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2006年5月 3日 (水)

エエ声~♪

このタイトルでハっとした人は

なかなか通なお笑い好きでしょう。

まあお笑いとは関係ない話をこれから書くんですけど・・・

  

今回の話題はベイ・エリアについて。

ウエスト・コーストはウエスト・コーストでも

L.A.とは少し毛色の違ったベイ・エリアのスタイル。

同じ西海岸、同じカリフォルニア州にありながら、

その地区間の距離は約400マイル弱 (約600km) あり、

これはちょうどウチ (姫路) から東京までの距離に相当します。

この距離を南北に離れているのだから、

さすがに気候も全然違っていて、

僕が初めてサンフランシスコへ行った時などは、

6月のL.A.の気候に合わせた服装のまま向こうに行くという

無知な愚行ゆえに、

サンフランシスコに到着して寒さに始終震え上っておりました。

(ちなみに、6月のL.A.はすでに茹だるような暑さで、

日向に駐めた車のボンネットの上で

半熟の目玉焼きが出来そうなほど

強烈な陽射しが降り注いでいます。)

それだけの距離と気候の違い、

そして何より都市としての機能し方の違いが

それぞれ人々のライフ・スタイルに大きく影響していて、

当然、それはHIP HOPカルチャーにも大きく影響を及ぼしている。

 

今回紹介するのはベイ・エリアの最重要人物の作品だが、

紹介の前にもう少しベイ・エリアについて説明をしておきましょう。

ベイ・エリア (BAY AREA) は読んで字のごとく、

港湾地帯という意味ですが、

この港湾というのはサンフランシスコ湾のコトを指しています。

通常、ベイ・エリアといえば

サンフランシスコ湾を東西南北に取り囲む港湾、

つまり、イースト・ベイ、ペニンスラ、サウス・ベイ、ノース・ベイを

総称しています。

しかし、HIP HOPマップでいう “ベイ・エリア” は少し違っていて、

その呼称が指すところは、

サンフランシスコ湾、サンパブロ湾の一帯と、

それに少し距離の離れた州都

サクラメントまでを含むとされています。

。。。。。

ハイ、ここまで書いて

勘の良い方はもう既にお気づきですね。

今回のタイトル “エエ声~♪” と “ベイ・エリア” と言えば・・・

・・・・・

・・・・

・・・

E-40

そのとーり!!アタック25 児玉清 風に)

 

。。。。。

というワケで、

前置きが長くなってしまいましたが、

E-40 の新作

「MY GHETTO REPORT CARD」 を紹介しましょう。

249pxe40__my_ghetto_report_card  

 

 

 

E-40 といえば何といってもそのラップのカッコよさに

彼の魅力は集約されています。

まず何より良い声!

僕はラップを評価する際、

“声” “フロウ” “リリック” “ライム・スキル” “キャラクター” で

判別しているのですが、

中でも “声” は最重要なファクターになります。

あとの4項目に関しては後天的な才能になりますが、

“声” だけはもう生まれもっての賜物ですからね。

正統的なカッコイイ声を持つラッパーでいえば

前回紹介した LL COOl J FREDDIE FOXXX

RAKIMLUDACRIS2 PAC などが挙げられると思います。

声のオトコマエってまさに彼らのコトを指しているのですが、

もちろんここに E-40 も加えられると僕は考えています。

そして彼の複雑なライム・デリバリーとそのスキルの高さにも

圧倒的な存在感を感じずにはいられません。

彼はその存在感から

TOO $HORT と共にベイ・エリアの顔として

全米にその名を轟かしていますが、

本作は彼の全米規模の活躍を更に裏打ちしています。

というのも、

全20曲中の3分の1以上にあたる8曲を

なんと CRUNK の帝王 LIL JON が手掛けているのです。

作品の表ジャケットにも

“THE KING OF CRUNK & BME RECORDINGS PRESENT”

とあるように、

作品の全体的な構成は

CRUNK作品寄りの楽曲で占められています。

これが速射的なラップを得意とする E-40 と

バツグンの相性を見せています。

 

フレキシブルなビートにベイ・エリア賛歌をのせた①から

LIL JON 製作のドラム・ラインとベース・ラインが重く硬い印象の

CRUNK丸出し曲②、③で本作は幕開けします。

②、③に客演する KEAK DA SNEAK のフロウが

垢抜けていない DAVID BANNER みたいで、

CRUNKのビートによくハマっています。

もたつくような遅めのBPM曲を倍速でラップする⑧は

正に圧巻と言うべき代物で、

E-40 のスキルの圧倒的な高さがこの曲に溢れ返っています。

実にシンプルなドラム・ベース・ラインにフックが映える⑪は

LIL JON 製作曲で、

客演に U.G.K. の二人と JUELZ SANTANA が参加。

東西南の役者が揃ってそれぞれのCRUNKのビート解釈を

披露してくれているというのがオモシロイ。

この中で、実はCRUNKお膝元の南部代表の U.G.K.

一番ノーマルなスタイルだというのが笑えるのですけど。。。

ホラー・コア系の⑭も LIL JON が製作担当。

客演には MIKE JONES が参加していますが、

いつもは客演先で主役を喰う活躍を見せている MIKE JONES

E-40 の存在感の前ではいつもよりおとなしく聴こえてしまいます。

⑮ではベイ・エリアで2トップを組む TOO $HORT が参加。

この二人は対照的な声をしていますね。

西海岸的なビートは⑰になって

ようやく耳にすることができるのですが、

楽曲製作とファルセットで歌い上げるフックを担当する BOSKO には

今後の活躍が大いに期待できそうです。

引き続き、メロディアスでこれも西海岸的な楽曲の⑱は

実はこれも LIL JON 製作曲になり、

彼の仕事の幅の一端を窺わせています。

⑲のゲストは 8 BALLBUN B

サウスの伝説的なラップ・デュオの2組、

8 BALL & M.J.G.U.G.K. から迎え、

LIL JON のビートでラップする E-40

外様なんだけど堂に入った立ち位置がなんとも素敵です。

そして本作の幕引きとなる⑳にて

作品中唯一のメロウなオケが何かと際立っています。

これも BOSKO 製作。

BOSKOE-40 の相性の良さは正に完璧!

 

本作は E-40 とCRUNKミュージックの

均衡した交錯具合を緊張感をもって伝える秀作です。

特にCRUNKの特徴的なドラム・ベース・ラインに絡まる

E-40 の巻き付くような語感のライミングは非常に映えていて、

彼のラップの魅力を十二分に引き立てています。

しかし、作品後半で見せる BOSKO 製作楽曲で見せる

西海岸的なビートと E-40 の相性の良さは

これはもう疑いようもなく、

改めて彼がベイ・エリア、ウエスト・コーストの

最重要人物であることを再認識する機会にもなりました。

願わくは、彼にはその素晴らしいラップの才能をさらに活かして、

CRUNKだけに留まらない、

KANYE WESTJUST BLAZE

SWIZZ BEATZTHE NEPTUNESTIMBALAND らとの

更なる全米的なコラボレーションを期待したいです。

 

オススメ度 7.8 

(ラップ:1.9 トラック:1.5 キャラ:1.5 話題性:1.4 構成:1.5) 

 

 

ちなみに、本作とは関係ないですが、

今回のブログのタイトルと冒頭文にある

“エエ声~♪” のお笑い芸人って

誰のことかわかる人いますかね?

正解は・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

吉本の 岡ケンタ・ユウタ 岡ケンタなんですけど。。。

 

 

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