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2007年3月11日 (日)

スパニッシュ繋がり

前回からの “レゲトン” 繋がり、、、

というのではないけれど、

同じスパニッシュ繋がりで、

今回紹介するのは、

MIAMIを拠点とするのキューバン・アメリカン・ラッパー、

PITBULL の2ND作品、

「EL MARIEL」 です。

200pxel_mariel   

 

 

 

 

 

 

 

その経歴がまんまの彼なのですが、

元々のラップ力を丹念に披露した1STとは違って、

2NDとなる本作では、

多少乗り遅れた感のある “レゲトン” のブームを意識してか、

その傾向色の強い楽曲構成が耳につきます。

結論から言えば、

何の期待もなかった前作での快挙より以上に、

本作での失望感が目立つというのが、

実際的な感想です。

今回のレビューは、

彼自身の前作との対比を軸に書き進めていく事にしましょう。

 

前作同様、

本作の配給先も TVT が手掛けています。

目立った点で言えば、

前作でEXECTIVE PRODUCERを勤めた LIL JON の名が、

本作のEXECTIVEで見当たらないことでしょう。

とは言うものの、

かの LIL JON と、

本作でまったく縁が切れたというのでもありません。

現に、本作では、

⑯、⑱、及び、⑲での

LIL JON 製作曲が認められるし、

あまつさえ⑲では、

LIL JON 自身がゲスト参加さえしている模様。

コレを見ても、

PITBULLLIL JON のラインは

思った以上に太いということが窺い知れよう。

まあ、LIL JON を称して、

“MIAMI BASSの担い手” と呼ばしめた 808 の使い手です。

MIAMIをレペゼンしようとする PITBULL

ガッチリとサポートするのも当然といえるでしょう。

本作における注目点は、

件の LIL JON だけでなく、

②で煌びやかな演出を施した GORILLA TEK

ラテンのエキスを抽出したビートの際立つ③の DJ TOOMP

スカスカのパーカッションとフガフガのアコーディオンの上モノが

いかにもらしい④の THE NEPTUNES

軽妙な疾走感を企てる⑧、⑨を手がける MR. COLLIPARK

アウトロ前の最終曲となる⑳では THE RUNNERS 、、、

と、第一線級のビート職人の名が目白押しの状態で

待機しているというのも大きな魅力となるでしょう。

しかしながら、

この豪華なプロデューサー陣の作る楽曲群が、

PITBULL という軸に

微妙なブレを与えているというのも、

功罪として感じられるのもまた事実です。

例えば、

イントロに続く、前述、

GORILLA TEK 製作の②はまだ良いとして、

DJ TOOMP の製作する③での楽曲の振れ幅というのは、

多少ギミックが目に余るように思えてきます。

さらに続く THE NEPTUNES 製作の④など、

構成的には本作の目玉となる楽曲として配置されていますが、

あまりにも軸から離れたブレを感じざるを得ないというのが

僕の正直な感想です。

先程から僕が “軸” と言っているのは、

PITBULL の魅力そのものです。

僕はそれを純然とした彼のラップ力の中に見るのですが、

確かに、1STで垣間見ることのできた彼のスキルフルなフロウは、

ギミックを打ち捨てた中にこそ

その輝きを放つのではないかと思っています。

してみると、

上記のごとき③、④は当然のごとく、

FAT JOE らが参加した、

モロにレゲトン色を打ち出す⑤や、

MR. COLLIPARK 製作の⑧、⑨などは、

まさにそのギミック然とした色彩が濃厚で、

先程書いたような彼の魅力、

PITBULL の純然としたラップ力を感じられない。

そんな中で続く⑩や⑫のストレートさは

本作に抱くモヤモヤ感を払拭してくれる数少ない楽曲である。

自身の色に染め上げた WYCLEF JEAN 参加の⑬は、

完全に場を浚っていってます。

本作中、一番に耳につくのが続く⑭です。

このうねるラインがあまりにシンプルなループだけに、

耳への残り方がハンパじゃありません。

LIL JON 製作の⑯や、

⑰は興を削いでしまうのですが、

メロディックな⑱は、

構成的には完全にスパニッシュ・シンガー主体の楽曲なのですが、

なんだかこのメロディー・ラインやギターのうねりが

僕の好きな DEVID BANNER

2ND作中の楽曲にも似た雰囲気があって、

思わずハっとさせられます。

⑲は LIL JON 製作、

彼自身と YING YANG TWINS の二人が参加した、

強烈なCRUNK曲となっております。

さすが TVT のトップ3が組んだとあって、

破壊力はバツグンです。

アウトロ前の最終曲となる⑳では、

SCREWED CHOPされた楽曲の上に

TRICK DADDYRICK RO$$ が参加しております。

三者共にMIAMIをレペゼンしており、

その熱い滾りが曲中に溢れています。

 

 

とまあ、これを読んでもらってもわかるように、

僕としては本作に満足していません。

所々に感じられる彼のラッパーとしてのスキルの高さが、

弥が上にも本作の構成の中途半端さを浮き彫りにさせています。

そういった意味でせっかく配置された

豪華なプロデューサー陣の名前も、

PITBULL の足を

逆に引っ張っているようにしか捕らえられないというのが

正直な感想です。

前作がストレートな構成の秀作だっただけに、

ギミックに偏り過ぎた印象が

僕にはマイナス面として強く残ってしまいます。

 

オススメ度 6.6

(ラップ:1.6 トラック:1.4 キャラ:1.3 話題性:1.2 構成:1.1) 

 

 

 

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コメント

プロミュージシャンのケイと久しぶりに飲みました。
音楽話題で盛り上がったのですが、実は私も一時期サウンドクリエーターをやっていた事があってケイともイロイロ話しがあうんですよ。
皆さんも知っているかも知れませんがNO DOUBTのヴォーカル・グゥエンの事を話していて音の作りが面白いと話してました。
ご存知の人も多いと思いますがグゥエンはソロアルバムをだしていますね。

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