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2006年7月26日 (水)

CRUNK の進化

HIP HOPの中でもジャンルの細分化が著しく進む昨今、

偏に “HIP HOP好き” といっても、

その趣味は千差万別。

元々はN.Y.はBRONXのパーティーから発祥し、

“DJ”“ダンサー” が、

後に “MC”

この文化の創生期を築いていったという。

“ライティング” は元来はHIP HOP文化とは別口として

同時期に存在していたようですが、

いつのまにか “HIP HOP四大エレメンツ”

一つに加えて捉えられるようになった、

というのが一つの説です。。。

 

で、まあ今日はそのエレメンツについて書こう、、、

というのではなくて、

そういった細分化されゆくジャンルの中で、

最も僕が興味を抱いている分野、

“MC” の中でも、

“リリシスト” について書こう、、、

というのでも更になくて、

今回書きたいのは、

その “MC” の中でも、

“リリシスト” と対極にある存在、

“CRUNK” のアーティストの

新譜についてのレビューです。。。

 

長~い前置きを経て今回紹介するのは

DA MUZICIANZ のデビューアルバム、

その名も 「DA MUZICIANZ」 です。

Simg_t_oh32920z4z1m  

 

 

 

 

  

 

まず簡単にこの DA MUZICIANZ を説明しておきますと、

このグループは

D-ROCMR.BALL DA BIRTHDAY BOY

三人組からなるユニットで、

グループのリーダーを務める D-ROC

CRUNC の雄、

YING YANG TWINS の片割れの一人であります。

 

僕の大好きな “リリシスト” 系から

一番離れたところにある立ち位置の

南部産 “CRUNK” 系。。。

でも、だからってこのジャンルを

嫌っているってのではなくて、

僕も一応、

有名どころは全部押さえてきています。

でも、、、パっと出の新人には

すごい警戒心が出てしまうってのも事実ですが。。。

それで、この数ヶ月の間に

まあ似たような南部産の新人の作品が

いくつか出てたのですが、

案の定、警戒心を働かせて、

まだ手を出さずに様子見をしている状態であります。

そんな中で、

YING YANG TWINS での実績がある

D-ROC の冠がある本作は、

やはり安心して手が出せました。

・・・しかし、

実際のところ、

安心して購入はしましたが、

それ程期待してなかったというのもまた事実です。

そんな中で、

本作は僕の予想を軽く裏切ってくれる、

なかなかに素晴らしい仕上がりを見せてくれています。

 

まず、全編を通して

各楽曲の粒が立っていて、

捨て曲のないところに好感が持てます。

個人的な感想としては、

YING YANG TWINS としてよりも、

こっちの DA MUZICIANZ としての方が

丁寧に作りこまれているように思え、

その構成は

より王道的なところをついているのではないかと思えます。

楽曲製作には

全14曲中、12曲を

MR. COLLIPARKCHEESY.の二組が担当。

アルバム単体としてのまとまり具合と

その中でバラエティー豊かに展開していく

楽曲の構成力の高さは

何よりこの二組のプロデューサー陣の引き出しの多さと

その技量によるところが大きいと考察されます。

 

①のイントロからして、

何だか他の CRUNK 作品に見られない

豊かな音楽性を感じさせてくれるのですが、

そのあたり、

グループ名 “DA MUZICIANZ” の名に違わぬ

見事な幕開けで

いきなり意表をついてくれています。

③はいかにもなフックで

コール&レスポンスを髣髴させる、

CRUNK 直球の楽曲。

単調な楽曲が多い CRUNK モノにあって、

珍しいまでに音楽性の広がりを見せる⑤は

作品全体を引き締める役割を担っています。

思いっきりトロけそうなくらいメロウな⑥に続く、

アゲアゲで戦闘力滾りまくりな⑦への流れは、

この作品の飽きさせない、

振れ幅の広さを象徴しているでしょう。

YING YANG TWINS の片割れ、

KAINE の参加する⑧に続く⑨は、

全14曲中の残り2曲を担当する

MIDNIGHT BLACK 製作によるモノ。

彼の跳ねるようなビートは特徴的で、

全編を通してしっかりしたアクセントになっています。

フリーキーな⑩、⑪に続く⑫も

MIDNIGHT BLACK の手によるモノで、

早めのBPMに爽やかなウワモノが心地良い。

ラスト曲の⑭は

昨年流行ったウィスパー (囁き) モノと

マイアミ・ベースを足して割ったような楽曲。

キャッチーなので耳にうまく飛び込んできます。

 

先にも書きましたが、

本作は非常に丁寧に作り込まれていて、

しかもバラエティーに富んだ内容なので

最後まで飽きずに楽しむことができます。

CRUNK モノはどうしても

展開が単調になってしまい、

一回通して聴くだけで

お腹一杯になってしまいがちなのですが、

本作はプロダクションが実に映えまくっているので、

それこそ “DA MUZICIANZ” の名に劣らぬ、

音楽的にも飽きさせない作りになっています。

より一般視聴者に拓かれた、

“CRUNK の進化” を肌に感じることのできる作品です。

 

オススメ度 8.0 

(ラップ:1.4 トラック:1.8 キャラ:1.5 話題性:1.5 構成:1.8) 

 

 

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