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2007年3月29日 (木)

最近ハマっているコト

最近、ハマっているのは、

インターネット・ラジオ です。

それもいわゆるDJがしゃしゃり出てくるのではなくて、

音楽だけを流すヤツ。

以前は MTVRADIO を聴いたりしていたのですが、

最近は YAHOO MUSIC 内の

サウンドステーション というネットラジオのサイトの中の

JAZZ入門 に入り浸っています。

こいつを流しながら、

眠る前の数時間、

ランボオ の詩を一編だけ拾い読みし、

それから眠くなるまで 森鴎外 の全集を読むのが

最近の専らの習慣となっています。

(ちなみにこの記事を書いている今現在も、

JAZZ入門 を垂れ流しています)

このネットラジオの最大の魅力は、

まず無料で、

耳馴染みのない音楽を

延々と垂れ流すことができるという点にあります。

更に素晴らしいのは、

視覚的な要求が一切なされないという点。

更に重要なのは、

無意識に音楽を聞き流すことが出来るという点です。

HIP HOPのファンとしては、

聞き流すといっても、

やはりどうしてもライムやビートに反応してしまう

ある種の悲しいSAGAを感じるのですが、

そういうのじゃなくて、

本当に無意識に聞き流すことの出来る、

真の意味の “B.G.M.” を

身体が欲する時があるのです。

それはイージーリスニングでは物足りず、

クラシックだとToo Muchに過ぎる、

この微妙な感覚。

こいつを満たしてくれるのが、

古いJAZZの楽曲群なのです。

この場合、新しいモノはダメ。

アシッドやフュージョンだと音が立ちすぎていて、

無駄に意識に引っかかってくるのです。

というワケで、

古いレコード盤のボヤけたような音で聴くのが最高です。

ボーカルはできれば入ってない方が好きなのですが、

作品が古ければあまり気にはなりません。

 

そういえば、

L.A.で暮らしてた時、

ホーム・ステイしていた部屋では

テレビが備え付けられていたのですが、

それがなんとも豪勢なことに、

デジタル・ケーブルを引いていたのでした。

向こうのテレビ事情を簡単に説明すると、

①地上波、

②ケーブル、

③デジタル・ケーブル、

④衛星、

といったカンジに分類されると思います。

③や④はそれなりの費用は掛かるのですが、

かなりのチャンネル数を抱えており、

③でも確か100チャンネルくらいは

楽しむことが出来たと記憶しております。

例えば、

MTV だけで5、6チャンネルはあったし、

その他、BET やそれ以外ジャンルの音楽の

P.V.を流す音楽番組も結構な数があったと思います。

スポーツ局も E.S.P.N. を中心に10チャンネルくらいはあったし、

24時間映画を流すチャンネルも10チャンネル弱ほどあって、

当時は暇さえあればテレビを楽しんでいました。

で、

そんな中で、

映像は作品のジャケット、

タイトルやアーティスト名、

それにちょっとした情報を字幕で映すのみで、

延々と音楽を流すだけのチャンネルがありました。

確か、“MUSIC CHANNEL” という名前だったような気がしましたが、

ネットで調べても出てこなかったので、

違うかもしれません。

コレがかなりすごくて、

各ジャンルをそれぞれチャンネル区分されていることは当然として、

そのジャンル内でもかなり詳細な区分によって、

チャンネルを一局ずつ割り当てられているのです。

HIP HOPやJAZZ、CLASSICの細分化は素晴らしく、

本当に飽きることを知らない音楽生活の環境でした。

ちなみに、本場のラジオはというと、

いつも同じ曲ばかりかかっていたので、

ウンザリしていて、

ほとんど聴きませんでした。

日本に帰国して、

そういう “MUSIC CHANNEL (仮称)” 的なモノを求めていたので、

今回紹介したインターネット・ラジオは

正にド真ん中の適役。

最近はコイツを聴きながらでないと眠れません。

 

JAZZ最高!!

 

 

2007年3月22日 (木)

気になるアイツ

HIP HOPファンの皆さんは、

“数名のラッパーが参加したコンピレーション作品、

あるいは、

複数名のラッパーで結集されたグループ作品、

あるいは、

ゲストを迎えたオリジナルの作品の中で、

特に心惹かれるアーティストを発見し、

そのアーティストのオリジナル作品を楽しみに待ったのだけど、

ようやく手にしたその作品が

期待を上回ることはなかった”

という体験をしたことはありませんか?

僕の場合、

往々にしてよくあることです。

例えば、

コンピで聴いた ICE-T を気に入ったのだけど、

初めて手に取った彼のオリジナル作品には

それほどときめかなかったし、

WU-TANG でいえば、

U-GOD のソロを期待していたのだけど、

WU 本隊の際に感じたような彼の魅力を

オリジナル作品で感じることはなかった。

他にも、

数え上げればキリがないくらい、

同様の経験があります。

少しニュアンスが違うかもしれませんが、

“腹八分目”

という言葉があるように、

少し足りないくらいが、

ちょうどその満足感を駆り立ててくれているのかもしれません。

コンピやグループ作品、ゲスト参加での、

ちょっとした出番、

それくらいが次の欲求を駆り立てる、

一番効果的な露出ということかな。

だから、一人のアーティストの

ソロ名義でのオリジナル作品は満腹感が強過ぎ、

飽食してしまうのかもしれない。

 

・・・・・

 

いつにも増して長い前置きから入りましたが、

要は、

半年ほど前に買った、

TRAE のメジャーデビュー作にあたる

「RESTLESS」 を紹介したかったのです。

200pxtrae00restless2006front  

 

 

 

 

  

  

 

結論から言えば、

先に書いた長ったらしい前置きが

決して好意的な意味を含んでいなかった、

そのとーりの感想を

僕は本作に抱いています。

2年前の Z-RO の作品で発見した、

この TRAE という才能に大いに期待をかけ、

彼のソロ作品を心待ちにしていたことは、

以前、このブログでも書きました。

昨今のシーンからすれば珍しいほどに

非常に個性的なフロウをかましてくれる彼ですが、

それが嫌味でなく実際カッコいいのだから、

これはもう彼の天性の才能といっても過言ではないでしょう。

ロウな声質を鼻に掛けて吐き出すそのフロウは、

倍音に満ちた独特の世界観を生み出します。

そいつを Z-RO

「1 NIGHT」 内で耳にした時の衝撃といったら、

今でも色褪せず、

強烈なインパクトを与えてきます。

。。。。。

従兄弟 (Z-RO) との仲違いや何やかやあったみたいですが、

一応、本作には⑬で Z-RO は参加しています。

で、TRAEZ-RO とのラップを対比してみると、

Z-RO 作品では際立って目立っていた TRAE のラップでしたが、

本作では Z-RO のラップの上手さだけが際立っていて、

この曲に限り完全に主役を喰っています。

惜しむらくは、

各楽曲間に構成の相違があまり見られないという点でしょう。

確かにどの曲も TRAE の独特の世界観を

存分に引き立てているのですが、

その構成に起伏がない為か、

どの曲も印象を殺しあっていて、

充分なインパクトを与え切れていません。

楽曲の大半を手がける Q-STONE なるプロデューサーの

今一歩踏み込めていない加減が、

その辺りに見え隠れしています。

しかしながら、

それがそのまま悪い評価を与えているというのではなくて、

実際、Q-STONE の手掛ける楽曲で、

疾走感のあるオケ上に御大 BUN-B の参加する⑤や、

思いっきりメロウに仕上げられた⑦、

メロディアスな⑧、⑨の流れなど、

楽曲単位で省みればそれ程悪くはないのです。

しかし、作品一枚を通して聴くにあたって、

やはりどうしても迫力が足りない。

同じく Q-STONE の手掛ける⑬は、

前述したように Z-RO の参加曲でもあるのだが、

ここでは楽曲の地味さもさることながら、

Z-RO のスキルの高さのみが浮き彫りになっている。

他のゲストに関して言えば、

③で YUNG JOC

④で LIL KEKE

⑥で OUTLAWSYOUNG NOBLE

⑩で PIMP C

⑫で PAUL WALLTHREE 6 MAFIA

⑮で MYA

珍しいところで、⑯で DIPSETJIM JONES が、

それぞれ参加しているが、

存在感で言えば、

⑮の MYA と、

⑯の JIM JONES が際立っているくらいで、

そういう意味では TRAE の独特の世界は

確実に圧倒的な存在感を放っている。

しかし、逆を返せば、

他との迎合が極めて困難でもあるという、

マイナス面も引き立ててしまっているのである。

そういったところから、

本作の構成に対する単一的なのっぺりとした印象を

より色濃くしている様に捉えられるのです。

 

 

こんなモンじゃないだろ?!

僕が見初めたオリジナリティーなんだ、

この程度で終わるハズないよな?

TRAE

次こそカッコイイヤツを期待しているよ!

 

オススメ度 6.7

(ラップ:1.7 トラック:1.5 キャラ:1.2 話題性:1.2 構成:1.1)

 

 

2007年3月21日 (水)

エア・ポケット

一日の終わりに近づいたところでこんなコト言うのも何ですが、

今日が祝日だってコト、

皆さん知ってました?

3月21日、

いわゆる “春分の日” として、

今日は日本のナショナル・ホリデーにあたるのですが、

僕がそのことに気付いたのは、

昨日 (20日) の昼頃になってでした。

だから、今日の休日は僕にとって、

まるでエア・ポケットともいうべき休日でした。

そのエア・ポケット的な休日を

僕がどのようにして過ごしたのかというと、

その大半の時間を二日酔いの頭痛に苦しめられながら、

ベッドの上をのたうっていたのだから、

ざまあないです。

昨夜はそれ程深酒したワケでもないのに、

朝一番、目を覚ましてまずやったのが、

便所に屈み込んで吐くことだったのだから、

(食事中の方は失礼しました!)

ほんとヒドい話です。

それから洗濯機を回し、

書きかけだったブログの記事を書き上げ、

その後、レンタルしていたDVDを一本鑑賞しました。

「クラッシュ」 という映画です。

この作品はなかなか良い出来栄えだったので、

いつか別の機会を設けて、

改めてブログで紹介したいと思います。

 

さて、そんなこんなで気付けば早、夕方です。

休日の習慣として、

自転車を駆ってお城周りを散歩し、

それから小一時間ほど、

お城の前の広場の石垣に腰掛け、

ジーンズの後ポケットに突っ込んできた

ショウペンハウエル「自殺について」 を拾い読みしながら、

夕陽が傾く空を眺めていた。

散歩の帰り、

小さな古本屋に立ち寄り、

前々から探していた

詩人 ランボオ の詩集 「地獄の季節」 の文庫を

150円で購入し、

それから タワレコ に寄って、

久々に新譜を二枚購入して帰った。

CONSEQUENCE のメジャー・デビュー作と、

BAD BOY からの 8 BALL & MJG の新作だ。

2ヶ月ぶりに新譜を購入することになったのだが、

僕としては他にも3、4枚欲しい新譜が出ているハズなのだが、

どうやら日本の大型レコード店では

購入できそうにない代物のようだ。

米本国の AMAZON か何かで取り寄せるしかないようです。

 

 

とまあ、

こんな感じでゆっくりした休日を過ごしました。

今週は唯でさえ仕事が溜まっているのに、

週の中休みまであったのだから、

明日から猛烈に働かないと!

担当しているフィリピンと香港の会社から

鬼のように依頼が舞い込んできているのです。

嬉しい悲鳴とでも言おうか、

とにかく仕事が忙しいのは良いことだ。

 

今夜は1時頃まで新譜でも聴きながら、

ランボオ森鴎外 でも読んで過ごします。

 

 

2007年3月17日 (土)

ルール

僕の中で

“新譜を買う時のルール”

というモノがあります。

 

1:米黒人ラッパーに限る。

2:フィメール、子供ラッパーの作品は買わない。

3:MIX作品、オフィシャルのインディー作品は

  できる限り用心して買う。

4:パっと出の新人作品は用心して買う。

 

・・・・・

 

歳を経ると共に、

できる限り駄作は手にしたくない。

そういう心境に大きく変化してきたのは、

あるいはかつてこの音楽にのめり込み始めた当初の、

僕の中に燃えていた情熱というモノが

弥が上にも冷めてきていることを

物語っているのかもしれません。

懐古主義で言うのでもないのですが、

そう言えば最近、

あまりドキドキワクワクするような作品に巡り会っていませんね。

僕にとってのそれは、

やはり多くのこの音楽のファンが語らう、

’93年、’94年あたりに

その熱い情熱の記憶が漂っているようです。。。

 

で、まあ、

今回はそんなヨレヨレな思い出話を引っ張り出す為に

書いているのではありません。

今日は先程のルールを

何故か破ってまで買ってしまった、

南部の新人、BLAK JAK

「PLACE YOUR BETS」 を紹介します。

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どこぞの大物が後ろ盾になっての、、、

メジャー・レーベルの強烈なプッシュがあっての、、、

全米を巻き込む新しいムーブメントを生み出しての、、、

というのでは決してない本作。

そんなどこの馬の骨とも知れぬ、

本当にパっと出の新人君である

BLAK JAK の本作を、

何故僕が手に取るに至ったか?!

実は僕自身、よく覚えていません。

・・・・・

エマージェンシー!エマージェンシー!!

危険です。

実に危険です。

何が危険って、

この得体の知れない、

しかも南部系 (彼はATLANTA出身です) とくる、

実績もバック・アップも窺い知れないような新人君の作品を

不用意に手に取るだなんて、

危険極まりない行為です。

先程挙げた僕のルールから甚だしく逸脱しています。 

。。。。。

もう、駄作を覚悟で聴くしかあるまい・・・

 

 

そういう一種の覚悟を決めて、

本作を聴き始めると、

いらぬ期待値というものがまったくなかっただけに、

逆にこの作品の優れた点が目に付いてくるのだから、

皮肉というか、

不思議なモノですね。

 

というワケで、

本作中で見る有名どころのプロデューサー、ゲスト陣を

順番に挙げていくなら、

③製作の DJ TOOMP

④製作の SHAWTY RED とゲストの PROJECT PAT

⑥ゲストの T-PAIN

⑧製作の DON CANNON

⑪ゲストの LLOYD

といったあたりだろうが、

ここに挙げた名前だって、

辛口に物申すなら、

決してシーンの最前線に名を連ねるって程じゃないだろう。

まあ、本作について特筆すべきは、

先に挙げたプロデューサー、ゲスト云々以上に、

各楽曲の小粒ながらに際立った完成度の高さを

是非とも賞賛したいと思います。

例えば、

SHAWTY RED が製作し、PROJECT PAT が参加した④は、

それらのネーム・バリュー以上に

楽曲のスバラシさが引き立っています。

ピアノ・ループの秀逸さはまるで、

初期の MOBB DEEP を髣髴させるかのような出来栄えです。

T-PAIN 参加の⑥の楽曲構成の完成度の高さにも

思わず唸らされます。

シンプルなループとフックのコーラスの妙がコントラストを成していて、

ダイレクトにその魅力を届けてくれます。

DON CANNON 製作の⑧も、

非常に高い完成度を見せています。

楽曲から伺える BLAK JAK の余裕は、

新人らしからぬ懐の深さを感じさせます。

アウトロ前の最終曲⑭の拉げて歪んだオケも

ツボを押さえていて、

作品全体に幅を与えています。

 

決してラップが特別上手いというワケではない BLAK JAK ですが、

楽曲、及び、作品のまとめ方が実に小慣れていて、

新人らしからぬ秀逸な出来栄えを伺えます。

特にフックとヴァースの作り込み方が素晴らしくタイトです。

そのあたり、多分、

G-UNIT あたりの影響を強く受けているのかもしれません。

先に挙げた曲以外でも、

そういったフックとヴァースへの執着心にも近いような

丁寧な作り込み方を感じることができます。

実際、この作品は商業的に成功したとは言えないでしょうが、

たとえそうであっても、

商業的に成功したとは言えない作品の完成度の高さをして、

僕はまず少なからずの驚嘆を覚えました。

今回、冒頭で、

新譜を買う際のルールを書きましたが、

いやはや、、、

あながち侮れん。。。

 

オススメ度 7.1

(ラップ:1.4 トラック:1.7 キャラ:1.2 話題性:1.1 構成:1.7)

 

 

2007年3月11日 (日)

スパニッシュ繋がり

前回からの “レゲトン” 繋がり、、、

というのではないけれど、

同じスパニッシュ繋がりで、

今回紹介するのは、

MIAMIを拠点とするのキューバン・アメリカン・ラッパー、

PITBULL の2ND作品、

「EL MARIEL」 です。

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その経歴がまんまの彼なのですが、

元々のラップ力を丹念に披露した1STとは違って、

2NDとなる本作では、

多少乗り遅れた感のある “レゲトン” のブームを意識してか、

その傾向色の強い楽曲構成が耳につきます。

結論から言えば、

何の期待もなかった前作での快挙より以上に、

本作での失望感が目立つというのが、

実際的な感想です。

今回のレビューは、

彼自身の前作との対比を軸に書き進めていく事にしましょう。

 

前作同様、

本作の配給先も TVT が手掛けています。

目立った点で言えば、

前作でEXECTIVE PRODUCERを勤めた LIL JON の名が、

本作のEXECTIVEで見当たらないことでしょう。

とは言うものの、

かの LIL JON と、

本作でまったく縁が切れたというのでもありません。

現に、本作では、

⑯、⑱、及び、⑲での

LIL JON 製作曲が認められるし、

あまつさえ⑲では、

LIL JON 自身がゲスト参加さえしている模様。

コレを見ても、

PITBULLLIL JON のラインは

思った以上に太いということが窺い知れよう。

まあ、LIL JON を称して、

“MIAMI BASSの担い手” と呼ばしめた 808 の使い手です。

MIAMIをレペゼンしようとする PITBULL

ガッチリとサポートするのも当然といえるでしょう。

本作における注目点は、

件の LIL JON だけでなく、

②で煌びやかな演出を施した GORILLA TEK

ラテンのエキスを抽出したビートの際立つ③の DJ TOOMP

スカスカのパーカッションとフガフガのアコーディオンの上モノが

いかにもらしい④の THE NEPTUNES

軽妙な疾走感を企てる⑧、⑨を手がける MR. COLLIPARK

アウトロ前の最終曲となる⑳では THE RUNNERS 、、、

と、第一線級のビート職人の名が目白押しの状態で

待機しているというのも大きな魅力となるでしょう。

しかしながら、

この豪華なプロデューサー陣の作る楽曲群が、

PITBULL という軸に

微妙なブレを与えているというのも、

功罪として感じられるのもまた事実です。

例えば、

イントロに続く、前述、

GORILLA TEK 製作の②はまだ良いとして、

DJ TOOMP の製作する③での楽曲の振れ幅というのは、

多少ギミックが目に余るように思えてきます。

さらに続く THE NEPTUNES 製作の④など、

構成的には本作の目玉となる楽曲として配置されていますが、

あまりにも軸から離れたブレを感じざるを得ないというのが

僕の正直な感想です。

先程から僕が “軸” と言っているのは、

PITBULL の魅力そのものです。

僕はそれを純然とした彼のラップ力の中に見るのですが、

確かに、1STで垣間見ることのできた彼のスキルフルなフロウは、

ギミックを打ち捨てた中にこそ

その輝きを放つのではないかと思っています。

してみると、

上記のごとき③、④は当然のごとく、

FAT JOE らが参加した、

モロにレゲトン色を打ち出す⑤や、

MR. COLLIPARK 製作の⑧、⑨などは、

まさにそのギミック然とした色彩が濃厚で、

先程書いたような彼の魅力、

PITBULL の純然としたラップ力を感じられない。

そんな中で続く⑩や⑫のストレートさは

本作に抱くモヤモヤ感を払拭してくれる数少ない楽曲である。

自身の色に染め上げた WYCLEF JEAN 参加の⑬は、

完全に場を浚っていってます。

本作中、一番に耳につくのが続く⑭です。

このうねるラインがあまりにシンプルなループだけに、

耳への残り方がハンパじゃありません。

LIL JON 製作の⑯や、

⑰は興を削いでしまうのですが、

メロディックな⑱は、

構成的には完全にスパニッシュ・シンガー主体の楽曲なのですが、

なんだかこのメロディー・ラインやギターのうねりが

僕の好きな DEVID BANNER

2ND作中の楽曲にも似た雰囲気があって、

思わずハっとさせられます。

⑲は LIL JON 製作、

彼自身と YING YANG TWINS の二人が参加した、

強烈なCRUNK曲となっております。

さすが TVT のトップ3が組んだとあって、

破壊力はバツグンです。

アウトロ前の最終曲となる⑳では、

SCREWED CHOPされた楽曲の上に

TRICK DADDYRICK RO$$ が参加しております。

三者共にMIAMIをレペゼンしており、

その熱い滾りが曲中に溢れています。

 

 

とまあ、これを読んでもらってもわかるように、

僕としては本作に満足していません。

所々に感じられる彼のラッパーとしてのスキルの高さが、

弥が上にも本作の構成の中途半端さを浮き彫りにさせています。

そういった意味でせっかく配置された

豪華なプロデューサー陣の名前も、

PITBULL の足を

逆に引っ張っているようにしか捕らえられないというのが

正直な感想です。

前作がストレートな構成の秀作だっただけに、

ギミックに偏り過ぎた印象が

僕にはマイナス面として強く残ってしまいます。

 

オススメ度 6.6

(ラップ:1.6 トラック:1.4 キャラ:1.3 話題性:1.2 構成:1.1) 

 

 

 

2007年3月 6日 (火)

何故今になって?!

久々に紹介する作品は

新譜でも何でもありません。

買ったのは昨年の8月頃。

で、半年以上の間、

1、2回くらいしか通して聞いてなかったのですが、

半年以上経って、

何故か急にハマり始めたというのが、

今回紹介する作品の特徴です。

さて、皆さん、何だかわかります?

・・・・・

・・・・ 

・・・

それは、何と、

時代遅れも錯誤的なレゲトン作品。

元 NOREAGE こと、

N.O.R.E. の

「Y LA FAMILIA... YA TU SABE」 です。

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何故、今、半年以上も前の作品が?!

しかも、何故、今、レゲトン?!!

・・・・・

皆さんの疑問もよ~くわかります。

自分でもワケがわからん。

先にも書きましたが、

僕は本作を購入して半年以上、

この1月くらいまでほとんど聴いた覚えがありません。

一度だけ耳を通して、

あとはこの1月、2月あたりにあるであろう

新譜のブランク時期に合わせてのネタ用にとっておこう。。。

正直、そういう腹積もりでいました。

ところが、、、

車を運転しながら聴く本作の印象が

極めて素晴らしいのに遅まきながら気付いたワケです。

というより、

冷静に考えると、

ある影響をモロに受けての

今の N.O.R.E. のマイ・ブームがあるのかもしれません。

それはこのブログ内の1月頃の記事でも紹介した、

「BUENA VISTA SOCIAL CLUB」

という映画作品です。

この映画はキューバ・ミュージックのレジェンドたちの姿を追った、

音楽ドキュメンタリ作品なのですが、

この作品によって、

元々JAZZ嗜好者だった僕の血が、

ラテン・ミュージックに改めて目覚めてしまった・・・

そう考えてもおかしくはないでしょう。

 

映画の話はともかく、

音楽的にそれほど高尚とは言えないまでも、

ラテン・ミュージックの下世話な醍醐味というモノを

N.O.R.E. のこの本作では

十分に味わうことが可能でしょう。

ちょっとおバカな①も興味深いのですが、

何と言っても思いっきりアゲアゲな③などはその典型で、

ハッキリ言ってしまえば、

僕はこの曲があるからこそ

本作にのめりこんだと言っても過言ではないです。

FAT JOE 参加のこの曲は、

彼の活躍もさることながら、

N.O.R.E. と NINA SKY のブチキレ方が実に素晴らしい。

“dejala que puye que puye que puye ...”

思わずいきみながら口ずさんでしまいます。

メッチャかっこいい!

ラテンの血が騒ぐというのは正にこのコトでしょう。

そういう点では続く④も良い線いってます。

この畳み掛けるようなアゲ方は、

この音楽の単純ながらに絶対的に確立された、

何よりの魅力と言えるでしょう。

⑤による、

どこにでも顔を出そうとする DIDDY の節操のなさには

少なからずゲンナリさせられるのですが、

スキットを挟んで続く⑦での、

底抜けにおバカなカンジの丸出しなのが大好きです。

この曲で、

“実年齢は結構いってそうなのにムリしてロリ声作っている”

感じの満点な女性ゲストが

実に良い味を出しています。

アゲ方でいえば⑧や⑩、⑫の構成も

通常のHIP HOPマナーではありえないモノですが、

このムチャ振りが痛快ですね。

それにしても⑫のゲスト・ヴォーカルのフロウって

何だか SEAN PAUL のそれに似てません?

比較的に音楽性の高い⑨や⑪は

この音楽のもう一つの楽しみとも言うべき、

ラテン・ボーカルの醍醐味を味わうのにも

最適の曲といえるでしょう。

哀愁漂うメロディーに乗せられたその語感は、

スパニッシュをほとんど理解しない僕の耳に

力強い生命力を純粋に届けてくれます。

半分意味を解するような英語でないのがミソですね。

スパニッシュの耳心地の新しいヴォーカルが

抑揚の激しいラインに乗って歌い上げられるのを、

ただのバック・コーラスとして聴き流すだけでは非常に惜しい。

ぜひ皆さんにも耳を傾けてもらいたいです。

⑭では久々に耳にする JA RULE のライムがちょっと新鮮です。

続く⑮のイントロ部からの N.O.R.E. の畳み掛けるようなラインは、

レゲトン云々ではなくて、

元来から備えていた彼の本質的なラップの魅力が詰まっています。

彼が客演王として一躍シーンのトップに躍り出たのも、

その息巻く波状的な勢いがあったればこそ。

その鼻息荒いフロウを、

DADDY YANKEE 、NINA SKY らを従えて披露している、

この曲の豪華さにも注目したいです。

そして、最終曲となる⑰では、

本作中唯一ド真ん中のHIP HOPのオケで

締められているというのも興味深いです。

せっかくの攻撃的なビートなのだから、

こういう曲でこそ先ほど書いた

彼の持ち味となる攻撃的に畳み掛けるフロウを期待したかった。

少々残念ではあります。

 

とまあ、こんなカンジの作品で、

普通のHIP HOPファンにはなかなか手の出しにくい

雰囲気があるのもいなめません。

増してや、今更レゲトンだなんて。。。

そんな流行がどうとか屁でもない、

“音楽” が好きな人のために、

ぜひ本作をお勧めしたいです。

音楽的に決して高尚な作品ではないのだけど、

コレはコレで素晴らしいと思います。

 

オススメ度 7.3

(ラップ:1.4 トラック:1.7 キャラ:1.5 話題性:1.3 構成:1.4) 

 

 

2007年3月 5日 (月)

復活

復活です。

PCが戻ってきたのはいいのですが、

しかし初期化されてしまっているので、

ネットを繋ぎ直すだけでも大変でした。

無線LANを接続するためのCD-ROMやらは

実家に置いてきてたのだし、

プリンターやらMP3プレイヤーやら、

周辺機器に関しても

またインストールし直さなければならない。

ああ、、、めんどくさい。

とりあえず今日、

実家に無線LAN用のCD-ROMを取りに帰って、

ネットを繋ぐまでだけはやっておきました。

明日はジムが休みなので、

仕事を終えてから本格的に

システムの復旧作業にあたりたいと思います。

久々の作品紹介もする予定です。

 

 

2007年3月 4日 (日)

復帰の目処が立った

ようやくですが、

PC復帰の目処が立ちました。

予定では、

月曜の夜に復帰するハズです。

長らく更新できていなかった当ブログも

併せて更新しようかな。。。

ちなみに、

この間、新譜は一枚も買っていません。

年末のラッシュから明けて、

毎年この時期は空白が出来てしまうのです。

でも大丈夫!

こんな時のためにまだ紹介していない、

もう到底 “新譜” とは呼べない作品を

幾つかとっておいたのです。

そいつらを紹介していきたいと思っているので、

乞うご期待!!

 

 

 

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