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2006年4月15日 (土)

THE PRODUCT

今日紹介するのは、

THE PRODUCT というグループの作品になります。

THE PRODUCT ・・・?

字面にすると聞きなれない名前ですが、

そこはご安心を。

ジャケットにはデカデカと

“SCARFACE PRESENTS ...” と入っています。

そう、つまりこのグループは

SCARFACE 御大が自ら乗り出した

新しいプロジェクトの一つなのです。

作品名は 「ONE HUNID」

Album_cover_9

 

 

 

 

これがなかなか素晴らしい作品に仕上がっております。

 

メンバーは件の SCARFACE を中心に、

WIL HENYOUNG MALICE の三人組で構成されている。

ちなみに、御大が南部はヒューストンを

レペゼンしているのは有名だが、

WIL HEN はサンフランシスコを中心としたベイ・エリアを、

YOUNG MALICE はミシシッピのジャクソンを、

それぞれ活動拠点としており、

州を跨ぐプロジェクトが御大の一声によって

結成されたようである。

ちなみに、WIL HEN のフロウや声質は

ソフトで当たり口も非常に柔らかい。

MA$E のそれに非常に似ている。

YOUNG MALICE のそれは

JADAKISS のモノに似通っているが、

そこまでは洗練されていない未成熟さも窺える。

  

全13曲中、その4割を TONE CAPONE が製作し、

もう4割は SCARFACE が自ら楽曲製作に絡んでいる。

有名どころでは THE ALCHEMIST

一曲だけだが楽曲提供している。

全体の印象としては、

強烈なインパクトやパッケージの華々しさといったギミックはないが、

地に足の着いた安定感を郷愁溢れる楽曲群の中から

じっくり味わう事ができる作品である。

作品の序盤に並んだ TONE CAPONE 製作曲は

色調が抑えられたミニマルな楽曲だが、

その中に流れるセンチメンタリズムが否応なく滲み出ている。

泣きの帝王たる SCARFACE に相性ピッタリなのは

これはもう当然のコト、

他の二人との相性もフロウとビートがしっくり馴染んでいて

安心して聴ける。

特に⑤あたりでの哀愁の溢れ方には目を見張るモノがある。

続く⑥は前述の ALCHEMIST 製作曲。

ドラマティックに展開する楽曲で、

MOBB DEEP がやっていてもおかしくないような曲である。

そこから SCARFACE が単身、もしくは共同で

プロデュースした曲が続くのだが、

それらのビートの特徴は

メロディアスで、かつシンプルなウワモノが

三人三様のラップの情感を非常に引き立てる作りである。

⑦や⑨におけるマイナー・コード使いは

その真骨頂とも言うべき代物だ。

 

地味だけど、各楽曲それぞれ粒が立っているし、

全体のコンセプトもしっかりまとまっている秀作。

本作は、正確に2006年に発売された新譜の中で

今のところ僕の中では一番気に入っている作品です。

 

オススメ度 8.0 

(ラップ:1.8 トラック:1.7 キャラ:1.4 話題性:1.3 構成:1.8)  

 

さーて、そろそろまた新譜を漁りに行かなくては。

T.I.GHOSTFACE B.G. 、BUBBA SPARXXX

E-40 、それに SCARFACE のもう一つの企画モノが

既にドロップされてるらしいし、

そのあたりに狙いをつけて来週中にでも行ってみます。

 

  

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