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2006年12月10日 (日)

久しぶりだね、X TO THE Z

前回の THE GAME に引き続き、

ウェッサイ繋がりということで、

今回は “MR. X TO THE Z” こと、

XZIBIT の通算6枚目となる新作、

「FULL CIRCLE」 を紹介したいと思います。

200pxfullcircle  

 

 

 

 

 

 

 

奇しくも THE GAME の先輩格として

DRE 門下で立派に結果を残し、

その後すぐに独り立ちした XZIBIT ですが、

その活動について、

MTV 内の車改造番組のホストをしていたという以外、

あまり情報が入ってこなかったところを見ると、

音楽環境的にはもしかすると芳しくなかったのかもしれません。

RCA から LOUD での絶頂期を経て、

SONY/COLOMBIA

そして今作の KOCH へのレーベル移籍の経歴を見てみても、

そのあたりの事情が伺えます。

しかしながら、

KOCH のイメージと XZIBIT のアングラなイメージは

非常に近しいモノがあるので、

この組合わせに違和感がありません。

というより、

相性ピッタリな予感が

本作を聴く前からプンプン漂っていました。

で、

フタを開けてみると・・・・・

 

 

イントロからしてシビレるほどに、

XZIBIT 本来の姿をまんま反映させたような、

JELLYROLL 製作の①で幕を開けます。

JELLYROLL 自身が担当するフックも効果的なこの曲が

作品のド頭を見事に飾っていて、

本作に対する期待値は俄然高まっていきます。

続く、楽曲の展開が非常に興味深い②も

JELLYROLL 製作楽曲になります。

更に続く③は、

WEST COASTの大御所、

DJ QUIK 製作によるモノ。

エフェクトで潰したボーカルを

軽妙なビートに乗せたアンバランスさが

絶妙な味わいを醸し出しています。

合いの手と最後のシャウトで

KURUPT の参加する④に続く⑤は、

他愛ないTVショウをパロったインタールードなのだが、 

このマヌケ具合が何度聴いても笑わせられる。

続く⑥はストーリーテリングが秀逸の作品だが、

この曲で言えるのは、

XZIBT のライミングの硬さについてだ。

それこそ、

前回の THE GAME の記事を書く為に、

この1週間あまり、

THE GAME の新作を聴き齧っていたものだから、

彼のユルイ (悪く言えば “拙い” ) ライムが

耳にこびりついていたので、

この曲などで聴かれる

XZIBIT の硬いライムを耳にしていると、

すごく新鮮に聴こえてくるほどだった。

流石というか、

ベテランとしての XZIBIT の実力を

こういうといころで改めて思い知るに至った。

RICK ROCK の作る呪詛めいた声ネタの⑦に続き、

のたくるウワモノが正にウェッサイなビート上を、

DAZXZIBITTHE GAME とマイクを回す⑧は、

“WEST COAST HIP HOP復権”

一役を担いうる一曲となるであろう。

特に力強い DAZ のラップがよく映えています。

続く⑨は本作中でも特に抜きに出て

クオリティーの高い楽曲に仕上がっている。

正にハイライトとも言うべき一曲です。

個人的には本作中、一番好きな曲で、

このテの楽曲に XZIBIT のラップが

また良く映えている所がミソでもある。

ラップというよりポエトリー・リーディングを

DRE 風なオケの上に乗せた⑩、

トリッキーなビートが実験的な JELLYROLL 製作曲⑪、

THE GAME の新作でも活躍を見せた DJ KHALI 製作のオケに

DJ QUIKKING-T という、

L.A.のラップ・レジェンド二人を迎えた⑫が続く。

更に⑬では、

JELLYROLL 製作の掴みどころのないようなビート上で、

BAY AREAの巨頭、TOO $HORT と、

再び KURUPT が参加し、

三者三様のやり方でWEST COASTを代弁している。

そして最終曲となる⑭。。。

このループも実に素晴らしい。

哀愁漂う流麗なループが紡ぎ出すシックな終幕は、

実はこのテのビートも得意にしている XZIBIT にとっては

正にお誂え向きの大団円である。

 

 

インディー最大のレーベルとはいえ、

きっと KOCH の性質上、

大々的なプロモーションは望めないであろう本作ではあるが、

しかしながら、

そこらに広まっている薄まった

“HIP HOP的作品”

と比較すれば、

格段にしっかり作り込まれた、

“製作者の制作した意図をしっかり汲み取れる”

作品に仕上がっているといえるだろう。

各楽曲のクオリティーも高く、

作品としての構成もかなり出来上がっている、

秀作と呼ぶに相応しい作品です。

 

オススメ度 8.6

(ラップ:1.8 トラック:1.9 キャラ:1.7 話題性:1.4 構成:1.8)

 

 

 

 

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