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2006年8月31日 (木)

たゆたふチグハグな八月

何もかも上手くいくハズがない!

ってのはまあ、

この歳になるまでもなく

充分分かってることなんだけど、

何もかも上手くいかない!

となってくると、

どーも気分が滅入ってきます。

 

この八月は

“サイアク!!” 

とかってんじゃないケド、

何だかやることなすこと皆

空回りしてるようで、

そんなだから

手元に残った結果も、

ボタンを一個ずつ掛け違えたかのような

チグハグ感しか残さなかった。。。

 

先週、タワレコに行った際、

買い残した新譜、

PIMP CJ. DILLA

DIPLOMATS のメンバー、J.R. WRITER

同メンバーの 40 CAL. の作品を

今日こそ買いに行こうと

またまたタワレコに行ってきました。

ポイント・カードが溜まってたので、

三千円割引になるし、

軽い気持ちで店に入りました。

・・・・・

ところが!

 

HIP HOPのブースまで行くと、

先週置いてなかった新譜が

デカイ顔して並んでやがる!!

METH

ROOTS

TOO $HORT

LOON 。。。

聞いてへんよ!?

・・・・・

・・・・

・・・

というワケで、

軽い気持ちで買い物に来ていた僕は、

またもや大した額の手持ちもなく、

仕方なしに

安い方から新譜を四枚だけ買っておきました。

ちなみに買ったのは、

METHROOTSTOO $HORT

前々から買いそびれていた YUNG JOC です。

あ~あ、、、

またしても

PIMP CJ. DILLA を買いそびれてしまった!

それにしても、

この夏のリリース・ラッシュは

近年まれに見る加熱ぶりを見せていますね。

さすがにここまでくると、

サイフに厳しいってのもあるケド、

それと同じくらい、

情報処理が追い付きません!

 

この件について言及すると、

この八月末の25日から

末日、今日の31日まで、

タワレコでは

“Wポイント期間” っていうのを謳っていたのですが、

先週、24日と今日買ったCD10枚分、

日にちがズレてたり、

割引カードを使ったりしたせいで、

ポイント倍増はまったくなかった。。。

そんな悲しい結果となりました。

・・・・・

まったく、

やることなすこと空回りもいいトコです。

 

 

そんな今年の八月の締めは、

数年ぶりに

ケーサツにチケット切られ

幕を閉じていきました。。。

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見難いとは思いますが、

件のチケットです。

罰金は一万五千円!!

こんなことなら新譜の買い残したの

ぜ~んぶ買ってりゃよかったよ! 

・・・・・

・・・・

・・・ 

九月はもうちょっとマシになりますよね??

 

 

2006年8月29日 (火)

歴史的検証

今回紹介するのは、

この六月に買った作品ではありますが、

新譜ではありません。

それどころか、

正確には、

再発された復刻版の作品紹介になります。

常々、

探し回っていたグループの作品で、

再発されたと聞いて

小躍りして喜びながら購入したものになります。

・・・・・ 

というワケで、

勘の鋭い方はもうお分かりですね?

今日紹介するのは、

ORIGINAL FLAVOR の2ND作にあたる、

「BEYOND FLAVOR」 です。

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僕に向かって、

“一番好きなHIP HOPの曲は何??”

って聞いてみてください。

僕は迷わずこう答えます。

・・・・・

・・・・

・・・

JAY-Z 「DEAD PRESIDENTS Ⅱ」 !!”

。。。

 

 

ORIGINAL FLAVOR といえば、

とりもあえずも、

一にも二にも、

まず、

欠かすことができないのが、

SKI の名です。

SKI は、

このグループの中心人物であり、

またそれ以外にも、

先に挙げた僕の一番好きな曲、

JAY-Z「DEAD PRESIDENTS Ⅱ」

楽曲製作者でもあり、

他にも、

CAMP LO の作品に欠かすことのできない、

また、それ以外にも

多くの有名ラッパーに楽曲を提供してきた

プロデューサーとして

この世界に確固たる地位を築いています。

 

 

 

さて、

今回のブログのタイトル、

“歴史的検証” について、

どこらへんが歴史的検証なのか?といいますと、

まず、この作品の総監修に

若き日の DAMON DASH

名を連ねている点に注目していただきたい。

この作品は1994年に

ATLANTIC から発表されたものになるのですが、

ROC-A-FELLA 帝国の権威を築き上げた

中心人物、DAMON DASH が、

その帝国の礎を築く前夜の模様を

本作は見事に反映していると言えるのです。

 

まだ ROC-A-FELLA の名を呈した組織が

完全に生まれてない当時、

しかし、DAMON DASH

DAMON DASH ENTERTAINMENT なる

マネージメント会社を設立し、

精力的に活動しています。

ORIGINAL FLAVOR の活躍は

そんな彼の才気の一端を伺わせたものでした。

DAMON DASH SKI の溢れる才能に目をかけ、

彼の後見人に DJ CLARK KENT を立てて

本作 「BEYOND FLAVOR」 を製作しています。

そして、

本作のド頭にして

いきなりのハイライトとなる②、

アルバム中盤の要となる⑩にて、

まだ正式なデビューを果たしていない

若き JAY-Z を共演させているのです。

 

JAY-Z

DAMON DASH

SKI

CLARK KENT 。。。。 

 

この構図はそのまま

二年後の1996年、

JAY-Z のデビュー・アルバム、

「REASONABLE DOUBT」 へと

引き継がれることになります。

先程、僕が一番好きだと挙げた

「DEAD PRESIDENTS Ⅱ」 などを収録する

この天才のデビュー作が

歴史に決定的な一撃を加えるに足る

名盤クラシックだということは、

今更、兎角説明する必要もないでしょう。。。

 

こうして ROC-A-FELLA の始動は

1996年、

逸る天才達を集結させ、

確信的に幕を開けることになります。

 

・・・・・

・・・・

・・・

 

そういった観点から見て、

この ORIGINAL FLAVOR の2ND作品が

ROC-A-FELLA 創世期に与えた影響の重要性を

容易に推し測ることができます。

 

作品の内容に関して、

今回は一曲一曲掘り下げて

解説していくことはしませんが、

初期の SKI プロダクションは、

オールド・スクール・マナーに則った印象が強い。

ややもすれば単調になりがちなループの

ビート一つ一つに

エッジの立った鋭角さを感じさせます。

全体的にBPMが早めで、

その上でMC達が

己のスキルを競い合うように

ライムを展開させていくのが

本作の見所です。

そんな中、

ORIGINAL FLAVOR のMC、

T-STRONGSKI のフロウが

いかにも古い、

朴訥で尖がった旧タイプ然としているのに対し、

前述②、⑩でゲスト参加する

JAY-Z の初期のフロウの

流暢で流れるようなスムースさが、

対照的に映えています。

それはこの先、

この男が時代の流れを切り開く前触れとして

吹き鳴らす進軍のファンファーレのごときである。

 

。。。。。

 

SKI のプロダクションに関して、

ジャジーでメロディック、

且つドラマティックな彼の持ち味を

期待しているというなら、

本作での楽曲群は

まだ黎明の色合いが強いとだけ言っておきましょう。

僕もやはり、

「DEAD PRESIDENTS Ⅱ」 や、

CAMP LO 一連の諸作品群での

SKI の音が大好きだから、

分からなくもない。。。

しかし、

先程から何度も繰り返しているように、

本作は ROC-A-FELLA 誕生に

大きな影響を及ぼしている作品として

大いに興味を惹かれる、

HIP HOPの歴史的にも

大変重要性を持った作品であるということが

言えるでしょう。

興味を持たれた方は

ぜひ耳にしてもらいたいです。

 

オススメ度 6.1 

(ラップ:1.2 トラック:1.7 キャラ:1.2 話題性:0.6 構成:1.4)  

 

 

 

2006年8月25日 (金)

お宝、ザックザク♪

昨日、

一ヶ月ぶりに タワレコ に行って、

新譜を漁ってきました。

めぼしい所で、

DMX PHARRELPIMP C などの新譜に

アタリを付けて

狙って行ったのですが、

一ヶ月以上ブランクがあると、

他にもわんさか新譜が出てて。。。

ノー・マークだった OUTKAST をはじめ、

WU INSPECTAH DECK

DIPLOMATSJ.R. WRITER

OBIE TRICERICK RO$$

それに J. DILLA など。。。

どれもこれも気になるモノばかり。。。

僕にとっては

正に “お宝、ザックザク♪” 状態です。

手持ちの金が少なかったので、

とりあえず今日は

DMXOUTKASTINSPECTAH DECK

PHARRELLRICK RO$$OBIE TRICE

六枚だけ買うことにしました。

近々、先ほど挙げた中から

買い残したモノも

買い足しておきたいと思っています。。。

 

他にも、

JAY-Z の非公式の作品や、

M.O.P. の非公式の作品、

DR. DRE の非公式の作品など、

MIX TAPE仕立てっぽい

未発表曲集を謳ったモノが多数

目に付いたのですが、

さすがにそこまでは手が出なかった。

アンオフィシャルは

作品としての質が低いので、

あまり好きではありません。

目当ての新譜がない時には

手出ししてしまうかもしれないのですが、

さすがに

この “お宝、ザックザク♪” 状態にあっては、

手を出す理由がない。

 

。。。。。 

 

それにしても、

これは僕のクセというべきなのか、

買ってきた新譜を

その当日に封を切って聴くというのを

あまりしません。

“新譜を買った” という行為に対して

その時点で

満足感を覚えているからだと思うのですが、

昨日も当然のごとく、

今も尚、

手元の新譜は封がされたままです。。。

  

・・・嗚呼、物欲!

 

 

 

ところで、

僕が愛して止まない タワレコ

この 米TOWER RECORDS を運営する

MTS INCORPORATED

8月20日、

米連邦破産法第11章(Chapter11)を

申請したと発表されています。

つまり、破産申告です。

ニュース を知って驚いたのですが、

昨今のネット配信事情などを考えると、

これも時代の流れを象徴する現象の

一つでしかないのですかね・・・?

特にPCの普及するアメリカでは

CDを購入する人ってあまり見かけなかった。。。

コピーCD-Rが主流じゃ、

こういうレコード販売店は

営業が苦しくなるばかりですね。

 

ちなみに日本の タワレコ

つまり、

TOWER RECORDS JAPAN

アメリカとは独立した組織になるようですので、

影響はないようです。

 

 

。。。。。

 

 

そんなこんなで、

タワレコ を回って、

それから暇だったので、

海を見ながら昼寝しようかと

ドライブがてらに

姫路の港湾地区まで

車を駆ってみたのですが、

何だか様子がおかしい場面に出くわしました。

警察が集まり、

進入防止のテープを張っているし、

小さな人盛りもできている。

おまけに、

関西テレビの車まで乗り付けてある。

殺人事件でもあったのか?

と不思議に思い、

車を降りて僕も野次馬に混じってみたのですが、

果たして、

港に軍艦が停泊しているじゃないですか!

それ程大きくはないようですが、

イカツい灰色の船体には

レーダーやらの他に、

大きな砲台が一基、

装備されている。

米国旗と日の丸が掲げられている所から

どうやら米国籍の軍艦らしいことが伺えたのですが、

特に何かアクションがあるわけでもなく、

夏の暑い陽射にグッタリしてきたので、

僕はそのままスグに現場を退散しました。

結局、昼寝もできないまま、

後で調べると

米イージス艦が入港していたようです。

 

807097621_1

2006年8月24日 (木)

夏にピッタリ!ROSCOE のCALI気分

夏にピッタリ!

・・・だなんて、

8月も終盤に入って

今更なんだけれど、、、

6月くらいに買った作品を

今日は紹介したいと思います。

 

ROSCOE の新譜、

「I LUV CALI」 です。

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ROSCOE というと

僕的にはCALIFORNIAのイメージよりは、

出身地、PHILADELPHIAの印象の方が

断然強かったりするんだけど。。。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、

彼、ROSCOE は、

何といってもまず、

KURUPT の弟ということで

その名が知れ渡っています。

確か、デビュー時も

KURUPT の全面的なバックアップを受けていましたね。

当時、僕はL.A.に住んでいたのですが、

CALI色の強い彼のファースト・カットを

よくラジオなどで耳にしていたのを思い出します。

そういやアレも

ちょうど夏真っ盛りの頃だったな。。。

 

ROSCOE のデビュー作、

「YOUNG ROSCOE PHILLAPHORNIA」

その名からも分かるように、

彼の出身地、PHILLYと、

兄を追って渡ったCALIFORNIAの

両地のエッセンスを含んだ作品に仕上げられている。。。

という名目なんだけど、

僕の印象としては、

どちらかと言うと、

PHILLY寄りな印象が強かったな。

ラップの印象は、

さすがに KURUPT 程スキルフルではない。

どちらかというと、

相棒 DAZ に似た直情型のラップで、

ゴリゴリ押す方がカッコよく映えるタイプだ。

そんな ROSCOE のデビュー作は、 

KURUPT の舵取りで

なかなかしっかり作り込まれた作品ではあったケド、

大ブレイクとまではいかなかった。。。

 

それが、

アレから四年の時を経て、

ROSCOE もすっかり兄離れし、

ドップリとCALIFORNIAに漬かっちまった。

そりゃあそうさ。

生活するなら

CALI程スバラシイ場所はないからね。

 

。。。。。

 

というワケで、

ようやくココから

本作の解説に入っていくのですが、

まず結論から言うなれば、

本作程に

WEST COAST流儀に括った作品は

昨今では珍しい。。。

言葉は悪いが、

“時代錯誤” だなあ・・・というのが、

まず僕の感想だ。

メロウでレイドバックしたオケを

これでもかっ?!と取り揃えたラインナップ。

今時、生粋のL.A.っ子だって

こんなマネはできないであろう。

それは ROSCOE

WEST COAST HIP HOP に対する

ある種の情熱、

あるいは、

執着、固執した表現といっても過言ではない。

本作において

高々とウェッサイ流儀を標榜した ROSCOE の姿は、

しかしながら、

それはそれで

逆に潔しと捉えることもでき、

古くからのウェッサイ・ファンならば

メランコリックな感慨を以って

本作を楽しむことができるのではないだろうか?

 

では、

ここから各楽曲をかいつまんで紹介していこう。

。。。。。

まず、

イントロの①からP-FUNK調全開で、

オマージュ感タップリな幕開けなのだが、

その展開をまんま引き摺った形の②の

なんというサマー・チューンっぷりであろう!?

あまりにベタ過ぎる展開に

コチラも気恥ずかしさを覚えそうなのだが、

とりあえず、

そいつはあえて無視して

そのまま先に進めよう。。。

続く③の扇情的なラテン調の上モノのループも

実にベタな印象なのだが、

形振り構ってないカンジの ROSCOE

逆にカッコよく思えてきたりもしてくる。

一昔前の

WEST COASTを代表するラッパーの

作品のどれかに紛れ込んでいても

おかしくないような④などを経て、

⑦でも、

思いっきりメロウなギター・ラインを取り入れた

西海岸流儀を披露している。

そんな⑦以上に、

更にトロけるくらいスウィートでメロウなのが⑨だ。

ここまでくると、

ヘタなR&B曲より甘ったるいのだから、

その本腰の入った取り組み様に

改めて舌を巻く思いである。

②に続き、

曲丸ごと全編P-FUNK調に仕立て上げられた

⑫を聞いていると、

シーンの流行を丸っきり無視した

爽快ささえ味わえる。

攻撃的な⑬は

ボトムの唸り具合がステキだ。

少し芝居がかった印象が鼻に付く⑭を経て、

オリエンタルな上モノのループに

展開の速いラップがよく映えた⑮、

いきなり別世界にブッ飛んだかのような

レイドバック感を見せつける⑯。。。

と、作品終盤にきて

尚、その時代錯誤な作風に拍車を掛けるあたり、

半端な作品には見られない

一本筋の通った気骨を感じる程だ。

そして、

最終曲⑱の

ユル~いオケ上で定番のピース。。。

 

。。。。。

 

とまあ、

全体を駆け足で解説していったのだが、

本作の特色ともいうべきは、

何といっても、

全楽曲の製作を FINGAZZ なる人物が

担っているという点に挙げられる。

この FINGAZZ なる人物、

実は知る人ぞ知る、

チカーノ・HIP HOPの重鎮らしい。

どーりで作品全体を占める雰囲気が

そっちの方向にベクトルを傾けすぎていると思った。。。

この FINGAZZ

元々 KURUPT との親交からのラインで繋がっており、

ROSCOE のデビュー作でも

彼は一曲手掛けている。

ドップリとL.A.に漬かった ROSCOE をして、

“I LUV CALI” と標榜するのだから、

それに見合ったビートとなると、

やはり今作での FINGAZZ との組み合わせは

最適なのかもしれない。

 

・・・・・

 

この作品をボンヤリ聞いていると、

あのクソ暑い夏の夕暮れ、

DOWN TOWN L.A.からLONG BEACHへ、

710Fwyを駆る車窓から眺める

夕焼けに染まった低い街並の光景を

思い浮かべてしまう。。。

 

ハッキリ言って、

この作品は

そういう音楽で詰まっている。

 

オススメ度 7.1 

(ラップ:1.4 トラック:1.7 キャラ:1.2 話題性:1.1 構成:1.7) 

 

 

2006年8月22日 (火)

夏の終わり

お盆も過ぎて、

高校野球も終わってしまうと、

一気に夏の終わりを感じてしまいます。

それ程気温は下がっていないというのに、

ジリジリと肌を射す正午の陽射も

どこかその勢いの衰えたように感じてしまいます。

 

 

さて、

そうなってくると

もう “納涼” を理由に

百物語 をやる必要性もないのですが、

一応、

Vol.5 -香川県トンネル端にある地蔵 編-

でも書いた、

僕の肝試しの後日談を少々。。。

 

トンネルを抜け、

すぐ目に付いた地蔵から

逃げるようにして

トンネル内の暗闇に戻った後、

僕はそのままトンネルを歩き抜け、

無事、往復することができました。

内心、

ビクつき、

怯え、

恐怖心に煽られながら、

しかし、

それに抗するべく、

無関心、

無感情、

無感動を装って。。。

 

ようやく

友達の乗る車の所まで戻った時、 

安堵の溜息をついたのも束の間、

僕が車に乗り込もうとする前に

友達が発車させて、

僕を置いてけぼりにして

トンネルの出口へと車を駆った。

。。。。。

駆りやがった!

 

そして、

車はトンネルの出口、

つまり、

地蔵のある前で停車し、

僕を待っている。

。。。。。

。。。。

。。。

バカめ!

そっちの方が怖いんだよ。

。。。。。

結局、

僕はそのトンネルを一往復半し、

その車に乗り合わせると、

友達にあらゆる賞賛の言葉で讃えられながら、

後日、

ちゃ~んと彼に、

僕の願望を叶えてもらいました。

・・・・・

よ・・・余裕だぜ・・・・・!

  

 

 

さあ、

これでひとまず区切りも付いたことだし、

そろそろこのブログの本題に

立ち返ろうと思います。

次回は

HIIP HOPの新譜

(といっても、三ヶ月前に買った作品) を

紹介したいと思います。

 

 

2006年8月21日 (月)

新・恐怖!百物語之会 -Vol.5-

 

-香川県トンネル端にある地蔵 編-

 

 

 

 

納涼企画の最終回。

百物語の第五弾は、

僕がこれまで聴いた心霊話の中でも

一番に怖かったモノ

最後に紹介したいと思います。

では。。。 

 

 

 

それは、四国の香川県に実際にある

トンネルにまつわるお話です。

 

そのトンネルは山深い所にあります。

山で隔てられた町と町とを結ぶラインとして

そのトンネルと山道は存在しているのですが、

主要幹線道路が

その山をグルリと回り込むような形で増築されており、

大抵の人はその主要幹線道路を利用し、

細い山道を行く者は

ほとんどありません。

 

 

 

鬱蒼とした樹木が

細い山道の上を覆い被さるかのように生い茂り、

昼間でも薄暗いその山道には

当然街灯などあるハズもなく、

夜中の暗がりといったら

それこそ墨を落としたように真っ暗で、

ヘッドライトの灯りだけが唯一、

心の頼りとなるような所です。

道幅は僅かに車一台分限り。

途中で対向車に出くわそうものなら、

通り抜けることも適わず、

どちらかがめぼしい箇所までバックし、

道を譲らないといけないような細い道幅です。

 

最後の人家を過ぎたスグの所から

道路はアスファルトからコンクリートに換わり、

そこから2、3km程、

緩やかな斜面を

右に左にのたくって上っていくと、

そのトンネルが目の前に現れます。

 

そのトンネルについては

詳しくは知りませんが、

大正から昭和初期にかけて作られたらしい

非常に古いモノで、

レンガ造りが特徴的な外観をしています。

 

・・・・・

 

実は、

僕はそのトンネルに行ったことがあります。

僕が大学生の頃、

香川県の某大学に通っていた友人の所に遊びに行って、

その時、彼に連れられたのです。

六月の夜八時頃、

上空が薄暗くなり始めて間もない時間に出掛けたのですが、

先程も書いたように、

街灯一つない山道を辿り分け入った先、

山深く、

木々の鬱蒼と生い茂った現場のコトです。

辺りの暗がりや静寂は

すでに深夜のそれを思わせる程に

深く、濃い。

車のヘッドライトの届く範囲だけ

眼前に浮かび上がったそのトンネルの入り口は

薄汚れたレンガが赤黒く古色を纏った

背徳的なイメージを想起させます。

天井が低く、幅も狭いことから、

トンネル内の空間が

まるで今にも押し潰されそうに見えてくる。

そして、

入り口から射した車のヘッドライトは

当然、トンネルの出口まで届くはずもなく、

その先の闇はまるで、

ここから先、永遠に続く

煉獄、地獄への序曲を思わせる。。。

 

古今東西、

トンネルには多くの心霊話が付き纏うものだが、

果たして、このトンネルにも

その類の話がいくつかある。

更には、

このトンネルの古い作りと

寂れた所を見ると、

恐怖心がいや増し、

増長されることは言うまでもない。

 

。。。。。

 

いわゆる “肝試し” とかいうヤツ。

友達に連れてかれた僕は、

何故かするハメに・・・!!!

車に乗ったまま

そのトンネルを通り抜けるコトだって

大概怖いのに、

車から降りて、

一人でトンネルを歩いて渡り切れ!とか。。。

・・・・・

・・・・

・・・ハイ、オッケー!

やりましょ、ワタシが。

 

賭けをして、

もし僕が歩き渡ったら、

可能な限り何でも言う事を聞いてくれるらしい。

普段は結構な怖がりなんだけれど、

こういう場合、

妙に肝が据わってしまう。

 

僕はトンネルの入り口で車を降り、

車のへッドライトを頼りにして歩き出した。

奥へ奥へ。。。

足を一歩踏み出すたびに

密閉された空気の重さが増していくかのようで、

緊張感はいや増すばかりである。

狭いトンネル内の空間に

僕の足音が木霊して反響し、

二重三重にも響いて聞こえる。

ヘッドライトがもう届かない所まで歩いた。

幸いなるかな!

周囲は真っ暗で何も見えないし、

僕には霊感もまったくない。

もしかすると、

その時の僕の周囲には

ウヨウヨと霊が集まっていたのかもしれないが、

暗闇の中で僕の目はまったく効かなかったし、

鈍感な感覚は一向に何も感じなかった。

歩くペースはごく普通に、

ともすれば、

何も見えず、何も感じないのをいいことに、

意地になって逆にゆっくり歩幅を縮めてみたり。

 

僕は頭の中で

大音量のカンタータを鳴り響かせながら、

更にそのビートに合わせて

フリースタイルのラップを

口の中で小さく吐き出していた。

大声でラップしなかったのは、

その声がトンネル内に反響して

オドロオドロしく響かせない為にだ。

その時吐いたフリースタイルは

かなりヤバいパンチ・ラインをスピットしていたと思う。

・・・だけど、後々になって、

当然のごとく、

そのラインは思い出せもしないし、

思い出せないから余計に

ヤバかったなんて

過大評価してしまっているのかもしれない。。。

 

とにかく僕はそうやって

トンネル内を更に深く深く踏み入ってきたワケだが、

半分来たところで、

友達がフザケて、

ヘッドライトを消してみたりしても、

大カンタータと共にラップする僕は

一向にその歩を止めることはなかった。

。。。しかし、

トンネルを三分の二程行った辺り、

さすがの無感覚人間の僕も

背筋のヒヤリとする場面があった。

それは、

僕の脳内の騒音に混じって、

天井のどこから

水滴がゆっくりと

ピチャリピチャリと小さな音を立てて 

落ちているのが聴こえたからである。

その音はごく小さなモノのハズなのに、

僕の足音の中にまぎれながら

イヤに大きく僕の耳を捉える。

カンタータは一気に霧散し、

フリースタイルは立ち所に尻切れてしまった。

一瞬にして連れ戻らされた静寂の中、

漆黒の暗闇に響き渡る僕の足音と、 

それより小さいハズなのに

どうしても僕の心を捉えて離さない

天井から落ちる水滴の音が、

再び僕の恐怖心を煽り立てようとする。。。

 

僕は歩を止めなかった。

というより、

歩を止めることができなかった。

一度捉えられた恐怖心を再び払拭することは

ここではまずできない。

あと十メートル。

トンネルの反対側から見れば気付かないが、

闇に慣れた目には

トンネル内部の押し潰されたような

圧迫した闇の性質と

トンネル出口に広がる

緊張の解けたような薄闇の性質との違いが

ハッキリと判別できる。

そして。。。

 

トンネルを出てすぐ、

激しい急カーブを描く道の内側、

その傍らにポツンと・・・

 

地蔵が立っている。

 

 

小さな地蔵だ。

 

見るな!

 

僕の本能が叫んでいる。。。

 

 

 

僕は背を向けてトンネル内へと引き返した。

まるでトンネルの濃縮された闇の方が

まだ心休めることができるとでもいうように、

逃げ込むようにして

僕はトンネル内を引き返した。

 

 

 

このトンネルの出た所にポツンと立つ地蔵

僕はこの地蔵についての空恐ろしい心霊話を

前もって聞いていたのだ。

 

。。。。。

。。。。

。。。

 

それはこんな話だ。

 

 

ある日、

昼間に、

バイクに乗った青年が

その山道を走って、

トンネルを抜けた。

トンネルを抜けた所すぐの

急カーブの先は

崖になっている。

バイクに乗った青年は

トンネルを抜けた所で

バランスを崩した。

そして、

急カーブを曲がりきれず、

車体ごと

思わず崖から飛び出してしまった。。。

 

しかし、

不幸中の幸いで、

バイクはそのまま

崖の下に転落していったが、

その青年は

転落を免れ、

奇跡的に一命を取り留めたという。。。

一命どころか、

大きな怪我一つなく、

掠り傷を僅かに

こしらえた程度で済んだという。

 

その青年は

自身の幸運に感謝した。

 

そして数日後、

その青年は花やら供え物を持って、

今度は車を駆って

そのトンネルに出向いた。

彼は

トンネル脇の地蔵に気付いていて、

自身が事故を起こしながらに

大した怪我なく過ごせたのは

その地蔵のおかげだと

思ったのである。

 

昼日中の山道を抜け、

トンネルを潜る。

そして、

トンネルを出た所で

すぐに車を停め、

地蔵の前に

花と供え物を供えた。

そして

彼は手を合わし、

心の中でこう唱えた。

 

 

「僕がこうやって怪我なく生還できたのは

お地蔵さんのおかげです。

本当にありがとうございました。。。」

 

 

彼は数秒ほど黙祷し、

それから車に乗り込もうと

地蔵に背を向けた。

 

その時、

 

彼の耳元で

ハッキリと

こうつぶやく声が・・・

 

 

「オマエなんか・・・

・・・・・・・・・・・・・・ 

死んだらよかったのに・・・」

 

 

 

 

。。。。。。。。。。。。

。。。。。。。。。。。。。。。

。。。

。。。。。。

。。

 

 

 

2006年8月17日 (木)

新・恐怖!百物語之会 -Vol.4-

 

-留守番電話のメッセージ 編-

 

 

引き続き、

百物語で納涼をお楽しみください。

 

 

 

 

これは

今から15年程前に

テレビの深夜番組で語られた

一般人の心霊体験談です。

(ちなみに、

僕の知っている数ある心霊話の中でも

二番目に怖い話です)

 

 

 

 

その心霊体験談をテレビで語った人の友人に

Hさんという男性がいました。

 

Hさんは25歳の会社員で、

付き合い始めて一年になる

Nさんという24歳の彼女がいました。

HさんとNさんは

小さなアパートで同棲し始めたばかりでした。

  

 

ある週末の金曜日、

残業で帰宅が遅くなりそうになったHさん

自宅に電話し、

Nさんにその旨を伝えようとしました。

 

ちなみに、

今から15年前、

当時はまだ携帯電話は

世間に出回っていません。

 

Hさんの掛けた電話は

留守番電話に繋がりました。

どうやら、

まだNさんは帰宅していないようです。

夜の七時頃です。

もしかすると、

彼女の方も残業しているかもしれない。。。

Hさん留守電

残業で帰りが遅くなる旨をメッセージに残して、

仕事の続きに取り掛かりました。

 

。。。。。

  

結局、その日、

Hさんが仕事を終えたのは夜の9時過ぎでした。

彼は一応、帰路につく前に、

会社から再度、

自宅に電話を駆け直してみました。

しかし、

電話はまた留守番電話に繋がってしまいました。

 

・・・風呂でも入ってるのかな?

 

Hさんはとりあえず留守電

今、仕事が終わって、

これから帰るという旨のメッセージを残しておきました。

 

 

 

電車を乗り継いで、 

Hさんが自宅に帰りついたのは

夜の十時過ぎでした。

 

アパートの前まで来た所で、

自室の電気が灯っていないことを不思議に思いながら、

Hさんは部屋に入りました。

「ただいま。。。」

 

・・・・・

・・・・

・・・

返事はありません。

 

彼女はまだ帰ってないようです。

 

部屋を見回してみると

留守番電話のランプが点滅しています。

 

もしかすると、

彼女からの伝言メッセージが残されているかもしれない。

 

Hさんが電話のボタンを押すと、

機械音が無感情な音声で言いました。

 

 

「メッセージを・・・

4件お預かりしています。。。」

 

再生してみました。

 

 

 

一件目。。。

「あー、モシモシ?オレだけど。

今日、残業でちょっと遅くなる。

多分10時くらいになると思う。

先にメシ食っといて。

また仕事終わったら電話する。。。」

○月○日金曜日、午後7時11分・・・

 

これはHさんが残した伝言です。 

 

 

 

二件目。。。

「モシモシ、H?ワタシです。

今仕事終わったところなの。

まだ帰ってないみたいなので、

これから買い物して・・・・・

・・・・

・・・

ギャーッ!!!

ガッシャーン!!!!

・・・・・

・・・・

・・・

プチッ」 

○月○日金曜日、午後7時15分・・・

 

伝言の最後が

壮絶な悲鳴と騒音の後、

唐突に切れてしまいましたが、

このメッセージは確かに

Hさんの恋人のNさんからのモノでした。

 

 

・・・・・

一体、何があったんだ?!

 

Hさんはこのメッセージを聴いて

パニックに襲われました。

 

 

 

三件目。。。

「○○警察の××という者です。

Nさんのご家族の方はいらっしゃいますでしょうか?

至急ご連絡頂きたいので、

○○警察までお電話していただけますでしょうか?

番号は***-****-****です。」

○月○日金曜日、午後7時43分・・・ 

 

Hさんのパニックは更に広まります。

 

 

 

四件目。。。

「もしもし。オレです。

今、仕事終わったので、

これから帰りまーす。。。」

○月○日金曜日、午後9時13分・・・ 

 

最後の伝言は

仕事終えたHさんが会社から掛けたものでした。

しかし、

最早、Hさんの耳には入ってきません。

 

彼はもう一度留守番電話を再生させました。

 

二件目。。。

「モシモシ、H?ワタシです。

今仕事終わったところなの。

まだ帰ってないみたいなので、

これから買い物して・・・・・

・・・・

・・・

ギャーッ!!!

ガッシャーン!!!!

・・・・・

・・・・

・・・

プチッ」 

○月○日金曜日、午後7時15分・・・

 

 

・・・・・

この伝言は一体何を意味しているのだ?!

それに、

警察から電話も入っている。。。

 

Hさんはとりあえず

警察に電話を入れてみました。

すると、

そこで彼が耳にしたのは、

 

Nさん事故に巻き込まれて

病院に搬送された

 

ということでした。

 

Hさんは警察から教えられた病院へ

直行しました。

 

・・・・・ 

 

Hさんの恋人、

Nさんの死亡はすでに確認されていました。

 

。。。。。

。。。。

。。。

 

 

病院に到着したHさん

待機していた警察官の一人から聞いた事情では、

 

仕事を終え、

帰宅の途についていたNさんが、

その途中、

電話を掛けようと電話ボックスに入っていた所、

そこに居眠り運転のトラックが

突っ込んでしまったということでした。

Nさんは電話ボックスの中でそのまま押し潰され、

圧死したということです。。。

 

・・・ということは、

 

アノ留守番電話に残されていた

Nさんからのメッセージは、

正にその瞬間に残されたモノだったのです。

 

 

 

。。。。。

 

 

 

事件後、

恋人を失ったHさん

生活に支障をきたす程の落ち込みようでした。

勤めていた会社を退職し、

部屋に一人閉じ篭ってしまったのです。

誰にも会おうとせず、

外に出掛けることもしません。

心配したHさんの両親は、

一週間に一度、

Hさんのアパートに簡易な食事を持って運びました。

当然、彼は両親にも会おうとしませんので、

両親は食事を入れた袋を

Hさんのアパートの玄関扉のノブに引っ掛けて帰りました。

 

こうして、

Hさんは自室に引き篭もったまま

半年が経過しました。

 

半年の時を経て、

何とかHさんの落ち込みんだ心も

ようやく恋人Nさんの死を

受け入れ始めてきました。

心配していたHさんの両親や友人達は

ようやくアパートの扉の鍵を開けるようになったHさん

今度は社会復帰できるよう励ましました。

 

まだ若いHさんのことです。

人生をやり直すのに

遅いということは全然ありません。

 

まず、気分を転換させる為にも、

アパートを出て

引っ越しした方が良い、

というコトになりました。

 

このままこの部屋で生活し続けても、

失った彼女、Nさん

期間は短かったのですが、

同棲していたこのアパートでの思い出を

引き摺り続けかねません。

亡くなったNさんの両親も

Hさんを励ます為、

「あの娘の為にも

Hさんには自分の新しい人生の道を

歩んでもらいたい」

と声を掛けました。

 

そういった周囲からの励ましを受け、

Hさんは決心し、

生活の場を変え、

心機一転を図ることにしました。

 

 

 

引越し当日、

数人の友人が集まって、

荷を片付けていきます。

食器類や日常生活品の細々とした物は

ダンボールに詰めて

運び出しましたし、

テレビや冷蔵庫、

洗濯機などの電化製品、

それに箪笥なども

アパートの外に駐車したトラックに

運び出しています。

残ったのは

電話や掃除機くらいでした。

Hさんの友人が電話を運び出そうとしました。

 

その時です。

。。。。。

。。。。

。。。

「メッセージを・・・

4件お預かりしています。。。」

 

運び出そうとしていた電話に

誤ってボタンを触れてしまったのか、

留守電のメッセージが再生されだしたのです。 

そして・・・

 

二件目。。。

「モシモシ、H?ワタシです。

今仕事終わったところなの。

まだ帰ってないみたいなので、

これから買い物して・・・・・

・・・・

・・・

ギャーッ!!!

ガッシャーン!!!!

・・・・・

・・・・

・・・

プチッ」 

○月○日金曜日、午後7時15分・・・

 

 

奇しくも、

Nさんが亡くなったその当日のメッセージが

そのまま残されていたのか、

それがちょうど引越しを終えようとしていた

この瞬間に

再生されてしまったのです。

 

。。。。。

 

Hさんはこの再生されたメッセージを

再び耳にしたことにより、

顔を青ざめるようにして

黙り込んでしまいました。

 

引越しを手伝っていたHの友人達も

突然のコトに驚き、

あまりのタイミングの悪さに黙り込んでしまいました。

友人の一人が

電話を運び出そうとした男に言いました。

 

「オマエ、

せっかくHが気分一新しようとしてるのに、、、

なんでそんなヘマすんだよ・・・?」

 

言われた男は顔を青ざめさせたまま

息を飲んでいます。

 

電話を運び出そうとしていた男は

震えながら、

声を振り絞るように言いました。。。

 

「イヤ、、、

オレ、

だって、、、

コレ、コンセント抜いてて、、、

電源入ってないし、、、

絶対、、、

動くハズないのに。。。」

 

 

 

 

2006年8月14日 (月)

新・恐怖!百物語之会 -Vol.3-

 

-某化学工場内 トイレ 編-

 

 

引き続き、

百物語をお楽しみください。。。

 

 

 

これは

今から十年くらい前、

あるタレント

(ここでは仮に “Kさん” としておきましょう) が

ある番組で

語っていた心霊体験談です。

 

そのタレントのKさんは、

定番というタイプではないですが、

業界内では

霊感が強いということで

多少、名の通った

ベテランのお笑い芸人です。

 

彼は

ある深夜の番組の

心霊特集のロケで

某化学工場に訪れたそうです。

 

 

その工場には

敷地内に建屋が二つあります。

大きく、見た目の新しく綺麗な建屋と、

いかにも古めかしい、

こじんまりとした建屋です。

大きく、新しい建屋の方は

現在、稼動している

その化学薬品系会社の工場となり、

古めかしい方の建屋は

十数年程前までは稼動していたが、

現在は使われていない

旧工場になるということでした。

 

その旧工場に関して、

嘘か真か、

たくさんの心霊怪談の噂が

作業員の間に大きく広まっていました。

お笑いタレントのKさん

その噂の真相を確かめるべく、

旧工場へとロケに向かったのです。。。  

 

 

それは昔、

第二次大戦後にこの旧工場で起こった事故により、

たくさんの死傷者が出たという、

その惨事が絡んできています。

場内作業中の出火から

旧工場内の一部に火事が広まり、

十数人の作業員の命が失われたというのです。

 

その事故に関しては

当時、新聞でも大きく報道され、

工場関係者はもちろん、

近隣の住人の間でも

語り継がれ、

今でもハッキリと記憶されています。

 

その事故による霊なのかどうなのかは分かりませんが、

深夜、旧工場内で

火の玉が浮かんでいるのを目撃したり、

誰もいないはずの旧工場内の一角で

人の気配やら物音やらを耳にしたり、

そういった話が

まことしやかに作業員の間で囁かれていました。。。

 

 

Kさんがロケ班と共に

その工場に到着したのは

夏の日が沈む

ずいぶん前の時間だったといいます。

辺りはまだ明るく、

西陽を受けた新旧両方の工場建屋は

夕空を背後に大きく佇んでいます。

 

Kさんとロケのスタッフ、

それに工場側の広報担当者は、

まだ明るいうちに工場内に入り、

打ち合わせを兼ねた現場の下見をしました。

Kさん達は

旧工場に入っていき、

一番奥手になる

火災現場となった箇所まで周りました。

もちろん、

事故後、

会社はすぐにその部分を修理していますので、

当時の事故現場の影は何一つ残っていません。

建屋j自体は古めかしく、

確かに薄気味悪く思えなくもないのですが、

そういう噂話を聞いてなければ、

特に気にするような所もないような、

ごく整然としたものです。

実際、

Kさんはその時点では

その場に霊の存在らしきものを

一切感じなかったということです。

  

下見を終えたKさん

ロケ・スタッフのディレクターに相談しました。

 

「まだ明るい内だからかもしれないけど、

ここ、そんなに (霊感を) 感じないんだよね。

どうする?」

 

「とりあえず、

それなりに盛り上げてください。」

ディレクターとそんな会話を交わしながら

Kさん達は旧工場内を引き返し、

入り口の方に戻り出しました。

 

その途中、

通り掛かりに便所があったので

Kさんはそのトイレを使わせてもらうことにしました。

 

使われなくなって久しい時が経つ旧工場で、

電気はさすがに止められていたのですが、

水道は豊富な地下水を利用しているということで、

未だに利用できるのだそうです。

電灯が点かないだけあって

その便所内は

さすがに薄暗くなりつつありましたが、

西陽が大きく傾いて

窓から射し込み、

白く塗られた漆喰の壁を照らし上げています。

 

Kさん

三つ並んでいる小便用の便器の一つで

用を足しました。

それから、

洗面台で手を洗い、

自分のハンカチで手を拭いているところに、

入口から人が入ってくる気配が。。。

洗面台の鏡越しに

制服を着た工場の従業員が入ってくるのを

Kさんは見ました。

Kさんはそのまま手を拭き終えると、

便所を出て、

先に歩を進めていたスタッフ達と合流すべく、

新工場の方へ向かいました。。。

 

 

 

その夜、

深い時刻に撮影は行われました。

 

定点カメラやサーモグラフィーをいくつか

それらしき場所に設置し、

そこを順番にKさんが歩いて回るのです。

 

Kさんはテレビ用に

それらしく緊張感を煽り、

雰囲気を高めていきました。

が、しかし、

実際の所、

霊感の強いはずの彼には

この旧工場内に

ほとんど一切のそのテの波動というモノを

感じなかったということです。

それは明るい内の

現場の下見段階でもそうでしたが、

丑三つ時とされる深夜にあっても、

同じ状態のようでした。

 

結局、何も起こらないまま

Kさん旧工場から出てくることになりました。

スタッフ・ワゴン車内に設置された

数台のモニターで再度確認してみます。

。。。

やはり、

そこにも何も写っていませんでした。

火災現場跡、

事務室、

廊下、

食堂、

トイレ、、、

それらしいモノは何一つ映っていません。

 

・・・・・

しかし、

そこまできて

Kさんに何かが引っ掛かりました。

微かな違和感とでもいうか、、、

しかし、それは

霊感が働いたというのではありません。

霊の波動は確かに感じなかった。

しかし、何かがおかしいな?

モニターを眺めながら

Kさんは心の片隅に

その違和感を覚えたまま、

結局、そのままロケは終了してしました。

 

。。。。。

 

後日、

Kさん

そのロケのVTRにナレーションを入れる為、

テレビ局へ向かいました。

編集されたVTRには

当然、火の玉の一つも映っていないのですが、

それこそ作り込まれたKさんのリアクションや

現場スタッフの演出、

それに編集技術の妙味で

恐怖感を掻き立てるような

それなりのVTRに仕上がっていました。

 

Kさんはその編集VTRをモニターで見ながら

ナレーションを吹き込んでいきます。

すると、ある点で

Kさんはまた妙な違和感を感じました。

・・・・・

何かが違う。。。?

 

Kさんは再度VTRを巻き戻し、

もう一度最初から目を通し始めました。

 

VTRが半ばまで進んだその時、

Kさんはその違和感の元を確信しました。

 

 

トイレに設置された定点カメラの映像!!

 

 

別に、

そこには霊らしきものは一切映っていません。

しかし、

 

映っていなくてはおかしいハズの

洗面台の鏡

その映像には映っていないのです。

 

「あれ?

おかしいな。。。

確かにココのトイレ

あったのにな。。。

オレ、見たし、

越しに

トイレに人が入ってくるのも見たのに、、、」

 

Kさんは気になって

そのコトをディレクターに話しました。

スタッフが慌てて工場へ電話し、

コトの真相を確かめてみます。

 

すると、

工場側の担当者の弁では、

 

旧工場側のトイレには

は一枚もありません」

 

という答でした。。。

 

 

Kさん

霊的な波動をまったく感じないまま見たという

あのトイレと、

そこに映った人影は

一体何だったのでしょう・・・

 

 

 

2006年8月11日 (金)

新・恐怖!百物語之会 -Vol.2-

 

-加古川市某駅近辺 踏切 編- 

 

 

引き続き、

百物語形式による心霊怪談

お楽しみください。。。

 

 

コレは

高校時代の友人、

Sから聞いた話です。

 

兵庫県加古川市にある

JR沿線のその駅は、

住宅街の真ん中に位置し、

利用客も多い。

朝夕のラッシュ・アワー時の混雑ぶりはもちろん、

それ以外の時間帯でも、

利用者の影が途切れることはまずない。

 

駅にある出入り口は南口のみ。

線路を跨いで北側に出ようとするなら、

一旦、南口から外に出て、

そこから東西それぞれに150m程行くと

踏切があるので、

そこを渡って行かないといけない。

 

利用客が多いこともあって、

駅周辺はワリと賑わっている。

南口を出てすぐの所には、

ロータリーを挟んで

コンビニが二件程あるし、

その他にも、

本屋や銀行、

東の方へ少し歩いた場所には

小型のスーパーマーケットなどがあったりして、

夜十時過ぎくらいまでなら

充分人通りもある程だ。

 

 

ある日、

僕の友人のSは、

いつものようにその最寄の駅を利用して

帰宅の途についていた。

 

時刻は9時過ぎあたり。

 

もちろん

いつものごとく人通りは絶え間ない。

Sと同じように

その駅で下車し、

帰宅の途につく人達が

南口から吐き出されるように出てきて、

それぞれの方向へ歩き出していく。。。

 

Sの家はその駅から北東の方向に700m弱の所にある。

彼の帰りのルートは、

南口から出て、

東へ150m程行った所で

踏切を渡り、

それから更に線路沿いにしばらく歩いて、

そして北上するという。

彼はいつものようにそのルートを辿って

帰路についた。

 

よく晴れた秋口の宵の風が

夏の名残を思わせる、

そんな夜だったという。

 

いつものように

駅東の踏切まで歩く。

同じように、

数人のサラリーマンや学生たちが

彼を前後して歩いていた。

踏切では電車の通過で

遮断機が降りていた。

 

その踏切

車道が往来に一車線ずつと、

その片脇に歩道が沿っている。

踏切の南側では

Sを含め、

20人あまりの帰路につく人々が

列車の通過するのを待っていた。

そして、

電車のレール、二車線分向こう、

踏切の北側でも

10数人の人々が

遮断機が上がるのを待っている。

車も踏切の南側北側両方に

それぞれ数台ずつ止まっていた。

 

。。。。。

その時、

Sは何故だか

ふとこんな事を思ったそうです。

 

 

この踏切を待っている人の中に

もしかして

ユーレイ

混じってたりして。。。 

 

 

Sは元々

霊感も特に強くはないし、

何故、この時

こんな事を思い付いたのか

自分でもサッパリ分からないと言う。

この時も、

別に何か感じるトコロがあったとか、

そういうのではなくて、

突然閃くように

頭の中にこの考えが

無感動に思い浮かんだそうです。

 

しかし、

その思い付きは

多少、Sの好奇心をそそった。

 

Sは電車の通過を待つ間、

自身と同じように

踏切の南側で待つ20余名の人々の顔を

こっそり盗み見ていき、

ユーレイがいないか

確かめていった。

踏切から少し南に行った所にあるスーパーマーケットの

煌々とした灯りのおかげで、

人々の姿はハッキリと見て取れる。

 

もちろん、と言うか、

当然ユーレイらしき姿など

確認できるはずもない。

 

こんなに明るい場所で、

こんなにたくさんの人がいる前で、

そう簡単にユーレイの姿を目にするだなんて

考えられないよな。。。

 

Sは踏切の向こう側にも目をやった。

 

学生が数人、

スーパーへ買い物に行こうとしている主婦、

犬を連れて散歩している人、

自転車に跨っている若者、

それに、、、

・・・・・

老人男性。。。

。。。。。

。。。。

。。。 

まさかねぇ。。。

 

  

 

特急電車にあたる新快速が

線路を通過していった。

 

Sはまるで冗談のように

この思い付きを頭の中から払って、

電車が通過し終わる前には

興味を他に移していた。

遮断機が上がり、

人々が踏切を渡り始める。

Sも周囲の人々と歩を同じくして

踏切を渡った。

対岸の10余名の人々も

こちらに向かって歩き出している。

  

 

踏切の真ん中を過ぎた辺り、

Sは対岸にいた老人男性と擦れ違った。

 

その時です。

老人男性が擦れ違った瞬間、

確かにSに向かってこう言った。

 

 

 

 

よおわかったな。。。

  

 

 

 

・・・・・

Sは驚いてすぐさま振り返った。

が、

そこにはもう老人男性の姿はなかったそうです。。。

 

 

 

 

 

2006年8月 9日 (水)

新・恐怖!百物語之会 -Vol.1-

 

-岡山市内 某ホテル 編- 

 

 

今日から数回に分けて、

まるで本当の “百物語” よろしく、

僕の知っている心霊話をココで披露し、

この猛暑の続く夏の盛りにおける

納涼企画としたいと思います。

 

というワケで、

第一回目の今日は、

僕が大学時代、バイトで通っていた

岡山市内のホテルにまつわる心霊話です。。。

 

・・・・・

 

とかくホテルや旅館という場所には

そのテの話がよく付いて回るものですが、

僕が働いていたそのホテルでも、

例外なくそういった怪談話を

いくつか耳にしています。

例えば、

そのホテルが建築される以前、

その建地は元々プールだったそうで、

そのプールで溺れて亡くなった子供の霊らしき姿を

ホテルの裏の駐車場で見かけた。。。

だとか、

掃除婦が夜、掃除をしていると、

結構式場の前の廊下で

花嫁姿の霊を見かけた。。。

だとか・・・

 

このホテルにまつわる

数々のそういった心霊話の中でも、

一番信憑性の高く、怖い話というのが

次のモノです。

 

 

 

そのホテルは、

一階にロビーやラウンジなど、

二階に宴会場、

三階に和室や小規模の会議室、

そして四階から7階に百弱の客室が備えられた、

中規模のホテルになります。

宴会部に属していた僕は、

主に二階、三階で働いていました。

その三階の和室の内の一室で起こった話なのですが、

そこでは普段、

小規模の宴会や、

披露宴での親族の待合部屋などに利用されることが多く、

その和室を宿泊用に利用するというのは

ほとんどありませんでした。

内装はいたってシンプル。

扉を開くと八畳間が二続きあり、

その間を襖が仕切っている。

奥の座敷には床の間があって、

そこにはいかにも大業そうな大ぶりの壷と

神妙な日本画の掛け軸なんかが掛けてある。

部屋の脇にある押入れにはたくさんの座布団が

堆く積み上げられている他は、

特に何もない。

それは他の和室とも別段違いはないのですが、

この部屋に限って、

何だか悪い噂が絶えないのです。 

特によく耳にしたのが、

 

夜中、その部屋の中で、

和服を着た老婆の姿を目にした。。。

 

という話でした。

霊感の強いアルバイト仲間は、

できる限りその部屋に近付こうとしないし、

霊感のまったくない僕も、

そういう話を聴くと心なしか

その部屋が薄気味悪く感じられてきます。。。

 

ある日、

その和室に宿泊するという客が現れました。

その客、Aさん

結構古い東京の方の漫才師で、

テレビではあまり見かけることはありませんが、

当時、60代の、

いわゆる “師匠” クラスの芸人さんでした。

漫才師というだけあって二人組なのですが、

その二人ともが和室に宿泊するというのではなく、

相方の方は7階辺りの

普通の部屋に宿泊したということです。

で、その片割れのAさんはというと、

どうしてもベッドでは落ち着いて眠れない、

ということで、

その和室を充てられたという経緯です。

 

深夜過ぎ、

眠っていた漫才師のAさん

ふと、息苦しさを覚えて一度目を覚ましました。

時刻を確認しようと、

枕元に置いていた腕時計に手を伸ばそうとしたのですが、

体がピクリとも動かない。。。

コレはおかしい、と思ったAさんは

その金縛り状態のまま

しばらく布団の中でじっとしていました。

寝起きから段々冴えてくる思考。

だけど、体は一向に動かせないままです。

Aさんは霊感が弱く、

心霊体験を味わったことが

それまでまったくなかったというので、

最初は、軽いパニックに襲われたのですが、

少し時間が経つと、

徐々にその金縛りの状態に慣れていきました。

パニックが去ると、

Aさんは暗闇の中で大した恐怖心もないまま

“コレが金縛りというヤツか。。。”

などと考えていたそうです。

 

しばらくすると金縛りが解けました。

Aさんは恐る恐る腕を伸ばし、

枕元に置いていた自分の腕時計に手を掛けました。

暗闇の中、

腕時計のライトを付けて時間を確認すると 

深夜の三時過ぎでした。

さすがにこのまま眠れないと思ったAさん

体を起こして、

部屋の灯りを燈そうとしました。

その和室の電気のスウィッチは

出入り口の壁と、

奥の床の間の脇の壁の二箇所にあります。

Aさんは暗闇の中、布団から起き出し、

床の間の脇のスウィッチを押そうと手を伸ばしました。

  

その時!!!!

 

・・・・・

・・・・

・・・

 

Aさんの指先がスウィッチに触れる寸前のところで、

得体の知れない誰かの手が

Aさんの伸ばした腕の手首を

ガシッと力強く掴んだのです。

。。。。。

ギャッ!!!!

。。。。。 

Aさんは思わず悲鳴を上げ、

その掴まれた手首を振り払いました。

そして弾かれた様に後ろ手に床に倒れこむと、

そのまま這い蹲るような格好で

部屋から逃げ出そうとしました。

 

勢い込み、

転がるようにして部屋の外に出たAさん

ようやく廊下の明るみに出たのはいいのですが、

あまりの驚きと恐怖心に

すっかり腰が砕けてしまって上手く立てません。

激しく呼吸しながら

体の震えが止むのを待ちます。

。。。。。

暗闇の中ではちゃんと見えなかった。

しかし、

この手首にはまだその感触がハッキリと残っている!

。。。。。

。。。。

。。。

ようやく落ち着きを取り戻すと、

Aさんはフロントに降りて行って、

当直のフロントマンに事情を説明し、

部屋を換えてもらえるよう依頼しました。

幸い、空き部屋があったので

その手続きは手早く済まされたのですが、

和室に自分の荷物を置いたままにしています。

Aさんはフロントマンにお願いして

一緒に和室についてきてもらいました。

 

フロントマンが先に部屋に入り、

部屋の電気を燈します。

もちろん中には誰もいません。

Aさんはその後から和室に入り、

手早く荷物をまとめました。

部屋を出ると、

フロントマンが電気を消して

和室の扉に鍵をかけます。

 

四階より上の普通のシングル・ルームに移る為、

エレベータまでフロントマンと一緒に歩いている時、

Aさん和室の中に忘れ物をしてきたことに気付きました。

和室の入ったすぐの所にある下駄箱に

靴を入れたままにしてきたというのです。

再び、フロントマンと引き返し、

扉の鍵を開けて中に入ると、

フロントマンは一応、部屋の電気を燈してくれました。

フロントマンが気を利かせて

忘れ物がないかもう一度部屋の中を見回る中、

出入り口付近でAさんが

靴を出そうと下駄箱の扉を開け、

手を中にやると、、、

 

 

 

下駄箱の中で

青白い手がニュッと伸びてきて、

Aさんの手首をまた掴んだのです。

・・・・・

先程は暗闇の中で、

その感触しか分からなかったのですが、

今度はその青白い手

ハッキリと目に見えます。

 

思わずその手を振り払い、

隣の部屋にいたフロントマンを

声にならない声で何とか呼び寄せて、

Aさんはすぐにその場を去ったということです。。。

。。。。。

。。。。

。。。

 

 

この話は

すぐにホテルの従業員中に広まりました。

 

そして、、、

 

しばらくして、

TVでその漫才師を見かける機会があったのですが、

ちょうどその時の体験談を

そこで語っていました。。。

 

Aさんが言うには、

 

その青白い手

皺まみれの小さなモノで、、、

 

 

まるで老婆の手のようだった

 

  

ということです。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

2006年8月 7日 (月)

‘06年の最有力

今回紹介するのは、

RHYMEFEST のメジャー・デビュー作品、

「BLUE COLLAR」 です。

200pxbluecollaralbumcover   

 

 

 

 

 

 

コレ、めっちゃ良いです、コレ。

結論から言って、

今年に入って買ってきた作品群の中で

一番喰い付いています。

間違いなく、

この年末に作るであろう

僕の個人的な2006年トップ10ランキングの

3位以内に入ってくるでしょう。

。。。。。

RHYMEFEST の人となりを語る上で

一番象徴しているのが、

本作のタイトル 「BLUE COLLAR」 でしょう。

バトルMCとして名を馳せる彼は、

自らを有態の “ギャングスタ”“ハスラー”“サグ” 等の

いわゆる定番としてのラッパー・スタイルに置くのではなく、

一般 “肉体労働者 (BLUE COLLAR)” の視点から、

アメリカの資本主義社会の底辺に属する

ストラグルする人々を代弁しようとしている。

それは現行シーンにおける流行に対しての

明確な差別化を計ることにより、

RHYMEFEST 自身の存在を

特異ならしめる作用を及ぼしています。

・・・・・

ってか、

一般的な生活を送る者のスタイルが

“異種” とみなされるこの世界も

考えてみればおかしなモンなんだけど。。。

  

そういった点を踏まえながら

本作を聴き始めていくと、

まず最初に、

イントロ明けの②でいきなりガツンっとヤラレた。

JUST BLAZE 製作の攻撃的なオケに

ガシガシと擦られるスクラッチが

僕の胸を鷲摑みにした。

JUST BLAZE は最近、

自らの製作楽曲でスクラッチを多用しているが、

その見せ方 (聴かせ方) がどんどん巧妙になっていて、

いかにもアンダーグラウンド使用な印象を強く与える。

カッコイイじゃないか。。。

目指せ、PRIMO

フリーキーでトリッキーな引っ掛かり方をする

RHYMEFEST のフロウも、

さすがバトルで鳴らしたそのスキルの片鱗を

至るところで見せ付けています。

KANYE WEST が製作、ゲストとしても参加している③は、

同郷シカゴ出身というよしみだけではない。

GRAMMY 受賞など、

シーンを席巻した KANYE の名曲、

「JESUS WALK」 製作の裏方に

この RHYMEFEST が一役買っていたというのは

有名な話です。

ただ、

個人的な感想だが、

本作における KANYE の参加ってのは

ちょっとしたブレーキになってるのではないか?

という気がする。

というのは、

そのスタイルの似通った感のある二人が並ぶと

どうしても KANYE の方のインパクトが強く、

今現時点では RHYMEFEST の魅力が

打ち消されてしまうのである。

確かにネーム・バリューはあるんだろうけどね。

そういう意味において、

本作中、プロデューサーとして

KANYE が参加した楽曲はこの③のみだし、

ゲスト・ラッパーとしての参加曲も

この③と⑦の二曲だけに留めているっていうのは、

よくやったと褒められるべき点である。

きっと生半可なラッパーだったら、

KANYE WEST の名を借りて、

彼に全面的にバックアップを願い出ていることでしょう。

その辺り、

RHYMEFEST の漢気と、

その度量を伺うことができます。

(しかしながら、

③は先行カットとしてP.V.でも出回っているという、

したたかな面もあるけれど。。。)

そして、表題 「BLUE COLLAR」 が暗示する

地域に根付いたアンダーグラウンド性を

全国に主張すべく、

KANYE より以上に重要な役割を充てられているのが

シカゴの重鎮プロデューサー、

NO-I.D. です。

COMMON を全国区へと導いた功労者にして、

KANYE のプロデューサーとしての師匠的な存在。

僕としては、

COMMON の全盛は

彼の3RD作にあったと考えているのですが、

その中でも NO-I.D. の活躍は素晴らしかった。

なのに、それ以降、

COMMONNO-I.D. から離れ、

全国区の有名所のプロデューサーばかりを掴まえて、

新作をドロップするというのは

正直、あまり好感が持てないでいました。

KANYE と製作にあたった昨年の作品だって、

各誌での評価は高かったけど、

僕としては有名になった KANYE

今更のように迎えるのもいかがなモンか?!と、

COMMON に対し、

首を傾げていた始末です。

それこそ、同郷のよしみでいうなら

無名時代の KANYE をフック・アップすりゃよかったのだ。

。。。。。

話が逸れてきましたね。

とにかく、僕はこの NO-I.D

ORIGINAL FLAVORSKI の製作する

90年代初頭の煙たいような空気の充満する

楽曲群が大好きなのです。

両者の楽曲に挙げられるのは、

JAZZのエッセンスをふんだんに盛り込んだ

展開の豊かな構成と、

色鮮やかな音の切り口。

そこに彼らの断然の魅力が集約されています。

今作中での NO-I.D. も、

その腕に衰えの影を見せぬ

獅子奮迅の活躍を見せています。

サルサ調でキャッチーな④の

アヴァンギャルドな映え方は、

非凡な RHYMEFEST のライミングと

NO-I.D. の確信深いオケの

見事な融合を反映したものです。

また、⑥や⑧のネタの使い方も素晴らしい!

もう、大好きです。

そして、⑫あたりの曲調なんかは

昔の NO-I.D. まんまの作りで、

思わずグっときちゃいます。

 

本作中、NO-I.D. の製作曲、

④、⑥、⑧、⑫の四曲だけでも

もうお腹一杯になっちゃうようなクオリティーなのですが、

NO-I.D. と共に、

本作では外せないというのが

レーベル・オーナーでもある

MARK RONSON の製作曲になります。

 

過去に、バトルMCとして

EMINEM をも打ち負かしたという

輝かしい経歴を持つ RHYMEFEST

そんな彼との契約を求めて

たくさんの有名レーベルが

争奪戦を繰り広げたというのは

想像に難くありません。

結局、そんな彼と契約に漕ぎ着けることができたのは

J RECORDS 傘下で自らのレーベルを立ち上げたばかりの

MARK RONSON 率いる ALLIDO RECORDS でした。

N.Y.のクラブDJとして名を馳せていた RONSON は

MIX TAPEなどの売り上げも好調で、

当時、NATE DOGGGHOSTFACE 他、

たくさんの有名ラッパーを取り揃えた

自身のデビュー・アルバムでも大成功を収めています。

そんな実績を買われ、

J RECORDS 傘下での 

ALLIDO RECORDS 立ち上げとなったのですが、

そういった RONSON のビジネス戦略が

本作中の至る所に張り巡らされているのを

ハッキリと感じ取れます。

まず、

RHYMEFEST のキャラクター性を

メジャーとアンダーグラウンドの中間に位置させ、

マスとストリートの両面に適確にアプローチさせている

MARK RONSON のトータル・プロデュース面に

並々ならぬ才覚を感じます。

これは RONSON がクラブDJとして

現場で培った嗅覚がモノをいっているのでしょう。

そして、それに応えるだけのスキルとバイタリティーを持つ

RHYMEFEST というラッパーの獲得も

RONSON の商才と幸運とを悠然と物語っています。

 

そんなレーベル・オーナー自らがプロデュースした楽曲が

⑪、⑮、⑯の三曲。

いかにもスカ・テイストなオケの⑪で

まず軽くジャブをいなすと、

トリッキーな⑮で RHYMEFEST のテクニカルなライムを

十全とお膳立て。

圧巻は何といっても

OL' DIRTY BASTARD

ヘタウマなコーラスを配した最終曲⑯。

明るい曲調に O.D.B. のこの歌声を聴いてると

何だか泣けてきちゃうよ。。。

この曲で幕を閉じているっていう点からして、

作品全体にきちんとオチがついているので

全編を通して

非常にタイトにまとまった印象を強く与えている。

多方面に顔を向けながらも、

立ち位置はマスとストリートの中間で

周囲にしっかりと睨みを利かせた

隙のない作品に仕上がっています。

これこそ RHYMEFEST にしか出せない味というべきか。。。

MARK RONSON もそこを狙っての

アプローチだったんだろうしね。

 

 

上記の他にも、

COOL & DREEMILE らが

楽曲製作で素晴らしい仕事をやってのけていますし、

ゲスト・シンガーの MARIO

⑩で伸びやかなファルセットを披露し、

作品に奥行きを与えています。

 

作品の全体としての印象は

TALIB KWELI のソロ・デビュー作に近い、

アンダーグラウンド・マナーを

メジャーに向けて展開していくモノで、

そのクオリティーに関しては引けをとらないほど

高品質にまとめ上げられています。

とにかく、本作は今年に入って

初めてガツンときた作品で、

個人的には限りなくクラシックに近い作品です。

特に JUST BLAZE が擦りまくった②は素晴らしい!

久々、心弾むような

スキルフルな新人ラッパーの作品に触れることができ、

本当に大興奮です。

 

オススメ度 9.3 

(ラップ:1.8 トラック:2.0 キャラ:1.7 話題性:1.8 構成:2.0)  

 

 

2006年8月 6日 (日)

恐怖!百物語之会 2

なんてコトはないのですが、

昨日の続きを。。。

 

昨夜、録画してた心霊特集の番組

深夜2時過ぎから観始めました。

さすが納涼。

背筋を走るヒヤッとした感覚。

途中、何度VTRを止めようとしたことか!

ああ、、、恐ろしや・・・

でも、シーツをスッポリと頭から被りながら、

最後まで一気に観てしまいました。

 

観終わったのは深夜3時半頃。

このままだと、さすがに寝付きが悪いので、

昼間にやってた漫才番組を引き続き観始めることに。

笑いで恐怖心を中和しようというワケです。

そして、空が確実に明るむのを待とうという腹です。

 

かくして、

納涼の一夜を僕は大いに楽しんだワケです。

。。。。。

。。。。

。。。

っと、話はここで終わりなのですが、

今回はせっかくなので、

僕の知っている心霊話を一つ、

ここで披露いたしましょう。

。。。。。

っと思って書き始めてたのですが、

話が長くなりそうなので

今日はやめておきます。

そのかわり、と言っちゃ何ですが、

新たに企画モノを企てました。

それこそ “百物語” のごとく、

僕の知っている心霊話をいくつかまとめて披露し、

せっかくのこの時期の

納涼に充ててもらおうかな、、、と。

・・・・・

企画モノはしばらくするつもりなかったのだけど、

なんか火が付いちゃいました。

 

というワケで、

明後日から4、5回に分けて、

それぞれ心霊話を披露していきたいと思います。

乞うご期待!

 

(ちなみに、

明日はHIP HOPの新譜の紹介をします。)

 

 

 

2006年8月 5日 (土)

恐怖!百物語之会

わーい!

ヤッター!!

・・・何がって?

今夜、テレビで 心霊特集の番組がやってる。。。

今、格闘技を見てたので、

録画して、

夜中、真っ暗な部屋で

一人ひっそり見ようと楽しみにしてるのです。

ああ、、、なんてシアワセ。。。

・・・・・

そうです。

そうなんです。

僕は無類の心霊話好きなんです。

しかも、結構な怖がりという

ベタなオチまで付いています。

 

昔はこの季節になると、

心霊関連の番組が結構あったのだけど、

最近、あまりなくなりましたね。

夏休みの昼間は

「あなたの知らない世界」 (だったっけ?)

というド定番の番組を軸に、

稲川順二桜金蔵 が大活躍してましたよね。

深夜でもそのテの番組が毎週あって、

一人でビクビクしながら見てました。

怖がりだから、

幽霊の登場シーンの寸前のタメの所で、

その緊張感に耐えれなくて

テレビのチャンネルを換えてしまうのだけど、

話が気になってすぐにもとのチャンネルに戻す。

また緊張感に耐えれなくてチャンネルを換え、

すぐ元に戻す。。。

この繰り返しで、

結局、話の筋が全然わからないままってコトが

よくありました。

確か、夜明け前 に映画 「呪怨」 を見たときは、

あまりの恐怖に耐えれなくて、

ほとんど全編を早送りで見るという

超荒業を使ってしまい、

未だにストーリーがよくわかっていません。。。

 

そういえば、大学生の頃、

同じような性分の心霊話好きの仲間を集めて

サークルを作ったことがあります。

会員は6名。

サークル名は

“恐怖!百物語之会” でした。

サークル活動としては、

夜、

お菓子や手料理を持ち込んでメンバー宅に集合し、

深夜から明け方に掛けてまで、

自分の知っている心霊話を披露したり、

レンタルしてきた心霊モノのビデオを鑑賞する。。。

ちなみに、

メンバーは霊感のまったくない者に限られます。

 

・・・・・

ああ、納涼。。。

 

2006年8月 3日 (木)

南部の魂、ここに。。。

今回紹介する新譜は、

GNARLS BARKLEY の作品、

「ST. ELSEWHERE」 です。

200pxst_elsewhere_cover_art   

 

 

 

 

 

 

このユニットは

以前、このブログでも紹介した

MC 、MF DOOM との変則的ユニット

DANGER DOOM で大活躍したプロデューサー、

DANGER MOUSE と、

GOODIE MOBB の主要メンバーだった

CEE-LO による

新たな企画モノのユニットになります。

(ちなみに、

DANGER MOUSE の出身地はN.Y.なのですが、

本作中での CEE-LO のズルムケっぷりが

あまりに凄いので、

本作を “SOUTH” にてカテゴライズしております。) 

 

本作を評して、

純粋なラップ作品とは言い難いのですが、

しかしながら、先程にも書いたように、

CEE-LO のズルムケっぷりと、

DANGER MOUSE の紡ぎ出すビート群が

壮絶なほどにソウルフルな力作!!

ハッキリ言って、、、

カッコイイです。。。

 

 

CEE-LO といえば

超高音域の声質に、

粘り付くような歌唱を交えた高速のライミング。

それはアメリカ南部の黒人社会を象徴する

ゴスペルなどにその起源を見ることができます。

本作では、それがそのまま作品として表現されている。

僕の個人的な感想では、

CEE-LO がこれまでに出してきた

二作のソロ作品より以上に

彼の本質が上手くパッケージングされて

表現出来ているのではないか?!

と考察しています。。。

そのパッケージングを施したのが

奇才 DANGER MOUSE

プロデューサーとしての素晴らしい技量です 。

①からして、

CEE-LO の荒ぶる魂の叫びを

更に煽情的に畳み掛けるビートで焚き付け、

本作をド頭から強烈に印象付けています。

②のロウなビートも凄いカッコイイ!

完全にソウル・シンガー化して歌い上げる CEE-LO

ハイトーン・ボイスがよく映えています。

ロッキッシュな④に続く⑤への流れで

軽やかなビートが連なりますが、

CEE-LODANGER MOUSE が本作で目指すところの

“SOUL MUSIC” へのベクトルは

髪の毛一本ほどの揺らぎも生じていません。

まるで GANGSTARRDJ PREMIER が製作したのか?

と聴き紛うばかりの不穏なビートが特徴的な⑦に、

アグレッシヴな語り口が情感に耐えない⑧、

高速のBPM上で本作中、

珍しくラップを聴かせてくれる⑨、、、

と、この流れがまたタイトで、

作品をまったく中弛みさせていない。

ギラギラしたオケと

終幕に向かって駆け出す CEE-LO の歌唱が

感動的な⑬に続く、

そして、少しトーンの押さえた感のある⑭で

本作は完結するのだが、

それにしてもこの見事な仕上がり具合には

何度聴いても唸らずにはいられない。

ギミックのないストレートさが

作品の魅力をまんまに顕していて、

作品を聴き終えた後、

正に魂を揺さぶられたような感情が

心の中に浮遊する。 

。。。。。

ラップ好きの僕が

珍しくラップのほとんど入っていない作品で

好感触を得たほどだから、

一般的な洋楽ファンにとっても

かなり入りやすい、

間口の広い作品であるにもかかわらず、

その芯の一本通った様には、

純粋なHIP HOPファンも心撃たれるであろうコトを

確かに予感させてくれる、

まさに純然たる “SOUL MUSIC” を堪能できる。

 

オススメ度 8.1 

(ラップ:1.2 トラック:1.8 キャラ:1.6 話題性:1.7 構成:1.8) 

 

 

 

2006年8月 1日 (火)

ジレンマに連夜苛まれてるってんだ!

・・・・・

・・・・

・・・

ぬぁ~っ!!!!

昨夜、ブログを更新しようとして

3時間ほどダラダラと記事を書いて、

さあ、締めに入ろう!としたところで

記事を丸ごと消してしまった。。。

 

一昨日 (31日日曜) にあった

関西ローカルでの

漫才の賞レースについての記事だったのですが、

・・・もう同じ記事を書く気力はないです。

・・・・・

・・・・

・・・

 

 

 

さて、皆さん、、、

浜村淳 風に)

こうやってブログを更新していく中で、

皆さんは一体、

一つの記事に対して

どれくらい時間を掛けて書いているのでしょうか???

 

僕の場合、

最初の方は

新譜のレビューに関して

できる限り簡易なモノに済まそうとしていたので、

結構短時間で書いていました。

それこそ、1時間弱くらい。

。。。。。

ところが、

その解説がドンドンと長ったらしくなっていくにつれ、

今では新譜のレビューは

短くて3時間弱、

長くて二日掛かりの時間を

要するようになってしまっています。

 

そこで今、改めて、

このブログの方向性も踏まえて、

そのスタイルの軌道修正をなすべきかどうか

模索中であります。

・・・・・

さて、どうしよう??!?

 

 

確か、

僕がブログのフォーマットとして手本としている

眞鍋かをり さんも

ブログ用の一つの記事を書くのに

2、3時間要するらしいとは聞いているのですが。。。

 

・・・まあ、

できる限り自分自身の負担にならないように、

楽しくこのブログを続けていけたらと思っています。

 

皆様におかれましては、

のんびり気長に、

温かい目を以って、

引き続き当ブログをご愛顧ください。。。 

 

 

 

P.S.

ユキモト 、

誕生日オメデトー!

  

 

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