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2006年2月19日 (日)

'98 新人MC四天王 - CANIBUS 編 -

とりあえず、

今回特集してきた “‘98年新人MC四天王” 編も

今日で最終回。

その最後の一人を飾るのが

CANIBUS です。

実は、今回の特集は、

彼の凄さをもっと世間にアピールしたくて組んだモノで、

僕個人としては四天王の中で彼の実力を一番買っています。

一番成功からかけ離れたところにいる

シーンの理不尽さと彼の運のなさからこそ、

彼をもっとプッシュしたいと思い、

この特集を書き始めたワケです。

 

四天王を含め‘98年デビューする新人の中で、

最も活躍が期待されていたのは

何を隠そう CANIBUS でした。

彼はジャマイカ生まれ。

13歳の時、両親の離婚をきっかけに

米N.Y.はブロンクスへ母親と移住し、

その後親子は生活の場を転々とします。

彼の経歴はよくあるハードコア・ラッパーのそれと違って、

一風変わっていてオモシロい。

CANIBUS は高校をちゃんと卒業し、

大手企業に就職までしていたそうです。

職種はなんとデータ・アナリスト!

(ねっ、全然他のラッパーと違うでしょ!?)

CANIBUS って実はネット・ジャンキーだったらしいんです。

だからだろうか、インディー・レーベルをたゆたってる割に、

彼に関するサイトが異様に多い気がするのは?

そんなカンジで働きながら趣味でやってたラップに

徐々に腰を入れるようになります。

いつしか仕事を辞め、ラッパーを本業とし始めたのでした。

キャリアのスタートはアトランタのラッパー WEBB と組んだ

T.H.E.M. (The Heralds of Extreme Metaphors)

なるデュオかららしいですが、

その辺りはコミュニティー・レベルなので

詳しくは僕も知りません。

ただ、その時点で WUKILLAH PRIEST

コンタクトがあったらしいです。

その後、デュオを解散し、

ビジネスの方に戻るもラッパー活動は続けます。

そんな時出会った RAS KASS の楽曲に参加し、

そこから活動の輪が広がっていったとか。

(ここで CANIBUSKILLAH PRIESTRAS KASS

ラインが繋がるのか。。。なるほどね)

メジャーでのディールを THE FUGEES

WYCLEF 監修の元に結び、作品制作に入ることになるのだが、

なんと CANIBUSWYCLEF を結びつけたのが

JAY-Z だったってんだから、驚きです。

 

「CAN-I-BUS ?」 (1998)

200pxcanibus_cover  

 

 

 

デビュー作となるこの作品のハイライトは

なんと言っても LL COOL J に噛み付いた

「SECOND ROUND K.O.」 でしょう。

ビーフの発端は LL の楽曲 「4,3,2,1」 に参加した

CANIBUS のライムに

LL が過敏に反応しすぎたところから始まります。

同楽曲内で LLCANIBUS をディスした

そのアンサー・ソングが 「SECOND ROUND K.O.」 になるのです。

“While 99% of your fans wear high heels

(オマエのファンの99%はハイヒール履いてるくせによ!)”

なんてラインなんかは

軟派に走っていた LL のスタイルをかなり強烈に皮肉った

絶品のパンチ・ラインです。

が、しかし、

その他の曲の引きがいかんせん弱い!

彼の持ち味はそのリリカルなテクニックと

強烈に粘りつくMC-INGにあります。

パンチの利いたラインをパンチの利いたフロウで放つ

その攻撃力が彼の魅力です。

しかし、FUGEES と絡んだコトによる功罪として、

CANIBUS は知名度を得たと同時に、

彼の持ち味である強烈なMC-INGを

腐らせてしまったのではないかと考察しています。

DJ CLARK KENT の製作した2曲はさすがにカッコいいんだけど、 

CANIBUS にはちょっとビートが弱いかな?

 

「2000 B.C. - BEFORE CAN-I-BUS -」 (2000)

200px2000bc_cover  

 

 

 

前作の失敗を拭い去ろうと、

WYCLEF の元から去って制作した作品です。

プロデューサーに TY FYFFEIRV GOTTI や、

THE BEATNUTSJUJU

DIPLOMATS でお馴染みの HEATMAKERZ らが参加し、

ゲストに憧れの RAKIM を招いた曲まであるが、

この作品も引きが弱い。

もったいないなぁ。

いっそ、D.I.T.C.PREMIER くらい超硬派な所に飛び込んだ方が

彼の良さが引き立つだろうに。。。

 

「C TRUE HOLLYWOOD STORIES」 (2001)

「MIC CLUB」 (2002)

「RIP THE JACKER」 (2003)

200pxcths_cover200pxmic_club_the_curriculum_cover  

 

 

 

200pxbbg5300  

 

 

 

とかなんとか言ってたら、

CANIBUS はとうとうメジャーからも撤退しちゃって、

どうなるかと心配していると、

インディーから次々と精力的に作品を輩出して、

これがなかなか尻上がりに良くなってきてます。

特に4THと5THはなかなかタイトにまとまっています。

5THの最後の曲 「POET LAUREATE Ⅱ」 は圧巻です! 

 

その後、CANIBUS は米軍に入ったとかなんとか

そんな噂を耳にしたのだけど

(何故に?!)、

昨年末あたり、シャバに戻って作品を出したらしい。

「HIP HOP FOR SALE」 (2005)

200pxcanibus_hh4s  

 

 

 

まだ買ってません。

探してるんだけどなかなか見当たらないです。

今後も彼の地下活動はますます活発化する模様ですが、

できることならもう一度シーンの表舞台に戻ってもらいたい!

でもなあ、CANIBUS ってビーフの扱いがヘタだから、

身にならないビーフばっか抱えてて

身動きが取れそうにないんだよな。。。

 

 

僕の中では彼や

EMINEM の昔の仲間だった ROYCE DA 5’9” のような

素晴らしいMC-ING能力の持ち主を

ぜひぜひ応援したいんだけど、

なかなかシーンの風は冷たいです。

めっちゃ上手いんだけどな・・・

 

そんなワケで、

今回の “‘98年新人MC四天王” 特集はコレでおしまいです。

彼らの今後の活躍を期待したいですね。

と同時に、

‘98年のように新しい才能がドンドン生まれてくることを

ラップ・ファンとして純粋に望みます。

 

 

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コメント

名前を見たことあるくらいで、声の聞き分けが出来ません(汗)。RAH DIGGAは今後売れそうな気が!
うまくても、話題性がないと目立たず売れないのは良くありますね。Beefもうまく使えないといけないのかな!?

そう考えるとDr.dreは昔からSnoop(殺人容疑),2pac(いろいろ),Eminem,50cent,Gameと話題性をうまくからめて、確実に売り出しますね。(aftermathの最初の頃はイマイチな出だしでしたが)さらにDr.Dreの音がいいし。

あと売れてる人のhook upがないとなかなか実力があっても認知されないですねー。むつかしいぃ。

>HOSSYさん
マニアックというより唯のヘソ曲がりなだけかも。。。
個人的に大のMC好きで、中でも個性的でスキルフルなラッパーには目がないんです。
しかも、売れてるラッパーより、売れてないラッパーの方が気になるなんて、、、ほとんど病気です。
ここで書いているCANIBUSやROYCE DA 5’9″の他にも、元TERROR SQUADのCUBAN LINK、BAD BOYのG-DEP、GANG STARR FOUNDATIONのAFU-RA。
フィメール・ラッパーでは元ROC-A-FELLA所属のAMIL、FLIPMODE SQUADのRAH DIGGA、GANG STARR FOUNDATIONのBAHAMADIA。
あと、売れたには売れたけど、イマイチ世相にノリきれていないラッパーで、BAD BOYのBLACK ROB、ROC-A-FELLAのFREEWAY、WUのINS等等。。。
実にもったいないなぁとしみじみ思ってしまう今日この頃です。

CANIBUS押しでくるとはっ!あいかわらずマニアックですね(笑)

CANIBUSの最大の失敗はLLをdisったところからだと思います。(disってないような気もしますが)「4,3,2,1」はDMXもfeatされてかなりキャッチーで良い曲でヒットしていたのに、結局彼のバースを削除されたりと、売れるための進路を失ってしまった気が。DMXは一般への認知度がこの曲で更に上がったのに、CANIBUSはうまく波に乗れず・・・。

Mama said knock you out をもじった「SECOND ROUND K.O.」は良い反撃だと思いますが、その後が苦難の時が・・・。

やはりLLの曲は一般受けするように作っているため、ヒット曲に乗って広く声を覚えてもらわないとつらい気がします。

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