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2006年10月28日 (土)

最後の勇姿?!

アーティストとレーベルの関係というと、

それがどんなジャンルであろうと、

契約という縛りで結ばれています。

特に、

メジャー・レーベルであればあるほど、

動く金額が大きくなるだけに、

契約上の縛りがより強く発動されるようです。

そういったアーティストとレーベルの契約の中で

よく耳にするのが、

“アルバム○枚分の契約” という話です。

まあいわば、

“先物買い” 的な話なのですが、

HIP HOPに限っていえば、

その○枚分の契約を満了したアーティストの話を

僕はあまり聞いていません。

そりゃあ、

探せばちゃんといるのだろうケド、

アーティストのレーベル移籍に関するニュースが

乱れ飛び交うこのシーンにおいて、

契約満了を華々しく取り扱う程に

トピックに事欠くハズもなく、、、

といったカンジなのです。

 

そんな中で、

この度、メジャー・レーベルとの契約を

満了させるアルバムを発表した男がいます。

DEF JAM SOUTH との5枚分のアルバム契約。

その5枚目をドロップしたばかりなのが、

LUDACRIS です。

今回は彼のその5枚目のアルバム、

「RELEASE THERAPY」 を紹介したいと思います。

200pxrelease_therapy3  

 

 

 

 

 

 

 

アルバム・ジャケットで言うなら、

これまでの彼の作品群の中で

一番地味・・・

失礼!

一番シックな印象の今作。

それは彼のトレード・マークでもあった

長髪をスッキリ切ってしまったという点に

現れているのかもしれませんが、

BUSTA の時ほど目立っていないのは、

今作がそれほどシックに製作されているという

言外の主張なのかもしれません。

と僕がそう感じるのも、

本作がこれまでの彼のキャリアの中で

一番ストレートに、

衒いなく作られた作品のように思えたからなのです。

いわば、

一番 “素” の状態の彼を

表現したような作品とでもいいましょうか。。。

 

幕開けを飾る①からして

攻撃的なビート上を転がるように弾む LUDA のラップは

まるで楔を打ち込んでいくように

ライムし続けていきます。

LUDA の後継と目される、

新たな DEF JAM SOUTH の顔となった、

YOUNG JEEZY との共演曲②の

癖のある南部訛りを堪能した後に控えるのは、

THE NEPTUNES が製作し、

PHARRELL が参加した、

本作の目玉となる③です。

柔らかく、且つトリッキーな

NEP 特有のビート上を

フロウ巧者ならではのやり方で

LUDA のラップが映えまくっています。

このコンビネーションはさすがに素晴らしい!

続く④も NEP 製作曲になりますが、

こちらはストレートな仕上がりになっています。

⑤で共演する自らのレーベル、

DISTURBING THA PEACE のアーティスト、

FIELD MOB は、

二人とも益々フロウが LUDA そっくりになっている。 

南部系の作品でよくお目にかかる DJ TOOMP

製作曲に顕著なのは、

荘厳で広がりのあるオケが特徴なのだが、

⑥でも良い仕事をしていて、

LUDA の声が伸び伸びと広がりを見せる

ラップを披露している。

続く⑦では BOBBY VALENTINO

艶やかなファルセットを披露する、

シックな作りが毒気がなくてカッコイイ。

と思えば、

続く⑧で R. KELLY が参加した、

一癖加えた女子ウケ狙いの曲も披露。

この二曲間の

BOBBY VALENTINOR. KELLY

対照的な立ち位置が

密かにインパクトを与えていて、

作品に奥行きを与えているのがオモシロい。

ドラマティックで抑揚のあるオケが

耳を惹き付ける⑨、

更にドラマティックで大人な印象の⑩を経て、

⑪で共演するのは、

BEANIE SIGELPIMP CC-MURDER の三人。

この三人といえば、、、

そう、ブチ込まれてたムショから

最近シャバに出てきたという共通点です。

曲の幕開けの独房の扉の閉められる音が

やけにリアルに聴こえてきたりします。

オケ自体は何てことないのだけど、

この三人が揃ってラップしてると、

何だか感慨深い物を感じられます。

ってか、

LUDA だけ仲間外れじゃん。

哀愁漂うギターのリフの咽び嘶く⑫、

MARY J. BRIGE の歌声が切なく響く⑬、

そして牧歌的な南部の生活を切り取ったような⑭で

本作は幕を閉じます。

 

本作を総評していえば、

まず、非常にバランスがいい。

楽曲の構成からゲスト陣の人選、配置に至るまで、

要所をしっかり押さえている点に好感が待てます。

それでいてしっかりと LUDA の色、世界に、

染め変えているというところが、

彼の唯一無二の才能を雄弁に物語っているでしょう。

DEF JAM SOUTH からの

多分最後の作品となるであろう本作は、

これまでの彼の作品群の

毒々しさが抜けたような、

シンプルで力強い出来映えとなっています。

今後の彼の動向を楽しみにしつつ、

スタイリッシュに成長した彼の原寸大の姿を

本作で楽しんではいかがでしょうか?

 

オススメ度 8.5

(ラップ:1.8 トラック:1.7 キャラ:1.7 話題性:1.6 構成:1.7) 

 

 

ちなみに、

LUDADEF JAM SOUTH との契約は

本作で切れますが、

彼のレーベル、D.T.P.

まだ続くそうなので、

それ程大業に扱う話題でもなかったのですが。。。

 

 

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