

こういう作品も大いに受け入れられていたんだろうケド。。。

大丈夫なのか、REDMAN?!

DEF JAM 的には、

彼や METH は

かなり扱いにくい存在なのかもしれません。

 

オススメ度 7.7

(ラップ:1.5 トラック:1.5 キャラ:1.8 話題性:1.4 構成:1.5) 

 

 

 

 

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