無料ブログはココログ

リンク

« スパニッシュ繋がり | トップページ | エア・ポケット »

2007年3月17日 (土)

ルール

僕の中で

“新譜を買う時のルール”

というモノがあります。

 

1:米黒人ラッパーに限る。

2:フィメール、子供ラッパーの作品は買わない。

3:MIX作品、オフィシャルのインディー作品は

  できる限り用心して買う。

4:パっと出の新人作品は用心して買う。

 

・・・・・

 

歳を経ると共に、

できる限り駄作は手にしたくない。

そういう心境に大きく変化してきたのは、

あるいはかつてこの音楽にのめり込み始めた当初の、

僕の中に燃えていた情熱というモノが

弥が上にも冷めてきていることを

物語っているのかもしれません。

懐古主義で言うのでもないのですが、

そう言えば最近、

あまりドキドキワクワクするような作品に巡り会っていませんね。

僕にとってのそれは、

やはり多くのこの音楽のファンが語らう、

’93年、’94年あたりに

その熱い情熱の記憶が漂っているようです。。。

 

で、まあ、

今回はそんなヨレヨレな思い出話を引っ張り出す為に

書いているのではありません。

今日は先程のルールを

何故か破ってまで買ってしまった、

南部の新人、BLAK JAK

「PLACE YOUR BETS」 を紹介します。

I12271jwne2  

 

 

 

 

 

 

 

どこぞの大物が後ろ盾になっての、、、

メジャー・レーベルの強烈なプッシュがあっての、、、

全米を巻き込む新しいムーブメントを生み出しての、、、

というのでは決してない本作。

そんなどこの馬の骨とも知れぬ、

本当にパっと出の新人君である

BLAK JAK の本作を、

何故僕が手に取るに至ったか?!

実は僕自身、よく覚えていません。

・・・・・

エマージェンシー!エマージェンシー!!

危険です。

実に危険です。

何が危険って、

この得体の知れない、

しかも南部系 (彼はATLANTA出身です) とくる、

実績もバック・アップも窺い知れないような新人君の作品を

不用意に手に取るだなんて、

危険極まりない行為です。

先程挙げた僕のルールから甚だしく逸脱しています。 

。。。。。

もう、駄作を覚悟で聴くしかあるまい・・・

 

 

そういう一種の覚悟を決めて、

本作を聴き始めると、

いらぬ期待値というものがまったくなかっただけに、

逆にこの作品の優れた点が目に付いてくるのだから、

皮肉というか、

不思議なモノですね。

 

というワケで、

本作中で見る有名どころのプロデューサー、ゲスト陣を

順番に挙げていくなら、

③製作の DJ TOOMP

④製作の SHAWTY RED とゲストの PROJECT PAT

⑥ゲストの T-PAIN

⑧製作の DON CANNON

⑪ゲストの LLOYD

といったあたりだろうが、

ここに挙げた名前だって、

辛口に物申すなら、

決してシーンの最前線に名を連ねるって程じゃないだろう。

まあ、本作について特筆すべきは、

先に挙げたプロデューサー、ゲスト云々以上に、

各楽曲の小粒ながらに際立った完成度の高さを

是非とも賞賛したいと思います。

例えば、

SHAWTY RED が製作し、PROJECT PAT が参加した④は、

それらのネーム・バリュー以上に

楽曲のスバラシさが引き立っています。

ピアノ・ループの秀逸さはまるで、

初期の MOBB DEEP を髣髴させるかのような出来栄えです。

T-PAIN 参加の⑥の楽曲構成の完成度の高さにも

思わず唸らされます。

シンプルなループとフックのコーラスの妙がコントラストを成していて、

ダイレクトにその魅力を届けてくれます。

DON CANNON 製作の⑧も、

非常に高い完成度を見せています。

楽曲から伺える BLAK JAK の余裕は、

新人らしからぬ懐の深さを感じさせます。

アウトロ前の最終曲⑭の拉げて歪んだオケも

ツボを押さえていて、

作品全体に幅を与えています。

 

決してラップが特別上手いというワケではない BLAK JAK ですが、

楽曲、及び、作品のまとめ方が実に小慣れていて、

新人らしからぬ秀逸な出来栄えを伺えます。

特にフックとヴァースの作り込み方が素晴らしくタイトです。

そのあたり、多分、

G-UNIT あたりの影響を強く受けているのかもしれません。

先に挙げた曲以外でも、

そういったフックとヴァースへの執着心にも近いような

丁寧な作り込み方を感じることができます。

実際、この作品は商業的に成功したとは言えないでしょうが、

たとえそうであっても、

商業的に成功したとは言えない作品の完成度の高さをして、

僕はまず少なからずの驚嘆を覚えました。

今回、冒頭で、

新譜を買う際のルールを書きましたが、

いやはや、、、

あながち侮れん。。。

 

オススメ度 7.1

(ラップ:1.4 トラック:1.7 キャラ:1.2 話題性:1.1 構成:1.7)

 

 

« スパニッシュ繋がり | トップページ | エア・ポケット »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/4428/5722116

この記事へのトラックバック一覧です: ルール:

« スパニッシュ繋がり | トップページ | エア・ポケット »

最近のトラックバック

2017年1月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31