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2007年2月11日 (日)

昨今のN.Y.の柱

昨今のシーンを鑑みると、

南部勢力の隆盛、

西海岸の復権、

CHICAGOやDETROITを中心とするMIDWESTの若手の台頭など、

話題はメッカであるはずのN.Y.から

完全に手が離れている状態である。

しかし、だからと言って、

N.Y.が沈黙しているのかと言うと、

そういうワケでもない。

唯、大きなムーブメントがないだけである。

そんな中で現在も気を吐いているのが、

CAM'RON を筆頭とする DIPSET 勢と、

SWIZZ の復活により勢いを取り戻しつつある RUFF RYDERS 勢が、

今のN.Y.色を支える柱となっている。

そういっても過言ではないでしょう。

今回はその中から、

RUFF RYDERS 勢の中枢を担うメンバーの一人、

LOX STYLES P

新作 「TIME IS MONEY」 を紹介したいと思います。

 

 

 

 

個人的には LOX の中でも、

リードの JADA より、

断然好きなのがこの STYLES です。

1STソロとなる前作もお気に入りでした。

そんな STYLES が、

INTERSCOPE とのゴタゴタに巻き込まれながらも、

何とかドロップに漕ぎ着けたのが本作となります。

しかも、ドロップ直後に交通事故にあうわ、

プロモーションもままならないままレーベル移籍を発表するわ・・・

テンヤワンヤです。

 

 

さて、冒頭でこの STYLES を含む RUFF RYDERS 勢と、

CAM 率いる DIPSET 勢をして、

“昨今のN.Y.の柱” と称したワケなのですが、

その理由として挙げられるのが、

未だ彼らの音楽に地元に密着した地域性を感じられるという点と、

更にはその音自体が斬新でセンセーショナルであるという、

この二点に集約されているといえます。

そのあたりを踏まえた上で、

実際的に STYLES の本作を解説していきたいと思います。

 

まず、ド頭の①からしてイカレています。

野球で例えるなら、

試合開始の一番打者にめがけ、

第一球目からいきなりデッド・ボールで幕を開ける試合のような・・・

一聴してヒドいオケだと判断がつくほどに、

トびまくった構成が強烈なインパクトを残します。

フックとヴァースでドラム・パターンが全然違うのだから、

聴いていて気色の悪いことこの上ない仕上がりになっています。

続く②は一転してスタンダードな路線です。

ゲストの KWELI が主役然として曲にハマっているのも、

楽曲制作が HI-TEK なら当然頷ける話です。

更に一転して抑揚のあるウワモノに

モッタリとしたようなビートが絡む③は、

MOBB DEEPHAVOC 制作による曲。

かつての MOBB DEEP の不穏な緊張感を漂わせるビートは

この曲では見る影もありませんが、

この曲はこの曲でタイトにまとまっています。

続く④は SCOTT STORCH 制作による曲ですが、

ここまで②、③、④の流れを見て、

小首を傾げた人も多いのではないでしょうか?

この顔ぶれを見て、まず思い浮かぶのは、

何と言っても G-UNIT でしょう。

G-UNIT と言えば、

同じ INTERSCOPE に所属しながら、

50JADA の反目から

敵対している関係だったと記憶しているのですが、

まあ、まだ HI-TEKSCOTT STORCH は理解できるとしても、

G-UNIT に直属する MOBB DEEPHAVOC

敵対関係にある LOX のソロ作品に関連してくるってのは、

何か裏があるのだろうか???

そう深読みしてしまうラインナップです。

続く⑤で本作の本道ともいえる RUFF RYDERS らしい楽曲に

ようやく立ち戻ります。

プロデュースは SWIZZ の直系の弟子ともいえる NEO DA MATRIX

当の SWIZZ もフックで囃し立てるように参加しておりますが、

やはりここで特筆すべきは

LOXJADASHEEK の参加でしょう。

昨今を問わずHIP HOPにおいて

色々なクルー、グループ、ユニットがしのぎを削っていますが、

よく耳にするのは痴話ゲンカの話を経ての解散、

あるいは分裂話ばかり。

年を経れば経るほど関係の悪化が取り沙汰されますが、

この LOX なるトリオに関しては

ほとんどそういう話を耳にしません。

あえて “ANTI BAD BOY というところでこの三人が

深く繋がっているからかもしれませんね。

そう言う意味でかつてのレーベル・メイトでもあった MA$E が、

先程も書いた敵対関係にある G-UNIT に所属したと言うのも、

相対関係としては端目にオモシロイですね。

このインパクトの強い前半5曲分に比べると、

どうしても色の薄い印象を拭えない⑥に続き、

⑦では LIL JON 制作の曲上を AKON がフックを歌い上げるという、

実に豪華なラインナップです。

実際、楽曲自体はそれ程派手な印象はないのですが、

滲み出てくるような煌びやかさが備わっています。

同じ流れで、NEO 制作曲に JAGGED EDGE をゲストに迎えた⑧も

なかなかシブい構成です。

こうしてみると STYLES 自身、

ハードコアなイメージが先行し、

無骨な印象が非常に強いのですが、

幅広い曲上での柔軟なスタイルを垣間見ることが出来ます。

硬い声質に抑揚の小さいフロウが特徴の STYLES

実は情感のある曲にもハマるというのは、

この後に続く曲にも充分顕れています。

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コメント

HavocはJadakissのアルバムにも参加してましたからねー。
Havoc的にはG-Unitのビーフは関係無いといったところでしょうか。

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