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2007年3月22日 (木)

気になるアイツ

HIP HOPファンの皆さんは、

“数名のラッパーが参加したコンピレーション作品、

あるいは、

複数名のラッパーで結集されたグループ作品、

あるいは、

ゲストを迎えたオリジナルの作品の中で、

特に心惹かれるアーティストを発見し、

そのアーティストのオリジナル作品を楽しみに待ったのだけど、

ようやく手にしたその作品が

期待を上回ることはなかった”

という体験をしたことはありませんか?

僕の場合、

往々にしてよくあることです。

例えば、

コンピで聴いた ICE-T を気に入ったのだけど、

初めて手に取った彼のオリジナル作品には

それほどときめかなかったし、

WU-TANG でいえば、

U-GOD のソロを期待していたのだけど、

WU 本隊の際に感じたような彼の魅力を

オリジナル作品で感じることはなかった。

他にも、

数え上げればキリがないくらい、

同様の経験があります。

少しニュアンスが違うかもしれませんが、

“腹八分目”

という言葉があるように、

少し足りないくらいが、

ちょうどその満足感を駆り立ててくれているのかもしれません。

コンピやグループ作品、ゲスト参加での、

ちょっとした出番、

それくらいが次の欲求を駆り立てる、

一番効果的な露出ということかな。

だから、一人のアーティストの

ソロ名義でのオリジナル作品は満腹感が強過ぎ、

飽食してしまうのかもしれない。

 

・・・・・

 

いつにも増して長い前置きから入りましたが、

要は、

半年ほど前に買った、

TRAE のメジャーデビュー作にあたる

「RESTLESS」 を紹介したかったのです。

200pxtrae00restless2006front  

 

 

 

 

  

  

 

結論から言えば、

先に書いた長ったらしい前置きが

決して好意的な意味を含んでいなかった、

そのとーりの感想を

僕は本作に抱いています。

2年前の Z-RO の作品で発見した、

この TRAE という才能に大いに期待をかけ、

彼のソロ作品を心待ちにしていたことは、

以前、このブログでも書きました。

昨今のシーンからすれば珍しいほどに

非常に個性的なフロウをかましてくれる彼ですが、

それが嫌味でなく実際カッコいいのだから、

これはもう彼の天性の才能といっても過言ではないでしょう。

ロウな声質を鼻に掛けて吐き出すそのフロウは、

倍音に満ちた独特の世界観を生み出します。

そいつを Z-RO

「1 NIGHT」 内で耳にした時の衝撃といったら、

今でも色褪せず、

強烈なインパクトを与えてきます。

。。。。。

従兄弟 (Z-RO) との仲違いや何やかやあったみたいですが、

一応、本作には⑬で Z-RO は参加しています。

で、TRAEZ-RO とのラップを対比してみると、

Z-RO 作品では際立って目立っていた TRAE のラップでしたが、

本作では Z-RO のラップの上手さだけが際立っていて、

この曲に限り完全に主役を喰っています。

惜しむらくは、

各楽曲間に構成の相違があまり見られないという点でしょう。

確かにどの曲も TRAE の独特の世界観を

存分に引き立てているのですが、

その構成に起伏がない為か、

どの曲も印象を殺しあっていて、

充分なインパクトを与え切れていません。

楽曲の大半を手がける Q-STONE なるプロデューサーの

今一歩踏み込めていない加減が、

その辺りに見え隠れしています。

しかしながら、

それがそのまま悪い評価を与えているというのではなくて、

実際、Q-STONE の手掛ける楽曲で、

疾走感のあるオケ上に御大 BUN-B の参加する⑤や、

思いっきりメロウに仕上げられた⑦、

メロディアスな⑧、⑨の流れなど、

楽曲単位で省みればそれ程悪くはないのです。

しかし、作品一枚を通して聴くにあたって、

やはりどうしても迫力が足りない。

同じく Q-STONE の手掛ける⑬は、

前述したように Z-RO の参加曲でもあるのだが、

ここでは楽曲の地味さもさることながら、

Z-RO のスキルの高さのみが浮き彫りになっている。

他のゲストに関して言えば、

③で YUNG JOC

④で LIL KEKE

⑥で OUTLAWSYOUNG NOBLE

⑩で PIMP C

⑫で PAUL WALLTHREE 6 MAFIA

⑮で MYA

珍しいところで、⑯で DIPSETJIM JONES が、

それぞれ参加しているが、

存在感で言えば、

⑮の MYA と、

⑯の JIM JONES が際立っているくらいで、

そういう意味では TRAE の独特の世界は

確実に圧倒的な存在感を放っている。

しかし、逆を返せば、

他との迎合が極めて困難でもあるという、

マイナス面も引き立ててしまっているのである。

そういったところから、

本作の構成に対する単一的なのっぺりとした印象を

より色濃くしている様に捉えられるのです。

 

 

こんなモンじゃないだろ?!

僕が見初めたオリジナリティーなんだ、

この程度で終わるハズないよな?

TRAE

次こそカッコイイヤツを期待しているよ!

 

オススメ度 6.7

(ラップ:1.7 トラック:1.5 キャラ:1.2 話題性:1.2 構成:1.1)

 

 

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コメント

a.b.n.とか他のも聴いたけど、g-stoneとの相性の良さは相変わらずよくわからない。
s.l.a.b.のanthemも聴いたけど、それ程僕の好みじゃない。
だけど、個人的にTRAEの才能に惚れ込んでいる。
僕の中じゃ、Z-ROの「1 Night」が基準なんだけど、あの曲よりカッコイイTRAEを僕はまだ、残念ながら聴いたことがない。
アレ以上を僕はずっと待ってんの!!

1st、2ndだけでなくs.l.a.b.のanthemも聴かずによくもまぁ
q-stoneとの相性のよさもわからないとは・・・

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