無料ブログはココログ

リンク

« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »

2007年4月30日 (月)

革命家

このシーンにおいて、

音の革命家として、

長年トップをキープしつけてきた男が、

ここにきてようやく通算2枚目の、

自身名義での作品をドロップした。

それが今回紹介する、

TIMBALAND の

「SHOCK VALUE」 だ。

200pxshock2bvalue  

 

 

 

 

 

 

 

音の革命家としては、

この 「SHOCK VALUE」 という作品の表題は、

正にお誂えなモノである。

これまで彼が起こしてきた

数々の音の革命的奇跡を、

本作で更に覆す、、、

というのが、

本作で描いた彼の青写真なのかもしれない。

 

 

ファースト・シングルとして切られた②は、

TIMBO 自身の力を借りて、

今、一番勢いのある二人である、

NELLY FURTADO と JUSTIN TIMBERLAKE の参加した、

アシッドで中毒性の高いチュ-ンに仕上がっている。

もちろんチャートでの成功も果たしているのだが、

この楽曲だけ見ても、

ヒット間違いなしと確信せずにはいられない楽曲である。

・・・・・まあ、

個人的に好きかどうかは別として。。。

そういった意味で、

本作全体をまず斬って放つとすれば、

僕の個人的な感想は、

そのタイトル、「SHOCK VALUE」 からして、

“音の革命” を期待したモノとしては、

存外に外れた作品のように思えなくもない。

例えるなら、

THE NEPTUNES の N.A.R.D. 名義の作品に対してと同じくらい、

つまらなさを感じてしまう。。。

 

なぜ、

このつまらなさを本作に感じてしまうのか??

それはごく個人的な嗜好から来ていることなので、

作品全体の評価として、

単純に受け取ってもらいたくないのだが、

要は、こうだ。

極度の “ラップ・ファン” の僕としては、

シンガーが多く埋め尽くしている本作の内容に、

どうしても物足りなさを感じずにはいられない、

というワケなのである。

もちろん、

トップ・プロデューサの面目にかけて、

シーンの大物ラッパーも幾人参加しているのだが、

何だか、

それがおざなりに思えるほど、

TIMBO のプロデュース・ワークと、

ゲスト・ラッパー達の掛け合いが

空回っているように聴こえてしまうのだ。

例えば、

DR. DRE と MISSY ELLIOTT 、JUTIN の参加した③などは

その最たるモノで、

まだ MISSY は良いとしても、

DRE がこの曲に参加する意味合いをまったく見出せないほど、

オケが DRE の個性を掻き消してしまっている。

この曲の面子が並んだだけで、

期待が倍増して膨らむだけに、

曲を聴いての印象の薄さが

あまりに残念でならない。

元相棒の MAGOO の参加した⑧も、

果たして、

ココに MAGOO のラップをあてがうべきか否かは、

甚だ疑問の残るところである。

唯一、本作中、

僕を満足させたのが、

50 CENT と TONY YAYO を迎えた⑥だった。

50 嫌いの僕が、

本作中唯一安心して聴けたのがこの曲だというのだから、

皮肉な話である。

ラッパー陣で有名どころはこの辺りくらい。

蜜月な関係にある JAY-Z の参加もないというのは、

ちょっと寂しい。

 

あとは歌モノがほとんどを占めている。

ラップ・ファンの僕としては、

確かに物足りない構成ではあるのだが、

まあ、これは、

TIMBO の才能がHIP HOP/RAPだけに留まらない、

R&Bを含むポップスとして成立している証拠でもあるのだろう。

珍しいところで、

ELTON JOHN が流麗なピアノ演奏で華を添えた

⑰なんかもあるが、

やはり僕としては消化不良というか、

全然面白味がないのである。

 

実際、売れているし、

この音楽シーンのみならず、

音楽性としての評価も高いであろう本作だが、

僕に掛かるとダメです。

好きな人にはゴメンなさい!

僕にはショックを与えられなかった模様です。。。

  

オススメ度 6.4

(ラップ:0.7 トラック:1.2 キャラ:1.5 話題性:1.7 構成:1.3) 

 

 

2007年4月29日 (日)

RED MAN WALKING

確か、向こう (米国) では、

「GIRLS GONE WILD」 というタイトルの、

すごくお下品なシリーズモノの映像作品があったと記憶しています。

パーティーで女の子たちがカメラの前で

乳放り出して踊り狂うっていう、

そういうタイプのヤツ。

SNOOP なんかが出てたりしてて、

BIT○H達のお尻をニヤニヤしながら眺めてたりと、

まあ、そういうカンジです。

きっとこういうのをTVで御馴染みの

田嶋陽子 女史らのようなフェミニストが見れば、

激怒すること請け合いの、

本当にヒドいシリーズなのですが、

こういう下世話なシリーズを文字って付けられたと思わしき本作。

今日紹介するのは、

REDMAN の6年ぶりの新作、

通算5枚目となる、

「RED GONE WILD」 です。

200pxred_gone_wild  

 

 

 

 

 

 

 

先にも挙げたように、

お下劣な映像作品のタイトルを文字っている辺り、

“熱心なポルノ映画のコレクター” を自称する

REDMAN にとっても、

イメージとしては近しいモノを感じます。

 

さて、

そんなタワゴトはさて置き、

本作についてまず、

述べるなら、

“劇画的” という表現が

コレ程に似つかわしい作品も他にないでしょう。

REDMAN にしても、

METHOD MAN にしても、

彼ら程にキャラクターナイズ化されたラッパーは

他に珍しいといえます。

確かに、

ある種のペルソナをブチ上げるラッパーにとっては、

極端なキャラクターナイズは、

起こりえる話なのだろうけれど、

ここまでコミカルに

象徴を作り上げるラッパーは

なかなか他にいないのではないでしょうか。

そういった意味で、

本作は REDMAN の経歴においても、

極端にその色の強い作品に仕上がっています。

そのあたりは、

やはり本作のジャケ写にも雄弁に物語られていると思います。

ちなみに、

REDMAN 作品のこれまでのジャケ写は、

なかなかにドラマティックな物語性を秘めた、

興味深いものばかりで、

結構、結構注目していたりもします。

 

 

前述した “劇画的” という意味において、

①からその強烈な異臭を放ちながらに、

平然と、

何事もなく、

作品を進行して行く REDMAN

クレイジーな様態が、

繰り広げられています。

これが、

第一線にいながら、

しかし、

6年ぶりに新作を出す者の、

平常なるスタイルなのでしょうか?!

特に注目すべきは、

TIMBO 製作の③、

そして、

硬派なハズの PETE ROCK が製作した④でさえ、

その色に染め替えている、

REDMAN の底意地と自力、

灰汁の強さです。

ここまで映像化されたキャラクターを見せ付けられると、

その世界観から逃れ出る術はありません。

⑦、⑧、⑨の流れも、

そういった布石が活かされ、

効果的に作用しています。

ROCKWILDER 製作の⑦、

SCOTT STORCH 製作の⑧、

ERICK SERMON 製作、

ERICK 自身と KEITH MURRAYBIZ MARKIE の参加した⑨の

淀みない流れは、

まるで爆発寸前のところで煮え滾っているマグマのごときです。

この中では特に、

⑨の KEITH MURRAY のキレ具合が群を抜いて素晴らしい。

久々に第一線級でその名を見ることとなる、

DJ CLARK KENT 製作の⑪は、

その曲調と、

フックを担当する READY ROC の声質とフロウが

在りし日の THE FUGEES を想い偲ばせます。

BOB MARLEY をFUNK色の強いサンプリングに敷き変えた、

METH 参加の⑬や、

続く⑭など、

これでもか?!って程に、

楽曲構成が単純化されていて、

脳裏に与えるインパクトが極ダイレクトなのが

本作の一番の特徴と言えるでしょう。

この傾向は、

確かに RED MAN 作品群で御馴染みの、

「SOOPAMAN LUBA」 シリーズで

その色合いを強めてきたのかもしれませんが、

“REDMAN = ERIC SERMON” という構図に

慣れ親しんできた古くからの彼のファンとしては、

ERIC SERMON の創り出す、

ドス黒いファンクのイメージと、

この “劇画的” と表現してしまう本作での作風の

そのイメージの誤差に、

思わず首を捻ってしまうのも事実です。

ただ、

首を捻ってしまうものの、

そのイメージの誤差が不自然な違和感を伴っていない、

というのも、

REDMAN 自身のキャラクター、

あるいはその実力の成せるところでしょう。

⑰のイカレ具合なんてその最たるところです。

ROCKWILDER 製作のユルめのオケに、

お下劣繋がりの SNOOP と NATE が加わった⑱も、

ちょっと異常なくらいヌケています。

少しシリアスさを取り戻した⑲を挟んで、

あとは 「SOOPAMAN LUBA」 シリーズで

作品を締め括りにかかりますが、

ここでの楽曲の在り方も、

昨今のシーンからは飛び抜けた形で、

正にドラマティックに、

展開して行きます。

 

 

確かに、

このテの作品は現在のシーンには

他に見られないだけに、

その特異性は浮き立っていますが、

果たして、

コレで売れるだろうか?

という点でいえば、

本当に “?” です。

昔のシーンのように、

レコード会社の思惑なんて介在しないところで、

各アーティスト達が、

己のスキルと世界観のみを追及して、

“オレが一番かっこええねん!!”

っていうのを丸出しにしてた頃なら、

こういう作品も大いに受け入れられていたんだろうケド。。。

大丈夫なのか、REDMAN?!

DEF JAM 的には、

彼や METH は

かなり扱いにくい存在なのかもしれません。

 

オススメ度 7.7

(ラップ:1.5 トラック:1.5 キャラ:1.8 話題性:1.4 構成:1.5) 

 

 

 

 

2007年4月28日 (土)

GGGGG...

今日から9日間に渡って、

ゴールデン・ウィークなる連休があるので、

せっかくだからこの前購入した新譜のレビューを

一気に書いていこうと思います。

ちなみに、

僕は今日はフル・タイムで仕事ですし、

来週の1、2日も仕事がありますが。。。

・・・ドンマイ!

 

というワケで、

今日は、

YOUNG BUCK の新作、

「BUCK THE WORLD」 を紹介します。

200pxbuck_the_world  

 

 

 

 

 

 

 

最近の売り上げ不調に輪を掛けて、

色んなトコからバッシングを受けている G-UNIT ですが、

その内部でもあまり穏やかではない噂が持ち上がっています。

それが当の YOUNG BUCK

G-UNIT 離脱説です。

その元は、

YOUNG BUCK が元レーベル・メイトで、

現在は一番の敵とさえ看做されている、

THE GAME に向かって、

ビーフを解消しようと間接的に持ちかけたのを端に発します。

これに怒った大将の 50 は、

大人気なくもこの発言に目くじらを立て、

YOUNG BUCKG-UNIT 追放を

口の端に乗せたということらしいです。

。。。。。

コレって似てません?

THE GAME 追放の際の経緯と。

まあ、所詮、

西海岸出身の THE GAME にしても、

南部出身の YOUNG BUCK にしても、

G-UNIT には後付で加わったメンバーだから、

50 の彼らに対する愛情も、

彼らの 50 に対する忠誠心も、

大したことはないといったところでしょうか?

 

さて、

本作について語る前に、

彼のデビューを巡るアレコレと、

デビュー作品について語るなら、

早くからその才能に磨きをかけ、

一時は、

飛ぶ鳥を落とす勢いだった当時の CASH MONEY

契約するまでに漕ぎ着けていた YOUNG BUCK の、

その実力を推し量ると、

余程のモノがあったのだろうということが

窺い知れます。

現に、

彼のスタイルは、

オーソドックスで、

目立たないかもしれませんが、

素晴らしい輝きを放っていると、

僕は評価しています。

その最たる現れが、

彼のデビュー作、

つまり、

G-UNIT とジョインして作成された、

デビュー作内に収められている

「THOU SHALL」 です。

個人的には、

彼の前作内で一番ヒットした曲になります。

魂からの叫びを全身全霊をかけてぶつけるかのように、

感情を露にしてスピットするこの曲は、

正に心の琴線に触れる名曲に仕上がっています。

ラップのスキル云々より以上に

響いてくるものがあります。

コレは何だろうな・・・

所謂、“啼きの美学” とでもいおうか、

このテのタイプのラッパーはなかなかいないですね。

・・・・・

とはいうものの、

前作での彼の印象は

その 「THOU SHALL」 一曲のみに尽きてしまい、

作品としてのインパクトは

あまり強くなかったというのも正直なところです。

その辺りに重点を置きながら新作を聴き進めて行くと、

YOUNG BUCK 自身の成長の跡が

本作にハッキリと刻まれているのが認められるでしょう。

本作の特徴は、

まず、何といっても、

G-UNIT 本隊とは一線を画した、

バラエティー豊かな作品構成に見られます。

特に、

自身のレペゼンする南部色を基調としながら、

やはり全国区として攻めている、

そのスタンスが音の端々に現れているのがわかります。

例えば、

HI-TEK が製作し、

SNOOPTRICK DADDY の参加した④での、

SNOOP 独壇場となる見せ方や、

DRE 製作、50 参加となる、

モロに G-UNIT 色を前面に押し出した⑧、

KOKANE の酔いどれのボーカルが味まくりな⑩、

DRE 製作、LATOYA WILLIAMS 参加の⑪など、

これらの南部以外のプロデューサーやゲストを迎えた楽曲は

もちろんだが、

8 BALL & MJGBUN B を招いた、

南部をゴリ押しするような②においてさえ、

土臭いアクのない、

スタイリッシュな楽曲に仕上がっていて、

非HIP HOPファンへの間口を広げる作用が

目に見えないところで働いているのを感じます。

かといって、

それがワックに聴こえないところが本作の素晴らしい点で、

もちろん、

上記に挙げたようなスキルフルな重鎮連中を

ゲストに迎えているというのも

上手く作用しているようです。

タイトで、且つスタイリッシュなオケというのが、

南部出身の新人アーティストの成功に見られる

昨今のトレンドらしく、

本作中、⑨と⑮に参加している YOUNG JEEZY や、

RICK RO$$ の作品に顕著に見られた、

洗練された音楽性が、

本作の根底に流れるコンセプトとして

感じることができるでしょう。

まあ、そのテの音楽は

G-UNIT の十八番といっても過言ではない、

お家芸的なウリでもあったのだし。

本作中では特に、

⑥、⑦を基点とした作品中盤に

その流れが強く組み込まれていて、

構成を盛り上げています。

 

プロデューサー陣は、

先に挙げた他に、

⑨の DJ TOOMP

⑫の LIL JON

⑮、⑯の JAZZE PHA

最終曲⑰の EMINEM と、

豪華な面子が並んでいる点に、

シーンの最前線を伺うことができるでしょう。

 

 

作品として、

前作よりまとまりがあって、

しかもバラエティーに富んだ構成を楽しめるというのは、

トータル・プロデュースを施した

50 によるところも大きいでしょうが、

やはり YOUNG BUCK 自身の成長も

大きな要因となっているでしょう。

しかも、

作品の方向性としては、

決して G-UNIT のみに手綱を任せていない、

南部のアーティストとしてのカラー配分を強めに敷くことで、

翳りの見え始めた G-UNIT に依存しきっていない、

YOUNG BUCK の自立性も見せていて、

この男、案外、喰えないな。。。

 

オススメ度 7.5

(ラップ:1.5 トラック:1.6 キャラ:1.3 話題性:1.5 構成:1.6)

 

  

 

2007年4月24日 (火)

極悪

僕は普段、

自分で言うのも何ですが、

結構、気の良い人間だと思っています。

例え相手側の不備で

店にクレームをつける時だって、

高圧的に詰め寄ったりはせず、

できる限り相手側に理解を示しつつ、

自身の希望を遂げさせるように交渉していますし、

挨拶とありがとうの言葉は

日常的に心掛けて使用するようにしています。

歳をとるにつれ、

とんがっていた性格の部分も

次第に丸みを帯びてきていますし、

現在の実生活中において、

社会に触れている部分に対し、

社会悪となるべきような性質を

今の僕はほとんど持ち合わせていないのではないか・・・と。

。。。。。

。。。。

。。。

でも、

そんな NO MORE MR. NICE GUY な僕なんですが、

(自分で言うと安っぽいな・・・)

ある状況下においてだけは、

比較的穏やかだった性格が豹変してしまいます。

それは、

車を運転している時、

と、

部屋で音楽を聴いている時、

です。

ハンドルを握ると人格が豹変する、

ってのはよく聞く話ですが、

実は僕はそのタイプなのです。

だから運転が荒い。

特に一人で運転している時は

かなり荒いです。

もう一点、

音楽を聴いている時、

やはりというか、

一人暮らしのアパートで、

例え深夜だって手加減なく、

結構な音量で音楽を聴いているものですから、

しかもそれがHIP HOPなのだから、

当然、ベース音が響き渡ります。

僕の今住んでいるアパートは、

比較的に防音対策がしっかり成されているのでしょうけど、

深夜の静まり返った中では

やはり目立って響くようです。

まあ、

僕もそれほど毎晩遅くに音楽を流しているワケでもないので、

周りの人達にも許してもらえているんだと思いますが、

確かに迷惑でしょう。

三週間ほど前、

深夜1時頃、

相変わらずの結構な音量で

THE GAME の作品を流していたら、

明らかに抗議と受け取れるやり方で、

上の階に住む人から

ドスンッドスンッと天井を踏み鳴らされました。

僕が極悪なのはここからです。

明らかに非は僕の方にあるのに、

僕は相手の抗議のメッセージに対し

激昂するのです。

激昂した僕は、

ロフト部に上って、

天井を殴り返し続けました。

げん骨の皮が擦り剥け血が滲み出すまで

天井を殴り続け、

今度は足で天井を蹴り上げ続けます。

その蹴り上げる足に

あまりに怒りの力を込め過ぎた為、

天板の一部を破損してしまうほどでした。

相手はこの反撃の狂態に恐れをなしてか、

すっかり前におとなしく身を潜めているにも拘らず、

僕はいわゆる逆ギレ的な怒りの尾を

執念深く引き摺らせながら、

自室の天井の一部が破損するまで

天井を殴って蹴って、

相手の正当な抗議に対しての反撃を続けていました。

。。。。。

そういえば、

僕が大学生で一人暮らしをしていた頃も、

音楽生活に関してはかなりヒドかったと思われます。

大学4年間をそのアパートで暮らしていたのですが、

その内の3年間の間に、

両隣の人と階上の人は引っ越してしまい、

大学最後の一年間は、

僕の部屋の周囲は空室ばかりでした。

上の階の人などは

何度か抗議の意味を込めて床を踏み鳴らしていたのですが、

そうすると僕は

更に音量を上げた上で、

軟球だか硬球だかの野球のボールを取り出して、

天井に目掛けぶつけ返していました。

執念深く、延々と。。。

両隣の住人はおとなしく、

早々に引越ししてしまったのですが、

階上の住人はなかなかしぶとかったです。

時々、発狂したかのように、

窓を開けて抗議の叫びを僕に

投げ掛けてくれていたりもしたのですが、

そうすると僕も窓を開けて

逆に激昂して叫び返していたりもしました。

ある日など、

直に抗議をしに僕の部屋に訪ねてくれたりもしたのですが、

顔色を蒼白に染めて殴り込んで来た彼の

追い詰められたかのような気迫溢れる憤怒に対し、

僕は人慣つっこい笑顔で、

“ゴメン、ゴメン、兄ちゃん。今度から気い付けるわ”

とあっさり言ってやると、

彼は拍子抜けしたように帰っていきました。

もちろん、

その後も “気を付ける” ことはなかったのですが。。。

そんな階上の住人も

やがて諦めて引越して行きました。 

・・・・・ 

・・・・

・・・

この三週間、

上の階の人はすっかりおとなしくなっています。

上の階の人、

ごめんなさい。

それにしても、

壊れたこの天井、どうしましょ?!

 

 

 

2007年4月22日 (日)

MOBってる?

今回紹介するのは、

昨年6月にドロップされた作品になります。

FIELD MOBD.T.P. 移籍後初となる、

「LIGHT POLES AND PINE TREES」 です。

200pxlight_poles_and_pine_tees  

 

 

 

 

 

 

 

SMOKESHAWN JAY の二人からなるラップ・デュオ、

FIELD MOB にとって本作は、

通産3作目となるオリジナル作品ですが、

1、2作目を MCA でドロップしたものの、

シーン的にそれほど多いな反響があったワケでもないのですが、

南部の雄、LUDACRIIS の目に留まった幸運にも恵まれ、

晴れて D.T.P. の一員として合流するに至っています。

ちなみに本作は DEF JAM ではなく、

D.T.P. GEFFEN での配給契約になっている、

というのがミソです。

 

FIELD MOB というと、

ATLANTAの狂騒的なサウンドではなく、

少しレイドバック感の強めな、

オーガニック的なイメージが強いのですが、

果たして、

本作でもその彼らのカラー・イメージに沿った、

且つ、D.T.P. 的に洗練もされた、

本格的な楽曲構成が魅力となっております。

そのあたり、

本作の大半の楽曲を手掛けている、

KEN JO なるプロデューサーの

手腕によるところも大きいのですが、

その他、JAZZE PHA や、

POLOW DA DONOLE-ECKAY1VUDU なる、

これまであまり耳馴染みのない名前の

プロデューサー達の活躍もあって、

作品としてタイトなまとまりを見せています。

中でもクオリティーが高く、

耳を惹くのが、

CIARA がコーラスで参加している、

JAZZE PHA 製作の③や、

スロウで抑揚ある構成が特徴的な OLE-E 製作、

大将 LUDA 参加の⑤、

バウンシーな CKAY1 製作の⑥、

思いっきりレイドバックした KEN JO 製作のオケ上に

感傷的なライムをフリーキーに乗せた⑧、

ソウルフルな滾りをぶつける KEN JO 製作の⑨、

ナイスなループが非常に心地良くツボを押さえている、

POLOW DA DON 製作の⑩と、

序盤から中盤に掛けての盛り上がり方は、

非常に良曲の並ぶ構成で、

その仕上がり具合の質の高さに

思わず惹き込まれてしまいます。

他にも、

現在、D.T.P. から売り出し中の

BOBBY VALENTINO の参加した⑬や、

ボーナス・トラックとして収録されている、

LUDAJAMIE FOX が参加する、

名曲 「GEORGOA ON MY MIND」 をサンプリングした、

最終曲⑮などもあり、

正にソツのない出来栄えで、

D.T.P. のクルーとしての面目躍如となった作品といえるでしょう。

 

ラップに関しても、

独特のビート解釈と、

ライミング部を特徴的に引っ張り、

アクセントに癖を残すなど、

クルーの大将、LUDA のフロウに近い特異性を発揮していて、

彼らのスキルフルさも充分堪能できることでしょう。

ただ、LUDA と並ぶと、

やはりその差異が耳につかないでもないけれど。。。

一昔前の GOODIE MOB の初期作品を耳にしたかのような、

土臭くも洗練された、

新しい南部のスタイルを提示されているかのようで、

コレは悪い評価ではない。

 

オススメ度 7.3

(ラップ:1.6 トラック:1.6 キャラ:1.3 話題性:1.2 構成:1.6)

2007年4月21日 (土)

ハゲタカ

今回紹介するのは久々に書籍です。

JAKE BROWN 著、

「READY TO DIE -THE STORY OB BIGGIE SMALLS-」

TRANSWORLD JAPAN出版) です。

0000193_1  

 

 

 

 

 

 

 

 

大体からして、

このテの書籍で、

この程度のカバーで、

中を開いて認められる文字数を見れば、

1ページ読まずとも、

ソレが駄作だってことは

容易に判別がつく。

本作がまさにその典型で、

なら、

何故ここで紹介するのか?ってえと、

“エマージェンシー!エマージェンシー!!

コイツは駄作だから、

皆、気を付けろ!”

っていうメッセージを込めているのです。

 

その文章は、

最初から最後まで生温い、

有体なHIP HOPへの愛情に乗っかる形で書かれたモノで、

ハッキリ言って、

読み進める程に腹が立ってきます。

この筆者はこれまでに、

同様にHIP HOPアーティストを題在に扱った著作を

3作品出しているそうです。

2PAC50 CENTJAY-Z 。。。

BIGGIE について書かれた本作は、

シリーズとしては4作目にあたるということらしいです。

僕は本作以外のシリーズを読んだワケではないのですが、

どう好意的に考えても、

前の3作品まで書いたところで、

自身の作品に対する愛情の熱が冷めてしまい、

本作が惰性で書かれた。。。

と思うのが精々なトコロです。

どう好意的に考えても!

 

既成の、

そこら中のメディアで語り尽くされてきた

BIGGIE の物語を、

それこそ、

そこら中のメディアから引っ張り出してきたかのような、

既成のインタビューを貼り付けていくその構成には、

当然ながら何の面白味もありません。

決してセンセーショナルなだけが面白いのではない。

やはり文章というのは、

著者の書く対象に対する愛情というものが

必然的に滲み出ているのだが、

要はそういうコトです。

・・・・・

なら、ココに書く以前に、

お前は何故一目見て駄作と判別がつく本作を

最後まで読んだのだ?!

と問われると、、、

答えは一つしかありません。

それは BIGGIE についての作品だったからですよ。

僕の永遠のラップ・アイドル、

BIGGIE について書かれた作品なら、

それが駄作とわかっていようと、

買わずにはおけないでしょう。

例えば、

BIGGIE 亡き後、

いかにも適当に体裁を取り繕ってドロップされた、

彼名義の作品、

「BORN AGAIN」

「DUETS -THE FINAL CHAPTER-」

駄作とわかっていながら

買わずにはおけなかったように。。。

 

 

 

2007年4月15日 (日)

ヒドい話

そういえば、

昨日、14日は僕の誕生日でした。

L.A.にいる友人が唯一、

メールをくれていました。

僕はってえと、

週始めから体調が悪かったのですが、

今月に入っていきなり大手の会社を担当することになったので、

休むわけにもいかず、

死に物狂いで働いていたら、

段々体調が悪化して、

金曜には倒れる寸前。

昨日の土曜も回復したと思ったけど、

結局、発熱がぶり返していました。

体温計がなかったので、

正確に熱がいくらほどあったかは知りませんが、

とりあえず光を見ると涙がボロボロ出てたので、

金、土曜はけっこうヤバかったと思います。

 

そんな誕生日の土曜、

昼過ぎまで仕事をし、

それから実家にヤボ用で帰りました。

パスポートを更新しないといけなかったことに

今更気付いた為、

それを取りに帰ったのでした。

帰ってパスポートを探すと見当たらない。

どうやら前もって実家から持ち出していたようで、

まったく無駄足に終わりました。

しかたなく姫路に戻り、

アパートでパスポートを見つけると、

そいつを持って姫路市の観光局だか何だかに、

体の節々が痛むのを押して行ってみました。

ところが、

今度は観光局が休みで閉まっている。

元気だったらそのまま姫路城の周りを散歩して、

今年最後の花見でもするのですが、

体調がどんどんヒドくなってきていたので、

おとなしく帰宅することに。

夕方5時頃帰って、

冷や汗やら脂汗やらでグッショリとなった衣服を洗濯機に放り込み、

スイッチを押して、

僕はそのまま速攻、布団に潜り込みました。

夜中、何度か体の違和感に目を覚ましましたが、

気付けば14日は終わっていました。

なんてステキな誕生日!

日が明けて、今日、

朝一番、体調が大分楽になったと感じながら、

昨日回しておいた洗濯機を開けて、

洗濯物を干していくと、

ジャケットのポケットの中に入れたままだったパスポートが

グシャグシャになって現れました。

070415_1014001  

 

 

 

 

 

 

ヒドい話だ。

結局治ったと思ったのも唯の勘違いだったようで、

昼間からまた発熱し始め、

僕はまた寝込んで今日一日を潰してしまいました。

 

ヒドい話!!

 

 

P.S.

ユキモト、

僕がどんなステキな31歳になったか、

L.A.の仲間たちに伝えておいてくれ。

070318_1946001  

 

 

 

 

 

 

ホラ!

とん○りコーンを五指に、

しかも二個ずつ挿して、 

“悪魔の手”

とか言って喜んでいる、

昨日から31歳、

独身、

彼女募集中、

I'm living everyday like a hustle

Another drug to juggle, another day another struggle!!

 

 

2007年4月14日 (土)

オーソドックス

今回紹介するのは、

昨年、2006年の10月頃にドロップされたですが、

世間の話題の端にも上っていなかったので、

あまり知られていない作品になります。

ベテランとして、

N.Y.スタイルの王道に据えられるべきラッパー、

C. L. SMOOTH の、

なんと、コレがソロ作品としては初めてとなる、

「AMERICAN ME」 です。

200pxamericanme  

 

 

 

 

 

 

 

PETE ROCK & C. L. SMOOTH として

シーンに強烈な爪跡を残している彼ですが、

結局というか、

取り上げられるのはどうしても相棒の PETE だけで、

C. L. の方はほとんど脇役扱い。

よく比較される DJ PREMIORGURU

GANGSTARR でも、

確かに PRIMO の天才性は別格として

シーンの歴史に取り沙汰されていますが、

だからといって GURU の扱いは、

C. L. 程にはヒドくないです。

MCとしてのスキルも

決して低いワケではなく、

ともすれば非常にクレバーな才能を

今も見せ付けてくれている彼だけに、

ソロとしてのデビュー作となる本作の

世間での興味の薄さがあまりに露呈していて、

なんだか C. L. に同情してしまいます。

 

さて、

そんなこんなはともかく、

本作の感想をまずダイレクトに伝えるとするなら、

“オーソドックス” という言葉に尽きると思います。

オーソドックスなN.Y.スタイル、

オーソドックスなオリジナル・スタイル、

オーソドックスなMC作品、、、

といったところです。

良くも悪くも、

奇を衒ったところのない本作風は、

これまでの彼の実績に裏打ちされた安定感も手伝って、

非常に重心の低い、

ガッチリと落ち着きを見せる、

大人の音楽を作り上げています。

しかしながら、

それが必ずしもHIP HOPにとって

プラスに作用する話でもないので、

そのあたりで、

本作の評価が大きく分かれていくポイントとなっているでしょう。

 

本作に大きな影響を及ぼしている脇役として、

昨今のN.Y.サウンドの新勢力の一端を担っている、

HEATMAKERZ が参加している点が

まず挙げられるでしょう。

②、⑦、⑭を製作しているのですが、

HEATMAKERZ 独特のブッ飛んだような作風は

ここではあまり見られません。

②、⑦はあまりにオーソドックスに過ぎて、

彼らの持ち味が見出せないほどです。

⑭だけは結構無茶な入り方からして、

ホーンのタギングをループさせているのが

微妙にカッコよかったりして、

面目躍如なのですが。。。

もう一点、

本作で目立っているのが、

NAUGHTY BY NATUREDJ KAYGEE

数曲でプロデュース参加しているのです。

彼は④、⑨、⑰でその名が見られます。

90年代初頭のファンとしては

この二人の組み合わせは

なかなか涎モノのコラボレーションなのではないでしょうか?

NAUGHTY で聴かせるような抑揚の深い、

メロディアスな展開の④、⑨、⑰は、

それぞれ確かに新しさはないのですが、

古き良きN.Y.マナーにのっとられた、

オーソドックスなスタイルを堪能できます。

本作中唯一、

⑪のみでかつての相棒 PETE ROCK との

競演が叶えられているのですが、

やはりというか、

この曲だけは本作中でも

群を抜いて完成度が高いです。

一聴してソレと判別できる、

独特の音世界を奏でる PETE と、

その世界観に違和感なく溶け込む C. L. のボーカルは、

別次元での融合を見ているかのようです。

それこそ、

90年代初頭に産み出された、

彼らの歴史的名曲の数々の内に

この曲が並んでいてもおかしくないほどに、

当時の雰囲気を醸し出している、

一番彼にとってオーソドックスともいえる楽曲です。

この他に、MIKE LOE というプロデューサーが

①、③、⑤、⑩、⑫、⑮、⑯の計六曲を手掛けている。

結構器用な人で、

③で JUST BLAZE 風なダイナミックな切り口を見せたかと思えば、

⑩で PRIMO ばりのスクラッチを絡ませたり、

⑫で本作参加の HEATMAKERZ のお株を奪うかのような

ドラスティックな構成を見せていたりとしている。

しかし、どれもパンチが弱いのが難だが。

本作中、個人的に一番耳を惹いたのは、

先に挙げた曲ではなく、

SQUARTA なるプロデューサーも製作した⑥の

郷愁に駆られるようなシンプルな楽曲です。

80年代中期のJAZZ FUSIONを想起させる

愁いを帯びたキーボードの上モノが、

C. L. のボーカルと相俟って、

当時のN.Y.の都会的な情景を

見事に描き出しています。

 

作品自体、

何度も言うように、

“オーソドックス”

な作風なので、

それこそ可もなく不可もなく、

非常にタイトにまとめ上げられています。

昨今の南部産の雑なMC仕事の作品に比べれば、

耳にするだけで安心感が与えられるでしょう。

その分、面白味がないというのも

揺るぎない事実ではあるのですが、

逆に今のシーンでこんなにド真ん中を突いた作品も

珍しいのではないかと思います。

 

オススメ度 6.8

(ラップ:1.5 トラック:1.4 キャラ:1.4 話題性:1.1 構成:1.4) 

 

 

2007年4月11日 (水)

大漁!

先週末の話でナニですが、

日曜、

ここぞとばかりに花見をしに・・・

というワケでもないのですが、

毎週末の慣例でもあるサイクリングで姫路城へ出掛けると、

黒山の人だかり。。。

桜はその時、

まだ6、7分咲きくらいだったのですが、

そんなのは実際どうでもいい話で、

とりあえず酒持って来い!

みたいなノリで、

姫路城前の広場ではたくさんの人が

昼間から酒盛りに励んでおりました。

酒盛り以外の観光客も

皆ひっきりなしにカメラやらケイタイやらで

写真を撮りまくっております。

確かに白壁の城の雄然たる姿と

薄ピンクの桜の花の色の相性は

何とも言えず絵になりますね。

それにしても日本人は本当に桜が好きなんですね。

 

負けてなるものか!

せっかくなので僕も花見気分味わおうと、

ポケットにウイスキーのミニ・ボトルを忍ばせていました。

そして、

これまたポケットに忍ばせて持ってきた

ランボオの詩集を耽読しながら、

ストレートで飲み続け、

一時間ほどで空けてしまいました。

時々、空やお城や桜の木々や、

それらに酔いしれている花見客や観光客を眺めながら、

ラッパでボトルを空けていき、

更に一時間ほどランボオを読み耽り、

夕暮れ前にその場を後にしました。

 

それから タワレコ に寄り、

久々に新譜を大量に仕入れました。

全部で11枚。

内、2枚は2枚組みの作品。

これでしばらくは新譜三昧の毎日である。

それから、

BIGGIE についての伝記物を一冊買った。

コレは見た目からして、

内容についてまったく期待できそうにない、

いかにも三流な作りだったが、

果たして、

数ページどころか、

数行読むだけで、

その体たらくぶりが露呈されていた。

まあ、しかし、

僕のラップ・アイドル、

BIGGIE のことなれば、

買わずにもおけないか。。。

そのくせ、

最近出たオフィシャルのベスト盤は買ってないけど。

でも、

あれはなかなか選曲が良いです。

抜かりなくポイントを突いているので、

ヘタなアーティスト作品なんかより断然お勧めできます。

 

2007年4月 8日 (日)

南部の王道

今回は前置きもなく入ります。

紹介するのは、

南部の王道ともいうべき、

8 BALL & MJG の新作、

「RIDIN' HIGH」 です。

200pxridinhigh  

 

 

 

 

 

 

 

8 BALL & MJG

地元MEMPHISのみならず、

南部ラップの草分け的な存在として、

H-TOWNの英雄、SCARFACE や、

U.G.K. らに次いで影響力を持つ、

熟成されたベテランのラップ・デュオです。

彼らが電撃的に BAD BOY と移籍契約を果たし、

そのキャリアにいかような変化が見られるかが、

移籍後初となる前作での注目点でしたが、

その作品クオリティーに関しては、

心配するほど下世話な影響は見られず、

彼らのモティベートや世界観はそのままに、

セールス面では、

BAD BOY のブランド・バリューを上手く利用して、

彼ら自身初めてのゴールド・ディスクに達し、

結果的には成功といっても過言ではありませんでした。

本作では、

前作に当たっての不安感がそのまま払拭されているので、

何の躊躇いもなく、

8 BALL & MJG の世界観に飛び込んでいけるというのが

最大の魅力となっています。

 

それにしてもスゴイと思うのは、

BAD BOY SOUTH 経営陣によるところの

その手腕です。

BAD BOY 本隊の低迷ぶりと切り離れたところで

快進撃を続けるその様相は、

彼らの未だ底知れぬポテンシャルを伺わせています。

快進撃の要因として挙げられるのは、

本隊からは別モノとして管理されたクオリティー・コントロールと、

本隊のブランド・バリューを織り交ぜての

絶妙のバランス感覚にあるのではないかと分析しています。

ANTI BAD BOY-IST が少なくないであろう、

HIP HOPファンとして、

ガッカリさせられることの、まずない、

力学、ベクトルが、

この BAD BOY SOUTH というレーベルの諸作品から

伺うことができます。

それに何より、

作品がコンスタントにリリースされているという、

その事実と、

それらがそれぞれスマッシュ・ヒットしているという、

その事実とが、

全てを物語っているのではないでしょうか。

 

 

さて、そんな中で、

この “南部の王道” とも称すべき、

8 BALL & MJG の本作を評価するに際して、

最も妥当な言葉というのは、

“良作”

なのではないかと思います。

クリティカルにヒットするというのではなしに、

的確に、

自身のやるべき仕事を心得た、

実にベテランらしい “良作” に仕上がっています。

イントロ明けの BIGGIE のラインをコラージュさせ、

フックに貼り付けたという②の、

明らかにウケ狙い的な BAD BOY 色に塗れたこの曲でさえ、

8 BALLMJG の絶妙のコンビネーションが際立っていて、

ギミックに思えないほどです。

本作のタイトル曲となる③の走り方も、

二人のお互いに対する信頼度の高さが伺えてきます。

DIDDY の合いの手がスゲぇジャマなんですケド。。。

112SLIM がヴォーカルを担当し、

同郷の雄、THREE 6 MAFIA が参加した⑤では、

BAD BOY とジョインした彼らにとってのメリットとして得た

ある種の役得といううようなモノを感じます。

MIDNIGHT BLACK の製作したトラックの秀麗さが冴え渡っています。

普段は出しゃばり過ぎが目立ち、

あまりプラスに作用することのない DIDDY ですが、

トリッキーなオケに耳がいってしまう⑦では、

彼の存在感が消されていて、

逆にイケます。

SHAWTY REDD 製作の熱いオケがカッコイイ⑨、

同じ BAD BOY SOUTH 繋がりで YUNG JOC の参加する⑪、

JAZZE PHA が製作、フックのコーラスも参加し、

更にゲストに JUVENILE が参加した⑭、

MIDNIGHT BLACK 製作のオケにコーラスが際立った⑯など、

実にヴァースが硬く、

素直にタイトでカッコイイ。

ベテランならではの、

彼らの肩の力の抜き加減、

あるいは、

息巻く力加減という点に、

並々ならぬ才能を今更ながらに思い知らされる。

特に凄いと思うのは、

上記に挙げたゲスト陣の他にも、

②での PROJECT PAT 、

⑥での PIMP C 、

⑩での KILLER MIKE など、

実に錚々たるメンツが本作に名を連ねているのだが、

そんな彼らの誰をとってしても、

皆、一様に、

完全に 8 BALL と MJG の創り出す音の世界観に

染め替えられているのです。

このあたりの力量に関して言うなら、

僕は今現在、

この二人に適うラップ・デュオというのは、

他にいないのではないかと思っています。

スキルの高さはもちろん、

モティベーションの高さも、

パートナーシップのタイトさも、

作品の安定感も、

実に硬い。

そこにまず拍手を贈りたくなります。

突き抜けたかのような爽やかなオケに、

地元MEMPHIS讃歌を捧げた⑰の

強烈なインパクトが尾を引きながら、

全19曲となる本作は幕を閉じます。

 

本作を聴いて、

改めて思ったのは、

“BAD BOY SOUTH の仕事のクオリティーの高さ”

についてです。

彼らは本当に的確に、

良い仕事をやってのけています。

そして本作は、

そういったギミックを余裕で纏いながら、

尚、自身の技量の奥深さを見せ付けることのできる、

8 BALL & MJG という

このデュオの存在感に対して、

圧倒的なモノを感じさせる一枚でもあります。

 

オススメ度 7.9

(ラップ:1.7 トラック:1.5 キャラ:1.7 話題性:1.4 構成:1.6)

 

 

2007年4月 4日 (水)

WITNESS

今日、

昼休み、

昼ご飯にホカ弁を食おうと、

先に電話で予約して、

それから自転車に乗って、

会社の近くのホカ弁屋に出掛けた。

何を食おうか迷ったが、

結局、いつもの ”カラめんたい“ に落ち着いた。

所謂、“カラアゲめんたい弁当” である。

春の陽気も嘘のように寒風が吹き荒ぶ、

変な天候の一日だった。

自転車を駆って弁当屋へ急ぐ。

その弁当屋は国道2号線をはさんだ向こう側にあって、

いつもなら信号のないところで、

車の列のないのを見計らって、

危険な横断をやってのけるのだが、

今日は何故か車の列が途絶えない。

仕方なく、

弁当屋を2号線の挟んだところで、

横断歩道で赤信号が変わるのを待っていた。

カラめんたい弁当に想い馳せながら。。。

 

トラックが右折しようと交差点に差し掛かった。

そこへ、

ヤク○ト・レディーの駆る三輪バイクが、

何のためらいもなく突っ込んだ。

ブレーキ音一つない。

正に、

バイクの方からトラックに向かって行くように、

スピードそのまま突っ込んだ。

カラめんたいに想い馳せながら、

信号待ちをする僕のすぐ目の前で。

ボンッ!!

鈍い音が響いた。

バイクはもちろん吹っ飛んだ。

僕は我が目を疑った。

トラックに弾き返された三輪バイクはひしゃげ、

それに乗っていた中年女性はその車体の下で倒れている。

ハッキリ言って、

死んだと思った。

それから数秒のことはあまり覚えていないが、

気付くと僕は、

カラめんたいを取りに行くはずだった弁当屋に飛び込んでいて、

そこで電話を借りて警察に電話をしていた。

気が動転していた為、

救急車の連絡先が思い浮かばず、

先に警察に掛けたのだった。

簡単に場所と状況を説明し、

それから119に電話を掛けた。

弁当屋に電話を借りた礼を言い、

またすぐに事故の場所に戻った。

2号線は車通りが激しい。

行き交う車列は何事かと好奇の視線を事故現場に投げ掛けながら、

ゆっくり通り過ぎていく。

 

女性は、

死んではいなかった。

血塗れではあったが、

彼女はどうやら意識があるようだ。

救急車が来るまで、

女性のそばで、

たまたま近くを通りがかったという男性が

彼女の様子を見守っていた。

僕は他の男性と一緒に辺りに散乱したヤク○トを簡易的に片付け、

イカレた三輪バイクを起こして移動させ、

右折しようとする後続の車に迂回するよう指示を出していた。

トラックはフロントガラスに激しい衝撃の痕を残していた。

トラックの運転手は、

ともすれば、

ただの目撃者だった僕の、

動揺し、

短い時間だが記憶の欠けるほどの興奮状態が、

まるで冗談に思えるほどに、

落ち着いて見えた。

あるいは、

彼のその状態も、

気の動転の果てだったのかもしれないが。。。

 

やがて、

警察がやって来、

遅れて救急車もやって来た。

女性が救急隊員によって担架に乗せられ、

救急車に収容され、

警察が辺りを整備し始めたので、

僕は現場を離れることにした。

僕のスラックスには、

血が少し付いていた。

それを見ると、 

とてもじゃないが食欲なんて沸いてこない。

逆に何度かえづいてしまった。

しかしながら、

僕はすでに電話で弁当を予約していたのだし、

電話を借りに弁当屋にも入ってしまっている。

仕方なく僕は律儀にカラめんたい弁当を買い上げた。

弁当屋の人達は、

僕に “ご苦労さんやったね” と声を掛けてくれた。

 

会社に帰り着くと、

すでに半分以上、

昼の休憩時間が過ぎてしまっていた。

僕は同僚たちに、

僕の先ほど体験してきた話を聞かせ、

それから、

何だかんだえづきながら、

結局買ってきた弁当を、

そのまま食べてしまった。。。

 

 

まったく、、、、、、

、、、、、

、、、、

、、

何て一日だったんだ!?

  

 

  

 

 

 

2007年4月 1日 (日)

スマッシュ・ヒット!

スマッシュ・ヒット!

あるいは、

クリティカル・ヒット!

もしくは、

快心の一撃!!

今回は久々にハマった作品を紹介したいと思います。

色んなメディアでも噂の、

CONSEQUENCE のメジャー・デビュー作品、

「DON'T QUIT YOUR DAY JOB」 です。

200pxdon27t_quit_your_day_job  

 

 

 

 

 

 

 

KANYE WEST がバック・アップしていることで

注目されていた彼ですが、

正直、マイナーで出ていた彼の作品には

それほど興味を惹かれなかった。

マイナー時の彼の作品を2枚買いましたが、

それこそ、KANYE 全盛時に出ていた作品にも関わらず、

全然耳に引っ掛からなかったというのが

正直なところでした。

それがメジャーで大化けしたカンジ。

ちょっとビックリしています。

 

CONSEQUENCE のラップ自体、

KANYE 自らが自身のレーベル、

G.O.O.D (GETTING OUT OUR DREAMS)

看板に据えるだけあって、

彼の作り出すビートの世界観に非常にマッチした、

現実味に近い米黒人社会の一端を

朴訥ながらに鋭く描き出しています。

この場合、

KANYE の世界観に CONSEQUENCE のラップが

マッチしているというのがミソです。

まず本作を決定的に印象付けているのが、

イントロ明けの②、③、④の

この三曲の流れです。

特に②の果たす役割は本作に大きな影響を及ぼしています。

KANYE が製作したもので、

上モノより以上に、

ギターとベースのループのすばらしさが際立っていて、

まるで名作、THE PHARCYDE

「RUNNIN」 を髣髴とさせる秀逸のループです。

そこに乗った CONSEQUENCE のラップのアクのなさが、

そのループの流麗さを一層引き立たせているのです。

ビートを邪魔しないラップというのは、

得てして没個性的なのですが、

それがマイナー作品では裏目に出て、

彼自身の印象をさえ霞ませていたのですが、

本作ではそれが非常に効果的に

プラスの作用を彼に及ぼしています。

少しトリッキーな③で、

そのスキルの高さの片鱗を伺わせつつ、

あくまで朴訥とした語り口でラップを進行していくあたり、

逆に “非GANGSTA” 的な、

(この場合、“ANTI-GANGSTA” ではなく)

スタイルの確立を声高に謳い上げているのです。

④も KANYE が製作した楽曲になりますが、

実はこの曲は KANYE 名義でドロップされた

彼のマイナーでのMIX作品に収録されている

そのままの曲になります。

そいつを幾分ブラッシュ・アップしているのですが、

完成度としては断然本作の方が上回っております。

KANYE 自身、ラップでも参加しているこの曲では、

確かにMIX作品でも耳を惹いたのですが、

明らかに存在感の放ち方が違っており、

改めて作品の構成的な編成による

楽曲の立ち方というものの重要性を感じさせられました。

一時期、一世を風靡した45回転での作風も、

昨今ではあまり聴かれなくなりましたが、

改めて聴くとやはり新鮮で良いものですね。

KANYE はこの②、④の他に、

本作では⑬をプロデュースしているのですが、

全15曲中、たった3曲という製作数の割には、

作品全編に及ぼす影響力は圧倒的に強力で、

KANYE 以外のプロデューサーたちが製作した各楽曲共に、

非常に統制の取れた構成を見せております。

それが本作の素晴らしい点の一つともいえるでしょう。

CONSEQUENCE と共に G.O.O.D. の二枚看板とされる、

JOHN LEGEND の参加する⑧、

KOOLAID 製作の郷愁を誘う上モノのループに

癖のあるビートが特徴的な⑩など、

特に KANYE の振るうタクトが目に浮かぶほどに、

均整の取れた楽曲が並んでいるのも魅力的です。

 

単純に並べて比較するというのでもないのですが、

同じCHICAGO出身で、

昨年メジャー・デビューを果たしている、

RHYEFEST とは近いスタンスにありながら、

真逆のスタイルを CONSEQUENCE から感じ取れる、

というのが本作での感想になります。

そして、

RHYMEFEST の作品について個人的に絶賛したように、

本作に対しても同様の賛辞を送りたいです。

RHYMEFESTCONSEQUENCE といった

新しい世代の活躍をこうやって目の当たりにすると、

CHICAGOのシーンに対する今後の期待値は

まったく安泰ですね。

そして彼らの裏で、表で、

大きく舵取りする KANYE WEST の影響力の大きさを

改めて思い知らされた作品でもありました。

何より、

最近停滞気味に思われた KANYE の、

息吹を吹き返したかのような快心の楽曲に

久々触れることのできる本作に、

軽妙な興奮感を味わえたのが素晴らしかったです。

 

オススメ度 8.2

(ラップ:1.6 トラック:1.8 キャラ:1.4 話題性:1.5 構成:1.9) 

 

 

« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »

最近のトラックバック

2017年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31