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2006年1月31日 (火)

WU-TANG のソロ活動 -中編-

引き続き、WU-TANG CLAN の本体メンバーの

ソロ活動についてそれぞれ紹介していきたいと思います。

中編となる今回は、

METHO.D.B.U-GOD

それぞれのソロ作品を紹介します。

 

WU の広告塔ともいうべき METHOD MAN

ソロとしての人気も高く、

人気絶頂だった DEF JAM の看板アーティストでもありました。

「TICAL」 (1994)

「TICAL 2000 : JUDGEMENT DAY」 (1998)

「TICAL 0 : THE PREQUEl」 (2004)

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三作とも DEF JAM からドロップされているが、

作品を追うごとにセールスが伸び悩んでいるというのは、

例え METHWU 随一の人気者であったとしても

WU への希求心の弱まりつつある時代の流れには

逆らえないという皮肉なテーゼなのである。

確かに、ファースト・アルバムの METH の、

そして プロデューサーとしての RZA

キレ具合、爆発具合はすさまじく、

その境地を超すのは相当に難しいだろうな。

2ND、3RDともに水準の高い仕上がりにはなってるんですけど。

ソロ以外に、REDMAN とのガッチリ組んだコラボ作

「BLACKOUT」 (1999)

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も有名だが、

作品のまとまりがないのが少し気にかかる。

二人のコンビネーションが他に類を見ないくらい

白熱しているだけに、

急こしらえな感がいなめないのは惜しい。

二人のコンビがさらに発展した形での

映画 「HOW HIGH」 で、

How20high20cover  

 

 

 

ご陽気な世界が鑑賞できる。

サントラ盤もあるのでチェックしてみられては。

 

続いては、WU-TANG CLAN の象徴的存在だった

OL' DIRTY BASTARD の作品を紹介します。

「RETURN TO THE 36 CHAMBERS

: THE DIRTY VERSION」 (1995)

「NIGGA PLEASE」 (1999)

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この二作品が正規リリースされているが、

どちらも秀逸だ。

WU メンバーに陥りがちな

2ND作品以降の出来が1ST盤のクオリティーに劣る

というジレンマめいた慣例も、

O.D.B. は見事に打破している。

特に、僕は個人的に彼の2NDを高く評価しているのだが、

彼のエキセントリックなキャラクターを

THE NEPTUNES など、外部プロデューサー達も見事に捉え、

型に嵌らないやり方で表現されているのが素晴らしい!

ジャケだけ見ても、

このキレ具合はマジでヤバい!!

ROC-A-FELLA 移籍のニュースが流れ、

そこからの新作を楽しみに待っていたのだが、、、

彼の死が非常に惜しまれます。

一応収録はされてるらしいんだけど、

DAMON DASH のレーベルからのリリース予定も

なんだかヤッツケ仕事だったらイヤだなあ。。。

僕は非正規盤は音質や構成のパッケージングが雑なので

あまり好きじゃないのだけど、

彼の生前の入所中や死後に

アンオフィシャルのトリビュート的な作品が

いくつか発表されている。

「THE TRIALS AND TRIBULATION

OF RUSSELL JONES」 (2002) 

「THE OSIRUS MIXTAPE」 (2005)

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このテの作品はさすがにヤッツケ仕事感が

滲み出過ぎていてパっとしなかった。

他にもMIXTAPEっぽいトリビュート作品が

いくつか出てるようだが、

僕の手に余ります。

それにしても彼の死は本当に惜しい。

WU-TANG CLAN 復活の鍵を握っていたのは

間違いなく彼だったのに!

 

ソロ作から離れて、

ここで O.D.B. のちょっとイイ話。

彼の伝説の逸話は数多くあるけど、

中でもおもしろいモノがある。

ある日、道路に飛び出した子供が車に轢かれそうになり、

そこを通りがかりの男が助けた。

子供の母親が駆けつけて男に感謝し、

名前を聞こうとした。

すると、男は名乗らず、

紙に “WU” のあのマークを書いて渡し、

そのままその場を去っていったという。。。

。。。。。

カッチョイイ。

 

今日の三番目に紹介するのは U-GOD

「GOLDEN ARMS REDEMPTION」 (1999)

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メンバーの中でも MASTA KILLA に次ぐ地味な役回りだが、

個人的にはアノ図太い声で

吐き捨てるように淡々とスピットしていく彼のスタイルは

けっこう好きだったりする。

RZA に構ってもらえず、

イジけて出したプロジェクト・モノ

「U-GODZILLA PRESENTS

THE HILLSIDE SCRAMBLE」 (2004)

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は流通してなくて、

欲しいのだがなかなか手にできないでいます。

あと、昨年末に出た

「MR. XCITEMENT」 (2005)

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もまだ手にしてないので、

今、探してるところです。

 

明日はソロ・ワークス紹介の最終、

RAEKWONGHOSTFACEMASTA KILLA の作品を

紹介したいと思います。

 

2006年1月30日 (月)

WU-TANG のソロ活動 -前編-

今日は WU-TANG CLAN の本体メンバーの

ソロ活動についてそれぞれ紹介していきたいと思います。

前編となる今回は、

RZAGZAINS

それぞれのソロ作品を紹介します。

 

まずはグループの頭、RZA

RZA“BOBBY DIGITAL” 名義で二枚、

「RZA AS BOBBY DIGITAL IN STEREO」 (1998)

「RZA AS BOBBY DIGITAL IN DIGITAL BULLET」 (2001)

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を発表し、その後に RZA 名義で一枚、

「BIRTH OF A PRINCE」 (2004)

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を発表している。

さすがというか、プロデューサーとして長けているだけに、

どれもまとまりがあって、

独特の世界をしっかり構築しております。

BOBBY DIGITAL 名義作はどちらも

ジャケのイラストがカッコよくて好きです。

他にも、

「THE WORLD ACCORDING TO RZA」 (2002)

「THE FORMULA FOR THE CURE」 (2004)

というのがソロ名義で出てるらしいのですが、

僕は持ってません。

ってか、出てることさえ知らなかった!

機会があれば、今度チェックしときます。

その他、ソロ名義以外にも、

JIM JARMUSCH 監督が製作した映画

「GHOST DOG : THE WAY OF THE SAMURAI」

の音楽を担当し、

自身も少しスクリーンに登場していたりする。

その映画のサントラ盤もなかなか見事に仕上がっているので、

ぜひチェックしてもらいたい。

 

続いて紹介するのは、

RZA と並び WU の頭脳を担当する GZA

ソロ作品はこれまでに三作、

「LIQUID SWORDS」 (1995)

「BENEATH THE SURFACE」 (1999)

「LEGEND OF THE LIQUID SWORD」 (2002)

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GZA の魅力はなんといっても

その確かなライミング・スキルと、

知性的なリリシズムに集約されています。  

華がないというと言葉が悪いが、

それだけに“イブシ銀”という言葉が

GZA には正にピッタリ当てはまります。

この三作品はすこぶる水準の高い品質を備えており、

昔から変わらぬ彼の味を伝えてくれます。

それ以外にも、

「LIQUID SWORDS」 以前に COLD CHILLIN’ から出された

「WORDS FROM THE GENIUS」 (1991)

というのがありますが、

僕は持っていません。

あと、昨年末に出た

CYPRESS HILLDJ MUGGS との共作

「GRAND MASTERS」 (2005)

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もまだ買えていないので、

今狙ってるところです。

 

三人目に紹介するのは

INSPECTAH DECK の作品になります。

「UNCONTROLLED SUBSTANCE」 (1999)

「THE MOVEMENT」 (2003)

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Inspectahdeckthemovement_3

 

 

 

 

特にソロ・デビュー作となる

「UNCONTROLLED SUBSTANCE」 が出た頃は、

INS もイケイケの状態で、

GANG STARR のアルバムに参加したり、

同アルバムに PETE ROCK が参加したりと、

玄人ウケするラッパーとして俄然、

周囲から注目を集めていました。

しかし、幸か不幸か、

この頃から WURZAに対する希求心が

徐々に薄れていったようにも思われます。

現にセカンドでは

一曲も RZA はタッチしていません。

そういった兆候が昨今の WU 一連の作品の

セールスの不振に繋がっていく序章に

なっているのではないかと推測しています。

INS の歯切れのいい、

正確に韻を踏んでいくスタイルは

個人的に大好きなんですけど。 

 

 

明日は、

METH O.D.B.U-GOD のソロ作品を

追っていきたいと思っています。

お楽しみに! 

2006年1月29日 (日)

映像で WU-TANG CLAN!

WADA さんのリクエストにお答えして、

WU-TANG CLAN についての特集を

何日分かに分けて書いていきたいと思います。

 

彼らを称して

“HIP HOP・ルネッサンス”

呼ばしめたことからもわかるように、

彼らのデビューは正に革新的でした。

彼らについての評論は

これまでに様々な媒体で語り尽くされているので、

ここで多くを語ることは無粋というモノでしょう。

というワケで、

今日は “映像で見る WU-TANG CLAN について

作品を紹介していきたいと思います。

 

まず、ファンは絶対押さえておきたい鉄板の作品。

「DISCIPLES OF THE 36 CHAMBERS :

CHAPTER 2」

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これは、

WU がデビューして10周年を記念して行われた

SAN BERNADINO (CA) でのライブを

丸ごと収めたDVD作品である。

本体の全メンバーが久々に集結しているというのがミソ。

2004年7月17日に行われたライブということで、

O.D.B. の最後の勇姿が納められているのだが、

なんだかそれが見ていて痛々しくもなるのである。

ライブ映像の間に各インタビューのコメントが挟まれた構成で、

ライブは初期の楽曲を中心に披露されています。

観客のほとんどが白人だってのが、

どうにも気に喰わなかったりしちゃいますが、

ライブ映像としてはまずまず楽しめるでしょう。

字幕付きの日本盤が出ているので、

手に取りやすい作品です。

METHRZA は元々、ライブによく映えるキャラで、

期待どーり暴れ回ってくれてますが、

今回は GZA の頑張りもよく目に付いて嬉しくなります。

だけど、、、

どうしても気になってしまうのが O.D.B. の立ち居振る舞いで、

ラップしてない時とか逆に彼の動向を目で追ってしまいます。

なんだか元気ないんだよなー。

彼が元気ないとなんだか寂しいですね。

ちなみに、

同名の CHAPTER 1 があるのですが、

そちらは同ライブを収録したライブ・アルバムになります。 

 

次に紹介するのは、少しコアなファン向け、

「WU TANG NATION」 です。

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日本限定のオリジナル編集フィルムらしいのですが、

これがかなりヒドい出来になっています。

WU のメンバーの若かりし姿を拝めるのが

唯一の特典とでもいおうか。

彼らのカンフー趣味を熱く語ってくれるのはいいのですが、

全編60分の内、

その1/3が画像の悪いカンフー映画の

シーンによって占められている。

多分、無許可で編集してんだろうな。

ライブのシーンもあるにはあるが、

これがまたヒドい。

音声も映像もグダグダで、

金が掛けられてないことがよくわかる。

それこそ余程のコアな WU ファンじゃないと、

見た後の失望感に打ちのめされちゃいそうな作品だ。

ネットで調べてみたが、

ほとんど情報がなかった。

地方の外資系レコ屋の片隅を探してみれば

まだ見つかる可能性もあるかも・・・?!

 

最後に紹介したいのは

WU-TANG とは直接関係ないモノですが、

「THE SHOW」 というドキュメンタリー映画です。

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この作品は DEF JAM 設立10周年を記念して作られたもので、

HIP HOP MOVIEとしてはけっこう有名なので、

ご存知の方も多いと思います。

1995年に製作されたということで、

このシーンが一番熱くごった煮になってた頃の作品だから、

いろんな意味で興味深い映像が見られます。

構成はライブ・シーンとインタビューが半々の状態で、

今回特集している WU-TANG の他にも、

BIGGIE SNOOP & D.P.G.

WARREN GRUN DMC など、

当時人気絶頂にあったアーティストがたくさん出演しています。

そのライブ・シーンがなかなか素晴らしいのですが、

あくまでドキュメント映画として製作されているために、

けっこう大口で編集されてて、

ファンとしてはもっと見たいなあと。。。

正直、涎モノです。

中でも、今回特集している WU

「WU-TANG CLAN AIN'T NUTHING TA FUCK WIT」

ライブ・シーンはめちゃくちゃカッコいい!

先に紹介した WU 単独のライブDVDの中でも

同曲は収録されているのだが、

ぜんぜん勢いが違う。

もしまだ見られたことのない人は

WU も含めて、ぜひ手にとってみられてはいかがだろう。

来日時の彼らのドキュメンタリー・シーンも見モノだ。

これも日本盤が出ているので、

インタビュー・シーンも含めてじっくり楽しめます。

 

と、こんなカンジで、

他にもまだ WU-TANG 関連の映像作品はあるでしょうが、

とりあえず今回は

日本語訳のある日本盤のある作品を紹介してみました。

 

次回は WU のソロ作品について検証してみたいと思います。

 

2006年1月27日 (金)

アナログ人間の言い訳

僕はどうもアナログな人間で、

ハードに関してもソフトに関してもてんで覚束ない旧タイプです。

こうやってPCかじってブログ書くことだって

それはもうホント奇跡に近いくらいなんです。。。

と、ここまで言い訳したところで、

だから、

トラックバックの仕方とコメントしてくれた方への返事の仕方が

いまだによくわかっていません。

ですので、この場を借りて

いつもコメント書き込んでくださる Hossy さん、

ありがとうございます。

毎回励みになっています。

WADA さん、まだ読んでもらってるのかな?

参考になれば嬉しいんですが。

mellow さん、トラックバック返せてなくてゴメンさい。

方法を理解次第、返させていただきます。

 

まだしばらくは新譜のネタがないので、

この機会に、

“こういうことについて知りたい” とか、

“このトピックについて書いてほしい” とかあれば

リクエストに答えていきたいと思いますので、

またコメント書き込みの方、よろしくお願いします。

他にも、記事に対してのご意見や感想なども

よろしくお願いします。

 

 

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アナログすぎて、

二年前に買った ROLANDMV-8000

ほとんど使われないまま

埃を被っています。 

2006年1月25日 (水)

3 KINGS 説 -プレイヤー篇-

“3 KINGS” 説 について

残すところ最後のタイプ

“プレイヤー” 系 の特集を今日は書きます。

 

“プレイヤー” 系 の特徴は

イナタく華やかで、なおかつドープ。

自身のキャラクターの“表と裏”、“光と影”の両面を

巧みにコントロールし自己演出する術に長けている。

そこらにゴマンといるチャラいだけの遊び人気取りとはワケが違う。

 

“プレイヤー” 系 の初代KINGは

GRANDMASTER CAZ だそうです。

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CAZ といえば

COLD CRUSH BROTHERS のメンバーとして

オールド・スクール期の一角を担った男ですが、

音楽史上初となるラップでの大ヒット曲となった

SUGARHILL GANG 「RAPPER'S DELIGHT」

ライムの製作者としても有名です。

イナタいというよりは、

パーティー・ラップを鋭角的にえぐりこむような存在だった、

そんな印象があるんですけどね。

映画 「WILD STYLE」 にも登場し

メンバーらとともに鋭くライムをキックしている勇姿も

拝めたりできます。

 

二代目の “プレイヤー”

BIG DADDY KANE だ。

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かつて、多くのラッパー予備軍がそのスタイルを崇め、

研究の対象とし、模倣しようとしていたカリスマが

KANE でした。 

一聴してそれと聴き取れる特徴的な声質も

リリックに耳を惹き付ける大きな武器になっています。

バトル・ライムだけでなく、

女子達をメロメロにとろけさせるスウィートな一面も

ズバ抜けていて、

まさに現在に引き継がれる

プレイヤー・スタイルの雛形を作ったレジェンドだ。

ライムを読んでると、

言ってることがいちいちカッコよくて

思わずうなっちゃいます。

 

三代目を受け継ぐ “プレイヤー” KINGは

JAY-Z です。

Jayz  

 

 

 

 

いわずもがなの巨星、JIGGA

引退を表明して一年以上経って今なお、

現在もシーンに強烈な影響力を持っている。

KANE の場合もしかりだが、

JIGGA も数多くの同業者から

そのライム・テクニックに称賛を送られている。

そんな彼は名実ともに

まさに“成功”の代名詞的な存在である。

“The, streets is watching, blocks keep clocking

Waiting for you to make your first mistake

(ストリートが見ている、一帯が固唾を呑んで

オマエが初めて間違いを犯すのを待っている)”

セカンド・アルバム内 「STREET IS WATCHING」 のフックだ。

緊張感あふれるストリートの環境を

切り口鋭くパンチを効かせ、

しかもホットでキャッチーなラインにして産み出すその能力こそが

彼の才能なのである。

 

それで、前回と同じように

8年周期という説は無視して、

現在のシーンにおいて

JIGGA から継ぐ “プレイヤー” 系 “3 KINGS” の一人は

一体誰に相当するだろうか?

・・・・・

これが一番難しい。

僕はこの一年近く、

暇な時はこの問題について真剣に考えてきたのだが、

果たして誰が現行シーンの “プレイヤー” 系 KINGに相応しいか、

ずーっと悩んでいるんです。。。

(↑アホです。いつも本気でこんなことばかり考えてる。

ちょっと頭イタい人間なんですね。)

 

で、今回、暫定的に(←この表現からしてアホ丸出し!)

四代目の “プレイヤー” に推そうと思うのが

50 CENT です。

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50 のスタイルが “プレイヤー” スタイルなのかどうかは

はなはだ疑問ではありますが、

彼の実力とシーンに与える影響力は

“3 KINGS” の一人に加えて差し支えないほどに

強固で強力なモノだと思います。

あるいは、彼は “キャノン” タイプのMCかもしれませんが。

となると、昨日の記事

“キャノン” 四代目のKINGとして書いた LUDACRIS が

実は “プレイヤー” 四代目に相応しいのか・・・?!

・・・ここにきて話がほつれてくるなんて。

とにかく、

この記事を書いている今現在の時点で、

暫定として、

四代目 “プレイヤー” 系 KINGに

50 CENT を挙げておくことにしましょう。

・・・・・

・・・・・

・・・・・

最後の最後でウダウダになってしまった

今回の “3 KINGS” 説 についての検証でしたが、

皆さんのご意見をぜひ聞いてみたいです。

 

2006年1月24日 (火)

3 KINGS 説 -キャノン篇-

“3 KINGS” 説 について

今日は “キャノン” 系 の特集です。

 

“キャノン” 系 の特徴は

とにかくデカいことを直球的に吐き出すスタイルだ。

その魅力は、

ストレートなメッセージ性と、

インパクトのデカさに尽きるだろう。

 

“キャノン” 系 の初代KINGは

GRANDMASTER MELLE MEL だそうだ。

Mellepage_02  

 

 

 

MELLE MEL といえば

GRANDMASTER FLASH & FURIOUS FIVE の名義で出た

「THE MESSAGE」

何と言っても有名だろう。

この曲のリリックは MELLE MEL が

書き起こしたものだと言われている。

朴訥ながらに語られるこの抒情詩からは

荒廃した70年代末のN.Y.の街並みが

まざまざと目に浮かんでくる。

そのストレートな情景描写は

擦り切れた圧迫感を心に想起させるだろう。

まさにストリートからのストレートなメッセージだ。 

 

二代目の “キャノン”

KRS-ONE です。

Sqkrsonefence   

  

  

 

彼ほど伝説の逸話の多い男は他にいないだろう。

グループとしてよりソロとしてのキャリアの方が

長くなってきた KRS だが、

キャリアのピークとしてはやはり、

BOOGIE DOWN PRODUCTIONS 時代になるだろう。

他のラッパーどもを軽くなぎ払い、

政府と権力に噛み付く

まさに歯に衣着せぬ物言いは

ダイレクトに人々の心に打ち響いた。

デカイ声に単純な言葉を使っての言い回しは、

単調になりがちなところだが、

あくまで勢いで聴衆を惹き込んでしまう

その力技こそ彼の真骨頂と呼べるだろう。

現に、英語力の拙い僕にさえもそのメッセージが

届いてくるのが何よりの証拠!

 

3代目を次ぐ “キャノン” 後継者は

THE NOTORIOUS B.I.G. です。

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僕が個人的に一番好きなラッパーが彼なのですが、

彼の太い声質、キャッチーでなおかつハードコアなキャラクター、

スキルフルなフロウに

とどめのウィットの利いたパンチラインがもう、

他のどのラッパーからも次元を超越して際立っていました。

彼の存在がこのシーンに与えた影響の大きさは

良くも悪くも時代を変換させたように思えます。

それにしても、BIGGIE ほどセルフ・ボースティングに優れ、

言ってることが実に粋に映えるラッパーはいないでしょう。

なおかつ時折織り込まれた

ストリートの苦い現実を実に巧みに映像化させる。

“Yeah, this album is dedicated to all the teachers that told me

I'd never amount to nothin'

(そう、このアルバムはオマエなんて結局何にもなれないと

オレに言いやがったすべての先公どもに捧げるアルバム)”

なんて、「JUICY」 のイントロ部分の一節だけど、

これだけでシビレちゃうよね。

 

それで、前回と同じように

8年周期という説は無視して、

現在のシーンにおいて

BIGGIE から継ぐ “キャノン” 系 “3 KINGS” の一人は

一体誰に相当するだろうか?

 

4代目に僕が推したいのは

LUDACRIS です。

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LUDA は決して

リリシストとして優れたラッパーというのではありません。

先の3人に比べてメッセージ性に欠けるところが

大きいと思われます。

しかし、何より上手い!

一聴して耳にこびりつくフレーズの残し方は

他に類を見ないほど緻密に計算されつくした巧みさを伺わせます。

マス・アピール仕方を十分に心得た

まさに時代の寵児的な存在だと思います。

ちなみに、三代続いた生粋のN.Y.っ子による

“キャノン” の系譜も

今の時代に鑑みるとやはりそのタイトルは

他の都市への流出もやむをえなく、

そうして全米規模で見ても、

やはりこの系譜の後継者は

LUDACRIS 以外に見当たらないのではないかと思われます。

 

さて、皆さんのご意見は?

 

2006年1月23日 (月)

3 KINGS 説 -リリシスト篇-

“3 KINGS” 説 について

まずは “リリシスト” 系 の特集です。

 

“リリシスト” という括りで言えば

それこそ数多くのラッパーを思い起こすでしょうが、

中でも、王道的リリシストで、

しかもシーンを背負って立った者というと

数は絞られてきます。

 

リリシスト系の初代KINGは

KOOL MO DEE だそうです。

(そう、この説を打ち立てた当人です。)

562747862  

 

 

 

彼の捉え方について言うと、僕的には、

リリシストとしてより

バトルMCのパイオニア的存在として

記憶している。

リアルタイムで聴いていたワケでもない僕は

当然、後付の知識です。

70年代後半から

TREACHEROUS THREE の一員として活躍し、

当時、BUSY BEE とのバトルや、

L.L.COOL J との激しい応酬は有名です。

 

二代目のリリシストは

RAKIM です。

1225082558  

 

 

 

何と言っても RAKIM はスゴイ!

彼の伝説は言わずもがな。

今のシーンを牽引する多くのラッパー達が

彼に憧れ、彼のスタイルを模倣、

踏襲しようとしたことからもわかるように、

そのカリスマ性の影響力を十二分に物語っています。

知性的な面立ちといい、

選び抜かれた言葉、メタファーの数々といい、

メッセージの普遍性といい、

当時革新的だったフロウ・テクニックといい、

まさに王道的スタイルを築き上げた天才詩人です。

DREAFTERMATH から出るかと思いきや、

即脱退しちゃって、、、

早く復帰して、そのカリスマの健在なところを

見せ付けてもらいたいものです。 

 

第三代目のリリシストを継承するのが

NAS です。

Nas

 

 

 

 

RAKIM が築き上げた “N.Y.KINGスタイル”

正統王位継承者として

NAS はデビューする前から騒がれていました。

MAIN SOURCE「LIVE AT THE BARBEQUE」

世に出る第一声からして

研ぎ澄まされたナイフのようにビートを切り裂き、

そこにはタブーを打ち破る衝撃的な言葉を

次々と並べています。

今、そのライムを読んでみても

その衝撃は色褪せていません。

デビュー作 「ILLMATIC」 の評価は

今現在以ってしても、

“HIP HOP CLASSIC” の代名詞でもあります。

中でも、「N.Y. STATE OF MIND」 のヴァース中の

“Beyond the walls of intelligence, life is defined
I think of crime when I'm in a New York state of mind

(知識の壁を越えたところで、人生は定義される

犯罪も犯したくなるさ、N.Y.気分の時には)”

というラインは僕の大のお気に入りです。

 

さて、

8年周期という説は無視して、

現在のシーンにおいて

NAS から継ぐリリシスト系 “3 KINGS” の一人は

一体誰に相当するだろうか?

 

RAKIMNAS と受け継がれた

“N.Y.KINGスタイル” の次代の正統王位継承者として

当時注目を集めていたのが

CANIBUS でした。

Canibus_17  

 

 

 

しかし、デビュー当初こそ

L.L.COOL J とのバトルなどで話題に上った彼ですが、

バックアップについていた

THE FUGEESWYCLEF と反目することになり、

表舞台での大きなプロップスを獲得するには至らなかった。

王位正統後継者の名にふさわしいスキルを持ちながら、

運を手にできなかったのがすごく残念です。

現在、米軍に入隊したりとかしてたみたいですが、

インディーズからコツコツと作品を出してます。

 

で、リリシストという括りだけで見た場合、

僕が現在の “3 KINGS” の一人に推したいのが

EMINEM になります。

0502_eminem_b  

 

 

 

N.Y.という地域的な括りでは

現在のシーンは語れないだろうということで、

全米はおろか、世界中にその名を轟かせた彼は

その地位に相応しいでしょう。

特に1STアルバムには

NAS 「ILLMATIC」 を意識して書かれたかのような

素晴らしいライムの数々が並んでいます。

彼はバトルMCとしても有名ですが、

オルター・エゴ “SLIM SHADY” を巧みに利用した

ホワイト・トラッシュの生々しい言葉の奔流が

リリシストとしての本質をモロに突いている。

最近でこそ彼のフロウは聴き取り易さに重点を置いているが、

デビュー当初に見せた超絶的なスキルも見逃せないだろう。

現在、引退を囁かれていますが、

どうせならまた最初のキレまくったスタイルに立ち戻って

もう一枚くらい作品をドロップしてもらいたいです。

 

さて、皆さんが考える

リリシストの系統を受け継ぐ

現在のシーン “3 KINGS” の一人には

誰が相応しいでしょうかね?

皆さんのご意見も聞いてみたいです。

2006年1月22日 (日)

3 KINGS 説

弱った!

実に弱った。

何が弱ったって、新譜が出てないから

紹介しようがないのです。

どうやら2月下旬まで待たなきゃ

オモシロそうなのは出なさそうです。

 

で、そんなスキマを埋めるために

何を書こうか考えてたのですが、

せっかくなので、

“3 KINGS” 説 について

これから4回に分けて書こうと思います。

まず第1回の今日は

説そのものについて。

  

皆さん、

“3 KINGS” 説 って御存知です?

それはオールド・スクール・ラッパー

KOOL MO DEE が著述した

最強のMC評論

「THERE’S A GOD ON THE MIC」 の中にある

諸説の一つです。

156025533101  

 

 

 

 

それは

“8年周期でシーンを牽引するラッパーが3人現れる”

というものです。

・・・・・

ホンマかよ?!

 

彼のいう3人のKINGのタイプとして

“リリシスト”系

“キャノン”系

“プレイヤー”系

と3通りの系統がこれまでに3世代分

受け継がれて世に出てきたというのですが、

まあ、そう言われればそう言えなくもない。

歴史を振り返ると

思い当たるフシもあるから、

その根拠のない妙なリアリティーがオモシロい。

 

勿体つけるワケじゃないけど、

これから三日間にわたって

各タイプのKING像をそれぞれ掘り下げて

書いていこうと思います。

 

明日は

“リリシスト”系 のKING達について書きます。

お楽しみに!

2006年1月20日 (金)

SIG PRO SP2340

今日もレコ屋に寄ってみた。

相変わらず、新譜は何もなかった。

TERROR SQUAD

CUBAN LINK のアルバムがあったので

手に取ろうとしたが、

よく見てみるとすでに買ったモノだった。

日本盤でジャケット違いだったらしい。

そんなこんなで店内をブラブラしてたら

邦HIP HOPコーナーに M.S.C. の新作を発見!

日本語ラップについて先日書いたばかりだが

この作品については後日

レビューを書いてみたいと思っています。

ところで、

今日書きたいのは僕の物欲についてです。

僕はそんなに物欲の強い方ではないのですが、

年に2、3日、

わけもわからずムダ使いしたくなる日ってのがあります。

それが今日でした。

で、今日欲しくなったのが

・・・・・

・・・・・

エアーガン!!

・・・・・

なんでやろ?

別にサバイバル・ゲームをする為でもなく、

ガン・マニアでもないのですが、

部屋の中で空き缶でも撃って

ストレス解消したいなあ、、、

なんて思い出したら、もう頭から離れなくなって、

どうしても欲しくて仕方なくなってしまった。

で、買っちゃいました。

といっても、安いヤツです。

銃器名は SIG PRO SP2340 というヤツです。

Dsck0015  

 

 

こういの買うって久しぶりです。

十五年ぶりくらい?

持ってなくても、エアガンやラジコンって

今でもなんだか心がときめきます。

 

パン、パン撃ってみましたが

なかなか気持ちいい。

どれくらいの威力か

Dsck0017  

 

 

こんなカンジで自分の手のひらを撃ってみたら

もう痛いのなんの!

オモチャ怖ぇよ!!

明日は外に出て、

空き缶使って射撃訓練して遊んでみます。

2006年1月17日 (火)

日本語ラップ

引き続き、買う気もなかったのに買ってしまった

もう一枚の作品について書きたいところなのですが、

。。。。。

実はそれは邦ラッパーの日本語ラップの作品なのです。

 

これまで、

このブログでは日本語ラップの作品については

一度も語ってきませんでしたが、

実際、

僕が日本語ラップの作品を買うのはごく稀で、

一年に1枚買うかどうかといったところです。

関心がないというのではないのですが、

買ってまで聴きたいものがあまりないというのも事実です。

ですから、

今回買った作品について

どうこう書くことはしないでおこうと思います。

 

で、

今日書きたいのは、

日本語ラップについての

僕の考え方です。

 

邦ラップは確かに進化していると思います。

ものすごく上手いラッパーがどんどん下から出てきていますね。

でも、同じ言語を使用する者として

なまじ一聴して意味が理解できるだけに、

リリックがあまり心に響かないというのが

僕には耐えられません。

僕はまず何よりもリリックに注目して聴いています。

凡庸な物言いや薄っぺらな言葉、

辻褄合わせの韻からは何も伝わってこない。

上手いだけの言葉遊びには興味が持てないです。

 

でも、だからといって

邦ラッパーの皆が皆嫌いというわけではなくて、

中には注目しているMCもいます。

例えば、THA BLUE HARBBOSS

M.S.C.  らのリリックスには

タブーを破る詩的な力強さが感じられ、

好んで聴いたりしています。

まだまだもっと深いアンダーグラウンドの住人の中で、

まだ名も知られていないリリシストがこれから

どんどんアガってくることに期待したいですね。

 

さらに、

リリシストとは別に気になっているのが

フリースタイラーです。

やはりトップ・オブ・ザ・ヘッドで紡ぎ出される

言葉の本流には感嘆を禁じえません。

なぜあんなに次々と言葉が溢れ出てくるのだろう?と、

不思議でならないくらいです。

(僕も時々やりますが、ドヘタクソ!)

最近、ほとんど現場に出向かなくなり、

あまり耳にする機会がないのが残念ですが、

バトルの場がもっともっと世間に広まるよう望んでいます。

 

ちなみに、

今回買ったのはフリースタイルで有名なラッパーの作品でしたが、

・・・・・

あまりグっとこなかったなあ。

 

2006年1月16日 (月)

KEV BROWN

前回、収穫ゼロの日についてこのブログで書きましたが、

実は収穫ゼロとか言っておきながら

2枚だけ買っていました。

全然欲しくなかったけど、

駐車料金を払うのが嫌だったので (貧乏性なんです)、

3千円以上買い物をして

とりあえず1時間の駐車券をもらうという、

もう身もフタもないやり方です。

結局、全然買うつもりのなかった作品を2枚購入し、

5千円近く払ってるのだから、

ホント、バカ丸出し!

 

で、

そんなカンジで買ってしまった1枚が

今回紹介する KEV BROWN

「I DO WHAT I DO」 です。

521  

 

 

 

彼については

A.T.O.J. (A TOUCH OF JAZZ) のメンバーとして

有名だったけど、

どうやらそのクルーも一年以上前に脱退していたとか。

 

A.T.O.J. について簡単に説明しておくと、

今やハリウッドの大スターとなった

WILL SMITH の元相方である

DJ JAZZY JEFF が総帥を務める

JAZZとHIP HOPサウンドの実験的な融合を試みる

音楽的に非常に優れたアーティスト集団である。

 

すでに脱退したとはいえ、

本作は先のクルーの影響が色濃く反映されており、

そのテの嗜好家にはヨダレものの仕上がりを見せている。

序盤から固く乾いたドラム音に

太く無味乾燥なベース音が饒舌に絡んでいる所なんか、

まさしく A.T.O.J. 印のジャジーな味わいだ。

ラップに関しては、

自身による無骨で非個性的なラップで

JAZZサウンドに的確なアプローチを見せる他、

9TH WONDER 率いる LITTLE BROTHER から

PHONTTEGRAP LUVA KENN STARR

CY YOUNG なるMCらが参加している。

アルバムは後半に入ると温かみのある

ハイ・ファイ・メロウネスな楽曲の並びが秀逸で、

特に⑫からの展開は空間の色合いを

ガラっと変えてしまうような趣がある。

 

本作については、

あまりというか、全然期待せずに買ったのだけど、

けっこうイケます。

JAZZY JEFF 「THE MAGNIFCENT」 を聴いてるだけに

新鮮味がなかったのは残念だけど。

 

2006年1月15日 (日)

アルカホリックス・ドリンキング!

あらかじめ、

今回はHIP HOPからはかけ離れたお話です。

 

僕はけっこうな酒飲みなのだが、

もう若くないせいか、

落ち着いた飲み方を好む傾向が出てきた。

といっても、

小洒落たBARなどで飲むのではない。

古い趣のある小味の利いた酒の肴が並ぶような

街の居酒屋に一人入って飲む、

あるいは、

自分の部屋で肴を作って、

一人でくつろぎながら飲む、

っていうのが大好きなのだ。

バカ騒ぎしながら飲むのももう卒業。。。

・・・・・

って偉そうに!

 

まあ、その影響となったのが

ケーブルTVで放映されている

「全国居酒屋紀行」 という番組を見てなのですが、

この番組が実にスバラシイ!

今の日本のマスコミ界の下劣さに

心底ウンザリしていた僕は

圧倒的な衝撃をこの番組から受けました。

よくあるグルメ番組とは一線を画した

朴訥ながらも料理を味わうという本質的な部分が

この番組には集約されていると感じられます。

関西のローカル放送局で

日曜の午後6時30分から放映されていますので、

酒飲みの皆さん、ぜひ鑑賞してみてください。

 

酒は良いね!

2006年1月14日 (土)

DISTURBING THA PEACE

全国区での強固な名声を手に入れ、

今や南部だけにとどまらない

HIP HOPの顔的な存在になった  LUDACRIS

そんな彼の率いる DISTURBING THA PEACE

二枚目となる作品

「LUDACRIS PRESENTS...

DISTURBING THA PEACE」

今回は紹介します。

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LUDA に次ぐ稼ぎ頭だった CHINGY が抜け、

代わりに FIELD MOB が加入したクルーとしてのこの作品、

大将のキャッチーなイメージをそのまま踏襲したような

実にビビッドでカラフルな楽曲構成に仕上がっています。

主役はもちろん LUDACRIS なんだけど、

脇を固めるメンバーもそれぞれ個性的で実力派揃い。

新加入 FIELD MOBSMOKE

現在、俳優業と掛け持ちで大注目されてる

JAMIE FOXX をゲストに迎えたGEORGIA賛歌の②や、

非常にトリッキーなトラックの⑥、

BOBBY VALENTINO の流麗に歌い上げる⑬などで

アクの強い柔軟なラップ力を披露してくれる。

他にも、

硬派な雰囲気を醸し出す③での NORFCLK

ブルージーでめっちゃシブくてカッコいいビート上を

多少声に硬さが感じられるが、

見事に歌い上げる⑨の SHAREEFA 嬢らの活躍が素晴らしい。

すでにソロデビュー済みで、

デビュー・アルバムも好感触だった SHAWNNA の⑤なども

非常に高いクオリティーを感じる。

 

各楽曲の音質も、メンバーの立ち位置も悪くないと思う。

バラエティーに富んだ内容で、

しかも全体としてよくまとまったアルバムだ。

巷でのウケもきっとまずまずの成功は収めるだろう。

だが、このクルーの今後を考えた時、

良くも悪くも、

このクルーに対する LUDACRIS の絶対的な影響力が

各々のソロ活動にまでは上手く作用しそうにないところが、

なんとも惜しく思われる。

現に、先に書いた SHAWNNAI-20 のソロ作は

なかなかよい出来映えではあったが、

巷での評価はイマイチだった。

特に SHAWNNA はかなりよい出来だっただけに惜しい。

そういう意味では、

前述の脱退した CHINGY のポジションを埋められる才能を

いち早く発掘しないといけないというのが

このクルー、強いては LUDACRIS の命題かもしれない。

 

2006年1月11日 (水)

BIG SHUG (from GANG STARR FOUNDATION)

2、3ヶ月前に発表された作品になるが、

今回は日本で未だ強烈なフォロワーを持つ

GANG STARR の取り巻きの一人、

BIG SHUG のファースト・アルバムとなる

「WHO'S HARD?」 を紹介します。

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もちろん、

GANG STARR の全面バックアップを受け製作された本作は

DJ PREMIER の作るお馴染みの楽曲群を中心に、

他にも ALCHEMIST らの名が連なっていて、

ジャケットの安っぽさとは裏腹に

なかなかしっかりした重厚感のある作りになっています。

まあ、GANG STARR がドップリ絡んでるんだもん、

当然っちゃ当然の出来映えです。

彼らの作品の特徴でもある超硬派な無骨さは

まるで女子の取り付く島もない、

それこそ “WHO'S HARD?(誰がハードや思とんねん?)”

問い質されたような気分になります。

BIG SHUG の決して器用ではない直球的なラップが

ごく部分的ではあるが、

一部のファンをガッチリ捉えることは間違いないでしょう。

ゲストに GURU

BUMPY KNUCKLES こと FREDDIE FOXXX らも参加していて、

まさに漢(オトコ)の競演といったカンジで熱い!

特に⑧での BUMPY KNUCKLES のキレ具合が

もうハンパじゃありません。

 

現在の流行なんてクソ喰らえ!

そんな一本気な漢臭さにまみれた一枚です。

付属のDVDは GANG STARR ファンにとっては

うれしい特典です。

2006年1月10日 (火)

収穫ゼロの日

今日はちょっと用があって、

ついでにレコ屋に寄ってみました。

毎年、暮れのクリスマス商戦に乗っけて

注目の新譜リリースラッシュに

まさに息も絶え絶えな状態になる年始なのに、

去年の年末はあまりパっとしなかったので、

妙な気分でいたりします。

年末の買い物時に漏れたモノはないかと

店内を散々探して回ったが、

ぜんぜん欲しいモノがない。

来月に2、3おもしろそうなのが出るらしいので

それを楽しみに待ちたいと思います。

 

 

2006年1月 8日 (日)

DANGER DOOM

PCのシステムがダウンしてしまい、

全ファイルを失ってしまいました。。。

泣くに泣けないです。

昨日一日復旧作業に費やしましたが、

もうどうでもよくなってきた、投げやりな気分です。

 

そんなこんなで今回紹介するのは

DANGER DOOM

「THE MOUSE AND THE MASK」 です。

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JAY-Z「THE BLACK ALBUM」 をリミックスした

「THE GREY ALBUM」 等で

その名を上げた DANGER MOUSE と、

MADLIB とのユニット MADVILLAIN での好演で

話題を呼んだ MF DOOM の、

軽妙なユニットがこの DANGER DOOM です。

 

裏ジャケや中ジャケのユーモア溢れる

コラージュ多様のデザインにもよく顕れているように、

DANGER MOUSE の作る楽曲群の

シンプルなループ上に散りばめられた

アニメの声ネタ等に見られる世界観の滑稽さと、

MF DOOM のこもったフロウで淡々と語る

どこまでが本気だか計り知れない

正気と狂気の狭間を行き来する世界の

融合はまさに完璧!

迎えた GHOSTFACECEE-LO

TALIB KWELI らのゲスト人選、仕事を含めて、

この作品の完成度の高さに一々感心させられます。

特に③での GHOSTFACE

⑥での KWELI との共演では

声質の鮮やかなコントラストに耳が惹きつけられます。 

 

メジャー物によくあるステレオ・タイプの作品ばかり聴いてると

偏狭的になっちゃうから、

空気抜き的な意味でも、

たまにこういったクリエイティヴィティー溢れる作品を

聴くことをお勧めします。

 

2006年1月 5日 (木)

CHAMILLIONAIRE

2005年の個人的なベスト・アルバムのランキングに

年末ギリギリのところで飛び込んできたのが

この CHAMILLIONAIRE

「THE SOUND OF REVENGE」 です。

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2005年、ヒューストンからの最後の刺客として

全国区デビューした彼ですが、

先にデビューした PAUL WALL とは

コンビを組んで注目を集めていたのだけど、

ソロデビュー前にして仲違いし、

今はいがみ合っている間柄だとか。

そんな CHAMILLIONAIRE は同郷のスター

LIL' FLIP の元に身を寄せ、

この度のソロデビューを図ったようです。

 

で、この作品の感想なんだけど、

年間トップ10に入れるくらいだから、

かなり気に入っています。

それこそ個人的には、

MIKE JONESSLIM THUGZ-RO

PAUL WALLBUN-B 他あった昨年の

ヒューストン勢の作品の中では

一番よく出来ている作品なのではないかと思っています。

こもった声は一番地味なのかもしれないけど、

まだまだ発展途上で荒削りなところが見られるラップも

一番大きく化けそうな可能性を秘めていて、

すごく魅力的です。

その声質とあいまって、

まるでデビューしたての若かりし OUTKAST の両人を

髣髴させてくれたりします。

 

招いたゲストの人選がまたシブいところを突いていて、

先の LIL' FLIP をはじめ、

KRAYZIE BONEKILLER MIKE PASTOR TROY

SCARFACEBUN-BLIL' WAYNE 等が参加。

特に KILLER MIKEPASTOR TROY が参加した⑥は

キレまくってます。

緊張感溢れるドラマチックな⑧から、

哀愁漂うメロディアスな⑨、⑩、⑪への流れが、

南部産特有の憂いのセピア色を強調していて、

早回しを使ったビートの⑮やOUTROの⑯が

作品全体にビビッドな印象を残します。

 

才能溢れる新人のスバラシイ作品を聴く事こそが、

こうやって毎月毎月新譜を漁っている僕にとって

何よりの喜びになります。

だから、HIP HOPはやめられない!

 

2006年1月 2日 (月)

お勧めの映画

新年の一発目を映画紹介にあてようと思います。

正月休みの余暇を持て余してるって人にぜひお勧めします。

それが 「CITY OF GOD」 です。

原題は 「CIDADE DE DEUS」 といって、

ブラジル映画になります。

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ハッキリ言って衝撃的な作品でした。

1960年代から80年代にかけての

リオデジャネイロ郊外のゲットーを舞台にした

少年ギャングの抗争を描いた実話を元にした映画で、

HIP HOPとは全然関係ない映画なんだけど、

その取り扱うモチーフのHIP HOP的要素が実に高いので

このブログの読者にはかなりお勧めできると思います。

 

なんでも、この作品に出演している俳優のほとんどが

現地のゲットーからオーディションで選んだ

シロウトばかりらしいのですが、

皆メチャクチャ演技が上手い!

日本のアイドル上がりのクソなドラマ俳優どもに

彼らの演技を見習ってもらいたいくらいです。

他にも、セリフなどは

その場その場での各人のアドリブだけで作られているので、

全部のシーンに緊張感が漲っていて、

すごいリアルな演出になっています。

僕は年に100から150本くらい映画を見ているのですが、

こんなにもリアリズムに溢れた作品は

これまで見たことがなかった。

脚本、演出、映像、構成、

カメラワーク、娯楽性、ユーモア、

そしてもちろんストーリーの

そのどれもが完璧に仕上がっている作品と言うのは、

この 「CITY OF GOD」 をおいて他にはないと

自信を持って断言できます。

ハリウッド映画の欺瞞的な部分が目に付いてしょうがない、

そんなリアリズムに溢れた映画をお望みの人は、

ぜひ本作を手にとって見られてはいかがでしょうか?

 

ブラジル・・・

恐そうだけど行ってみたいな。

めっちゃオモシロそう。

 

VIVA, BRAZIL!

 

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