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2006年5月14日 (日)

田舎モンって言うな!

今日は “田舎モン” コンプレックスの

BUBBA SPARXXX の新作

「THE CHARM」 を紹介したいと思います。

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鬼才 TIMBALAMD の強烈なプッシュの下、

シングル 「UGLY」 の大ヒットで

デビュー後まもなくスターダムにのし上がった BUBBA 君。

白人ラッパーとして彼と TIMBO の関係を

EMINEM DRE のそれになぞらえて、

“第2の EMINEM 誕生か?!”

な~んて持て囃されたりしたのも

今となっては過去の話。。。

 

そもそも彼の 「UGLY」 のP.V.などによる視覚的イメージは

いかにも田舎風でバタ臭い色合いをデフォルメした、

当時のHIP HOPメディア界からすれば

斬新なイメージ戦略でした。

その戦略は前述のごとく大当たりしましたが、

“田舎モン” のレッテルを貼り付けられた彼としては

どうやら不本意であったらしく、

続く2ND作で躍起になって

その “田舎モン” の汚名を返上しようとしたようです。

しかし、コレがプロモーション不足の為に

低い評価に沈む結果となっていまい、

彼のアーティスト生命は奇しくも

イメージ戦略を掲げるレコード会社に

翻弄される形となってしまいました。

しかも、ついには所属していた TIMBO 率いるレーベル

BEAT CLUB が配給元 INTERSCOPE との契約解消を伴い、

消滅する事態にまで至ってしまい、

BUBBA 君にとっては

正に泣くに泣けない状況となってしまったようです。

しかし、“捨テル神アラバ、拾ウ神アリ” とはよく言ったもので、

このたび、OUTKASTBIG BOI の立ち上げた

PURPLE RIBBON と契約を交わし、

この作品をドロップするに至ったのです。

・・・・・

つまり本作は BUBBA 君の復活を掲げた

彼のキャリアにとっては非常に重要な

ターニング・ポイントとなる作品になるワケです。

そのあたり、

全11曲とかなりコンパクトにまとめられてはいるものの、

各楽曲の粒の立ち方などに

彼の漲る意欲というものがよく顕われています。

これは、“さすが BIG BOI !” とでもいうべきか。

そのサウンド・プロダクションには

ORGANIZED NOIZE が中心となっています。

彼らと BUBBA 君は彼の1STからの付き合いがあるので、

お互いの距離感がしっかり掴め合っている。

斬新さはないけれど、

シックリと馴染んだ “ジョージア流儀” が

心地良いハーモニーを奏でているのが本作の特徴だろう。

 

BUBBA 君は元々ラップのポテンシャルが高い。

声質もフロウもキャッチーな楽曲によく映え、

彼のキャラクターを反映させている。

今作で用意されたフレキシブルな楽曲群も

見事に乗りこなしている。

特に④、⑤、⑥の流れはキャッチーで、

どれをシングルで切っても間違いないクオリティーがある。

⑦は BIG BOI 大将自らの製作曲だが、

すごくスムーズで幻想的なオケが不思議な魅力を醸し出している。

フリーキーな⑨も引きが強く、

音の立ち方が素晴らしい。

先行カットされた⑩は YING YANG TWINS らが客演した

破壊力バツグンの楽曲だ。

クランク直系のフックは漢汁 (オトコジル) 満開だ!

そしてラストの⑪にもってきたのが

かつての師ともいうべき TIMBO 製作曲。

彼特有のトリッキーでキャッチーな楽曲と

BUBBA 君のコンビネーションは今も健在ということが

この曲で見事に証明されているだろう。

それにしても、TIMBALAND はやっぱスゲエや。

このクオリティーの高さはハンパじゃない。

客演では前述の YING YANG TWINS の他に、

KILLER MIKESLEEPY BROWN

DUDDY KENSCAR ら、

PURPLE RIBBON の面々に、

PETEY PABLOFRANKIE J らが参加している。

大将 BIG BOI がラップで参加していないのは

少々残念なところではあるが、

とにかくどの楽曲をとってみても

本当によくまとまっていて捨て曲がない。

逆に、もっと曲数を増やして、

南部特有の泥臭い、遊び心満点の曲を

あと4、5曲くらい入れておいても良かったのではないかと

思っちゃったりする程なんだけど、、、

まあ、コレはコレで、

BUBBA SPARXXX の復活劇には

申し分ない作品に仕上がっていると思います。

 

オススメ度 7.8

(ラップ:1.7 トラック:1.8 キャラ:1.4 話題性:1.4 構成:1.5) 

 

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コメント

この作品、ていうか、このラッパー、
いかにもキワモノっぽい雰囲気が漂ってますが、
彼の作品ではいつもプロデューサー陣がキレまくってて、
今作もなかなか素晴らしいサウンド・プロダクションを展開しています。
特にORGANIZED NOIZEはすごいです。
買うまでいかなくとも、誰か友人で買ってる人がいればぜひ借りてみて、聴いてみてください。

なんか良さそうな1枚ですね!
普通は危険な香りがして、なかなか手を出しにくい1枚でもあります。

「クロちゃんです」と言いそうな顔してるからかな?

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