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2006年8月29日 (火)

歴史的検証

今回紹介するのは、

この六月に買った作品ではありますが、

新譜ではありません。

それどころか、

正確には、

再発された復刻版の作品紹介になります。

常々、

探し回っていたグループの作品で、

再発されたと聞いて

小躍りして喜びながら購入したものになります。

・・・・・ 

というワケで、

勘の鋭い方はもうお分かりですね?

今日紹介するのは、

ORIGINAL FLAVOR の2ND作にあたる、

「BEYOND FLAVOR」 です。

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僕に向かって、

“一番好きなHIP HOPの曲は何??”

って聞いてみてください。

僕は迷わずこう答えます。

・・・・・

・・・・

・・・

JAY-Z 「DEAD PRESIDENTS Ⅱ」 !!”

。。。

 

 

ORIGINAL FLAVOR といえば、

とりもあえずも、

一にも二にも、

まず、

欠かすことができないのが、

SKI の名です。

SKI は、

このグループの中心人物であり、

またそれ以外にも、

先に挙げた僕の一番好きな曲、

JAY-Z「DEAD PRESIDENTS Ⅱ」

楽曲製作者でもあり、

他にも、

CAMP LO の作品に欠かすことのできない、

また、それ以外にも

多くの有名ラッパーに楽曲を提供してきた

プロデューサーとして

この世界に確固たる地位を築いています。

 

 

 

さて、

今回のブログのタイトル、

“歴史的検証” について、

どこらへんが歴史的検証なのか?といいますと、

まず、この作品の総監修に

若き日の DAMON DASH

名を連ねている点に注目していただきたい。

この作品は1994年に

ATLANTIC から発表されたものになるのですが、

ROC-A-FELLA 帝国の権威を築き上げた

中心人物、DAMON DASH が、

その帝国の礎を築く前夜の模様を

本作は見事に反映していると言えるのです。

 

まだ ROC-A-FELLA の名を呈した組織が

完全に生まれてない当時、

しかし、DAMON DASH

DAMON DASH ENTERTAINMENT なる

マネージメント会社を設立し、

精力的に活動しています。

ORIGINAL FLAVOR の活躍は

そんな彼の才気の一端を伺わせたものでした。

DAMON DASH SKI の溢れる才能に目をかけ、

彼の後見人に DJ CLARK KENT を立てて

本作 「BEYOND FLAVOR」 を製作しています。

そして、

本作のド頭にして

いきなりのハイライトとなる②、

アルバム中盤の要となる⑩にて、

まだ正式なデビューを果たしていない

若き JAY-Z を共演させているのです。

 

JAY-Z

DAMON DASH

SKI

CLARK KENT 。。。。 

 

この構図はそのまま

二年後の1996年、

JAY-Z のデビュー・アルバム、

「REASONABLE DOUBT」 へと

引き継がれることになります。

先程、僕が一番好きだと挙げた

「DEAD PRESIDENTS Ⅱ」 などを収録する

この天才のデビュー作が

歴史に決定的な一撃を加えるに足る

名盤クラシックだということは、

今更、兎角説明する必要もないでしょう。。。

 

こうして ROC-A-FELLA の始動は

1996年、

逸る天才達を集結させ、

確信的に幕を開けることになります。

 

・・・・・

・・・・

・・・

 

そういった観点から見て、

この ORIGINAL FLAVOR の2ND作品が

ROC-A-FELLA 創世期に与えた影響の重要性を

容易に推し測ることができます。

 

作品の内容に関して、

今回は一曲一曲掘り下げて

解説していくことはしませんが、

初期の SKI プロダクションは、

オールド・スクール・マナーに則った印象が強い。

ややもすれば単調になりがちなループの

ビート一つ一つに

エッジの立った鋭角さを感じさせます。

全体的にBPMが早めで、

その上でMC達が

己のスキルを競い合うように

ライムを展開させていくのが

本作の見所です。

そんな中、

ORIGINAL FLAVOR のMC、

T-STRONGSKI のフロウが

いかにも古い、

朴訥で尖がった旧タイプ然としているのに対し、

前述②、⑩でゲスト参加する

JAY-Z の初期のフロウの

流暢で流れるようなスムースさが、

対照的に映えています。

それはこの先、

この男が時代の流れを切り開く前触れとして

吹き鳴らす進軍のファンファーレのごときである。

 

。。。。。

 

SKI のプロダクションに関して、

ジャジーでメロディック、

且つドラマティックな彼の持ち味を

期待しているというなら、

本作での楽曲群は

まだ黎明の色合いが強いとだけ言っておきましょう。

僕もやはり、

「DEAD PRESIDENTS Ⅱ」 や、

CAMP LO 一連の諸作品群での

SKI の音が大好きだから、

分からなくもない。。。

しかし、

先程から何度も繰り返しているように、

本作は ROC-A-FELLA 誕生に

大きな影響を及ぼしている作品として

大いに興味を惹かれる、

HIP HOPの歴史的にも

大変重要性を持った作品であるということが

言えるでしょう。

興味を持たれた方は

ぜひ耳にしてもらいたいです。

 

オススメ度 6.1 

(ラップ:1.2 トラック:1.7 キャラ:1.2 話題性:0.6 構成:1.4)  

 

 

 

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